たまのこしいれ-アシガールEDO-のネタバレ(第2話)！

今回は「森本梢子」先生の『たまのこしいれ-アシガールEDO-』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『たまのこしいれ-アシガールEDO-』はこんな漫画(あらすじ)

速川月(はやかわつき)の父親でアメリカに行っている天才発明家の速川尊(はやかわたける)、学生の時にタイムマシンを発明しました。

元号が令和になった15年後、再び動き出したタイムマシンが享保15年から玉姫(たまひめ)と勇之進(ゆうのしん)を連れて来ます。

縁談話で悩む玉姫の話を聞いた月でしたが、タイムマシンは一ヶ月後の満月の夜にならなければ動きません。

解決方法を考えている中、好奇心でタイムマシンの起動スイッチを触った月が江戸時代にタイムスリップしてしまいます。

江戸時代で月が玉姫のために行ったこととは・・・！？

発明オタクの女子高生がとんでもないことをやらかしてしまう『たまのこしいれ-アシガールEDO-』

今回は愉快なSFファンタジー漫画の第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

怖いもの知らずの月が大活躍しますよ。

『たまのこしいれ-アシガールEDO-』の魅力紹介（ネタバレ含む）

第2話前編

月がタイムスリップしたことが分かった祖父と祖母は落ち込んでいました。

「・・・このやるせない気持ちは何十年ぶりかな」

「・・・ええ、一カ月・・・祈って待つことしかできないものね」

祖父と祖母は娘の唯がタイムスリップした時にも同じ気持ちを経験しています。

今回は孫の月が無事だということを祈ることしかできません。

「いや大丈夫だ、唯の時とは違う、行き先は戦国じゃなくて江戸時代なんだ、それも暴れん坊将軍の時代だ」

「そうよね」

戦国時代とは違って江戸幕府が治めているので危険度は低いと考えます。

それと御月家にタイムスリップの話が語り継がれていたことも祖父と祖母を安心させました。

「しかも相手は俺達の子孫だ！親類の家に遊びに行ったようなもんだろ、どうやらタイムスリップのことも伝わってるようだし」

「そうね」

「それに月はかしこい娘だ、ああ見えて度胸もあるし」

「・・・そこが一番不安なのよ・・・」

祖母は好奇心旺盛で度胸が満点な月の性格を心配しています。

心配されている当の本人は御月家の庭に隠れていました。

すると御月城の年寄と腰元が玉姫を探しに来ます。

年寄が隠れていた月をすぐに見つけました。

「曲者！誰かっ・・・！」

「あっ・・・あ、待ってください、決してあやしい者ではありません！私は速川月、速川尊の娘で速川唯・・・唯の方の姪です！」

「・・・なに？」

「玉姫は無事です、勇之進さんと一緒に私の家におられます、あの・・・でも家というのはとても遠くて・・・実は・・・今から三百年ぐらい先の世界なんですけど」

こんなことを言っても信じてもらえるとは思えません。

月が事実を説明していると他の腰元が集まってきます。

年寄は腰元たちに玉姫を見つけたが、しばらく一人で過ごしてもらうことにしたと言って腰元たちを下がらせました。

「こちらへ、ついて参れ」

どうやら年寄は月のことを助けてくれたようです。

月が三百年前の江戸時代にタイムスリップしたことを実感していると、年寄が御月城の中へ案内してくれました。

城の中で月の話を聞いてくれるのは玉姫の父親である御月定永です。

定永はタイムスリップを信じてくれるのでしょうか！？

いよいよタイムスリップした江戸時代での生活が始まりましたね。

隠れていた月が見がタイムスリップしたことを話したシーンに、彼女の素直な性格が表れている気がしました。

憎めないチャーミングなヒロインの奮闘記を綴っていく『たまのこしいれ-アシガールEDO-』

ここから玉姫の縁談話を軸にストーリーが展開していきます。

予想外の展開に驚く月の姿にご注目ください。

第2話後編

月が定永に接見させてもらうことになりました。

「なんと！！そなたは三百年後の世から来た唯の方の姪御じゃと」

「はい、本当なんです」

「おお、ではあの言い伝えはまことの話であったか」

「殿！申し訳ございません！倅、勇之進めがっとんでもないことをっ・・・」

定永に謝罪したのは勇之進の父親で城代家老の天野信昌です。

しかし定永は勇之進に怒っているわけではありません。

「ん？いやいや勇之進の咎ではあるまい、姫を救おうとしたまでじゃ」

「どうなることかと思ったけど、玉姫のパパはめっちゃ優しそうな殿様だった」

玉姫と勇之進が無事であれば問題ないと言ってくれます。

月の話も素直に受け入れてくれました。

「三百年後か、わしも一度見てみたいものよ」

これなら一ヶ月後に帰れるかもしれません。

ただし大きな問題が残っていました。

「殿！なにを呑気に構えておられる！玉姫様のお輿は明朝ご出立の予定にござりまするぞ、相手の志喜家では姫様の道中に新たに四カ所の御休処を設け接待の用意を万端整えておられまする」

