いじめるヤバイ奴のネタバレ!中村なんが描く漫画の魅力は?

今回は「中村なん」先生の『いじめるヤバイ奴』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『いじめるヤバイ奴』はこんな漫画(あらすじ)

艶やかで美しい黒髪が印象的だった白咲さんは、壮絶なイジメを受けているため髪が真っ白に変化していました。

彼女に残酷な仕打ちを加えているのはクラスの中心人物である仲島くんです。

人間とは思えない残虐非道なイジメを行う仲島くんに対して、クラスメイトは誰も逆らうことができません。

そんな中、1人の生徒が白咲さんを助けようと立ち上がります。

しかしそれでもイジメが無くなることはありませんでした。

なぜならこのイジメには誰も知らない真相が隠されていたのです。

イジメの加害者と被害者の裏側に潜む想像を絶する闇を描いていく『いじめるヤバイ奴』

今回は社会問題を題材にしたヒューマンドラマについて、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

とんでもない悲劇を目の当たりにしてみてください。

 

『いじめるヤバイ奴』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

夕暮れ時の教室で白咲さんが椅子に縛られています。

そのまま彼女は翌日の朝を迎えてしまいました。

彼女の状況を見たクラスメイトたちは、哀れむどころか笑顔を浮かべています。

白咲
「み・・・水・・・!誰かお水をください・・・喉が渇いて・・・!」

しかし誰も白咲さんの願いを聞き入れてくれません。

するとそこに仲島という生徒が姿を見せました。

仲島
「おはよう、みんな勿論こいつに何かしてあげたりしてないよなぁ?」

クラスメイトたちは仲島の報復を恐れているため、白咲さんを助けようとはしなかったのです。

白咲
「な、仲島くん・・・あの・・・」
仲島
「なに辛そうにしてんだよ、てめぇは!!」

椅子に縛られて身動きが取れない白咲さんを蹴り飛ばしました。

白咲
「申し訳・・・ありません・・・」

このクラスでは白咲さんに対する残酷なイジメが日常的に行われていたのです。

クラスメイトたちは見て見ぬふりをしているのですが、その中に自分の行動を不甲斐ないと感じている男子生徒の姿がありました。

彼の名前は田中といいこの状況をただ1人悲観していたのです。

田中
「髪の色・・・また白くなってる・・・入学当初は目を引くほど綺麗だった黒髪は今や見る影もない、酷いとは思う、俺らは薄情者・・・でも仕方ないんだ」

白咲さんを助けると自分がどうなってしまうか分かりません。

そのため田中も傍観者でいることしかできなかったのです。

これは田中だけが考えていることではなく、クラスメイト全員が考えていることでした。

そんな中、仲島が教室でアンケートを取り始めます。

仲島
「小便は舐めて綺麗にするものだと思う人、挙手してー」
白咲
「えっ、いや・・・あの・・・」

ずっと椅子に拘束されていたため、白咲さんは失禁していました。

仲島の提案に怯えながら白咲さんがクラスメイトたちを見ると、全員が挙手しています。

もちろん田中も手を挙げていました。

仲島
「はい、じゃあ全会一致ってことで舐めろ」

鬼気迫る表情で仲島が白咲さんを睨みつけます。

白咲
「は・・・はい・・・舐めます・・・舐めますからちょっと待ってください・・・今・・・ちゃんと舐めますから・・・!」

ですがなかなか舐めることはできません。

仲島
「おっけー、できねえなら手伝ってやるよ」

白咲さんの髪を掴むと仲島が無理矢理床に頭を押し付けてきます。

白咲
「や・・・っ、げほっ、おえっ」
仲島
「おい見ろよ、この人間雑巾!顔ぐっちゃぐちゃなんだけどぉぉぉ!!」

この状況になってもクラスメイトは誰も助けてくれません。

果たして地獄のような状況はいつまで続くのでしょうか!?

