今回は「原作 香川まさひと 漫画 若狭星」先生の『辛辣なるグルメ』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『辛辣なるグルメ』はこんな漫画(あらすじ)
創作料理店を経営していた半田彦助は、グルメ評論家の書き込みによって店を潰されました。
33歳になった彦助は自分の舌を更新してもう一度店を再開させるため、覆面グルメ評論家として活動しています。
ただしグールマンという名前でネットを中心にグルメ評論家として活動している目的は自分のためだけではありません。
彦助はグルメの世界を公明正大にしたいと考えているのです。
自分の信念を曲げない彦助は権力がはびこるグルメ業界を変革させられるのでしょうか!?
グルメ業界を斬新な視点で描いていく『辛辣なるグルメ』!
今回はグルメ漫画とギャグコメ漫画が融合した物語の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
壮絶な執念でグルメ業界と対峙する主人公の姿からエネルギーを貰ってください。
『辛辣なるグルメ』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
半田彦助はグールマンという名前でインターネットを中心にグルメの評論活動をしています。
覆面グルメ評論家をしているのは食べることが好きで自分の舌に自信があるからなのですが、評論を綴っている理由はそれだけではありません。
この日はグルメ評論のため鮨勝というお店に予約を入れてあります。
スーツと蝶ネクタイを身に纏い、口髭が特徴的な彦助が鮨勝にやって来ました。
カウンター席に案内されるとお酒はいらないので握りをお任せで注文します。
熱過ぎるお茶で舌を火傷しては本末転倒なので、一流の寿司屋がそんなお茶を出すことはありません。
お茶を飲みながら彦助は店全体に流れるリズムが心地良いと感じていました。
そこにヒラメの握りが運ばれてきます。
心地良いリズムなのですが、肝心の握りは美味しくありません。
戸惑っていると女性を連れた男性が店内に入ってきます。
男性は女性をエスコートしながら、鮨勝がグルメサイトの“食いログ”で4.1点の予約が取れない人気店だと説明しました。
彦助は男性客が玉子をギョクと言ったり、ヤケドに気をつけてという態度が気に入りません。
聞こえないようにボソッと不満を漏らします。
悪口に気づいていない男性客は最初に玉子を食べると寿司屋の力量が分かると蘊蓄を言い始めました。
そして玉子の次にこはだを注文します。
空間デザイナーの黄金屋比呂美はこはだを酸っぱく感じたのですが、男性はその理由を疲れているからだと指摘しました。
この指摘にも彦助は納得できません。
不満を漏らす声が苛立ちで少しずつ大きくなっていきます。
それでも男性客の偉そうな態度は変わりません。
続いてアナゴを頼むと、香ばしい炭火に負けないようつめの甘さが引き立っていると語り始めます。
偉そうに蘊蓄を語っていたのですが、つめという言葉の意味を答えられません。
ここで我慢できなくなった彦助が代わりに答えてしまいます。
男性は比呂美の関心を彦助に奪われてしまいました。
悔しい思いをした男性は、寿司屋には蘊蓄を言いたがる人が多いと迷惑そうにしています。
しかし彦助は比呂美の関心を引こうとした訳ではありません。
まず彦助は男性の寿司を食べる順番が間違っていることを注意します。
すると男性が好きなものを好きなように食べて何が悪いと反論してきました。
彦助が語る寿司を食べるうえで知っておくべき正しい順番とは!?
作品タイトルの通り辛辣な言葉でグルメへのこだわりを語る彦助が印象的でした。
信念を曲げないところにプライドの高さを感じますね。
世評に従わず自分の舌を信じる評論家の活躍を描写した『辛辣なるグルメ』!
