今回は「作画 石沢庸介 原作 謙虚なサークル」先生の『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』はこんな漫画(あらすじ)
魔術に憧れていた庶民が魔術師に殺されました。
どうしても魔術を極めたいと願っていた庶民は、サルーム国の第七王子に転生を果たします。
生まれ変わったロイドは庶民だった頃とは桁違いの魔力密度を宿していました。
さらに第七王子という自由な立場によって魔術の探求が自由に進められます。
最高の環境で魔術を極めようとするロイドは禁書の魔人グリモワールの封印を解いてしまいました。
大昔サルーム滅亡寸前まで追い込んだグリモワールと対峙したロイドの運命は・・・!?
才能に恵まれた少年の冒険譚を綴っていく『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』!
今回は大人気SFファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
ハラハラドキドキできる物語の世界観に魅了されてください。
『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
瀕死の状態の庶民に魔術師が冥土の土産に一撃を見舞ってみせろと命令します。
火球という魔術を放ちますがかき消されました。
魔術師の祖ウィリアム・ボルドーの言葉に魔術師として大切なものは家柄、才能、努力であるというものがあります。
あくまでも努力は大前提で血にも才能にも恵まれなかった庶民に魔術が微笑むことはあり得ません。
その事実を思い知らされた庶民が魔術師に殺されました。
全てに恵まれた貴族の魔術を喰らいながら、庶民は魔術を極めたかったと願いながら亡くなってしまいます。
しかし亡くなったと思った庶民の前に可愛らしい女性たちが姿を現しました。
小さな手から巨大な火球が放たれます。
その直後、サルーム国に第七王子となるロイドの誕生を伝える号外が配られました。
10年後、ロイドがサルーム王国の蔵書室に向かっています。
衛兵たちには蔵書室に向かっていることをメイドたちには内緒にして欲しいとお願いしておきました。
まだ10歳で第七王子のロイドは王位争いとは無縁だと思われています。
しかし一部の人間たちは生後すぐに言葉を理解し、絵本の代わりに魔術書を読み漁っているロイドのことを魔術の祖ウィリアム・ボルドーの生まれ変わりだと噂していました。
事情は理解できていませんが前世からロイドのスタンスは変わっていません。
ロイドの興味は王宮にどれだけ自分をワクワクさせる魔術があるかどうかなのです。
王宮には魔術学校に引けを取らない素晴らしい蔵書が保管されていました。
その中から興味深いものを選んでいると蔵書を奪われてしまいます。
蔵書を奪ったのは教育係のシルファでした。
シルファは剣術指導を行うためロイドを外に連れ出します。
前世の頃からロイドは運動の類が苦手でした。
ですがシルファは指導を怠るような人物ではありません。
不甲斐ない姿を見せるとシルファの稽古は夕方まで終わらないので、ロイドは魔術を使いながら稽古に挑み始めます。
それでもシルファはロイドの成長を褒めてくれました。
ロイドは制御系統魔術でシルファの動きをトレースしています。
つまりシルファは鏡の中の自分と戦っているような状況なので、ロイドは完全にズルをしていました。
まずは生命を成長させる魔術で木剣を伸ばし、少しだけ身体を強化させてから浮遊します。
そして間合いに対応しながら合わせ鏡のような状況の中で、急に別の動きで攻撃を仕掛けました。
早く魔術の探求をしたいのでズルをします。
ですがシルファに受け止められてしまいました。
同時に2つの魔術を発動することは王宮の魔術師にもできません。
ロイドは10歳でありながら至難の業を使いこなしたのです。
シルファは素直にロイドの成長を喜んでくれました。
本当は4つを同時に発動させたことは黙っていることにしたロイドだったのです。
魔術を極めたいと願いながら死んでしまった庶民が第七王子に転生したことで、望んでいた家柄と才能を手に入れることができましたね。
転生したことで才能だけでなく成長をサポートしてくれる人たちに恵まれたロイドが羨ましく感じました。
主人公のとんでもない才能が明らかになっていく『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』!
自由気ままに魔術を探求するロイドの日常を描いていきます。
禁書の魔人すらも取り込んでしまうロイドの才能に驚かされるはずですよ。
後編
剣術指導が終わるとシルファがロイドを大浴場に連れて行きました。
お風呂くらい一人で入れるのですが、目を離すとお風呂に入らず魔術書に没頭してしまうので一緒に入浴することが慣例になっているのです。
グリモワールを封印した禁書は城の地下に保管されていました。
その話を聞いたロイドは身体が震えてしまうのですが、シルファたちが考えているように怯えているわけではありません。
禁書の魔人に好奇心をそそられて武者震いしているのです。
この日の夜、ロイドは警備が厳しい封印書庫に風系統の魔術を使って侵入しました。
ただ封印書庫まで辿り着いたとしても書庫の扉には10人の魔術師が張った最強の結界が施されています。
誰もこの結界をかいくぐれるとは思っていません。
結界を簡単にくぐり抜けたロイドが魔術書を読み始めます。
すると禁書の魔人グリモワールが現れました。
グリモワールはロイドに自分の封印も解いてほしいとお願いしてきます。
劣化しているのでいずれ封印は解けるのですが、もしも封印を解いてくれたらお金を払うと言ってきました。
しかしロイドはお金に興味がありません。
また魔術の探求拠点となるサルーム国を脅かす魔人を野放しにするつもりはないので、封印は自分が張り直すつもりです。
グリモワールも自分の提案に自信が持てません。
ですが魔術を極めたいロイドは古代魔術というワードに興味をそそられます。
前世で魔術師に言われた台詞が蘇ってきました。
魔術の才能に自信満々なロイドはグリモワールの封印を解いてしまいます。
古代魔術を教えると言っていたグリモワールなのですが、封印を解いてもらったらロイドを殺すつもりでした。
すぐに黒閃砲という魔術をロイドに喰らわせます。
普通の人間ならグリモワールの魔術に耐えることはできません。
しかしロイドはグリモワールが想像していた以上の魔術師でした。
封印するのに数多の魔術師が犠牲となった魔人グリモワールの黒閃砲なのに、10歳の少年が張った結界を壊すことができません。
驚くグリモワールとは対照的にロイドはこの状況を面白がっています。
結界の外に自ら指を出して黒閃砲に触れました。
指がズタズタになってもロイドは笑っています。
その姿がグリモワールを激怒させました。
2つの口を使って二重で魔術を詠唱します。
螺旋状に回転する黒閃砲がロイドに襲いかかりました。
しかしこれでも結界を破ることができません。
先ほどよりも上位種の魔術ということは理解できました。
冷静に状況を分析していると、勝負を諦めたグリモワールが逃げようとします。
しかし上には城があるのでロイドは上空にも結界を張っていました。
この結界はグリモワールを逃がさないために張ったわけではありません。
ロイドの攻撃によって城を破壊しないために張っていたのです。
屈辱を受けたグリモワールが再び攻撃を仕掛けてきました。
巨大な火の玉がグリモワールを襲います。
炎烈火球の衝撃は結界内を覆い尽くすほどのものでした。
生まれ変わったロイドは禁書の魔人を簡単に蹴散らしてしまうほどの魔術力を宿していたのです。
探求を続けるロイドの魔術はどこまで成長するのでしょうか!?
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『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』を読んだ感想
あどけない顔をしながらグリモワールを圧倒したロイドの姿に驚愕しました。
もしかしたらグリモワールが一番驚いたのかもしれませんね。
飽くなき探求心によって主人公が成長を続けていく『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』!
迫力満点のバトルシーンが上手な絵で表現されています。
可愛い主人公の圧倒的な魔術力がワクワクさせてくれますよ。
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