月刊少女野崎くんのネタバレ(漫画)!アニメになった人気作です!

今回は「椿いづみ」先生の『月刊少女野崎くん』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『月刊少女野崎くん』はこんな漫画(あらすじ)

浪漫学園に通っている女子高生の佐倉千代はずっと好きだった野崎梅太郎に想いを伝えることにします。

告白した佐倉だったのですが何故か少女漫画のベタ塗りを任されることになってしまいました。

実は無骨な野崎には少女漫画家として雑誌に連載を抱えるもう一つの顔があったのです。

好きだという言葉をファンとしての告白と勘違いした野崎は、美術部の佐倉をアシスタントとして働いてもらうことにしました。

野崎の奇行に翻弄されながらも、佐倉は持ち前の明るさでこの状況を乗り越えようと奮闘していきます。

風変わりな高校生の恋愛をコミカルに描いていく『月刊少女野崎くん』

今回はアニメ化された人気作品の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

チャーミングなコメディー漫画を読んで大笑いしてみてください。

 

『月刊少女野崎くん』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

佐倉千代が勇気を振り絞って野崎梅太郎に告白しようとしています。

佐倉千代
「のののの、野崎くんっ、ずっずっとファンでしたっ」

本当は付き合ってほしいと言いたいのですが、緊張してしまい言葉が続きません。

すると顔を真っ赤にしている佐倉に野崎が色紙を渡してきました。

野崎梅太郎
「どうぞ」

確かにファンだと言いましたがサインを求めている訳ではありません。

そのためもう一度しっかり気持ちを伝えようとします。

佐倉千代
「そうじゃなくてっ、そのっ野崎くんとずっと一緒にいたいっていうか・・・」
野崎梅太郎
「ずっと一緒に・・・?じゃあこれから俺の家来る?」

普通に好きだと言えば良かったのですが、ずっと一緒にいたいと言ってしまいました。

その結果、急に野崎の家へ行くことになってしまいます。

佐倉千代
「軽っ!!」

家に誘われたことで野崎が軽い男性かもしれないという可能性が出てきました。

この疑惑は家に到着するとさらに大きくなっていきます。

野崎梅太郎
「いやー助かった、今誰も捕まらなくてさ」

野崎はもしかしたら女の子を連れ込み放題しているのかもしれません。

思わず付いて来てしまった佐倉は帰った方が良いかもしれないと思い始めます。

しかし自分が帰ると他の女の子が来るかもしれません。

佐倉千代
「のっ、野崎くんっ、私っがんばりますっ!」
野崎梅太郎
「じゃあそこベタよろしく、黒くぬってね」

理由も分からずに突然ベタ塗りをお願いされました。

人が良い佐倉は何も質問せずベタ塗りを始めていきます。

その様子を見た野崎は次々とベタ塗りを頼んできました。

作業に没頭したまま4時間が経過します。

佐倉千代
「野崎くんマンガ家なの!?」
野崎梅太郎
「知らないで4時間ベタ塗ってたのか?」

ようやくベタ塗りを任された理由が判明しました。

野崎は月刊誌で連載を担当している人気漫画家だったのです。

帰宅した佐倉は野崎がどんな漫画を描いているのか調べてみることにしました。

佐倉千代
「私、少女マンガくらいしか読まないけど探して読んでみようかな・・・えーと夢野・・・ふおぉおぉっ」

野崎は夢野咲子というペンネームで少女漫画を描いていたのです。

夢野咲子は繊細な心理描写と華やかな画面で大人気の作品を世に送り出していました。

しかし現実ではゴキブリを叩き殺すような無骨な野崎が描いているのです。

また夢野咲子は乙女心を丁寧に描くことで女子の心の代弁者と言われていました。

野崎梅太郎
「井上、下着すけてるから上着着た方がいいぞ」

現実では全くデリカシーが感じられない野崎だったのです。

この両面を知ってしまったため佐倉は少しだけ腑に落ちません。

佐倉千代
「確認も込めて夢野先生と呼んでみた」
野崎梅太郎
「学校で言われると変な気分だな」
佐倉千代
「え?もしかしてみんな知らないの?」
野崎梅太郎
「そうだな、クラスの奴もほとんど知らないし」

佐倉は自分だけ特別扱いだと喜んでしまいます。

しかし野崎は漫画家だということをクラスメイトに話したのですが信じてもらえなかっただけでした。

さらに美術部の佐倉に野崎が前々から目を付けていたことも発覚します。

佐倉千代
「野崎くんはなんで少女マンガ描いてるの?」
野崎梅太郎
「まぁ趣味だったから・・・そのままノリで」

答えは淡白だったのですが野崎が素敵な少女マンガを描いていることに間違いありません。

佐倉は改めて自分には野崎のように素敵な漫画を描けないと落胆します。

佐倉千代
「やっぱり恋愛経験の差かな・・・」
野崎梅太郎
「まあ焦ることないんじゃないか?俺なんて初恋もまだだしな!」

ますます佐倉は野崎がなんで少女マンガを描いているのか分からなくなってしまいました。

それでも野崎に対する気持ちは変わることがありません。

全く気持ちに気が付いてくれない野崎と、上手に想いを伝えられない佐倉の恋は成就するのでしょうか!?

