スーパーの裏でヤニ吸うふたりのネタバレ(漫画)！感想も！

今回は「地主」先生の『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』はこんな漫画(あらすじ)

中年サラリーマンの佐々木は毎日のように社畜として働いているので疲れ切っています。

心身共に疲弊している佐々木は愛するタバコと、行きつけのスーパーで働く山田さんという女性店員の接客に癒されていました。

しかし夜遅くまで会議が続いたある日、スーパーを訪れても山田さんの姿が見当たりません。

タバコを吸う場所もなく意気消沈していると、スーパーの裏から奇抜な服装の女性に声を掛けられました。

一緒にヤニ吸うことで意気投合したのですが、この女性はとんでもない秘密を抱えていたのです。

愛煙家の日常をコミカルに描いていく『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』！

今回はほのぼのとした雰囲気のヒューマンドラマについて、ネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

話題沸騰中の人気作品を是非この機会にチェックしておいてください。

『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

仕事が終わった佐々木は行きつけのスーパーに足を運ぶことにしました。

このスーパーで佐々木が並ぶのは2番レジと決めています。

「こちらお返しになります！」

2番レジは山田さんという可愛い女性が担当していて、社畜の佐々木は彼女の笑顔で仕事の疲れを癒していました。

山田さんの存在が無ければ辛い仕事を乗り切れないかもしれません。

「2番レジの山田さん、俺の仕事終わりの癒やしだ・・・にしても最近は買う用もないのに通い過ぎだなー、なんというアホな出費・・・」

無駄に買ってしまったものを山田さんに差し入れしようか悩みます。

しかし勘違いした親父だと思われたくないのでやめました。

もしも山田さんに嫌われてしまうと癒しスポットが無くなってしまうのです。

後日、深夜まで続いた会議がようやく終わりました。

「あのアホ上司ぃー、こんな時間まで会議した挙句、何も決まらないだと・・・殺・・・しませーん！なぜなら俺には癒しがあるからでーす」

ストレスが溜まったこんな日だからこそ山田さんの顔を見に行きます。

ですがスーパーの2番レジに山田さんの姿がありません。

お休みだったのか退勤したのかは分かりませんが、山田さんに癒してもらうことはできませんでした。

都合よくいかないことに落ちこむ佐々木はタバコを吸って気分を落ち着かせることにします。

しかし現代の日本は喫煙者に優しくありません。

「嘘だろ、今・・・喫煙者ってこんな人権なかったの・・・？」

タバコをくわえると周囲の人に白い目で見られてしまいました。

周囲を見回しても喫煙所は見当たりません。

「おじさーん、こっちこっち！ここならたばこ吸えまっせー」

山田さんが働いているスーパーの裏にいた女性が手招きしています。

タバコが吸いたい佐々木は恐る恐る女性の元へ向かいました。

「部外者に使わせて怒られない？」

「アハハ、部外者との区別なんてほとんど誰もついてないよ」

佐々木は女性の言葉に甘えてタバコを吸わせてもらうことにします。

タバコを吸いながら女性の容姿を観察すると、ハード系の見た目なのでスーパーの従業員とは思えません。

「あのぉ、お姉さんどこのコーナーの店員さんなんで」

質問しようとした佐々木に向かって、女性がタバコをくわえ目を閉じながら顔を近づけてきます。

いきなりの出来事に佐々木はひっくり返ってしまいました。

「ちょいちょい、火ぃ頂戴よ、そのために呼んだんだから」

「ならそう言ってよ！」

「ほんの少しの遊び心を・・・」

「初対面で遊ばないで」

顔を真っ赤にしながらライターを貸してあげます。

するとさらに女性が佐々木をドキドキさせてきました。

「おじさんいつも2番レジ並んでる人でしょ」

「いやー・・・偶然だねー・・・」

偶然だと主張するのですが、人が並んでいないレジがあっても2番レジに並んでいるところを見られています。

女性は佐々木の目的にも気付いていました。

「山田さんがお気に入りなんだ、わかるよー、いいよね山田さん、カワイイしおっぱい大きいけど彼氏いなさそうで嬉しくなっちゃうよね」

「それは違う！確かに俺は山田さんのレジにわざわざ並ぶキモイおっさんだけれどね・・・あの子のお仕事に勝手に元気貰ってるだけなんです！俺が嬉しくなっていいのはそこだけ！」

