『法廷遊戯』のネタバレ(漫画)!あらすじと感想も!

今回は「原作 五十嵐律人 漫画 束ユムコ」先生の『法廷遊戯』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『法廷遊戯』はこんな漫画(あらすじ)

久我清義(くがきよよし)織本美鈴(おりもとみれい)、そして結城馨(ゆうきかおる)は法律家を目指してロースクールに通っています。

教授が主催する模擬裁判というロースクールの名物行事を体験していきながら3人は少しずつ成長していました。

しかし過去五年間、法都大ロースクールを卒業して司法試験に合格した者はいません。

その中でロースクールを経由せずに馨は司法試験に合格していました。

過去を暴かれそうになった清義は天才の馨に相談を持ちかけます。

するとここから不可解な事件が巻き起こっていくことになりました。

罪と罰を題材にした『法廷遊戯』

今回は斬新なリーガルミステリーの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

予測不明な事件の真相に驚愕されるはずですよ。

 

『法廷遊戯』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

清義の前に返り血を浴びた美鈴が立っています。

織本美鈴
「清義・・・私が殺したんだと思う?」
久我清義
「馨が殺された、僕の目の前には美鈴がいた」

法律家を志した3人だったのですが、1人は弁護士となり1人は被告人となり、そして1人は大切な命を失ってしまいました。

ここから物語は罪が無いことを意味する無辜について表現していきます。

1年半前、清義たちが通っている法都大学のロースクールで模擬法廷が行われていました。

まず検察官役が起訴状に書かれた公訴事実を読み上げます。

被告人は6月28日午後3時15分頃、法都大ロースクール内の奈倉哲研究室において同研究室内を物色していたところを同人に発見されました。

そして逮捕を免れるため同人の側頭部に花瓶を叩きつけるなどの暴行を加えたのです。

全治二週間の損傷を負わせたため、強盗致傷の罪で起訴されました。

織本美鈴
「その日時に奈倉先生の研究室を訪ねたのは間違いありませんが、物色なんてしてないし先生に花瓶を叩きつけたりもしてません」

被告人役の織本美鈴が容疑を全面的に否認します。

美鈴の主張に弁護人役の久我清義も同調しました。

久我清義
「被告人が述べた通り窃盗の実行の着手が認められませんし暴行を加えた事実も認められません、被告人の無罪を主張します」

模擬裁判は二学年前期の中盤に行われる法都大ロースクールの名物行事です。

当事者役の学生は架空の事件概要と証拠を事前に確認していて、被告人が無罪を主張するところまではシナリオ通りでした。

ここで検察官役が先生の研究室で盗みを働くほど、美鈴が金銭的にひっ迫していたことを主張していきます。

美鈴は新しい六法全書を買うお金がないので、未だに旧年度のものを使っていました。

貧しさから若くして准教授の地位を得た奈倉先生を妬んだこと美鈴が、金銭を奪おうと凶行に及んだことを説明します。

研究室に美鈴が出入りした記録も残っていて、花瓶に指紋も付着していたので検察官役は完璧な証拠だと自信を持っています。

ここで清義が裁判官役の結城馨に被告人質問を先行させてほしいと求めました。

認められた清義は美鈴の当時の状況を話してもらいます。

織本美鈴
「その日、私は奈倉先生に質問があって研究室を訪ねました、十分くらい経っても戻らなかったので次の機会にしようと立ち上がったら・・・部屋が荒らされてると気づきました」

落ちている破片を拾いながら奥の机を覗き込むと女性が倒れていました。

そこに奈倉先生が戻ってきたのですが、驚いた美鈴はそのまま立ち去ってしまったのです。

美鈴の説明を裁判官役の馨が考慮に入れたところでひとまず休廷になりました。

開廷すると証人尋問のため奈倉先生が証言台へ上がります。

久我清義
「実況見分調書の写真を見るとカレンダーが二カ月前のままですね」
奈倉先生
「あー、整理整頓は苦手だがそんな次元の荒らされ方かぁ?」

清義は被告人が部屋に入る前から室内が荒らされていたという可能性も頭に入れていました。

証人尋問でこの可能性を確かめようとします。

久我清義
「当日や前日に大きな地震があったのでは?」
奈倉先生
「仮にあったとしたら被告人も記憶してるだろ?」

簡単には奈倉先生を切り崩すことはできません。

しかし模擬裁判には弁護側にも勝ち筋がある設定のはずです。

その中で被告人と被害者の供述は正面から食い違っていました。

清義はこの状況からどちらかが嘘をついていると判断します。

久我清義
「嘘をつくには相応の動機があるはずだ、奈倉先生はどうして自分を被害者役に設定したのか、教員、仕事、問題作り・・・」

いったい奈倉先生と美鈴のどちらが虚偽の証言をしているのでしょうか!?