「それは申し訳ないことだが・・・玉姫の急な病と称して日延べを頼むしかあるまい」

「されど姫様がひと月も城にご不在となれば隠しおおせるものではござりますぬ、いずれ必ず志喜家側の耳にも入りましょう、御公儀に伝わればどのようなお咎めを受けるか・・・お家の一大事にござりまするぞ」

黙って話を聞いていた月が焦り始めます。

うっかりミスで自分がタイムスリップしたせいで、御月家は大ピンチに陥ってしまいました。

「なるほど・・・それは困ったの、なにか良い案はないものか」

どんどん気まずくなってきました。

気まずさに耐えられなくなった月がとんでもないことを言い始めます。

「あのー、なんでしたらとりあえず代わりに私が行きましょうか？まあでもそういうわけにはいかないですよね、身代わりなんてことが相手にバレちゃったら大変なことに」

「うーむ、言われてみればあまりに奇体ななりをしておるゆえ気付かなんだが、姿、形、年の頃もお玉によう似ておるの」

「確かに」

定永だけでなく信昌も月と玉姫が似ていることを確認しました。

ただし身代わり作戦は月が軽い気持ちで言っただけです。

まさか受け入れられるとは思っていません。

「なるほど、それは良い案じゃ、そうしていただけるか？」

「いや・・・いやでもあれでしょ？もし御公儀にバレたらめっちゃマズいことになったりするんでしょ？」

お願いされたため月は動揺してしまいます。

すると定永が立ち上がって襖を開けて空に輝く月を見上げました。

「不思議じゃのう、御月家の危機を幾度もお救いくだされた唯の方様と尊様は、こうして子孫の我等をもお救いくださるか・・・」

「は・・・まことに有難きことにござりまする」

「いや・・・いや」

月は身代わりなんて100%反対されるだろうと思っていたので、こうなったことに責任を少し感じて提案しただけで本気でなかったのです。

しかし今はそんなことを言える雰囲気ではありません。

困り果てていると城内に入れてくれた年寄が呼ばれます。

「では月様、そうとなればご出立の刻限まで間もありませんゆえ、さっそくお支度を」

軽い気持ちで発言した月は完全に墓穴を掘ってしまいました。

言われるがまま別室へ連れて行かされると、豪華な衣装に着替えさせられます。

「う・・・なんじゃこりゃあ！！頭の上がお祭り騒ぎだ、私に頭に太鼓乗せて生きろと・・・」

こんな派手な衣装を着飾ったことはありません。

やはり謝って身代わりをお断りしたいのですが、すでにそのタイミングは逸していました。

「月様、いえ今後は玉姫様とお呼びいたします、私は玉姫様付年寄葛葉と申します、天野家の出で城代家老天野信昌の妹にござります」

葛葉は同じく腰元の小笹という女性を月に紹介します。

二人は玉姫が幼い頃から仕えてきていて、志喜家でも玉姫の側に仕えることを許されていました。

「いや・・・あの私やっぱり・・・」

「この度お家のため重いお役目をお引き受けくだされたこと深く感じ入ってござりまする、この先様々な危難もござりましょうがいかなることも我等にお命じ下さいませ、我等両名あなた様のことは一命を賭してお守りいたします」

年寄と腰元の忠義を感じ取った月は覚悟を決めて輿入れに挑む決意を固めます。

今からあれこれ心配しても仕方ありません。

その場その場で臨機応変に対処して一カ月を乗り切ればいいのです。

しかしご出立したところで大切なことに気が付きました。

「ちょっと待て、お家の一大事で頭いっぱいですっかり忘れてたけど輿入れってことは結婚するってことだった！私っ会ったこともないちょんまげ男と結婚するためにこんなわけわからん行列つくって行進してるの！？」

このまま月は玉姫の身代わりになってしまうのでしょうか！？

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『たまのこしいれ-アシガールEDO-』はこんな人にオススメ

歴史とファンタジーが好きな人にオススメしたい漫画です。

江戸時代にタイムスリップした女子高生が奮闘するドタバタ劇になっていますよ。

タイムスリップを斬新な演出で描写していく『たまのこしいれ-アシガールEDO-』

人気作品を次々と創作している森本梢子先生のオススメ漫画です。

笑えて感動できるポップなSFファンタジー漫画をじっくりとお楽しみください。

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