水無月家の許嫁~十六歳の誕生日、本家の当主が迎えに来ました。~のネタバレ!

今回は「漫画 水辺チカ 原作 友麻碧」先生の『水無月家の許嫁~十六歳の誕生日、本家の当主が迎えに来ました。~』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『水無月家の許嫁~十六歳の誕生日、本家の当主が迎えに来ました。~』はこんな漫画(あらすじ)

女子高生の水無月六花(みなづきりっか)は唯一の家族である父親を病で亡くし、天涯孤独の身になってしまいました。

母親に愛されることがなかった六花は父親と一緒に燃えて灰になりたかったと思っています。

生きる希望を失った六花の前に水無月家の五十五代目当主の水無月文也(みなづきふみや)が現れました。

水無月家の事情を知らない六花に、文也は自分たちが許嫁だという衝撃的な事実を伝えます。

さらに父親が隠していた水無月家の真実を告げられたことで六花の運命は大きく変わっていくことになりました。

数奇な運命に翻弄されるヒロインを描いていく『水無月家の許嫁~十六歳の誕生日、本家の当主が迎えに来ました。~』

今回は読み応えがあるSFファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

水無月六花が背負った哀しい宿命が見所になっていますよ。

 

『水無月家の許嫁~十六歳の誕生日、本家の当主が迎えに来ました。~』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

6月6日、水無月六花の父親である六蔵が亡くなりました。

父親の亡骸を見つめていると、近所の人が自分について話している声が聞こえてきます。

六花はまだ高校生なのに父親の闘病生活を支えてきました。

父親は身体が干からびていき皮膚に光石が生える奇病で亡くなってしまったのですが、近所の人たちはその病気に心当たりがありません。

また離婚した母親が六花を虐待していたので、これからどうやって生活していくのか噂話をしています。

水無月六花
「あぁなんて他人事、燃えてしまった・・・灰になってしまった私のお父さん、私の唯一の家族、本当は母と双子の姉がいるのだけれど、私もお父さんと一緒に燃えて灰になりたかった」

父親を亡くしたのに六花は涙を流すことはありません。

そんな六花を何かと親切にしてくれたアパートの大家が気遣ってくれます。

大家に渡されたお金でジュースを買いに行くと、自動販売機の脇に紫陽花が咲いていました。

紫陽花を眺めている六花が子供の頃に言われた父親の言葉を思い出します。

父親は紫陽花が六月の花だと教えてくれました。

6月に生まれたので父親は六花と名付けてくれたのです。

水無月六花
「お父さんにだけは愛されていると思っていた、なのにどうしてあんなことを言ったの?」

この日が誕生日であることを六花は忘れていました。

せっかくの誕生日ですが六花には帰る場所も愛してくれる家族も存在していません。

何のために生きているか分からなくなっていると、左手の甲に青緑色の石が出現しました。

この石は亡くなった父親にも現れた症状です。

父親は石が増える度に元気を吸い取られるように衰弱していきました。

水無月六花
「・・・綺麗、私もお父さんみたいにこれに全部吸い取られてお父さんと同じに死ねるんだ」
水無月文也
「死ぬくらいならうちに来ませんか」

急に話しかけてきた男性が傘を差しだしてきます。

この男性に六花は見覚えがありません。

水無月六花
「誰・・・?なんだかすごく浮世離れしていてまるで人ではないみたいな・・・」

背後から声を掛けたことを謝罪すると男性が自己紹介をします。

彼の名は水無月文也といい、水無月家の五十五代目当主だということです。

しかし六花は水無月家について何も知りません。

水無月文也
「水無月六花さん、あなたとは曽祖父が同じはとこに当たる者です」
水無月六花
「・・・はとこ?」
水無月文也
「お父上は親戚との繋がりを完全に断たれていたのでご存じないのも無理はないです、六花さん行くところがないのでしたら水無月の本家に来ませんか?」

父親が水無月との繋がりを断っていたことも聞かされていませんでした。

そのため六花は文也のことを怪しんでしまいます。

水無月六花
「あっ・・・あなたは何者・・・ですか?」
水無月文也
「ご安心ください、あやかしの類ではありません、あなたやお父上・・・六蔵さんと同じ見えている者ではありますが」

説明を聞いても文也の言葉を理解することができません。

天涯孤独の身になってしまった六花にとって文也は救世主なのでしょうか!?それとも・・・!?

 

 

父親を失ってしまい孤独になってしまったのですが、涙の一つも出ない六花の姿に複雑な事情が感じられました。

皮膚に光石が出現する謎の病も興味をそそられますね。

ミステリアスな雰囲気を纏った『水無月家の許嫁~十六歳の誕生日、本家の当主が迎えに来ました。~』

文也の存在によって水無月家の秘密が明らかになっていきます。

水無月家の秘密が六花にとって希望なのか絶望なのかが見所ですよ。

後編

水無月家の当主だと言われても六花には文也がどんな存在なのか理解できていません。

六花や父親と同じように見えている者だと語った文也は、六花の手に出現した青緑色の石を見せて欲しいと言ってきます。

水無月文也
「これは月帰病と言って我々水無月家の一族にしか発症しない病です、普通の病院で治すことはできません、ですが六花さんの症状はまだ初期段階ですので水無月の治療で完治が可能です」

