水無月家の許嫁~十六歳の誕生日、本家の当主が迎えに来ました。~(第2話)!

今回は「漫画 水辺チカ 原作 友麻碧」先生の『水無月家の許嫁~十六歳の誕生日、本家の当主が迎えに来ました。~』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『水無月家の許嫁~十六歳の誕生日、本家の当主が迎えに来ました。~』はこんな漫画(あらすじ)

父親を亡くした水無月六花(みなづきりっか)は自分も死にたいと思うようになっていました。

消沈する六花の前に水無月家五十五代目当主ではとこの水無月文也が現れ、2人が許嫁という衝撃的な事実を伝えます。

さらに父親と同じ月帰病を発症した六花の治療もしてくれました。

父親はどんな病院に行っても症状が良くならなかったのに、自分と年齢があまり変わらない文也がどうして治療法を知っているのか分かりません。

六花の疑問に答えるため文也は水無月家が天女の末裔であると語り始めました。

何も知らずに生きてきた六花に待ち受ける運命とは・・・!?

羽衣伝説が織り成す人間ドラマを描写した『水無月家の許嫁~十六歳の誕生日、本家の当主が迎えに来ました。~』

今回は幻想的なファンタジー漫画の第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

水無月家が抱える宿命に好奇心をそそられますよ。

 

『水無月家の許嫁~十六歳の誕生日、本家の当主が迎えに来ました。~』の魅力紹介(ネタバレ含む)

第2話前編

六花に何者か尋ねられた文也は、水無月の一族が羽衣伝説に代表される天女の末裔だと答えました。

水無月六花
「天女・・・?あの・・・それって・・・」
水無月文也
「この先をお話しする前に少し移動してもいいですか?」

寝室から居間に移動します。

すると初対面の男性が待っていました。

水無月皇太郎
「おっ!六花さん目ぇ覚ましはったんですね!はい座布団!こっちどーぞ!いやぁ手の石のアレ!取れたんですねぇ、よかったよかった!」

男性は自己紹介もせず座布団を勧めてきます。

呑気な態度に文也はため息をついていました。

水無月文也
「改めまして僕は水無月家五十五代目当主水無月文也と申します、そしてこちらは水無月皇太郎と申す者です」
水無月皇太郎
「当主のご紹介に預かりました通り俺は名を水無月皇太郎といいます、分家の人間です、まぁ今回はボンの付き人って感じですかね、葬儀場でもずっとボンの後ろにおったんですよ」

本家とか分家とか言われても良く分かりません。

それでも苗字が同じなので普通の親戚だと思うことにします。

話の内容よりも六花は寝起きの自分がボロボロの状態ではないかを気にしていました。

水無月文也
「我々水無月の一族とは先ほど少しお話しした通り天女の末裔に当たる一族です、六花さんは天女の羽衣伝説をご存じでしょうか?」
水無月六花
「えっと・・・絵本とかにある天女が羽衣を盗まれて天界に帰れなくなった・・・というあの?」

文也によると正しくは天女が帰れなくなったのは月の世界です。

月界に帰れなくなった天女は自分の羽衣を奪った男に嫁ぎ、子供を生み人として生きました。

物語によっては羽衣を見つけた天女が天に帰ったとも言われていますが実際はそうではありません。

天女は月に帰れなかったし、最期は月に恋い焦がれながら死んでしまいました。

水無月文也
「六蔵さんやあなたが発症した病は我々の始祖である天女が最期にかかった病、名を月帰病と言います」
水無月六花
「・・・月帰病」

月帰病は天女の血を引く水無月の一族を千年もの間苦しめ続けている病なのです。

原因は天女の血を継ぐ水無月一族の身体に宿る小さな種でした。

この種が発芽し身体に青緑色の石を生やします。

地球人には鉱物に見えますが月界においてこの石は植物とされていました。

水無月文也
「この種は水無月の者であれば誰でも宿しています、一生発芽しない者もいますが一度発芽すると再発の恐れがあるのです、ゆえに再発を抑える薬を飲み続けなければなりません」