 

 

イジメの加害者としてクラス中を恐れさせている仲島の姿がインパクト抜群でした。

そんな彼に凄惨なイジメを受けている白咲さんが不憫で仕方ありませんね。

さらに見て見ぬふりをしているクラスメイトたちも加害者の一部だと感じました。

壮絶なイジメ描くだけでなく誰にも予想できない真相が待ち受けている『いじめるヤバイ奴』

読んでいくうちに意表を突かれる展開が魅力的な作品です。

イジメの裏に潜んでいる真実に注目しながら続きをご覧ください。

後編

床を舐めさせられている白咲さんのことをクラスメイトが笑う中、田中だけは気の毒だと思っていました。

田中
「強者に同調するのが合理的な選択、でも・・・本当にこれでいいのか?」

白咲さんがトイレに顔を洗いに行くと、田中は後を追いかけることにします。

そこで彼は勇気を出して白咲さんに声をかけました。

白咲
「な、なんでしょうか・・・!?私、何か気に障ることでも・・・」

せめて優しい言葉をかけたい田中なのですが、白咲さんは完全に怯えてしまっています。

田中
「いいや違うんだ、あの・・・俺はあんなの間違ってると思ってるから・・・」

田中は優しい言葉をかける反面、心の中では自分が偽善者だと思っていました。

表では彼もイジメを黙認する同調者なのです。

それなのに誰も見ていないところで言葉をかける自分を卑怯だと感じていました。

白咲
「あの・・・ありがとうございます。でもダメですよ、もし仲島くんに聞かれたらあなたもいじめられちゃいます、大丈夫ですから、私は大丈夫ですからっ、だからもう構わないでくださいっ」

白咲さんは無理矢理笑顔を作ると立ち去ってしまいます。

その姿を田中は黙って見つめることしかできませんでした。

しかし彼に見つめられる白咲さんには再び地獄のようなイジメが待ち受けていたのです。

教室に戻ると白咲さんの机に遺書が置かれていました。

仲島
「書いといてやったぞ!」
白咲
「ひぐっ」

仲島は教室に戻った白咲さんの首をロープで絞めてきます。

そして彼が書いた遺書には「私、白咲花は生きる価値のない人間ですので死ぬことにしました」と書かれていました。

仲島
「自分の小便舐めてもう死んじゃいたいだろ?誰も止めないから死ねよ」

首を絞められながら白咲さんが必死に声を出します。

白咲
「こ・・・です・・・これは・・・酷いかもです・・・!」

ですが仲島は罪悪感を抱いていません。

仲島
「は?酷くねぇよ、はい、じゃあアンケートぉ、白咲が死んだ方がいいと思う人!」

この質問にクラスメイトたちは死んだ方がいいと答えました。

白咲さんはこの状況に絶望を感じてしまいます。

しかし1人だけ白咲さんを救おうとするクラスメイトが現れました。

田中
「い・・・いや、俺は白咲さんには死んで欲しくないな」

田中は迷わずに自分が正しいと思ったことをすると決めたのです。

彼の行動に教室中が騒然となっていきました。

このざわつきを沈めたのは仲島だったのです。

仲島
「俺の聞き間違えじゃねぇよなぁ?」

覚悟を決めた田中は毅然とした態度で仲島を非難しました。

次の瞬間、田中の顔面に仲島が強烈なパンチをお見舞いします。

仲島
「じゃあお前が死ぬか?」

大量の鼻血を出しながら田中が倒れた様子を白咲さんが見つめていました。

白咲
「あ・・・あ・・・」

すると教室に先生が入ってきます。

田中
「先生!仲島が・・・白咲さんをいじめてるんです!」

ですが仲島は表向き優等生のため先生は信用してくれません。

先生はイジメなどないことを白咲さんに確認してきます。

白咲
「はい・・・」

白咲さんはイジメがないと言わざるを得ませんでした。

こうして白咲さんは地獄の日々を受け入れることになったのです。

しかしこのイジメにはある真相が隠されていました。

実はイジメの加害者である仲島は、この行動を強要されていたのです。

そんな彼にイジメを強要しているのは、イジメの被害者である白咲さんでした。

いったい彼女の目的は何なのでしょうか!?

そして加害者になった仲島に待ち受けている悲劇とは・・・!?

この真相は実際に漫画を読んで驚愕してみてください。

 

『いじめるヤバイ奴』を読んだ感想

イジメを題材にした漫画は数多く存在しています。

この漫画は少し読んだだけだとイジメをテーマにしたありきたりな漫画だと思うかもしれません。

しかし被害者が加害者にイジメを強要している謎多きストーリーになっているんです。

あまりにも信じられない物語のため、読めば読むほど夢中になってしまう作品になっていますよ。

誰にも予測できない展開が連続していく『いじめるヤバイ奴』

白咲さんの目的を知った時、必ずスリルで愕然とするはずです。

漫画を読んで緊張感を味わいたい人はこの作品を読んでおいて損をすることはありません。

是非この機会に注目作品の世界観を満喫しておきましょう。

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