父親の場合はどんな医者もお手上げでした。

しかし文也によると六花の月帰病は治るそうなのです。

ただ六花自身は治療を求めていません。

水無月六花
「わっ私は別に長生きしたいと思ってません!私が死んだってもう困る人はいませんから・・・治さなくていい、そんな必要ない」

どこかで病を発症したことで父親と同じになれたと思えていました。

また完治してしまえば父親の許へ行けなくなります。

ですが文也は六花のことを救おうとしていました。

水無月文也
「あなたに死なれたら僕が困ります、水無月六花さん、ご存じないでしょうが僕とあなたは許嫁の関係にあるのです、嘘ではありません、僕と六蔵さんで決めたことです」

許嫁のことなど父親から聞いていません。

もしも許嫁の話が本当なら六花と父親の考え方に隔たりができてしまいます。

水無月六花
「お父・・・それじゃあまるでお父さんが私に生きろって言ってるみたいじゃない・・・そんなはずない」

動揺した六花は身体が熱くなってきて倒れ込んでしまいました。

倒れた六花は薄れゆく意識の中で父親の人生を振り返ります。

あるところにやんごとなき一族の跡取り息子がいて、彼には幼い頃から決められていた許嫁がいました。

しかし別の女性と恋に落ち結婚することを決めると、家族や親族に猛反対されてしまいます。

男は一族との縁を切り駆け落ちをして双子の女の子を授かりました。

水無月六花
「そしてあたたかい家庭を築き上げ幸せに暮らしました、めでたし、めでたし・・・そうだったならどれほど良かったことでしょう、御伽噺のようにいかないのが現実でした」

男が全てを捨ててまで結婚した女性は娘の1人をどうしても愛することができません。

双子の姉ばかりを溺愛し、拒絶した妹のことを虐げていたのです。

見かねた男は妹を守るため妻と離婚してその子を引き取りました。

それから数年、男と娘は慎ましくも穏やかな日々を過ごしてきたのです。

しかし男は未知の病を発症し42歳の若さで亡くなってしまいました。

その男性が六花の父親だった水無月六蔵なのです。

ここで意識を取り戻した六花が目を開けると知らない部屋で寝ていました。

水無月六花
「なんだかスッキリしてる、もしかしてかなり長く寝てた・・・?お父さんを看取ってからほとんど寝てなかったから・・・」

すっかり夜になっています。

ボーっとしていると襖が開けられました。

水無月文也
「目が覚めましたか?良かった、顔色は良くなりましたね」

先ほど出会った文也が心配してくれています。

文也と話した内容を思い出しているうちに六花は大切な事に気づきました。

水無月六花
「あっ・・・私お父さんを置いたまま、お葬式も放り出して・・・」
水無月文也
「大丈夫、落ち着いてください、そちらは水無月の者に任せていますから、それにあなたは今すぐこの手の治療をしなければなりません」

倒れた六花のことを文也は東京にある水無月家の別邸に連れて来たそうです。

そしてすぐに月帰病の治療を始めました。

まず左手の状態を確認すると、薄緑色の水が入った桶を用意します。

薄緑色の水から甘苦い匂いがしてきました。

水無月六花
「文也さん、それなんですか?」
水無月文也
「特別な薬草の汁に浸した布です、今からこれを手に巻きます、多少痺れるかもしれませんが薬が効いている証拠ですので少しだけ我慢してください、次第に石の根本が浮いてきます」

六花はインチキ療法だったらどうしようと不安になります。

それでも文也の表情が真剣なので治療を受け入れることにしました。

文也の言う通り布を巻いた左手がピリピリ痺れてきます。

水無月六花
「どうして!?さっきまでもっと深く埋もれていたのに・・・」
水無月文也
「薬湯に使った植物がこの石にとってはいわば天敵なんです、薬湯が染み込むと石は逃げようとして浮いてくる」

正確に表現すると手に埋もれていた石は植物ということでした。

文也の言う通り石が取れてきます。

水無月六花
「とっ取れた・・・お父さんの体に生えてたやつは何をしても取れなかったのに・・・」
水無月文也
「このように簡単に取れるのは石が深い場所に根を張る前の初期症状だったからです、病状が進むとこうはいきません、こちらをご覧ください」

石を月明かりで照らすと確かに根っこが生えていました。

この植物が月帰病の種なので、文也が残りの分も取り除いていきます。

六花はこんなに長い時間、近い年頃の男子に手を取られたことがありません。

不思議な感覚になりますが自分のことを文也が助けてくれたことは理解できます。

石を全て除去してくれたのですが、しばらくは薬を飲まなければなりません。

その間は文也が面倒を見てくれるそうです。

水無月六花
「・・・あの、あなたは一体何者ですか?」

父親の病気はどんな病院に行ってもお手上げでした。

それなのに自分とさほど変わらない年齢の文也が治療方法を知っているのが不思議でなりません。

水無月文也
「その問いにお答えするにはまずは水無月家についてお話しする必要があります、長い話になりますがどうか聞いていただきたい、単刀直入に申します、我々水無月の一族とは羽衣伝説に代表される月より降り立った天女の末裔なのです」

ここから六花は自分が父親と水無月家について何も知らずに生きてきたことを思い知らされることになってしまうのです。

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2023.12.10

 

『水無月家の許嫁~十六歳の誕生日、本家の当主が迎えに来ました。~』を読んだ感想

母親から虐げられたことによって六花の父親へ対する愛情が大きくなった気がしますね。

大切な父親を亡くしてしまったことで生きる希望を失った姿にも同情できました。

数奇な運命を表現した『水無月家の許嫁~十六歳の誕生日、本家の当主が迎えに来ました。~』

許嫁の存在が六花に生きる望みを与えて欲しいと思いました。

どこか陰のあるヒロインを見守りたくなる物語ですよ。

 

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