今回は「英貴」先生の『1年A組のモンスター』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『1年A組のモンスター』はこんな漫画(あらすじ)
季園女子高等学校1年A組は問題児ばかりで担任がすぐに辞めてしまいます。
そんなモンスターチルドレン揃いのクラスに担任として自見太郎(じみたろう)が赴任してきました。
自見太郎は名前の通り地味なので存在感がありません。
しかし彼はモンスターチルドレンなどに屈しない意志の強さと強い信念の持ち主だったのです。
真面目な教師が問題児を教育し直していく『1年A組のモンスター』!
今回は地味な教師と派手な女子高生たちのバトルを描いたサスペンス漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
少しずつ立場が逆転していく自見太郎の活躍にご期待ください。
『1年A組のモンスター』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
季園女子高等学校の生徒指導室で花中桃という女子高生が担任の自見太郎を脅しています。
1年A組では必ず担任の教師が辞めると噂されていました。
そんな1年A組の担任として赴任してきたのが自見太郎だったのです。
数時間前、自見太郎は上司から女子校は女の園だが男性教師にとっては針の筵なので、クラスの扉を開ける覚悟があるか問われました。
真面目な自見太郎は仕事に専念するつもりなので、女子校が花園のような場所でも関係ありません。
ただ自分に与えられた仕事をこなすだけなのです。
天竺先生は新しい先生が赴任して来ることを聞かされていませんでした。
季園女子高等学校では1年A組のせいで教師が連続で辞めています。
職員室はモンスターチルドレンだらけのクラスを担任する新しい先生が1週間で辞めるという話で盛り上がっていました。
さっきから職員室にいたのですが、誰も自見太郎に気付いていません。
先生方は自見太郎が新卒レベルだからすぐに辞めるだろうと笑いながら授業へ向かいました。
謝ろうとするのですが、すでに自見太郎は教室に向かっています。
天竺先生が赴任早々、1年A組の被害に遭わないか心配する中、自見太郎が教室の扉を開けました。
しかし職員室と同じように生徒たちは自見太郎の存在に気付いていません。
生徒たちは急に現れた担任が自己紹介をしたので騒然とします。
それでも自見太郎が動揺することはありません。
花中桃の質問で教室に笑いが生まれました。
生徒たちは自見太郎が絶対に童貞だと思っているので笑いが止まりません。
その笑いを無視するように自見太郎が話しだします。
自見太郎の発言に再び教室が騒然としました。
それでも自見太郎が童貞なのは当たり前だと嘲笑してきます。
ただ職務を遂行することだけを考えている自見太郎は生徒の笑い声を全く気にしていません。
真面目な自見太郎はすでに生徒の名前を把握しています。
自見太郎に対して生意気な態度を取ってきている花中桃は人気雑誌の専属モデルで、担任イジメの先頭に立っていました。
出席簿をゴミ箱に捨てられてしまいます。
ここまで荒れているクラスを自見太郎は改善することができるのでしょうか!?
現代の日本ならあり得るモンスターチルドレンの問題を題材にしているのでリアリティーが感じられました。
そんな問題児たちと冷静に向き合う自見太郎のような存在が教育現場には必要なのかもしれませんね。
大人をなめている女子高生を改心させる凄腕教師の活躍を描いていく『1年A組のモンスター』!
今まで描かれてきた熱血教師が活躍する物語ではありません。
常に冷静で自分の信念を曲げない自見太郎の姿には心を躍らされるはずですよ。
後編
HRを終えた自見太郎が教室を出ると天竺先生が声をかけてきます。
赴任してからすぐに自見太郎は弱い者扱いされてしまいました。
そんな自見太郎に天竺先生が花中桃について色々と教えてくれます。
花中桃は幼い頃から芸能界にいるため、ずっと世間からチヤホヤされてきました。
チヤホヤされた桃は気に入らないことがあると好き勝手に暴れるようになったそうです。
過去には強気で桃と接しようとする先生もいました。
しかし桃はその先生から体罰を受けたと嘘をついて、先生をクビにさせたこともあったのです。
それ以降、桃の一方的な嫌がらせで辞めてしまう先生が続出していました。
ハンカチでスーツを拭いてくれたことにお礼を言うと自見太郎は次の授業の準備に向かいます。
天竺先生は何故かフラれたみたいになってしまいました。
本日からこのクラスでは自見太郎が複数の科目を掛け持ちして教えることになっています。
そのため成績は自見太郎の評価で決まることになりました。
多くの生徒がこの状況に怯えているのですが桃の態度は変わりません。
自見太郎は桃の挑発に乗るようなバカではありません。
逆に呼び出された桃には留年の可能性も出てきました。
芸能界での仕事も上手くいっていない桃は、自見太郎を脅迫することにします。
こうして冒頭のシーンと物語が繋がりました。
しかし自見太郎は全く動揺していません。
自見太郎が急にシャツを破りズボンを脱ぎ始めました。
想定外の事態に桃はパニックになってしまいます。
急に桃は怖くなってきました。
しかし自見太郎に桃を襲うつもりなどありません。
自見太郎が叫んだことで生徒指導室に教師が駆けつけました。
ただ桃の言う通り教師たちは自見太郎が桃のことを襲ったと疑っています。
もしも本当に女子高生を襲ったのなら辞職では済みません。
最近の捜査では衣服からも指紋が採取できます。
自見太郎は桃に一切触れていないので指紋が出ないと自信満々に断言しました。
そして胸ぐらを掴まれたのでシャツの襟から桃の指紋が採取できることを説明します。
すると先生たちが自見太郎の潔白を信用し始めました。
疑われ始めた桃が自見太郎に暴力を振るいます。
血を流しながらも自見太郎が動揺することはありません。
暴力を振るった桃に他の先生たちが停学では済まないと注意します。
停学どころか桃の行為は傷害なので逮捕されても文句を言えません。
優しくされた桃は芸能界を辞めるかどうか悩んでいることを打ち明けます。
ストレスで先生をイジメるようになっていました。
同情した天竺先生が桃のことを慰めます。
しかし自見太郎は桃の話を聞くつもりはありません。
教師は生徒の親でもなければマネージャーでもないのです。
突き放されたのですが桃は自見太郎のおかげで改心することができました。
しかし1年A組のモンスターチルドレンは桃だけではありません。
次に自見太郎が対峙するのはどんな生徒なのでしょうか!?
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『1年A組のモンスター』を読んだ感想
令和の学校が抱える問題を丁寧に表現していますね。
モンスターチルドレンやモンスターペイシェントなど、先生方が頭を悩ませる社会問題について考えるいいきっかけになりました。
独特な方法で生徒と向き合う教師の奮闘をテーマにした『1年A組のモンスター』!
冷たく見えるかもしれませんが自見太郎の言葉はどれも正論ばかりです。
仕事と割り切って生徒と向き合う姿は教師の理想像なのかもしれませんね。
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