 

 

すれ違ってしまう男女の恋模様をユーモアたっぷりに表現した物語になっていますね。

その中でも自分の気持ちを素直に伝えられないため、思ってもいない状況に身を置くことになった佐倉が可愛らしかったです。

漫画の制作を通じて絆を深めていく高校生たちの日常を綴った『月刊少女野崎くん』

性別に関係なく大笑いできるユニークな作品です。

心ゆくまでシュールな笑いの世界観をご堪能ください。

後編

野崎が首や腕に湿布を貼った姿で登校してきました。

その姿を見た同級生たちは野崎が喧嘩したと思っています。

以前は佐倉も野崎がどこかで喧嘩をしているヤンキーだと勘違いしていました。

しかし少女マンガを描いていることを知った現在は、〆切が迫っているため寝不足の野崎が肩こりと腱鞘炎の痛みを抑えるため湿布していることに気付きます。

佐倉千代
「初めは裏で不良やってるのかも・・・と思ったよ」
野崎梅太郎
「首ばっかり狙われるのか、こわいな、だが表は一般人、裏ではヤンキーというのはセオリーだな、考えてみるか」
佐倉千代
「あ、じゃあ私も協力する!えーとねタバコスパスパ吸ってお酒ガバガバ飲むの」
野崎梅太郎
「いや少女マンガだからな、タバコはチョコレートに、お酒はジュースにしときなさい」

少女マンガでは健全な姿が求められるため、ふぬけなヤンキーしか描くことができません。

法律に違反する行為を描いてしまうと読者が真似してしまうかもしれないので、野崎は編集者から健全な内容を求められているのです。

そのことを知った佐倉が改めて漫画をチェックしてみると、ヤンキーが持っているタバコの横にはチョコレートですと注意書きが記載されていました。

さらに酔っ払っているようなヤンキーが持っている飲み物にはジュースですと注意書きされています。

佐倉千代
「いや無理あるだろ!」

言ったもの勝ちという出版業界の常識を思い知らされました。

佐倉を驚かせたものはこれだけではありません。

野崎梅太郎
「ちなみに今はまだバレてないがバレると怖い法律がある、その名も決闘罪!」

決闘罪とは決闘を挑んだ者、応じた者、立案した者を全て罰する法律です。

この法律があるため少女マンガでは隣の高校から番長が果たし状を持ってくるようなシーンは描けません。

もしも決闘のシーンを描きたいのなら目で会話するような表現しかできないのです。

色々な制約があることを知った佐倉なのですが、まだまだ出版業界には複雑な事情が存在していました。

佐倉千代
「これはあの伝統的ラブイベントの前フリですか!」
野崎梅太郎
「何が?」

佐倉が興奮しているのは女子高生が好きな人と一緒に帰りたいと言ったシーンで、相手が自転車だからと言っている場面を見たためです。

しかし野崎には何を言っているのか分かりません。

佐倉千代
「何って自転車だよー」

ここから佐倉は男女が2人乗りをしながらドキドキし合う場面を思い浮かべます。

妄想の中では女の子の手が緊張で震えていました。

野崎梅太郎
「それ今は道路交通法違反だから・・・」
佐倉千代
「ごめんなさい・・・」

現代の少女マンガでは男女が自転車の2人乗りをするシーンも描くことができません。

それでも野崎は2人乗りをする男女の気持ちが知りたくなりました。

翌日、佐倉と一緒に帰ることにします。

野崎梅太郎
「今日はチャリ通だから後ろに乗っけてやる、一緒に乗って感想を聞かせてくれ」
佐倉千代
「二人乗り!!」

野崎が用意したのは道路交通法違反に当たらない4輪の自転車でした。

2人が一緒にペダルを漕ぐスタイルで自転車が走り出します。

野崎梅太郎
「・・・どんな気分だ?」
佐倉千代
「ちょっとしたレジャー気分です」

4輪自転車は2人が協力しないとスムーズな走行ができません。

そのため息を合わせながら自転車を走らせていきます。

野崎梅太郎
「恋とか生まれると思うか?」
佐倉千代
「なんかこう・・・信頼感なら生まれそうです」

昔は描くことができた自転車の2人乗りは、現在のコンプライアンスに従うと恋愛の定番シーンとはなりません。

野崎はその理由が4輪自転車の構造に問題があると考えました。

野崎梅太郎
「そうか・・・後ろが漕いじゃいけないんじゃないか?」

佐倉はペダルを漕がずに何もしないで座ってみることにします。

しかし野崎だけが必死にペダルを漕いでいる状態になってしまいました。

佐倉千代
「自分だけ何もしてない罪悪感ハンパないよ!」

色々と試行錯誤した結果、野崎は男子が女子を送るため自転車を手で押しながら帰るという設定を採用します。

今月も夢野咲子の連載は女子から高い評価を貰うことができたのでした。

 

『月刊少女野崎くん』はこんな人にオススメ

心から笑えるラブコメ漫画を探している人にオススメの作品です。

考え込まれた漫才のようなやり取りが見所になっていますよ。

漫画を制作しながら距離を縮めていく男女の愉快な日常を描写した『月刊少女野崎くん』

この漫画は2014年7月にテレビアニメ化され、深夜アニメとしてテレビ東京などで全12話が放送されました。

漫画を読んだ後はテレビアニメも視聴してみると、この作品の面白さがより一層伝わると思いますよ。

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