ホタルの嫁入りのネタバレ(漫画)!紗都子の命はどうなる?

今回は「橘オレコ」先生の『ホタルの嫁入り』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ホタルの嫁入り』はこんな漫画(あらすじ)

明治時代、桐ケ谷という伯爵家に生まれた紗都子(さとこ)は天から美貌を授かりました。

しかし生まれた時から病弱で、医者から長くは生きられないだろうと告げられています。

それでも紗都子は家の名誉と利益のため結婚することを望んでいました。

ですが見知らぬ男たちに攫われてしまい命を落としそうになります。

どうしても生き延びたい紗都子は殺し屋の後藤進平に自分と結婚すれば全てが手に入ると提案し、この窮地から助けてほしいとお願いしました。

華族令嬢と殺し屋の結婚生活を描いていく『ホタルの嫁入り』

今回は契約結婚がテーマのラブサスペンスについてネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

美しい紗都子の精神的な強さと、危険な香りが漂う後藤の異常性が丁寧に表現されていますよ。

 

『ホタルの嫁入り』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

物語の冒頭で老人が涙を流しながら手紙を読んでいます。

手紙には女は家の財産であり交換や贈与の対象、結婚に意志など持ってはいけない、なのに私は自分の意志で愛してはいけない人を愛してしまいました、そして最後に私はとても幸せでしたという言葉で締められました。

桐ケ谷家の庭を令嬢の紗都子が歩いていると、仕事中の庭師が見つめてきます。

美女の紗都子は身体が弱いので滅多に家から出てきません。

そのため庭師たちはこの機会に美しい紗都子を拝んでいるのです。

紗都子
「ご苦労様です」

女神のような美しさに庭師たちはドキドキが止まりません。

庭師を魅了した紗都子はそのまま花を愛でることにします。

美和子
「お姉さまー何なさってたの?」
紗都子
「花の世話をしようと思って」
美和子
「えー、心臓が弱いんだから外に出ないほうがいいわよぉ、明日の縁談中に倒れてしまったら大変でしょう?」
紗都子
「縁談?なんの話?」

妹の美和子は波多野様との縁談について話をフッてきました。

しかし紗都子と波多野様との縁談は父親がお断りしています。

紗都子は父親が望む相手と結婚することを目標にしているので何の不満もありません。

ですが美和子には何か言いたいことがあるようです。

美和子
「そのお花、明日のお父様の誕生日のためにお姉様が育ててきたんですってね、庭師に聞いたわ、そんな風に媚びを売ってお父様の気持ちも私の運命の相手も何もかも横取りしていってしまうのね」
紗都子
「運命の相手・・・あのお家柄でなければ縁談なんて到底拒否していたと遊びに来ているお友達に話しているのを聞いたけど、それが私の聞き間違いだとしても横取りなんで人聞き悪いわ、あなたが選ばれなかっただけじゃない」
美和子
「お姉様に縁談を申し込む殿方は知らないんでしょう?その心臓があとどれくらい持つのか、お姉様のお部屋を掃除していた女中がね、見ちゃったんですってお姉様の遺書」

紗都子は自分の亡骸を解剖に使ってもらい、医学の進歩に役立ててほしいことを遺書に綴りました。

葬儀もできるだけお金をかけないことを望んでいます。

大切な言葉を書き留めた遺書について触れられたことで紗都子の顔色が変わりました。

紗都子
「一つ言っておくけど縁談の話は波多野様のみでなくご本人とご夫人からの申し出よ、私が選ばれた理由は見た目だけじゃないの、男性はもちろん高貴なご夫人の目にもとまるよう、姿勢、歩き方、座り方、声色、表情、全て品よく美しく見えるよう意識してきた」

紗都子が選ばれたのは努力が報われた結果なのです。

興奮した紗都子は美和子が容姿以外下の下なので、自分の心配をした方が良いと言い残し去ってきました。

生まれてすぐに紗都子の母親は亡くなってしまったため、美和子は再婚した義母と父の間に生まれた妹です。

この時代の女性は結婚することが幸せと考えられていたので、出会いの場である学校にも行っていないのに縁談話がくる紗都子のことを美和子は面白くありません。

また美和子以上に義母も紗都子のことを毛嫌いしていました。

つまりこの家で紗都子の味方は父親だけなのです。

父親
「紗都子またお前に縁談の話が来ている、私の友人の息子でな、申し分ない男だ、会ってみないか?」
紗都子
「・・・私の体のことは伝えてあるの?」

体のことは相手方に伝えていません。

それでも父親は紗都子の幸せを望んでいるのです。

父親
「桐ケ谷家の家名とお前の美貌を天が授けてくれたおかげで縁談話は数多ある、きっとお前を愛し守ってくれる男と出会えるさ」
紗都子
「・・・もう恥ずかしいから見た目のことは言わないでよ」
父親
「紗都子、お医者様の言う余命など私は信じないぞ、お前は生きる、私はそう信じている」

父親は幼い頃から誰よりも紗都子の体を心配してくれました。

そんな父親の願いを叶えてあげたいと紗都子も強く望んでいます。

しかし病気で手間のかかる女を妻にしようと思う男性がいるとは思えません。

話が終わると紗都子は父親の許可を貰い、町へ出かけることにしました。

出かけた目的は育てた花を差す花瓶を購入するためです。

しかし花を摘み取ることは可愛そうなので植えてある状態で父親に見てもらおうと決めました。

次の瞬間、見知らぬ物騒な男たちが紗都子の前に現れます。

紗都子
「六月二十七日午後五時、この日私は見知らぬ男たちに攫われた」

伯爵令嬢の紗都子はどうして攫われることになったのでしょうか!?