普通ならこんな話を信用する人はいないかもしれません。

しかし六花は文也の話を信用しました。

水無月六花
「さっき私はこの人に治るはずがないと思っていた父と同じ病気の治療をしてもらった、あれを見なかったらきっと何一つ信じられなかったわ・・・」

目の前で青緑色の石に根っこがあることを確認しています。

そのため文也の説明を信じるしかありません。

水無月文也
「突拍子もないお話を聞かせてしまい申し訳ありません、ですがご心配なく、あなたのことは僕が必ずお守りします、以前もお話ししましたが僕とあなたは許嫁同士なのです」
水無月六花
「わかりません、どうしてそこで許嫁という話になるのですか?そもそも誰が勝手に・・・」
水無月文也
「あなたの父・・・六蔵さんと僕とで決めたことです」
水無月六花
「で・・・でも父は親戚との関係を絶っていたはずで・・・なのに・・・」

約1年前、六蔵が本家を訪ねて来たそうです。

その頃から六蔵は月帰病に冒されていて既に治療困難な末期状態でした。

元より六蔵には病を治すつもりはありませんでしたが、娘の六花を気にかけていたそうです。

水無月家の血を引き継いでいる以上、関係を絶ったとしても血のしがらみからは逃れられません。

六蔵は六花に降りかかるかもしれない水無月の呪いを憂いていたのです。

水無月文也
「六蔵さんは僕にあなたのことを託したいと言いました、そこで僕は結婚という形であれば六花さんを一生守ることができると告げた、そうやって僕らは取り引きしたのです」
水無月六花
「どう・・・して・・・?どうしてあなたが私と、私なんかと・・・」

どうして自分と水無月家五十五代目当主が許嫁になったのか理解できません。

許嫁になった理由には複雑な事情が関係していたのです。

 

 

天女の末裔である水無月家には血のしがらみによる呪いがあったことに驚かされました。

不思議な事象を見せられたので少しずつ文也の説明を受け入れる六花の様子にも納得できますね。

愛を求める少女の葛藤を表現していく『水無月家の許嫁~十六歳の誕生日、本家の当主が迎えに来ました。~』

父親が最期に語った六花への言葉が謎めいた展開へ導いていきます。

生まれた意味を知る為に歩み始めた六花の物語は幕を開けたばかりなのです。

第2話後編

水無月家五十五代目当主なら六花よりも好条件の婚約者が山ほどいるはずです。

そんな六花の疑問に文也が答えてくれました。

実のところ六蔵は本家の長男で水無月家の正当な後継者だったのです。

水無月文也
「六蔵さんが家を出たことで本家は跡取り問題に直面しました、いろいろあって僕の父が本家の養子となり今は僕が当主の座にいます」

しかし文也は正当な本家の血を継いでいません。

水無月家にとって大きな意味を持っているのは、正当な本家の血を受け継いだ長子なのです。

水無月六花
「そうか、お父さんが家を出ていってしまったから文也さんは本家を正当な血筋に戻すため私と結婚しなくてはならない、でもなんて申し訳ない顔・・・」

文也は自分をすぐに信用してもらえるとは思っていません。

しかしお互いが生きて行くため六花に本家へ来て自分との婚約を受け入れて欲しいことを求めます。

酷かもしれませんがその方法以外に六花が生き延びる方法はありません。

水無月文也
「もし受け入れてくださったらあなたの今後の生活については本家が全面的に保証いたします、正式な結婚はそれぞれが成人してからで構いません、今はただ許嫁として僕と共に本家へ」
水無月六花
「この人はきっと今敢えて逃げの言葉を使わなかった」

文也の覚悟を理解できました。

しかし何も言葉が出てきません。

水無月文也
「・・・やはり嫌ですよね・・・」

嫌なのか分からないほど六花は無の状態になっています。

その理由は文也のことを何も知らないためでした。

急に許嫁と言われても実感がありません。

水無月六花
「だけどこの先のことを考えると選択肢なんてこれしかない、この先をたった一人でなんて生きていけない、そんなことわかってた、この特殊な病の治療だって水無月家の力を借りなきゃいけない、でも私はこの人と結婚してまで生き延びたいの?」

