万能女中コニー・ヴィレのネタバレ(漫画)!コニーの能力とは?

今回は「黒コマリ 原作 百七花亭」先生の『万能女中コニー・ヴィレ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『万能女中コニー・ヴィレ』はこんな漫画(あらすじ)

ハルビオン城で女中として働いている19歳のコニー・ヴィレは、まだ若いのに9年目のベテランとして仲間から厚い信頼を寄せられています。

女中の仕事は多岐にわたりますがコニーは全てを完璧にこなす能力の高さから万能女中と呼ばれるようになっていました。

コニーが人よりも多くの仕事をこなせるのは特殊な力を持っているためですが、人前ではなるべく能力を抑えるようにしています。

いつものようにコニーが完璧に仕事を済ませていると、第二王子騎士団リーンハルト・ウィル・ダグラー副団長が母親からの手紙を渡してきました。

母親が公爵と再婚したことによって、コニーは女たらしのダグラー副団長の義妹にされてしまいます。

しかし母親を禍の発生源だと考えるコニーは、公爵家に入ることを断固拒否しました。

特殊な能力を持ったヒロインの複雑な運命を描写していく『万能女中コニー・ヴィレ』

今回は異世界を舞台にしたラブストーリーの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

様々な事情に振り回されるコニーに同情してしまうストーリーになっていますよ。

 

『万能女中コニー・ヴィレ』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

コニー・ヴィレがダグラー副団長にお姫様抱っこされています。

ダグラー
「力を緩めてくれないかな、地味に痛い」
コニー
「そちらが離してくれればいいんですよ」
ダグラー
「コニー・ヴィレ、私の義妹になるのはそんなに嫌かな?」
コニー
「嫌ですね、ものすごく」

ダグラーは笑っていますがコニーは義妹になることを断固拒否していました。

そのためお姫様抱っこをやめてほしいのですが離してくれません。

数日前までコニーはハルビオン城の女中として平穏な日々を送っていました。

いつものようにコニーが完璧に仕事をこなしていると、他の女中たちが宮廷イケメン人気投票の結果が出たので騒ぎ始めます。

投票結果は第二王子のジュリアン殿下が第一位で、側近のダグラー副団長が第二位を獲得しました。

コニー
「令名高い第二王子が一位なのは当然として次点がたった三票差でダグラー副団長?女性にだらしなくてしかも美しい貴族の子女にしか興味がないという噂の・・・納得いきませんね」

腑に落ちないまま仕事を再開させようとすると、同じ女中のミリアムが仕事を抜け出そうとしています。

年上のミリアムにコニーの方こそサボっていると言われますが、すでにコニーは本日分のリネンを終わらせていました。

ミリアムが他の女中とぶつかって水浸しになっていると、コニーは消耗品の注文と殺鼠剤入り毒団子の仕入れをお願いされます。

全ての仕事を完ぺきにこなしているコニーは、まだ19歳ですがこの道9年目のベテランに成長していました。

多岐にわたる女中の仕事を全て完璧にこなし、各所の人手不足を補っている能力の高さからコニーは万能女中と呼ばれています。

コニーが買い出しのため街へ出かけると、凶暴な野良魔獣が出現しました。

コニー
「街の中には入れない害獣が・・・結界の魔道具に不具合が起きたんでしょうか、今日は当たり日ですね」

購入した殺鼠剤を野良魔獣の口に投げ入れます。

攻撃を仕掛けたコニーは街の人たちから野良魔獣を遠ざけるため全力で走り出しました。

狙い通り野良魔獣はコニーを追っかけてきます。

コニーは街外れにあるはずの警備隊詰所に野良魔獣を誘い込みたかったのですが、建物が崩壊したため詰所は場所を変えてしまっていました。

コニー
「あらら、仕方ないですね、走らせて毒も効いてきたようだし、逃げ場はないけどこれだけ弱っているなら・・・楽に仕留められそうですね、体内毒が強そう、返り血を浴びるのは危険、助走をつけて一気に蹴り飛ば・・・」

野良魔獣を退治しようとしたのですが、上空から第二王子騎士団リーンハルト・ウィル・ダグラー副団長が現れます。

ダグラーはコニーに代わって野良魔獣を退治してくれました。

女たらしとして有名ですがダグラーの腕前は見事です。

ダグラー
「君、アレになにかぶつけていたようだけど」
コニー
「強力な殺鼠剤です、獣なら効くかと思いまして」

警備隊に任せず自分を標的にしたコニーはダグラーに注意されてしまいました。

女中がわざわざ野良魔獣に立ち向かう必要はありません。

ダグラー
「今度から逃げを優先するんだね」

結果的に被害を抑えられたのでコニーはイラっとしてしまいます。

それでも冷静な態度は崩しません。

コニー
「正面から突っ込まれると難しいですね」
ダグラー
「そんなこと言ってたら君、長生きできないよ?」

髪を触ろうとしたダグラーの腕をはじき返します。

コニーは女たらしのダグラーを信用していません。

コニー
「あいにくわたしは百歳まで生きる予定ですので、ではこれで」
ダグラー
「ちょっと待って、君城の女中だよね、コニー・ヴィレという女性を知っているかな?彼女の母親のミッシェル・ダグラーから手紙を預かっているんだ」

