レス～してくれれば、しなかった～のネタバレと感想(漫画)！

今回は「漫画 つかさき有　原作 大泉りか」先生の『レス～してくれれば、しなかった～』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『レス～してくれれば、しなかった～』はこんな漫画(あらすじ)

学生時代からの交際を経て結婚した向井冬と隆也は、お互いを尊敬し合っている理想的な夫婦です。

しかし結婚してから3年が経った現在、冬はセックスレスという悩みを抱えていました。

夫婦仲は良いのですが夫は年に数回しかセックスしてくれません。

この悩みを親友に相談した冬は、アドバイスに従って夫を誘惑することにします。

ですが夫からは拒絶されてしまい問題を解決することはできませんでした。

愛する夫が求めてくれない妻の苦悩を描いていく『レス～してくれれば、しなかった～』！

今回は夫婦の実態に迫っていく恋愛漫画について、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

セックスレス夫婦がどのような結末に辿り着くのか注目してください。

『レス～してくれれば、しなかった～』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

冬がインターネットでセックスレスについて調べています。

ネットの質問は最後にセックスした日が3カ月以上経過しているなど多岐にわたるのですが、冬は全ての項目に当てはまっていました。

「ちょっと待って、私達ってセックスレスなの！？うそ・・・」

自分たちがセックスレス夫婦であるという事実を受け入れられません。

しかし現実は結婚してからセックスの回数が明らかに減っていました。

この日の夜、夕食が終わると冬が夫の隆也に友人との約束を報告します。

「明日、柚子と飲む約束したの、夕食は適当に済ませてくれる？」

「明日？月曜から女子会なんていいね、いいよ、適当にやるから楽しんでおいでよ」

33歳の2人は結婚してから3年が経っていました。

隆也と冬は学生時代からの付き合いだったため気心が知れています。

また家事にも協力的な隆也は理想的なパートナーだと冬は感じていました。

しかしセックスレスという大きな問題を抱えているのです。

「隆也・・・ねェ・・・」

「悪ィ、メール1本送らないといけないの忘れてた」

この日も冬から誘ってみたのですが断られてしまいました。

理想のパートナーに近い隆也なのですが、滅多に冬のことを抱いてくれません。

冬はこの状況に唯一の不満を感じているのです。

「付き合いが長いからって今さらって感じなの？でも結婚してからまだ3年なのに、子供のことだって一緒に考えたいのに」

セックスレスになったことで出産について話し合うこともできません。

こうした不満を解消できない冬は、飲みながら柚子に悩みを打ち明けることにしました。

「え？セックスレスなの？あらま」

「わー、柚子！声が大きいってばッ、ごめんなさい、お下品な話題で」

柚子が大声を出してしまったためバーテンダーに謝ります。

「いいえー、他のお客様もいらっしゃいませんしどうぞ」

優しいバーテンダーのおかげで2人は会話を続けることができました。

その中で冬は結婚してからほとんどセックスをしていないことを打ち明けます。

全くしてない訳ではありませんが、年に3～4回程度の状況でした。

すると柚子が冬と隆也の関係をABCセックスと表現します。

「ABCセックス？」

「Aはアニバーサリー、Bはバースデー、Cはクリスマス、つまり何かある時くらいしかやんないセックスのことよ」

「なるほど・・・」

上手な表現に冬は思わず納得してしまいました。

しかし納得するだけでは問題を解決することはできません。

いったいどのような方法で冬はABCセックス状態を解消させるつもりなのでしょうか！？

セックスレスという複雑な問題と真正面から向き合った作品ですね。

夫婦それぞれで事情が異なるため、この問題は簡単に解決できるものではないかもしれません。

その中でセックスレスが招く愛憎劇を描写していく『レス～してくれれば、しなかった～』！