とても恵まれていてありがたいお話しだということは分かっています。

身体が震えてきますが嫌がっているわけではありません。

この話をありがたいと思っている自分が無性に情けないのです。

もしも自分に自信がある強い女の子なら婚約話を突っぱねることは間違いありません。

きっと自分の未来は自分で切り開くと宣言し、自分の足で歩きながら運命の人を自分で見つけるはずです。

しかし六花は用意されたものをありがたがる魅力のない女であることを自覚していました。

こんな自分と結婚しなければならない文也が可哀想に思えてきました。

水無月文也
「・・・すみません、こんな外堀を埋めるような形になってしまって、きっと普通に恋をして好きになった相手と結婚したかったと思います、六蔵さんがそうだったように」
水無月六花
「いいえ、私はその結果、父と母がどうなったかを知っていますから」

駆け落ちまでして結婚した両親の結末が残酷だったことを六花は誰よりも知っています。

母親は六花を愛することができませんでしたし、父親は水無月家の病を克服することができませんでした。

そのため六花は燃えるような恋愛結婚など求めていません。

憧れる気持ちなどなく、むしろ嫌悪感すら抱いています。

しかしその半面で家族とゆっくり眠れる居場所が欲しいと願っていました。

心のどこかで静かな愛情を注ぎ合ってずっと傍にいてくれる人がこの世に一人でもいてくれるならこれ以上の幸せはありません。

水無月六花
「そのお話・・・お受けしてもよろしいでしょうか?」

文也は自分が見つけた運命の相手ではありません。

他人に用意された許嫁ですがこの人に縋りたくなりました。

水無月文也
「・・・もちろんです、受け入れてくれてありがとうございます、あなたを一生守り続けると誓います、今日この日より死が二人を分かつまで」

重い言葉を言い放った次の瞬間、火矢が水無月家の別邸に飛んできます。

すぐに文也と皇太郎は六花を連れて逃げ出しました。

外に出ると別邸がみるみるうちに炎上していきます。

水無月六花
「文也さん、これは一体・・・?」
水無月文也
「実は水無月家は今、遺産問題で揉めに揉めておりまして僕の命を狙う親戚が多いのです」
水無月六花
「えぇ!?ちょっと待って、それはまだ聞いてない・・・」

サラッと恐ろしいことを言われたので不安になってきました。

しかしもう後戻りはできません。

水無月文也
「それと六花さん、あなたにそのつもりはないかもしれませんが、僕はこんな血の因縁でがんじがらめの婚姻であっても恋はできると思っています、十六歳のお誕生日おめでとうございます」

許嫁に手を引かれて逃げる中、六花は未来が変わっていく予感がしていました。

文也についていけば心の底から欲しかったものが待っているかもしれないと期待してしまいます。

十六年前のこの日、六花はこの世に生まれました。

水無月六花
「愛し合った男女から愛されるために生まれてきたはずだった、だけどねぇお父さん、ならどうしてあの時あんなことを言ったの?やはりお前は水無月の娘・・・生まれてくるべきではなかったのだ・・・それがお父さんの最期の言葉だった」

未だに言葉の意味は理解できていません。

父親は文也という許嫁を用意しておきながら、六花が生まれてくるべきではなかったという答えに辿り着いたのです。

最期の言葉を聞いた瞬間、耳の奥で種の割れる音がして何かが確かに芽吹いたことを六花は感じていました。

水無月六花
「ねぇお父さん、なら私はなんのために誰のために生まれてきたの?お母さんのところにもお父さんのところにもその答えが一かけらもなかったというのなら、私はあなたたちとは正反対の道を選んでその答えを探しに行って見ようと思う」

文也と共に生きて行きながら自分の生まれた意味を探すことにした六花だったのです。

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水無月家の許嫁~十六歳の誕生日、本家の当主が迎えに来ました。~のネタバレ!

2023.12.09

 

『水無月家の許嫁~十六歳の誕生日、本家の当主が迎えに来ました。~』はこんな人にオススメ

ファンタジー漫画とヒューマンドラマが好きな人に読んでもらいたい作品ですね。

生まれてくるべきではなかったと言われた少女が、許嫁と一緒に前を向いて歩み始める切ない物語になっています。

優しさと哀しみが満ち溢れている『水無月家の許嫁~十六歳の誕生日、本家の当主が迎えに来ました。~』

天女の末裔という血のしがらみを題材にした壮大なストーリーに仕上がっています。

因縁を乗り越えようとする六花と文也には様々な困難が待ち受けていますよ。

 

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