よろこびのうた(漫画)のネタバレと感想!実話って本当なの?

今回は「ウチヤマユージ」先生の『よろこびのうた』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『よろこびのうた』はこんな漫画

2006年3月、北陸の勝野市で老夫婦の焼死体が見つかりました。

この夫婦は妻が認知症と糖尿病で闘病中だったため、警察は介護を苦にした心中事件として捜査を打ち切ることにします。

しかしその半年後、新聞社発行の週刊誌記者・伊能順一が勝野市を訪れたことにより、心中事件は新たな局面を迎えることになりました。

実話を基にした衝撃的なサスペンス漫画の『よろこびのうた』

今回はこの漫画の魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。

誰もが驚愕するストーリーをじっくりとご堪能ください。

 

『よろこびのうた』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

テレビのニュース番組が勝野市で焼死体が発見されたことを報道しています。

事件は郊外の使われていない火葬場で白骨化した二人の焼死体が発見されたというもので、現場の近くには乗り捨てられた自家用車が見つかりました。

この車と所有者の家からは遺言書が発見されたため、これらの状況を踏まえた県警は自殺の可能性が高いとみて捜査をしています。

ニュース番組の中では現地の記者と中継をつないで詳しい状況を伝えていました。

竹内
「はい竹内です、現場は墓地に隣接した使用されなくなって30年は経つという火葬場です」

この記者によると現場で見つかった車はクラシックを大音量で流していたため、不審に思った近隣住人が警察に通報して事件が発覚したとのことです。

さらに記者は亡くなった老夫婦について近所の住人に取材をしていました。

取材した住民からは、この老夫婦が非常に仲の良かったこと、妻が闘病中で夫が献身的に介護をしていたことなどが聞かれます。

すると番組のキャスターが見つかった遺書について、詳しい状況を記者に質問しました。

竹内
「半年ほど前に作成されたもののようでして、遺産についてはすべて市と菩提寺に寄付します・・・と記されていた模様です」

このニュースを見ていたネットの住人たちは、「クラシックは演出」「修羅すぎる」など次々と事件を面白がる書き込みを始めます。

そんな中このニュース番組も警察と同様に、この事件を老々介護の末の心中という結論に向かっていました。

竹内
「遺書の内容は公表されていませんが、地元の警察も妻の介護生活に疲れた夫が将来を悲観しての覚悟の心中・・・と見ているようです」

その後、番組内では老々介護の問題解決について、さらにセーフティーネットの不十分さなどが伝えられていきました。

世間的にもこの事件は老々介護の末の無理心中という結論で幕を引いていきます。

ですがこの事件はそんな簡単なものではありませんでした。

事件が再び動き始めるのは、ここから半年が経ってからのことだったのです。

果たしてこの焼死体にはどのような謎が隠されているのでしょうか!?

 

 

近年、大きな社会問題となっている高齢化による厳しい老々介護の実態。

物語の冒頭はそんなニュースを伝えるとところから始まるので、一見しただけでは社会派のヒューマンドラマだと思ってしまいます。

しかし物語が進むにつれこの物語はまったく別の方向に進んでいきます。

そこに潜む緊張感が『よろこびのうた』の魅力の一つだと感じました。

どんどん謎に迫る主人公に感情移入していくと、この漫画はより一層楽しめると思いますよ。

それでは引き続き物語のスリルと魅力をお楽しみください。

後編

老夫婦の無理心中から半年後、世間はこのニュースをすっかり忘れていました。

週刊誌の記者をしている伊能もそのうちの一人で、彼は日々起こる事件を追っているためそれどころではなかったのです。

この日も新宿で起きた交通事故を取材した伊能は、夜遅くに会社へ戻りました。

上司に事故の詳細を報告する伊能。

伊能
「近くのコンビニ店員が携帯で撮影した写真見せてもらいましたけど、タイヤの摩擦でけむり噴いてましたよ」

この写真に加えカメラマンが撮影した現場写真も手配した伊能。

そんな伊能に上司が新たな取材を頼むため、彼のスケジュールが空いているか確認してきました。

伊能
「いいですよ?場所どこです?」

この取材先こそが半年前の事件の舞台となった北陸の勝野市だったのです。

現地に到着した伊能がまず向かったのは地元の警察署でした。

そこで火葬場事件の資料を見せてもらおうとします。

伊能
「こちらで保管されてる事件資料があれば拝見できないかと・・・」

しかし警察からは資料の公開は出来ないと言われてしまいます。

その理由は大きく分けて二つありました。

一つ目は全国的に報道されたため地元では大事件のように扱われてしまい、近隣の親族がこれ以上の資料公開を拒否していたためです。

二つ目は事件性が無いと判断した警察の面子のようなもののためでした。

これ以上警察からは情報が得られないと判断した伊能。

手始めに地元住民から情報収集をしてみることにします。

伊能
「すみませーん、どなたかいらっしゃいますか?お忙しいところすみません、毎朝新聞社の伊能と申します、青木さんの一件でお話を・・・」

しかし質問の途中ですぐに門前払いされてしまいました。

このように近隣の住民からは話を聞くことすらできません。

理由は分かりませんが事件について口を開こうとしない住民たち。

そのため伊能の取材は思いのほか難航していくことになります。

しかしそんな中でも伊能はある不自然な三つの事実にぶつかることになりました。

この事実は彼が思っている以上に、事件の謎を解明する大きな手掛かりだったのです。

果たして不自然さが導く事件の真相とは!?

これ以上のネタバレは出来ませんので、この事件に潜む衝撃的な真実はご自身の目で確かめてくださいね。

 

『よろこびのうた』を読んだ感想

まずはこのドラマのようなストーリーが実話に基づいていることに驚きました。

事実は小説よりも・・・と言いますが、まさにこのお話はその格言がピッタリだと思いますね。

登場人物たちもサスペンス劇場が似合うキャラばかりなので、すんなりと読むことができました。

もちろん漫画なので事件の重大性をどこまで表現できているのかは一概に判断することはできません。

ですが個人的には胸に突き刺さるほどの重みを感じることができましたよ。

色々と考えさせる漫画なのでじっくりと読んでみることをお勧めします。

 

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