花咲くキッチン-再会には薬膳スープと桜を添えて-(第2話)!

今回は「原作 忍丸 漫画 桃月はち」先生の『花咲くキッチン-再会には薬膳スープと桜を添えて-』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『花咲くキッチン-再会には薬膳スープと桜を添えて-』はこんな漫画(あらすじ)

キャリアウーマンの陽茂野百花(ひものももか)は旅行会社の仕事にやりがいを感じています。

対照的にプライベートではジャージ姿で散歩しながら缶ビールを飲む干物女を楽しんでいました。

いつものようにOFFを楽しんでいると幼なじみのシャオランと再会し、彼が作る薬膳料理をご馳走してもらいます。

薬膳料理に疲れを癒された百花は、日本人の好む味付けを学びたいシャオランのため試食係を引き受けることにしました。

疲れだけでなく二日酔いまで解消してくれる薬膳料理とは・・・!?

美味しい料理で癒されていく人たちを描写した『花咲くキッチン-再会には薬膳スープと桜を添えて-』

今回は薬食同源をテーマにしたグルメ漫画の第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

新たな登場人物が物語に花を添えてくれますよ。

 

『花咲くキッチン-再会には薬膳スープと桜を添えて-』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第2話前編

寝ている百花に飼い猫がご飯をおねだりしてきます。

しかし二日酔いの百花はなかなか起き上がれません。

干物百花
「気持ち悪い・・・シャオランの薬膳料理を食べたあの日から私は何度もお店に通い調子のよさを自覚し始めていたんだけど・・・さすがに・・・飲みすぎたぁ・・・」

昨夜は夏休み商戦に向けた店舗間交流会が開かれました。

そこで百花はエリアマネージャーに飲まされ過ぎたのです。

せっかくシャオランの薬膳料理で体調が良くなったのに元も子もありません。

干物百花
「薬膳は漢方に含まれるらしく未病、病気とまでは呼べないがなんとなく感じる不調を防いでくれる料理だ、おかげで朝の目覚めがよくなったし、最近はお通じも良好だった」

劇的な効果はないとシャオランは苦笑いしていました。

それでも百花は美味しいご飯を食べて健康になったことを実感していたのです。

しかしお酒を飲みすぎたので二日酔いで体調は最悪でした。

干物百花
「仕事も踏ん張り時・・・朝ごはんを抜くわけにいかないし・・・シャオランに頼むかなぁ・・・」

二日酔いをシャオランの薬膳料理でどうにかしてもらうことにします。

連絡してからお店に向かうとシャオランが笑顔で出迎えてくれました。

シャオラン
「あ、おはよう!おやおや大分飲みすぎたんだね、お疲れ様、もうできてるよ、持ってくるから待っててね」
陽茂野百花
「うん・・・朝早くからごめん・・・」
シャオラン
「気にしないで、仕込みのためにいつも朝食は店で食べているんだ、これからも遠慮しないで声かけてよ」

シャオランの優しさが薬膳のように心に沁み渡ります。

甘えすぎかもしれないと思いましたが、徳の高いシャオランに頼って良かったと安心しました。

陽茂野百花
「持つべきものは優しい幼なじみ♪シャオランの徳の高さと言ったら・・・私が神様だったら来世は絶対石油王に生まれ変わらせる!」

感謝しながら待っているとお粥が運ばれてきます。

シャオランは百花のために二日酔いを少しでも和らげてくれる薬膳粥を作ってくれました。

シャオラン
「はい、レンゲ」
陽茂野百花
「ありがと!・・・何?」
シャオラン
「別に、食べなよ、冷めちゃうよ」

隣に座ったシャオランの視線が気になりますがお粥を頂くことにします。

お粥を口に運ぶと柚子の爽やかな香りが広がってきました。

柚子の香りに食欲をかき立てられた百花のレンゲが止まりません。

陽茂野百花
「わ・・・柚子のかすかな酸味とかつお出汁の香り、お粥のねっとりとした食感・・・すごく優しい・・・まるで思いやりの塊だ・・・弱ってしまった私の胃に一切の負担を強いてこない、こんな優しいお粥食べたことない」

感謝の気持ちで胸が一杯になりながらお粥を食べていきます。

このお粥には優しい甘さを感じられる大根も入っていました。

味わっているうちに二日酔いの毒素が体から流れ出していくような気がしてきます。

百花は忙しい仕事をしている中でシャオランの薬膳料理で二日酔いを解消することができました。

改めて食事の大切さを感じられた百花だったのです。

 

 

多忙な日々を過ごしている百花が薬膳料理の素晴らしさに気付き始めましたね。

それでもお酒を飲みすぎると体調が悪くなってしまった百花に共感できました。

食事の大切さを教えてくれる『花咲くキッチン-再会には薬膳スープと桜を添えて-』

薬膳料理の効能は伝わってきますが、百花にはシャオランの恋心が全く伝わっていません。

そんな一方通行の恋模様も見所の一つになっていますよ。

第2話後編

二日酔いを解消するためお粥を食べた百花のことをシャオランが見つめています。

陽茂野百花
「人の顔じろじろ見て変なシャオラン」
シャオラン
「ごめんごめん、本当に美味しそうに食べるから・・・俺、百花の食べる姿好きみたいで」
陽茂野百花
「・・・そうなんだ?ま、好きなだけ眺めていいよぉ、美味しいごはんごちそうになってるし!あ、写真は有料、それよりこのお粥って・・・?」
シャオラン
「今回のお粥はアルコールで弱った肝を助けるもの、柚子は肝臓を保護してくれてアルコールの分解を助けるんだ」

