『これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~』のネタバレ!

今回は「原作 青木祐子 漫画 森こさち」先生の『これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~』はこんな漫画(あらすじ)

石鹸や入浴剤を販売している会社の経理部に所属している森若さんは、出金と入金の数字が合致することに生きがいを感じています。

さらに森若さんは真面目過ぎる仕事ぶりから上司の信頼を得ていました。

またプライベートと仕事をはっきりと分けている森若さんは残業することを好みません。

しかし優秀な森若さんには営業マンから様々な無理難題の注文が舞い込んでしまいます。

仕事熱心な女性社員が数々の問題を解決していく様子を描いた『これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~』

今回はビジネスシーンをコミカルに表現した漫画の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

ユーモアを交えながら身近な問題に迫るストーリーの面白さを存分にご堪能ください。

 

『これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

絞め日を迎えたある日、経理部の森若さんが各部署の机に領収書があれば出して欲しいと書いた付箋を次々と貼っていきます。

逃げ道を作られないようテープで固定する森若さんは他の社員たちから隙が無いと恐れられていました。

森若
「イーブン、入ってくるものと出ていくものが同じこと、差し引き0、私の一番好きな言葉だ」

この日も支出と収入が完璧に一致したことで満足げな表情を浮かべています。

優秀な彼女は残業を頼まれても断りません。

森若
「問題ありません、残業代もらってるので」

自分のお金管理もしっかりしているのが森若さんの特徴です。

業務がひと段落すると付箋を見た社員たちが領収書を持ってきました。

森若
「思ったより一人当たりの数が多いな・・・1枚の処理に1分・・・いや50秒なら定時で帰れる!スケジュール調整問題なし!」

完璧なスケジュール管理も森若さんの特技となっています。

しかしここで森若さんのスケジュールを乱す社員が現れました。

山田
「森若さーん!領収書お願いしていいっスか!?」

定時を過ぎて領収書を持ってきたのは営業部のエースとして働く山田太陽という男性です。

森若
「打ち合わせの領収書ですか?」
山田
「パラカフェの領収書っス」
森若
「オンライン入力はまだですよね?入力してないと出金処理はできません!」
山田
「これから戻ってすぐやりますって!ちょこちょこっと操作するだけでしょ!?」

オンライン入力は山田が思っているほど簡単な作業ではありません。

そのため森若さんは彼のお願いを断りたくなっていました。

森若
「しかし今日は締め日・・・!今月分の予算はまだ余っているし、来月にまわしてもしも面倒な事にでもなったら・・・」

来月のことが頭をよぎった森若さんは仕方なく領収書の処理をしてあげることにします。

ため息をつきながら山田が持ってきた領収書を見てみると、お品代の欄にたこ焼き代と書かれていました。

山田の言うパラカフェとはパラダイスカフェの略で、会社が最も力を入れている3社合同の企画です。

この領収書の相手はそのうちの1社であるプライムプランニングSの曾根崎メリーという女社長でした。

相手がお得意先ということもあり、森若さんはこの領収書を預かることにしたのです。

ようやく領収書の処理が終わると真っ直ぐ帰宅することにした森若さん。

森若
「面倒事からはなるべく遠ざかる、会社の人とはきっちりと一線をひく」

公私混同しない森若さんは、休日でも無茶を言ってくる営業がいるため彼らに携帯番号を教えていません。

休日も自分で決めたスケジュール通り動くことを日常としているのです。

しかし今回の休日は1通のメールによって楽しめない日になってしまいました。

果たして森若さんの楽しみを奪うメールの送り主はいったい誰なのでしょうか!?

 

 

きっちりとしたスケジュールで自分の仕事をこなす森若さんがチャーミングでした。

彼女からは鉄の女のような強さも感じられますね。

経理のOLにスポットを当てた斬新なストーリーになっている『これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~』

会社勤めの経験がある人なら誰もが共感できる物語になっています。

それでは引き続きリアルな作品をご覧ください。

後編

予定通りの休日を過ごしていた森若さんのスマホにメールが送られてきます。

森若
「誰だろ・・・?休日にメールする相手なんて・・・」

メールの送り主は領収書の処理をしてあげた山田でした。

経理以外の人間にはアドレスや電話番号を教えていないため、森若さんは妙だと思いながらメールを見てみます。

山田
「もうひとつ領収書があって今月分として処理してもらえませんか?」
森若
「私には判断できません、来週部長に直接依頼願います」
山田
「いや、さっきお願いしたら森若さんに任すって!」

