花咲くキッチン-再会には薬膳スープと桜を添えて-のネタバレ！

今回は「原作 忍丸　漫画 桃月はち」先生の『花咲くキッチン-再会には薬膳スープと桜を添えて-』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『花咲くキッチン-再会には薬膳スープと桜を添えて-』はこんな漫画(あらすじ)

旅行会社で働いている陽茂野百花(ひものももか)は、人の笑顔を見る事が好きなので自分の仕事を天職だと思っています。

後輩からパーフェクトなキャリアウーマンだと尊敬されているのですが、プライベートの百花は苗字と同じ干物ライフを楽しんでいました。

恋愛よりも仕事を大切にしている百花はOFFの干物ライフも愛しているのですが、偶然再会した幼なじみのシャオランによって運命を変えられることになります。

薬膳料理店を経営しているシャオランは日本人好みの味付けを知るため、百花に試食係をお願いしてきました。

幼なじみとの新たな日常によって動き出す恋の行方とは・・・！？

グルメとラブストーリーを融合させた『花咲くキッチン-再会には薬膳スープと桜を添えて-』！

今回は健康になれるレシピを教えてくれるグルメ漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

干物女が健康になって魅力的な女性へ変貌していく姿が描かれていますよ。

『花咲くキッチン-再会には薬膳スープと桜を添えて-』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

久しぶりに再会したシャオランがセロリとハマグリのスープを作ってくれました。

「ねぇ百花、よかったら俺のごはん毎日食べてみない？」

プロポーズのような言葉に百花はドキッとさせられてしまいます。

OFFの百花は化粧もせずジャージ姿のため、いつもの服装にしておくべきだったと後悔していました。

「人生は出会いの連続だ、薬膳とイケメン幼なじみとの出会いが私の人生をガラッと変えることになるなんて・・・」

百花がシャオランと再会したのは数日前のことです。

人の笑顔を見ることが好きな百花は旅行会社の仕事を天職だと思っていて、最近では新人教育や責任のある仕事を任されるようになっていました。

後輩からは完璧な上司だと思われています。

しかし毎日充実しているからこそ百花はプライベートを大切にしていました。

休日になると百花は仕事をしている時とは別人のような姿で散歩を楽しんでいます。

「・・・そう、何を隠そう私のオフは干物そのものだ、学生時代に友人から賜ったこのあだ名結構気に入っている」

ジャージ姿で眼鏡をかけてビールを片手に散歩している姿はどこからどう見ても干物女にしか見えません。

それでも長期間の保存向きで焼けば立派なおかずになる干物が百花は大好きです。

散歩を楽しんでいると友人から結婚の報告を知らせるメッセージが届きました。

友人からは百花からの良い報告を待っていると言われます。

「了解・・・と言いつつなんだかんだ言って私も違う形で人生をエンジョイしている、今は恋愛より仕事なんだよね」

仕事は楽しくプライベートの干物ライフも愛しているので、焦って恋愛しようとは思っていません。

もしも恋愛する時がくるなら神様がそのチャンスを用意してくれるだろうと考えています。

また恋愛の仕方も分からないので今の百花には縁がないのかもしれません。

そんなことを考えながら歩いていると、少し遠くに背の高い人が立っていることに気が付きます。

背が高く長髪のイケメンが百花に微笑んできました。

「なッ何ッ？誰？しっ知り合いじゃないよね・・・！？後ろ！？・・・には誰もいない！人違いされてる！？」

イケメンの姿に見覚えがありません。

人違いだと思っているとイケメンが声を掛けてきました。

「やぁ、やっぱりねぇ、君百花だよね？」

「・・・え？ど！どうして私の名前を！？あなた誰ですか！？」

「忘れちゃったの？まぁ・・・小学校以来だもんね、俺はすぐ分かったのにひどいな・・・俺は王浩然、小学4年生まで君ん家の隣に住んでいたんだけど覚えてないかな？」

「・・・あ、あああああああ！シャオラン！！」

ドラマチックな再会をしたのはシャオランこと王浩然です。

幼なじみだったシャオランは小学生の時、急に引っ越してしまいました。

懐かしくて嬉しいのですが百花は自分がジャージ姿だったことに気が付いて恥ずかしくなります。

そんなことは気にしないシャオランは自分のお店へ百花を案内しました。

シャオランのお店は喫茶店をリノベーションした落ち着いた雰囲気の綺麗なお店です。

「よしじゃあ昼まだなら食べていってよ、いいだろ、久しぶりに会ったんだから積もる話もあるし、ね？」

すでに百花はコンビニで昼食を買っていました。

しかし押しの強さに負けたためメニューを見ながら待つことにします。

「お、押しの強さが成長してるね・・・シャオラン・・・にしても棗、ここがシャオランの・・・薬膳料理のお店なのかな・・・？」

店内には結構そうな匂いが漂っていて、百花はお薬の中に飛び込んだような気分になっていました。

綺麗なお店でシャオランは百花にどんな薬膳料理を提供してくれるのでしょうか！？

職場とプライベートの姿にギャップがあり過ぎる百花はとても魅力的な女性だと感じました。

ラフな格好で自由を楽しむ女性は芯が強くものすごい素敵だと思います。

幼なじみと再会したことで百花が健康的な女性へ生まれ変わっていく『花咲くキッチン-再会には薬膳スープと桜を添えて-』！

美味しそうな料理の数々と恋模様が見所の作品です。

シャオランの薬膳料理で百花が健康的な美人になっていきますよ。

後編

薬膳料理を作る前にシャオランが百花にアンケートの記入をお願いしてきました。

「うちはお客様の体調に合わせた料理を提供してるんだ、薬膳ってなんだか分かる？」

「えっと・・・ああいう食材を入れたやつ・・・だよね？」

「そうそう！生薬を使った料理という感じかな！でも必ずしも生薬を使う必要はないんだ、うちは薬食同源、美味しく食べて体調不良を予防しようってお店なんだ、もちろん薬じゃないから劇的に体調がよくなったりはしないけどね」