柑橘類を搾ったお酒は肝臓を保護するので薬膳的にも理にかなっていました。

また大根は消化酵素が豊富なので疲れた胃にも優しいのです。

お粥で二日酔いが回復した百花は大急ぎで職場へ向かいました。

バリバリ働く姿は昨夜お酒を飲んだ人とは思えません。

陽茂野百花
「今朝は二日酔いでどうなることかと思ったけど・・・これもシャオランの薬膳粥のおかげだわ・・・!」

先に後輩をランチに行かせた百花もお昼を食べに行くことにします。

するとバックヤードから泣いているような声が聞こえてきました。

心配になった百花が覗いてみると田中さんが泣いています。

田中
「わたしもう仕事辞めたい・・・」

すぐに百花は支店長に事情を説明して田中さんに一旦お休みをとってもらいました。

翌日になっても田中さんのことが頭から離れません。

おそらく田中さんは五月病で、悪化すると鬱病になる可能性もあります。

干物女に変身した百花が散歩していると田中さんを見かけました。

干物百花
「田中さん?偶然!散歩中?私これからお昼なんだけどよかったら一緒にどう?」
田中
「・・・あのどちら様でしょう・・・?」
干物百花
「・・・あッ!!」

干物女なので百花だと分かってもらえません。

事情を説明した百花は田中さんをシャオランのお店に連れて行きました。

田中
「ほんっとうにすみません!上司の顔も分からないだなんてわたしはほんとに・・・ッ」
干物百花
「いいのいいの!休みの日は全力で気を抜く、これが私の自分を保つ秘訣ってやつだから」
田中
「・・・意外すぎて、マネージャーって完璧なイメージがあったから・・・」

完璧ときいたシャオランに笑われてしまいます。

2人がやいのやいのしていると田中さんも笑顔になってくれました。

しかしまだ普段通りには戻れていないそうです。

百花も新人の頃は生活の変化についていけず似たような経験をしました。

そこで休日は干物スタイルを定着させて今ではバランスを保てています。

干物百花
「ねえ田中さん、今感じていることを私に話してみない?」
田中
「・・・わたし社会人生活ってもっと楽しいと思ってたんです、最初のうちは希望に満ちていて一人暮らしを始めたり、同期の子と仲良くなって一緒に頑張ろうねってチャットグループを作ったりして」

不安と期待が入り交じってはいましたが、最初は世界がキラキラしているかのように見えていました。

第一志望の旅行会社に就職できたのでとても嬉しかったそうです。

ここなら旅行が好きな自分の経験を活かせると考えていました。

干物百花
「私もそうだった、社割で旅行もできちゃうしね」
田中
「確かにそうですね!でも・・・いざ店頭でプランを提案しても検討するってお客様の背中を見送るばかりで・・・たくさん勉強してお客様の役に立ちたいって思ってるはずなのに空回って」

田中さんは昨日お客様に他の担当者に代えてもらいたいと言われたそうです。

その言葉を受けた後、バックヤードで動けなくなりました。

今も思い出すと涙が止まりません。

干物百花
「昔の私と似てる・・・生真面目で責任感が強くて・・・頑張りたいって思ったことに対して手を抜くのが下手で・・・田中さんの力になってあげたい、先輩として、ううん、私個人として、でもどうすれば」

田中さんの悩みを聞いているうちに昔の自分を思い出しました。

しかし百花は彼女に何をしてあげられるのかが分かりません。

シャオラン
「何はともあれ食事にしないかい?腹が減ってはなんとやらと言うじゃないか」

まだ田中さんはアンケートを書いていませんが、話を聞いていたシャオランは大体の事情を理解しています。

アレルギーが無いこととお酒が飲めることを確認すると、シャオランが陳皮とゆり根を付けんだ薬膳酒を出してくれました。

干物百花
「フォォッ」

美味しそうな食前酒に百花が興奮します。

しかし田中さんは食欲がありません。

シャオラン
「つれないこと言わないで、大丈夫だよ、食べられなければ残しても構わないし無理しなくていいからさ、今の君には美味しいごはんという薬が必要だ」
干物百花
「・・・確かにシャオランのごはんなら田中さんを元気にしてあげられるかも・・・!?」

いったいシャオランは精神的に落ち込んでいる田中さんのため、どんな薬膳料理を提供してくれるのでしょうか!?

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花咲くキッチン-再会には薬膳スープと桜を添えて-のネタバレ!

2023.11.30

 

『花咲くキッチン-再会には薬膳スープと桜を添えて-』はこんな人にオススメ

料理が好きな人と日々の体調管理を気にしている人にオススメしたい作品です。

生薬や食材の効能を丁寧に説明しているので、疲れている時の献立に役立つ物語だと思いますよ。

体と心を癒してくれる料理を紹介していく『花咲くキッチン-再会には薬膳スープと桜を添えて-』

様々な人間ドラマが描かれていきます。

エピソードの中から今の自分に最適な薬膳料理を探す楽しみも味わえますよ。

 

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