今回は「原作 香川まさひと 漫画 若狭星」先生の『辛辣なるグルメ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『辛辣なるグルメ』はこんな漫画(あらすじ)
半田彦助は時に辛辣な言葉で批評する覆面グルメ評論家グールマンとして注目を集めています。
ある日、彦助は寿司屋で出会った空間デザイナーの黄金屋比呂美に、自分がグールマンであることを見抜かれてしまいました。
比呂美が自分の過去を知っているかもしれないと感じた彦助は、二度と彼女に会ってはいけない気がしてきます。
しかしステーキ屋で絶品のお肉を味わっていると比呂美も入店してきました。
さらにこのステーキ屋には彦助が憎んでも憎みきれないグルメ評論家の阿蘇山涼子もいたのです。
料理界を公明正大にするため奮闘する評論家を主人公に設定した『辛辣なるグルメ』！
今回は異色グルメ漫画の第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。
志のため信念を貫く覆面グルメ評論家のカッコ良さを目の当たりにしてください。
『辛辣なるグルメ』の魅力紹介（ネタバレ含む）
前編
寿司屋を出た彦助は比呂美が自分の過去を知っている可能性が高いと感じていました。
比呂美から逃げるように走り出します。
しかし後ろを振り返ると比呂美が笑っていました。
再び全力で逃げ出します。
逃げながら比呂美とまた会う気がしてきました。
数日後、彦助がステーキ屋を訪れています。
まず肉の焼ける匂いと胡椒の香りを楽しんでいると、シェフがステーキを切り分けてくれました。
このステーキ屋ではヒマラヤの岩塩かワサビで食べることをお勧めしています。
彦助がステーキの味に大満足していると、少し離れたカウンターで女性がエクスタシーを感じているようにステーキを食べていました。
最初は素晴らしいと思って見ていたのですが、シェフが女性に味の感想を求めたことで事態が一変します。
阿蘇山の顔を初めて知った彦助の胸に怒りが込み上げてきました。
そのことに気付いていない阿蘇山がシェフに味の感想を伝えます。
不味いと言われたシェフたちの顔が曇り始めました。
シェフの代わりに彦助がステーキは美味しさを代弁します。
このステーキはA3ランクのお肉を使っていました。
ランクを知った阿蘇山はだから美味しくないと主張してきます。
つまりAは体重に対してお肉がたくさん取れることを意味しているので味に関係はありません。
さらに数字は肉質の等級を指していて、脂がキレイに入っているかどうかを表すものです。
そのためアルファベットと数字は肉の美味しさを判断するものではありません。
自信満々な阿蘇山の態度にどんどん苛立ってきます。
怒る彦助はどんどん声が大きくなっていきました。
彦助の目には阿蘇山がエクスタシーを感じながらステーキを食べていたように見えます。
グルメ業界を公明正大にしたい彦助にとって、美味しい顔で食べていたことが評価の全てでした。
覆面グルメ評論家なので身分は明かしたくありません。
しかし偶然この店に黄金屋比呂美が訪れました。
比呂美によって覆面グルメ評論家だということがバレてしまいます。
それでも憎むべき阿蘇山とのバトルが終わった訳ではありません。
いったい彦助と阿蘇山にはどのような因縁があるのでしょうか！？
肉の美味しさにランクが関係ないことを知りながら正当に評価しない阿蘇山の思惑が気にかかりますね。
対照的に自分の舌を信じてステーキを美味しいと評価した彦助が素敵でした。
グルメ業界の裏側にメスを入れていく『辛辣なるグルメ』！
ここから彦助と阿蘇山の因縁が明らかになっていきます。
阿蘇山が料理を正当に評価しない理由にもご注目ください。
後編
比呂美が現れたことによってシェフや阿蘇山に彦助がグールマンだと知られてしまいました。
阿蘇山が論戦を仕掛けてくるのですが、比呂美によって遮られます。
実は以前から比呂美は阿蘇山の評論を疑っていて、服のセンスも悪い彼女を嫌っていました。
そのため彦助ではなく比呂美が阿蘇山と揉めてしまいます。
比呂美の興奮が収まらないのでトイレへ連れて行くことにしました。
阿蘇山から引き離すとようやく落ち着いてくれます。
しかしこの時点でグールマンだということはバレていました。
彦助が覆面グルメ評論家になった理由の一つは怒りです。
大した根拠がないのに飲食店を批判する評論家や、店と癒着して持ち上げる記事を書く評論家を彦助は許すことができません。
そんな評論家の間違いを正すため彦助はグルメ評論家になったのです。
もう一つの理由は前職に関わっているのですが、そのことを振り返っていると女子トイレに自分が居ることに気付きました。
一緒にいたはずの比呂美はすでにカウンターへ戻っています。
彦助が焦ってカウンターへ戻ると、すでに阿蘇山は帰っていました。
阿蘇山は彦助が嫌う癒着する評論家なのですが、シェフに話を聞くとお金の要求はなかったそうです。
また残った食べ物も自分で用意した容器に入れて帰りました。
見直しかけるのですが阿蘇山は良い人などではありません。
その根拠をカウンターに戻っていた比呂美が教えてくれます。
店を出た阿蘇山はブログを更新していて、ここのステーキは肉が固いと投稿していました。
さらに余計な情報としてA3であることも書き込んでいます。
比呂美の話を聞いた彦助の顔面から血管が切れるような音が聞こえてきました。
彦助はそのままカウンターに頭を下ろしてしまいます。
数年前まで彦助は創作料理店を経営していました。
しかしある日、突然客足が止まってしまいます。
理由を探ってみると阿蘇山がボロクソな評論をしていたためでした。
阿蘇山は彦助の料理を適当だと評論していて、根拠のない書き込みを信用した連中が増長してしまったのです。
こうして店を潰されたことがグルメ評論家になったもう一つの理由でした。
怒り狂っていると忘れ物をした阿蘇山がステーキ屋に戻ってきます。
自分の舌を更新してもう一度料理店を経営することが彦助の目標になりました。
金と権力がはびこるグルメ業界で彦助は成功することができるのでしょうか！？
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『辛辣なるグルメ』はこんな人にオススメ
グルメ漫画とヒューマンドラマが好きな人にオススメしたい作品です。
この第2話で明らかになった彦助の夢が叶うかどうかに注目してもらいたいですね。
利益のため虚偽の書き込みをする評論家と真っ向から対峙する主人公がカッコイイ『辛辣なるグルメ』！
第2話以降もグルメの詳細な情報が満載になっています。
美食を形成する要素をこの漫画から教わってみてください。
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