母親の名字が変わっていたことで全てを察したコニーが拳を握り締めます。

コニーが母親に迷惑をかけられるのは今回が初めてではありません。

コニー
「ミッシェルはわたしの母です、公爵様と母が結婚なさったのですね、心よりお祝い申し上げますとお伝えください」
ダグラー
「・・・あ、あぁ・・・ではこれを」
コニー
「わざわざありがとうございます、それとわたしは自立しておりますのでそちらの家に連れ子として入る気は毛頭ございません!と公爵様にもそのようにお伝え下さい!では失礼します!」
ダグラー
「コニー・ヴィレ?・・・あれが・・・ミッシェルの娘・・・?」

声を大きくして連れ子にはならないことを宣言します。

コニーは母親の七度目の再婚を知りましたが特に驚いてはいません。

母親の再婚相手はダグラー副団長の父親で、王家に次ぐ権力を持つ三大公爵家の一角であるダグラー公爵です。

コニー
「お金と権力が大好きなあの人らしい、七度目にして超大物を捕まえましたね・・・あの人が義兄に?貴族でしかも同じ城勤めなんて面倒な予感しかしない・・・」

慎ましく堅実な生活を送るため面倒事に巻き込まれるわけにはいきません。

関わらないことを決めたコニーにミリアムと同室の女中が相談に乗ってほしいと言ってきます。

女中は誰かに見られているような気がしていて、昨日はミリアムの寝台にネズミの死骸が置かれました。

さらにミリアムは毎晩遅くに出かけているそうです。

コニーはミリアムの男関係がトラブルになっていると考えました。

そこでミリアムの男に心当たりがないか女中に尋ねます。

コニー
「・・・え?あの人・・・?」

ミリアムの相手はダグラー副団長でした。

コニーは女中の相談をどのように解決するのでしょうか!?

 

 

表情を変えないまま仕事を完璧にこなしていくコニーが素敵でした。

そんなコニーが表情を変えてしまうほど驚いたのが、ミリアムとダグラーの密会でしたね。

様々なトラブルを優秀な能力で解決していく『万能女中コニー・ヴィレ』

コニーと母親の関係性も物語を面白くさせていきます。

万能女中のコニーが持っている特殊な能力にもご注目ください。

後編

ミリアムの相手がダグラー副団長だと知ったコニーは、関わりたくありませんでしたが問題を解決してあげることにします。

コニー
「大丈夫ですよハンナ、大事になる前に策を立てればよいのだから」

今回の件はたちが悪そうなので事態が深刻化する前に手を打つことにしました。

ダグラーと接触する必要が出てきたらなるべく絡まれないよう慎重に行動する必要があります。

まずはミリアムに話を通すことにしました。

コニー
「ネズミの乗った寝台を押し付けるなんて、今後も自分に向けられるだろう害意をハンナにひっ被せるつもりの確信犯だ、他人を巻き込む恋愛脳は嫌いだ」

女中の仕事をしながら様子を伺っていると、ここ何日かはミリアムのサボリ癖が酷くなっているようです。

ミリアムの処遇については女中頭のマーガレットに相談しなければいけません。

また若い男に媚びを売ってばかりいるミリアムは、没落した男爵家の令嬢だという噂もコニーの耳に入ってきました。

コニー
「実は女中の他に貯蓄のためのアルバイトをしている、それは城内の下働き層の噂を集めること、女中の仕事をしつつ耳を大きくしていればいいので簡単だ」

本業だけでは何が起こるか分からないので情報を集めるようにしています。

堅実かつ迅速に仕事を済ませたコニーは、掃除をしながら小聖殿に登ってみました。

ここからだと軍施設の入口がよく見えるのです。

望遠鏡を使って軍施設を観察しているとミリアムが現れました。

ダグラーが出迎えるとミリアムが身体に触れながら喋り始めます。

コニー
「勤務時間内にイチャイチャと・・・というかあれはミリアムの方が一方的に言い募っている感じ・・・女たらし相手に婚活は時間の無駄じゃないですかね・・・ん?」

木陰からダグラーとミリアムを覗き見ている人物を発見しました。

色々と事情が分かってきたコニーはミリアムを連れ戻しに行きます。

コニー
「うちの後輩がご迷惑をおかけして申し訳ありません、すみやかに引き取りますのでどうぞ騎士様はお勤めに」
ダグラー
「・・・まるで初対面のような口ぶりだね」
コニー
「何かお気に障りましたか?」