冬と隆也がどのような結末を迎えるのかが注目ポイントになっています。

必死に努力しようとする冬を温かな目で見守ってください。

後編

冬の相談はいよいよ本題に入っていきます。

「つっても私は夫婦経験ないからなー、でもサ男が興奮するのって視覚だって聞いたことある」

「視覚？」

「だからちょっとベタだけどセクシーランジェリーとかどう？」

柚子はスマホでランジェリーの画像を見せてきました。

「いやいやないでしょ！？キャラじゃないしッ」

画像のランジェリーは真っ黒でセクシーなのですが、冬は自分に合っていると思えません。

しかし柚子は冬のことをキレイでセクシーだと思っていました。

そんなことないと否定する冬に対して、柚子はバーテンダーに意見を求めることにします。

「ちょっとバーテンさん、こーゆーのどう思う？そそられない？」

「柚子ー、すみません、もう・・・」

恥ずかしそうにする冬の顔をバーテンダーが見つめてきました。

「そうですね、確かにビジュアルに興奮するってのはありますね、一番ストレートですし、ただそれには意外性の発見が不可欠です、普段とのギャップですね」

「えーっ」

視覚を利用して男性を興奮させる美しさを冬は持ち合わせています。

しかし付き合いが長ければ長いほど、女性が張り切ってしまうと男性はプレッシャーを感じて萎縮してしまうかもしれません。

ここまで丁寧に説明したバーテンダーは男性目線でセックスレスについて語り出します。

「男の性欲って実は征服欲に近いってご存知ですか？例えば嫌いな女ほど組みしだいてヒーヒー言わせたい、支配下においてこらしめたい、もっと言えば手込めにしたいってね」

男性の本音を聞いた冬と柚子は悪趣味だと感じました。

「本当にそういうものなんですか？」

「大なり小なりは支配・被支配の関係に欲情しますね、だから長年連れ添った夫婦は関係がフラットになってセックスレスになるんです」

男性はフラットの関係になった妻よりも、夫に尽くす妻に興奮する者なのです。

「でもそれって女性からするとずいぶん勝手な言い草ですよね」

「すみません、でもこれが男の本音なんです、だから相手にこんな女だったのかって驚きを与えるんです、現にセックスレスの夫婦で妻が浮気をした途端に、猛烈に性欲を覚えたなんて話も聞きますし」

2人はバーテンダーの話に思わず納得してしまいました。

しかし冬は別の男性ではなく、夫とセックスをしたいと思っているのです。

そのためこのようなショック療法を行う気にはなれません。

こうして柚子とバーテンダーに悩みを聞いてもらった冬は夫が待つ自宅へ戻ることにしました。

翌日になると冬はアドバイスされたことを実行してみます。

まずは滋養強壮に効果的な夕食を作って、隆也に白ワインを勧めてみました。

最初は美味しい食事とお酒の効果もあり2人の間に良いムードが流れていきます。

しかしいざ冬がセクシーなランジェリーで迫ると拒否されてしまいました。

「ねえ！何が不満なの！？いつなら抱いてくれるの！？あたし達いつからセックスして」

「冬！！だからってこんな風にされてそんな・・・抱こうって気になれないよ」

隆也はそのまま冬から離れていきます。

これ以上、冬にはセックスレスを解消する手段が思いつきません。

「求めてもらえないことがこんなに辛いなんて、結婚するまでは知らなかった・・・」

ついに冬は涙を流してしまいました。

努力しても夫から求められない冬はここからどのような運命を辿ることになるのでしょうか！？

『レス～してくれれば、しなかった～』を読んだ感想

冬が柚子と一緒にバーテンダーと会話するシーンはとてもリアルだと感じました。

男性であれば支配と被支配の関係で興奮するという少し傲慢な考え方に共感するのではないでしょうか。

もちろん女性は納得できない人が多いと思います。

こうした男女の考え方が異なることで起こり得るセックスレスの実態に迫る『レス～してくれれば、しなかった～』！

既婚者も独身者も納得できるセリフが多い物語になっています。

この漫画を読んで結婚について考えるきっかけにしてみてください。

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