百花は食べたことのない食材が入っていそうなので不安になります。

ですがシャオランは日本人が好む食文化を理解しているので、地元の食材で慣れた味の料理を作って健康になってもらいたいと考えていました。

「確かに！・・・てことは和食も出るの？」

「もちろん！中華・和食・フレンチ・イタリアン・・・なんでも出すよ！」

つまりシャオランのお店はいつもの食事で健康になれる料理を提供してくれるのです。

喜ぶ百花はワクワクしながらアンケートを書き始めました。

食物アレルギーや日頃の体調などについて詳細な項目にチェックを入れていきます。

「・・・ふぅっ、こんなものかな・・・んん？該当項目多いな、私って案外お疲れ？」

疲れている自分とは対照的にシャオランは剥きたてのゆで卵みたいな美肌でした。

薬膳料理のおかげで明らかに健康そうなシャオランがアンケートを受け取りました。

「ではお客様少々お待ちください、とびっきり美味しいの作ってあげるから楽しみにしてて」

イケメンのシャオランが笑顔でウインクしてくれたので、百花はすでにちょっとだけ健康になれた気がします。

アンケートを見たシャオランが体調の良くない百花に用意した食材はハマグリでした。

「お！ネギと・・・セロリをスープに？」

「うん、セロリの香りは気を巡らせるんだ、繊維質が豊富でデトックス効果もある、春は冬の間に溜め込んだ老廃物などで気が滞る、それを解決してくれるんだ」

気は生命エネルギーのことで人間の身体は血と水と気の三大要素で構成されています。

シャオランはセロリの健康効果について説明しながら手際よく食材を調理し始めました。

「・・・わ、いい匂い、それに心地のいい音、なんだか落ち着く」

気持ちが落ち着いていくと百花は朝から何も食べていないことに気が付きます。

百花がお腹を鳴らしていると料理が完成しました。

「はい、お待ちどおさま、春を迎えるためのスープだよ」

目の前にセロリとハマグリのスープが運ばれてきます。

スープを飲むと優しいハマグリの味が口の中に広がりました。

そしてハマグリの香りを邪魔しないセロリの爽やかさが感じられます。

ぷりっぷりのハマグリも百花の舌を大満足させました。

あまりにも美味しいので百花はセロリとハマグリのスープを一気に完食します。

「おいし・・・かったぁー♡あ！いたの忘・・・いや！うん！美味しかった！ごめん！！」

「あははは！あっははは！本当にいい食べっぷりだよ、百花は本当に変わらない、小学校の頃のままだ！俺は味を理解しているか分からない人より百花みたいな人が好きだよ、今も昔もね」

「あ・・・ありがと・・・それは置いといてこれが薬膳スープなんだね、シャオランすっごく美味しかった、素材の栄養がじんわり体に沁みていく感じ、食べ続けたいって自然に思ったよ」

「だろ？気の流れを整えて不眠やイライラを和らげるスープなんだ」

漢方の考え方では身体の機能を五系統で考えられていて、五臓の中で春に疲れやすい肝の部分は冬の間に毒素を溜め込むようになっていました。

毒素を解毒しようとして負担が大きくなるので、自律神経がおかしくなったり情緒不安定になったりしてしまいます。

そこでシャオランは身体を冷やす食材のセロリとハマグリに体温を上げるネギを組み合わせました。

説明を聞いているうちに百花はシャオランは好きなことを仕事に選んだことが分かり嬉しくなってきます。

「こういう食事を毎日食べられたら素敵だなって思うけど実践するのは難しいかな、今度はちゃんとお客として来るね！ごちそうしてくれてありがと！」

「毎日？・・・へぇそうなんだ、ねぇ百花、自分で実践するのが難しいなら俺が丹精込めて作るよ、百花のためならなんでもする、だからさよかったら俺のごはん毎日食べてみない？百花に食べて欲しいんだ」

プロポーズのような言葉に百花は眼鏡が割れるような衝撃を受けました。

ですがシャオランはプロポーズしたわけではありません。

「プロポーズみたい・・・なんてまさか試食のお誘いだとは思わないよねー・・・」

仕事終わりの百花が昨日の出来事を振り返っています。

シャオランには試食係をお願いされました。

「日本人の好む味付けを知りたくて率直な意見をくれる人探してたんだ」

協力する代わりに食事代は無料にすると言ってくれたのです。

また百花が好きな日に何食でも頂いて構いません。

「さて！健康になりに行きますか！」

後輩の誘いを断って薬膳料理を食べに行く百花だったのです。

『花咲くキッチン-再会には薬膳スープと桜を添えて-』を読んだ感想

美味しそうに食べる百花の笑顔が印象的でした。

明らかに好意的なシャオランを無視してしまうナチュラルさも百花の魅力かもしれませんね。

健康になれる美味しいレシピを紹介していく『花咲くキッチン-再会には薬膳スープと桜を添えて-』！

オンとオフを使い分けるヒロインが薬膳料理の奥深さを学んでいきます。

疲れている人の参考になるレシピは数多く紹介されていますよ。

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