部長はいつもこのように面倒くさいことを森若さんに丸投げしていました。

森若
「では月曜に判断します、午前中に持ってきて下さい」

こうして森若さんは憂鬱な気分になりながら休日を過ごすことになったのです。

月曜日になると山田が早速領収書を持ってきました。

そこにはテーマパークのチケット代と書かれています。

山田
「まぁ聞いて下さい、森若さんっ!あそこってすごく内装凝ってるじゃないですか!?メリーさんがそれを参考にしたいって言ってて!」

メリーさんは車の免許がないため山田に同行を依頼していました。

森若
「パラカフェの内装の参考のために同行した、と言う事ですか?」
山田
「ですです!メリーさん美人だし森若さんに変な誤解されたらマズいなーって・・・」

山田は森若さんもテーマパークに誘うのですが断られてしまいます。

森若
「領収書下さい、処理します」

森若さんは山田の長いおしゃべりに飽きたため、これが経費に当たるのかは部長に任せることにして領収書を預かることにしました。

しかし山田が自分を言いくるめようとしていることも感じています。

山田
「すみません森若さん、お忙しいところ」
森若
「いいえ、大変なのはわかってますから、でも出来るなら携帯には連絡しないで下さいね」

最も言いたかったことを強調した森若さんだったのでした。

山田が動揺していると携帯にメリーさんから電話がかかってきます。

山田
「はい!すっ飛んで行きます!」
森若
「いってらっしゃい、がんばってね」

外出しようとする山田の声をかけると彼が急に振り向きました。

山田
「森若さん!俺パラカフェ絶対成功させるんで!見てて下さい!」
森若
「わ、わかりました・・・」

山田が仕事熱心であることは理解することができます。

しかし以前のたこ焼き代が経費になるかが森若さんには判断できません。

そのためまず庶務課へ向かい、山田が公用車を使った日付と領収書の日付を照らし合わせることにしました。

すると日付が合致したため一安心することができます。

ですがこれだけではたこ焼き代やテーマパーク代を仕事で使ったかどうかは分かりません。

そんな時、森若さんは後輩から山田が彼女とテーマパークに行ったという情報を聞きつけました。

森若
「経費を私的に使うのはいけません」

不正を許さない森若さんは自分の目で山田の行動を監視することにします。

私的に使ったのか仕事のためなのかはまだ分かりませんが、森若さんは仕事熱心な山田のことを信じながら調査を始めました。

しかしテーマパークに入った瞬間、入り口で彼女と揉める山田の姿を見てしまいます。

信じた自分が愚かだったと思いながら帰ろうとすると、山田が森若さんに気づきました。

山田
「森若さん誤解です、仕事です!メリーさんと一緒です!パラカフェの参考にって今おフロに入ってるだけで・・・」
森若
「いいですから、詳しくは明日会社で聞きます」

喧嘩の現場を見てしまったため、すぐに山田の言葉を信じることは出来ません。

ですがこの誤解を解いてくれる人物が現れました。

その人物こそがメリーさんだったのです。

メリーさんによるとたこ焼きはメリーさんの息子に買ってあげたものでした。

さらにテーマパークに仕事で行ったのも事実ということなのです。

森若
「そういうことか!おそらく太陽は3人でテーマパークへ行ったんだ!パラカフェの内装の参考もかねて、そして子供を託される程、クライアントから信頼されている、それだけだ、子供分のチケット代は経費に入っていない」

こうして山田の領収書を経費として認めてあげることになりました。

しかし森若さんの頭を悩ませる社員は山田だけではありません。

ここからさらなる難題が森若さんに待ち受けていたのです。

実直な森若さんは全ての難題を解決することができるのでしょうか!?

 

『これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~』はこんな人にオススメ

リアリティーとユーモアがある物語を読みたい人にオススメの漫画になっています。

普通の会社を舞台にしているからこそ多くの人が感情移入しながらストーリーを楽しむことができますよ。

融通が利かないように見えて実は心優しいヒロインが魅力的な『これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~』

笑える要素と心が温かくなる要素をミックスさせた作品になっています。

素敵な気分に浸りながら読んでみてください。

 

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