論理的な評論で主人公がグルメ業界を変えていく物語です。
店に媚びず辛辣な表現で評論する主人公の姿に見惚れてください。
後編
好きなものを好きな順番で食べていると言った男性に、彦助はフランス料理のコースに順番があることを例に挙げます。
フランス料理のコースで先にデザートが出て、最後に前菜を出すお店などありません。
銀座鮨勝ではヒラメ、イカ、シマアジ、カンパチが出てきて、その後に赤身、中トロ、大トロのマグロ3連弾が続きます。
そしてマグロの濃厚な脂をリセットするため、酸味が強くしてあるコハダという順番になっていました。
後半戦はアワビやクルマエビなどの美味いものが出てきて、最後は甘みを味わうためアナゴと玉子を出してくれます。
順番の大切さを語った彦助は、男性も順番を考えているはずだと指摘しました。
何も言い返せない男性はお店を出て行きます。
すると職人が玉子とコハダを出してきました。
玉子は甘過ぎてコハダは酸っぱすぎます。
さらにネタだけでなく口の中でほどけないシャリの固さも気になりました。
職人は戸越銀座ではなく砂町銀座だと答えます。
驚いていると外で話を聞いていた比呂美が戻ってきました。
比呂美はグールマンのブログを全部読んでいて、変な日本語を使うことから彦助がグールマンであることを見抜いたのです。
しかし彦助はお店を閉店させることが目的ではありません。
目的を説明しようとすると板場の職人が年配の男性に交代しました。
職人は彦助にマグロの赤身を握ってくれます。
ブログの影響で日本語がおかしくなっている比呂美も赤身の握りを頂きました。
驚くほど美味い赤身の握りに大満足します。
鮨勝ではお客が味の分かる人ばかりではないため、ネタと握る職人を入れ替えていました。
ですが彦助は大将の考え方に賛同できません。
食べるという行為は実に個人的なもので、1日3回美味しいか不味いかの価値判断が更新されていきます。
そんな職人たちの人生を彦助は食べてみたいと考えていました。
ペンネームを使ってグルメ評論家を続けているのもそのためです。
本心を語った彦助が代金を払ってお店を出ようとすると、大将の息子が謝礼を渡してきました。
謝礼はブログで良い評価をして欲しいことが目当てです。
彦助と比呂美が去って行くと、大将と息子がグルメ評論家を罵倒し始めました。
トップグルメ評論家と呼ばれる阿蘇山涼子のおかげで、鮨勝は食いログで4.1点を獲得しているのです。
しかし彦助はお金を受け取って自分の論評を曲げるようなことはしません。
グルメ評論家に媚びる寿司職人の舌を更新させるため折詰を買ってきたのです。
若い寿司職人は彦助の想いに応えることができるのでしょうか!?
香川まさひと先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓
『辛辣なるグルメ』を読んだ感想
半田彦助と黄金屋比呂美がとても魅力的なキャラなので楽しく読むことができました。
料理人の人生を味わいたいという言葉には奥深さを感じますね。
評論家が料理業界を変革させていく『辛辣なるグルメ』!
辛辣な言葉を浴びせるのですが料理人に対する愛情を感じられる素敵な評論家が主人公の物語です。
信念を曲げない誇り高き評論家の生き様に魅了されてください。
電子書籍を無料で読んでみませんか?
電子書籍は試し読み以外では無料での購読は不可能です。
ですがどうしても試し読みでは満足できないあなたにとっておきの方法があるんです!
それが動画観るならU-NEXTでおなじみのこの動画配信サービスなんですよ↓↓↓
映画、ドラマ、アニメなどの動画が最新作から名作まで充実のラインナップで見られるU-NEXT!
実は電子書籍も見られることをご存知でしたか?
U-NEXTでは電子書籍を34万冊以上配信しているんです。
さらにポイントを使って購入することも可能ですよ!
そのジャンルは幅広く漫画はもちろんのこと、小説やビジネス書、週刊誌からファッション誌、スポーツ誌までも網羅しているんです!
使えるポイントもよく電子書籍サービスであるような、「一部の作品だけ」「1巻だけポイント利用可」ではなくU-NEXTなら全巻で使用可能となっています!
登録時にもらえる600ポイントを使用して無料トライアル期間中でも新作コミックが読めるU-NEXT!
最新巻でもポイントを使用して読めるので、こんなにお得なことはありません!
最新漫画は動画も配信しているタイトルも多いので、「原作漫画とアニメや映画」のようにセットで楽しんでみませんか?
さらに大人向けコミック、BLやTLコミック、写真集なども充実!
雑誌も読み放題で成人向けの作品も超充実のU-NEXT
しかも新規登録から31日間は無料なんです!
もしも31日以内に登録を解除しても料金がかかることのない無料トライアルをこの機会に是非利用してみませんか?
ただし最新刊を読む場合は料金がかかるのですが、今なら特典で600円分のポイントがもらえるんですよ!
動画はもちろん電子書籍など、全ジャンル充実の配信数は120,000本以上!
さらにどのキャリアでも関係なく利用可能なU-NEXTを是非お試しください!
無料トライアルはこちらから↓↓↓