『地縛少年 花子くん』のネタバレ(漫画)！アニメの声優は？

今回は「あいだいろ」先生の『地縛少年 花子くん』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『地縛少年 花子くん』はこんな漫画(あらすじ)

かもめ学園にはどの学校にもありそうな七不思議の噂が存在しています。

その中で特に注目されているのが旧校舎3階女子トイレの3番目に居る花子さんで、呼び出した者の願いを叶えてくれると噂されていました。

大好きな人と両想いになりたい八尋寧々はこの怪談に身を委ねることにします。

しかし八尋寧々を待っていたのは花子さんではなく”花子くん”だったのでした。

トイレで巻き起こる怪異とオカルト少女のやり取りを描いていく『地縛少年 花子くん』！

今回はアニメ化されたハートウォーミングでコミカルなファンタジー漫画について、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

オカルトなのに気持ちが明るくなる物語をじっくりとお楽しみください。

『地縛少年 花子くん』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

恋に悩んでいる八尋寧々に友人がかもめ学園にまつわる七不思議の話を教えています。

七不思議の話を正しく集めると摩訶不思議な出来事が起こると噂されていました。

その中でも一番有名なのが七番目の“トイレの花子さん”です。

旧校舎3階女子トイレの3番目には花子さんが居て、呼び出した人の願いを叶えてくれるのですが、願いと引き換えに大切な何かを奪われてしまうと言われていました。

花子さんの呼び出し方を教わった八尋寧々がトイレのドアを3回ノックします。

「花子さん、花子さん、いらっしゃいますか」

寧々の声に反応するようにトイレのドアがゆっくりと開きました。

そーっと中を覗いてみるのですが誰の姿もありません。

「なんだ、気のせい・・・」

安心した次の瞬間、寧々の肩を何者かが叩きます。

「こっちだよ」

「いやっ・・・きゃあああああ！」

驚いた寧々が手で振り払おうとすると、肩を叩いた人物の体をすり抜けてしまいました。

「くふふ・・・あははは！大丈夫？」

恐怖のあまり寧々が後ずさってしまいます。

「透ける体、人魂、昔の制服、あ、あなたは・・・」

「俺は怪異さ、学園七不思議が七番目”トイレの花子さん”、はじめまして」

寧々は当たり前のように花子さんが女の子だと思っていました。

しかし目の前に現れた花子さんは男の子だったのです。

「あなたが花子さん・・・！？そ・・・そんなのうそっ！おかっぱは？赤いスカートは？しかも男の子だし・・・」

トイレの花子さんは自分のことを花子くんと呼んでいいと笑っていて、とても怪異とは思えません。

「確かに俺は男だよ、でも性別以外は君が聞いた噂の通り、何か一つを代償に呼び出した者の願いを叶える君にもあるんだろ？聞かせてよ、願い事」

「本当にただの変態幽霊じゃないのね？」

変態と言われた花子くんが寧々の前から立ち去ろうとします。

このままでは願い事を叶えてもらえないため、寧々は花子くんのことをカッコイイと言いながら引き留めました。

「それじゃーお名前と願いをドーゾ！」

花子くんのことを単純だと思いながら寧々が自己紹介をしていきます。

「はいっ、高等部一年A組、八尋寧々です！好きな人と今すぐ両想いになりたいです！」

寧々は一学年上の源という男性に恋をしていました。

源はイケメンで頭の回転が速く、誰にでも優しいので学園の王子様と呼ばれています。

「わかった、君の願いを叶えよう」

花子くんはあっさりと寧々のお願いを聞き入れてくれました。

「やったぁ！花子さんってどうやって願いを叶えるの？やっぱり特別な道具を使うとか？」

寧々の質問に対して花子くんは恋愛のハウツー本を出してきます。

期待外れだった寧々は思わず花子くんを睨んでしまいました。

「わかってると思うけど・・・怪異の力を借りるからには相応の代償を支払ってもらう、人智を超える力を欲すればそれだけ代償も重くなるんだ、だからこれくらいが安全なのさ」