 

 

模擬裁判というロースクールならではの行事に斬新さを感じました。

法律家を目指している学生たちの推理合戦は見所が盛りだくさんですね。

同じ道を歩んでいた3人の運命が思わぬ方向に分岐していく『法廷遊戯』

証言に隠された嘘を見抜いた清義の秘密が暴かれてしまいます。

過去の秘密を暴いた真相を解明するため、清義と馨という2人の天才が才能を開花させていきますよ。

後編

嘘をつくための動機を考えていた清義は重大なことに気が付きました。

久我清義
「先生は毎年模擬裁判のシナリオを考えているんですか、それ以外にも期末試験も作っていますよね」
奈倉先生
「イエス」
久我清義
「去年の入試の問題も先生が?」

検察官役が事件とは関係ないと思われる質問に対して異議を申し立てます。

しかし馨に却下されたため奈倉先生がイエスと答えました。

すると清義が証拠品として昨年の法都大ロースクール刑法の入試問題を請求します。

画面上に表示された入試問題には倒れている女性の姿が映っていました。

久我清義
「問題ではマンションの一室とされていますが撮影したのは先生の研究室ですね?入試問題作成の締め切りはいつまでだったんですか?」
奈倉先生
「六月末」

締め切りまではギリギリだったそうです。

つまり奈倉先生はマネキンを用いて殺人現場風にセッティングして、入試問題用の写真を撮影しようとしていたのですが教務課に呼び出されてしまいました。

そのタイミングで被告人役の美鈴が研究室に入ってきたのです。

試験用の撮影とは知らない美鈴は殺人現場だと思って驚愕し、戻って来た奈倉先生と鉢合わせしたのですが怖くなり逃げ出してしまいました。

試験問題の漏洩は規則違反なのですが、問題を作り直す時間はありません。

困り果てた奈倉先生が歩き回っていると、散乱した書類で足を滑らしてしまい転倒しました。

そのまま救急車で搬送された奈倉先生は嘘をつくしかなかったのです。

久我清義
「あなたは保身のために被告人に襲われたと嘘をついた」
奈倉先生
「よく気づいたな」

こうして模擬法廷は清義の大勝利で幕を下ろしました。

後日、清義が自習室で勉強していると飲み会に誘われます。

飲み会の事しか考えていない生徒の会話を無視するため、清義はイヤホンを付けながら勉強を始めました。

過去5年間、法都大ロースクールを卒業して司法試験に合格した者はいません。

いくら難関試験とはいえこの結果は異常なのですが、雑談する生徒の会話に耳を傾ければ当然の結果だと納得することができます。

呆れている清義は11時15分に奈倉先生から呼び出されていたことを思い出しました。

久我清義
「遅くなりました、僕何かしましたか?」
奈倉先生
「来年こそは合格者を出せと上から言われてね、受かりそうな奴に声を掛けているわけさ」

奈倉先生は清義と美鈴だけが司法試験に合格できると考えています。

ただし馨だけは別格で、驚くべきことに馨はこの段階で司法試験に合格していました。

そんな馨と清義、そして美鈴のことを奈倉先生は高く評価しています。

久我清義
「馨と比べられるのは困ります」
奈倉先生
「久我は特待生だったな、そういえば面白いゲームをしてるらしいな」
久我清義
「無辜ゲームのことですか?」

どんなゲームなのか尋ねられるのですが言葉では上手く説明できません。

いつ開かれるか分かりませんが、実際にゲームを見せると約束して自習室に戻りました。

すると生徒たちが清義のことを変な目で見てきます。

織本美鈴
「セイギ」

美鈴が渡してきたのは過去の新聞記事を掲載したチラシでした。

新聞記事は児童養護施設で施設長が高校1年生の少年にナイフで刺されたことを報道したものです。

この記事に掲載された少年は清義で、施設長をナイフで刺した動機は美鈴を守るためでした。

久我清義
「状況の一部は理解できた、僕に対して無辜ゲームが仕掛けられたのだ、無辜ゲームにはルールがある、①刑罰法規に反する罪を犯し②サインとしての天秤を残す」

犯人は不特定多数に清義の名誉を毀損する紙をバラ巻き天秤のイラストを添えることで要件を満たしたのです。

過去に罪を犯した清義の選択肢は密告するか耐え忍ぶか、それともゲームを受け入れるかの三択でした。

自分の過去が知られて誰にどう思われようかは問題ではありません。

清義にとって重大なのは施設での集合写真が流出したことなのです。

久我清義
「美鈴まで当事者として巻き込まれてしまっている、耐え忍ぶという選択肢が取れないのだ、理不尽な三択のうち二つは消えた、前に進むにはゲームを受けるしかない」

ゲームを受け入れた清義は馨の部屋を訪ねました。

そして過去が暴露されたことを告白し無辜ゲームの開廷を申し込みます。

結城馨
「へえ・・・侮辱か名誉毀損ってところか」
久我清義
「なあ馨・・・罪ってどうすれば贖えるのかな」
結城馨
「無辜ゲームの開廷を認めよう」

過去の傷害事件をバラ撒かれた清義は、無辜ゲームで犯人の目的を暴けるのでしょうか!?

 

『法廷遊戯』を読んだ感想

刑事裁判を模した無辜ゲームに好奇心をそそられました。

天才的な馨と清義は無辜ゲームの最中に思いもよらない発想で犯人を見つけ出しそうですね。

過去の事件が暴かれたことによって運命の歯車が動き出していく『法廷遊戯』

冒頭のシーンで死んでいた馨を殺したのは本当に美鈴なのでしょうか!?

謎めいた物語はミステリー漫画ファンの期待に応えてくれますよ。

 

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