あくまでも山田さんの存在に癒されていることを説明します。

少しムキになってしまっていると、女性が安心したと言ってきました。

「また山田さんのクソ客が増えたかと思ってたから、そういう目的でダル絡みするバカが多くてさ、でもおじさんは違うんだ、頑張ってお上品でいてね・・・佐々木さん」

この女性は親父をからかうところはありますが、同僚想いの良い子なのかもしれません。

翌日、いつものように2番レジで買い物していると山田さんに名前を呼ばれます。

「ど、どーして名前を・・・」

「あ、それはポイントカードで以前から・・・ありがとうございます、田山ちゃんから聞きました、凄く嬉しかったです、佐々木さんあたしのファンだって・・・」

喫煙所で会った女性に秘密をバラされてしまいました。

恥ずかしくなった佐々木が肩を落としながら帰っていきます。

「ちくしょー田山、名前覚えたからなー」

その後ろ姿を見ながら山田さんが笑っていました。

山田さんは同僚から佐々木の事を聞いたわけではありません。

「また喫煙所も来いよー、佐々木さーん」

佐々木は山田さんと田山が同一人物だということに気付いていないのです。

結局からかわれている佐々木だったのでした。

多くの人が佐々木のように自分なりの癒やしスポットを持っていると思います。

その上で喫煙所で会った女性が山田さんだということに気付かない設定は愉快ですね。

社会人の何気ない日常を切り取っていく『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』！

山田さんの小悪魔のような可愛らしさが見所になっています。

翻弄されっぱなしの佐々木にもご注目ください。

後編

佐々木の会社では連日のように遅くまで会議が開かれるので、社員たちは不満が溜まる一方です。

中には誰かが暴れて会議を潰してもらいたいと願う者まで出始めました。

「会議の連続でみんな荒んでるな・・・かくいう俺もそのひとり・・・しかし俺にはとびきりの癒しがある！そう！スーパー2番レジ山田さんのスマイルだ！」

この日も仕事が終わると癒しを求め2番レジへ向かいます。

しかし2番レジに山田さんの姿はありませんでした。

佐々木は他人様に癒しを乞うなと言われている気がしながらスーパーを出て行きます。

「佐々木さーん、おつかれーす、今喫煙所誰もいないよー、吸わないー？」

「田山さん！俺は君に用がある、ひどいじゃない、俺が山田さんのファンだなんて言って！あれ以来レジに並ぶのが恥ずかしいよ」

「いやでも並んでるじゃん(笑)」

まだ佐々木は山田さんと田山が同一人物だと気付いていません。

山田さんはその様子を楽しんでいます。

「あと・・・これよかったら、前ここで煙草を吸わせてくれたお礼のつもり」

文句を言うことだけが目的ではありません。

先日のお礼として田山におかきをプレゼントしました。

「あーコレ！すっごいおじいちゃんおばあちゃんに人気なんだよねー、食べてみたかったんだ、これ」

お年寄りだと言われてる気がして複雑な気分になってしまいます。

それでも田山はおかきを喜んで受け取ってくれました。

「おっ、おじさんチョイスのお菓子がウケたぞ・・・田山さん一周回ってこーゆーの好き！？」

ウケたことに喜びながら田山の隣に座ります。

そしてタバコを吸おうとするのですが会社に忘れてきていました。

「じゃああたしのあげるよ、吸って」

田山が吸っていたタバコを渡してくれます。

しかし佐々木は渡されたタバコを吸おうとはしません。

「田山さん、おかき食べるのに邪魔ならそー言いなさい」

「お！佐々木さん察しいいー」

タバコを消しながらおちょくられていることを実感します。

佐々木の想像通り田山はおじさんをからかうことに楽しみを覚えていました。

今や佐々木の存在は田山にとって癒し枠となっているのです。

それを山田さんのレジに並ぶ佐々木と同じだと説明するのですが理解してもらえません。

「またおちょくってる、俺は山田さんに君みたいなちょっかいかけたこた断じてないよ」

「わかんないかなー、癒され方は人それぞれだよ、だから拗ねないでさ・・・また来て佐々木さん」

「拗ねてませんよ俺はっ」

結局この日も田山の正体に気付くことはできませんでした。

後日、2番レジの山田さんからいつものようにおかきを購入します。

「いつも買われるこれおいしいですよねぇ」

「え・・・山田さんもこれお好きなんですか！？」

「といっても最近ですけれど・・・貰ったから食べてみたらすごーくおいしくって、しょっちゅう食べちゃってます」

「最近貰った・・・？」

最近貰ったという言葉が佐々木は気になってきました。

事情を分かっていない佐々木は、田山と山田さんが仲良しなのかもしれないと想像します。

帰り道で佐々木が2人のことを考えていると、山田さんがくしゃみをしてしまいました。

同僚から花粉症だと心配されるのですが、山田さんは花粉症ではありません。

「いやー、鈍いおじさんの空想に巻き込まれている気がしますねー」

この日も山田さんにからかわれてしまった佐々木だったのでした。

『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』を読んだ感想

社畜とスーパーの店員による何気ない日常なのですが、夢中になれる面白さと癒しを味わえますね。

別人のフリをしながら佐々木をおちょくる山田さんはとても魅力的な女性だと思いました。

喫煙所でのやり取りと、2番レジのやり取りに巧みなギャップを作っている『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』！

佐々木が田山の正体に気付く日がいつになるのか、ここから先の展開にも注目したいですね。

タバコを吸いながらコミュニケーションを交わす佐々木と山田さんの様子に癒されてみてください。

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