花子くんの言うことは最もなのですが寧々は納得できません。

「でも・・・それでもって言ったら・・・？」

「それは・・・俺、道具持ってないから無理」

人智を超えた道具など持っていないと語る花子くん。

本当に彼は寧々のお願い事を叶えてくれるのでしょうか！？

自らを怪異と認めながら明るい雰囲気の花子くんが素敵だと思いました。

そんな花子くんに恋の悩みを打ち明ける寧々も可愛らしいキャラクターですね。

トイレの怪談話をコミカルに表現していく『地縛少年 花子くん』！

ファンタジー漫画とヒューマンドラマを融合した奥深い物語になっています。

花子くんが語った相応の代償に注目しながら続きをご覧ください。

後編

寧々のお願いを聞いた花子くんは、まずハウツー本に掲載されていた己の特技を活かすことをお勧めします。

すると寧々が花子くんを学園の畑に連れて行きました。

「私、園芸部なの、特技は土いじり！何その顔！お花育てたりするのよ！女の子らしいのよ！？」

浮かない表情の花子くんを見て寧々は不安を感じてしまいます。

寧々は昔好きだった人に女の子らしい子が好きと言われたため、園芸とお料理、そしてお裁縫を始めました。

これら全てを上手にこなせるようになった時、好きな人に告白すると決めたのです。

「いつから好きなの？」

「中等部入りたての頃から、告白したのは一カ月前、三年もかかっちゃった、でも・・・」

告白したのですが寧々はフラれたあげく、大根足と言われてしまいました。

自分では気にしていないつもりでもまだ失恋の傷は癒えていません。

そのため源と両想いになって自分をフッた男性を見返そうとしているのです。

「ふーん・・・つまり誰でもいーんだ？」

「そ・・・そんなわけないじゃない！やだなーもー、花子さんったら！」

「とかいって実はセンパイのこと大して知らなかったりしてー」

「まさか」

そんなことないと否定する寧々なのですが、実は源の下の名前を知りません。

呆れた花子くんはまず寧々が作ったプレゼントにメッセージカードを付けて贈ることを提案します。

しかし一カ月前に告白した時もプレゼントを持っていったため寧々は乗り気になれません。

「同じになるかはやってみなきゃわかんないって、どーせ大して接点もないんだろうし、せっかくなら活かしたいじゃん、今まで頑張ったんだから」

花子くんは寧々の努力を無駄にさせたくないと考えていました。

翌日、寧々がアドバイス通り園芸部の畑で作った野菜を源の机に置きます。

ですがこの行動は動物からの恩返しだと勘違いされ逆効果になってしまいました。

「珍事件になっちゃった・・・」

「アレはアレで意外性があって良かったと思うけど」

「良くない！恩返しだと思われてる時点で良くない！」

プレゼント作戦が失敗に終わったため、次の作戦を実行することにします。

ですが裁縫を活かした“恋のボタン作戦”や料理を活かした“お弁当作戦”は次々と失敗してしまいました。

どの作戦も回りくどいことを指摘された花子くんは、大胆な作戦を提案することにします。

「じゃあ告っちゃおっか、俺も初心者だし、もうそれくらいしか案が」

「しょっ、初心者ーッッ！？どうりで変だと思ったのよ、お化けのくせに普通のものしか出さないし、やり方が健全すぎるし・・・」

「俺ってケンゼンな花子さんだから」

呆れる寧々に対して花子くんがカバンの中から色々なアイテムを出すのですがどれも使えそうにありません。

するとここで見たことがないアイテムを花子さんが落とします。

「花子さん、これなーに？」

「それは縁結びの・・・」

縁結びと聞いた寧々は花子くんの制止を振り切ってアイテムを口の中へ入れてしまいました。

「説明して！」

「わかったわかった！それは人魚の鱗、同じ人形から取れた鱗を飲んだ者同士は恐ろしい呪いを受ける代わりに非情に強力な縁で結ばれ」

花子くんが説明している途中で寧々が人魚の鱗を飲み込んでしまいます。

「源先輩と両想いになれるなら呪われてもいいっ！何よ、道具持ってるんじゃない、花子さんの嘘つき！！」

勝手に人魚の鱗を飲んだ寧々はそのまま源先輩に告白をしに行きました。

すると別の女子が告白をしていて、源先輩は他に好きな人がいるという理由で断っています。

だが寧々は人魚の鱗があるため自分は両想いになれると信じていました。

次の瞬間、寧々の腕に鱗が生えてきます。

「どうして？なんでこんなことになっちゃったの？あんなに頑張ったのに・・・頑張ったって何を？見当違いの努力して報われるって思い込んで、怪異にまで頼って自分のことばっかり、自業自得だ、全部」

実は人魚の鱗を使うと人間は魚に変身してしまうのです。

誰かに飲ませていれば2人の身体で分散できるのですが、自分勝手な想いに気がついた寧々は源先輩に怪異の力を使いませんでした。

「人魚の鱗は口にした者に呪いを授けるだけのもの、ただ同じ呪いを受けた者同士は特別な縁で縛られるから縁結びだなんて言われてる、使わなかったんだね、なんで？」

「私は先輩のこと好きでもなんでもない、ただ利用しようとしてるだけだって気付いたから」

寧々は花子くんが言った通り両想いになれたら誰でも良かったのです。

そのことに気付いた寧々の前に人魚の怪異が現れました。

人魚の怪異は眷属となった寧々を迎えに来たのです。

しかし花子くんはまだ寧々のお願いを叶えていないため連れて行かれる訳にはいきません。

恐るべき怪異の能力で人魚の怪異を撃退した花子くん。

ここで人間に戻りたいかどうか尋ねると寧々は人間に戻りたいと答えます。

「言ったね？じゃあお代はカラダで払ってもらうよ」

花子くんのおかげで寧々は魚から人間へ戻ることができました。

「あれ？花子さんに触れる」

「さっき言ったろ、縁が結ばれたって、ヤサシクしてよー、お願い二つも叶えてあげたんだからさ」

「二つ？」

「人に戻りたい、それと誰でもいいから両想いになりたい・・・だっけ？君にとって縁結びは両想いと同じ意味なんだろ？」

ここから人間に戻った寧々を花子くんは助手として働かせることにします。

「こうして私は出会ってしまった、黄昏時、茜の斜陽が差す教室でこの世ならざる怪異の少年と」

いったいここから花子くんと寧々はどんな物語を紡いでいくのでしょうか！？

『地縛少年 花子くん』アニメの声優は？

2020年1月にTBS系でアニメ化されることになった『地縛少年 花子くん』！

気になる声優は花子くん役に緒方恵美さん、八尋寧々役に鬼頭明里さんがキャスティングされています。

漫画を読んだ後はアニメも視聴してみてください。

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