婚活している女子の前で絡むようなことはしてほしくありません。

しかしダグラーはコニーの考えに気付かず会話を続けます。

ダグラー
「手紙は読んだのかい?」
コニー
「読みました、返事は直接母に送ります」
ダグラー
「その必要はないよ、明日迎えをよこすから荷物をまとめて今日中に里帰り申請を出しておいてくれ」

連れ子にはならないと言ったはずなのにこちらの事情を全く考えてくれません。

改めて断ると理由を尋ねられます。

コニー
「母に会いたくないからですよ」
ダグラー
「ミッシェルは君にとても会いたがっていると言っても?」

ダグラーが母親を呼び捨てにしていることが気に入りません。

それに会いたがっていると言われても、コニーは会いたくないとハッキリ拒絶しました。

するとここで気分が悪いと嘘をつくミリアムが、ダグラーに休める場所へ案内してもらおうとします。

コニー
「いえ彼女は寮に送りますので、ミリアム帰りますよ」
ダグラー
「具合が悪い彼女を歩かせるなんて可哀相じゃないか」
コニー
「可哀相?給料泥棒が?ふざけてるの?」

毅然とした態度でサボリ癖を注意すると、第二騎士団団長が現れてダグラーを仕事場に連れて行きました。

ミリアムは納得していませんが、これで残された問題はあと一つです。

夜になるまでコニーは事態に変化が表れることを待つことにしました。

コニーがミリアムの部屋の近くで待機していると、女性がミリアムの寝台にナイフを突き刺します。

罵倒する言葉を次々と吐き出しながらナイフを振り回す姿に、コニーと一緒に覗き見ていたミリアムは震えが止まらなくなりました。

コニー
「モーリー・ヘル・バイン、昼にミリアムを鬼の形相で睨みつけていた王妃付きの侍女、凶行に及ぶ可能性を考えてふたりを部屋から非難させていて正解でしたね」

気付かれたモーリーが襲い掛かってきます。

しかし素早い動きでナイフを蹴り飛ばしたコニーが、モーリーの首を絞めて気を失わせました。

問題を解決したコニーは二度罰を受けているミリアムに、三度目は男だけが使用する軍施設のトイレ清掃担当になることを伝えます。

男所帯のトイレ清掃は過酷なので、ミリアムはこれでサボらなくなるかもしれません。

相談に乗ってもらったハンナ噂通りの万能女中だと感謝してくれました。

コニー
「世の中には特殊な力を持つ人間がいる、人口の一握りである魔力を持つ者よりもさらに稀少な存在、それは突然変異かあるいは先祖に異種族の血が混じったと推測される者、わたしに生まれつき備わっていたのは異常膂力、常人離れした体力や脚力」

人前ではなるべく異常膂力を抑えています。

それでも異常膂力のおかげで五人分の仕事をこなしていました。

特殊な力を持っているのはコニーだけではありません。

母親のミッシェルも特殊能力の持ち主です。

ダグラー
「まさかミッシェルの娘があんな地味で頑固だとは・・・化粧すらせず華も愛嬌もない、野花にも及ばない雑草じゃないか」

ダグラーは父親の再婚を聞いた時、最初は耳を疑いました。

血統を重んじる父親が平民で子持ちの熟女を選ぶことなど信じられなかったのです。

しかしミッシェルに引き合わされて納得しました。

ミッシェルはルミナス歌劇団の歌姫で、ダグラーは学生時代から奇跡の美貌と歌声の持ち主であるミッシェルのファンだったのです。

人妻になってしまったことでショックは受けましたが、気持ちを抑えられないダグラーは休暇のたびに公爵領へ戻るようになりました。

コニー
「母、ミッシェルの能力は魅了、男性を狂わせる魔性の力」

義理の息子になったダグラーも魔性の力に魅了されてしまっていたのです。

誠実に生きてきたコニーは複雑な家庭環境に振り回されてしまうのでしょうか!?

 

『万能女中コニー・ヴィレ』を読んだ感想

義兄として挨拶してきたダグラーがすでにミッシェルの魔性の力に魅了されていたことに驚かされました。

結婚と離婚を繰り返す母親を毛嫌いするコニーの感情にも共感できますね。

複雑な運命に特殊な能力で立ち向かっていく『万能女中コニー・ヴィレ』

見た目は地味ですがコニーは芯の強い素敵な女性だと感じました。

色気や見た目ではない美しさを持ったコニーの人間力に魅了されてください。

 

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