 

 

身体が弱く余命僅かだと言われながらも、父親の望みに応えたいと思う紗都子が健気ですね。

妹や義母からは毛嫌いされていますが、病気を受け入れてくれる男性を探す姿にも感動しました。

病弱な伯爵令嬢が命をかけて結婚という目標を成し遂げていく『ホタルの嫁入り』

攫われてしまったことで紗都子の運命が大きく揺れ動いていきます。

そしてここからもう一人の主人公である殺し屋の後藤進平が登場しますよ。

後編

攫われてしまった紗都子は牢屋のような場所に監禁されました。

紗都子
「なんなのこの人たち・・・目隠しされてずいぶん遠くまで連れてこられた・・・ここはどこ?」

牢屋の外で紗都子を見ている男たちは後藤という殺し屋がやって来るのを待っているようです。

すると全身に返り血を浴びた後藤が現れました。

後藤は男たちが10日かかっても殺せなかった人物をたった1日で殺してきたそうです。

伝説と称されている後藤に男たちは、紗都子の殺してほしいと頼みました。

ただし依頼主からの注文ですぐ殺すわけにはいきません。

このまま紗都子を見張って9時になったら殺せと命じます。

男たちは紗都子を犯そうとした部下を切り刻んでいいと後藤に伝えました。

返り血を洗うと後藤が牢屋の中に入ってきます。

そして口を縛っていた布をほどいてくれました。

後藤進平
「綺麗な女だなぁ、真っ白でユウレイみたいだけど」
紗都子
「・・・なんなのこの男・・・私を見ているはずなのにどこを見ているのかわからないような・・・怖い・・・!」

後藤の視線はこちらを見ているのかよく分かりません。

それでも自分は何も悪いことをしていないのでここから出してほしいとお願いします。

後藤進平
「それは無理だよ、俺の仕事は逃がすことじゃなくて殺すことだからな」

紗都子は自分の力で逃げ出さなければならないのですが、どうやってここから逃げ出せばよいのか分かりません。

9時までどのくらい時間が残されているのか尋ねても後藤は答えてくれませんでした。

紗都子
「助かる方法はないですか!?」
後藤進平
「んー・・・ここの連中以上に俺を雇える金があればアンタ側についてもいいよ」

牢屋の外を見てみると男たちの部下が談笑しています。

もしかしたら後藤を味方にしても状況は変わらないかもしれません。

それでも今の紗都子には後藤に協力してもらうしか助かる方法がないのです。

紗都子
「それなら雇わせてください!今はお金を持っていませんが家に帰ったら必ず・・・」
後藤進平
「信用できない、その着物もここの報酬に比べれば金にならなそうだし断る、金になるもの以外で俺は交渉しないんだ」

信用してもらえないので他の手段を考えていると、命令に背いた子分たちが後藤から牢屋の鍵を奪い取りました。

そして紗都子のことを犯そうとします。

紗都子はこんなところで貞操を奪われると、生きて帰れたとしても結婚の夢は諦めなければなりません。

必死に抵抗するのですが男たちの暴力には抗えず痛めつけられていきます。

紗都子
「お父様・・・お父様に恩返しがしたい、私の結婚がお父様の望みならどうにかして叶えてあげたい、それが私の生きる目標だったのに、親すら喜ばすことができないまま死ぬなんて・・・私は誰の心にも残らない、生まれてきた意味がない」

涙を流しながら屈辱的な行為に抗っていると、笑顔の後藤が近づいてきました。

しかし紗都子には後藤が何をしようとしているのか分かりません。

後藤進平
「なぁなぁ俺、女に手ぇ出した奴は斬れって言われてんだけど斬っていいの?」

歯向かう子分の腕を後藤が斬り落としました。

躊躇いもなく人間の手足を斬り落とす姿を見て、紗都子は後藤が簡単に人を殺せる人間だと理解します。

この状況の中で紗都子は生きてここから出られる方法を考え始めました。

死なないためには後藤を味方にしなければいけません。

そのためには自分が生かす価値のある人間だということを証明する必要があります。

考え抜いた結果、自分が持っている価値に気が付きました。

紗都子
「私・・・私自身に価値があります、私と一緒になれば全てが手に入ります・・・私たち結婚しましょう!」

伯爵令嬢として桐ケ谷家の価値を捧げることにしたのです。

表情を変えずに人間を斬ることができる後藤は、紗都子の提案を受け入れてくれるのでしょうか!?

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『ホタルの嫁入り』を読んだ感想

父親のために生きることを諦めない紗都子の強さと賢さに衝撃を受けました。

絶望的な状況の中でも自分の価値を見出す頭の良さと冷静な判断力も紗都子の凄さですね。

家のため結婚することに命を懸けたヒロインの執念を表現した『ホタルの嫁入り』

明治ならではの時代背景が物語を面白くさせています。

現代では決して体験できない世界観がこの作品の魅力ですよ。

 

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