きみに恋する殺人鬼のネタバレ(漫画)!愛憎劇の行く末は?

今回は「あきやまえんま」先生の『きみに恋する殺人鬼』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『きみに恋する殺人鬼』はこんな漫画(あらすじ)

気弱で陰キャの鈴木龍斗は自分を変えるため大学デビューをしてどうにか陽キャグループに入ることができました。

しかし恋愛したことがないため童貞をいじられる日々に辟易としています。

それでもノリが悪いと思われないように愛想笑いを浮かべる毎日を過ごしていました。

ある日、新入生歓迎コンパでに参加していると同級生の吉崎心愛と仲良くなります。

美少女なのに心愛が陰キャだと知った鈴木は、ストーカー被害に遭っている彼女を助けるために彼氏のフリをすることになりました。

彼氏のフリでも喜ぶ鈴木だったのですが、芽生えた恋心によって惨劇の幕を開けることになったのです。

陰キャの大学生が巻き込まれた愛憎劇を描写した『きみに恋する殺人鬼』

今回はスリリングなミステリー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

平凡な日常が急変していく様子をお楽しみください。

 

『きみに恋する殺人鬼』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

海岸線を美女が歩いています。

鈴木龍斗
「海が見える所に住みたい、朝は浜辺を散歩する、夜は星も綺麗だろうし・・・誰も僕らを知らない町で、きみと二人でのんびりと死ぬまで幸せに暮らす」

鈴木龍斗は美女を幸せにすると誓いました。

しかし現在の彼は手を血まみれにしながら遺体をバラバラにしています。

どうして鈴木は遺体を切断しているのでしょうか!?

物語はここで鈴木が美女と出会った日まで遡ります。

この日、鈴木は大学の新入生歓迎コンパに参加していました。

周りの友人たちは恋バナで盛り上がっているのですが、鈴木だけはボーっとしています。

するとノリが悪いと注意されてしまいました。

鈴木龍斗
「恋愛とかしたことないし正直ついていけない・・・大学デビューでイメチェンして陽キャグループに入れたはいいけど・・・このノリやっぱムリ・・・」

下ネタが交じった恋バナのノリについていけません。

それでもノリを合わせなければ元陰キャであることがバレてしまいます。

ここで自分なりにツッコミを入れてみることにしました。

鈴木龍斗
「もーそんな話ばっかしてたら、お酒飲むだけで興奮するようになっちゃうよ・・・?」

自分では良い感じだと思ったのですが友人たちが引いてしまいます。

さらに恋バナをしようとしないため童貞だと疑われました。

高校の時に彼女がいたと嘘をついて何とかこの場を凌ぎます。

しかし愛想笑いに疲れたためトイレへ逃げ込むことにしました。

廊下に出ると同級生の中で1番の美女と称される吉崎心愛がスマホをいじっています。

鈴木龍斗
「うわー・・・めちゃくちゃかわいいな、遠くから見てもかわいかったけど、近くで見るとより・・・しかもなんかいい匂いが・・・」

ジーッと見つめてしまったため心愛にも引かれてしまいました。

心の中で謝りながらトイレへ向かいます。

その後も新歓コンパでは下ネタ交じりの恋バナが続けられました。

どうしてもノリについていけない鈴木はトイレへ逃げ込む回数が多くなっていきます。

すると再び廊下で心愛と鉢合わせしました。

吉崎心愛
「あの・・・えっとー・・・経済学部の・・・鈴木さん・・・?」
鈴木龍斗
「あっ、はい・・・え、えっと・・・吉崎さん」
吉崎心愛
「あっ、はい、またお会いしましたね・・・」

心愛が自分の名前を知ってくれたことは嬉しいのですがこれ以上会話が続きません。

場の雰囲気を悪くさせたくない鈴木は言葉を振り絞ります。

鈴木龍斗
「はは・・・お酒飲むとトイレ近くなっちゃうよね・・・」
吉崎心愛
「わたしトイレじゃなくて・・・逃げてきちゃった・・・陰キャなので・・・飲み会とか苦手で・・・」

派手に遊んでいそうな心愛が陰キャだという意外な一面を打ち明けました。

ここで鈴木も正直に話し始めます。

鈴木龍斗
「あの・・・僕もトイレじゃなくて・・・なんかちょっと休憩・・・みたいな・・・?」
吉崎心愛
「あー、分かります・・・疲れますよね、あの空気・・・」

2人とも騒がしい飲み会の雰囲気に疲れていました。

特に鈴木はテンポの速い会話についていけません。

鈴木龍斗
「僕あんま話すの得意じゃないし・・・ノリ悪いと思われちゃって、見た目も地味だし・・・あはははは」
吉崎心愛
「えー、全然そんな風に見えないのに・・・だってわたしと違っておしゃれだし」

心愛の目には鈴木の姿はオシャレなものとして映っているようです。

対照的に心愛は自分の服をダサイと思っていました。

鈴木龍斗
「なんかこの子・・・似てるかも・・・僕と・・・」

会話をしているうちに自分と心愛が似ていると感じてきます。

2人の共通点は元陰キャということだけではありません。

田舎出身で大学デビューしたことも共通していました。

吉崎心愛
「なんか・・・フフッ、鈴木くんとしゃべるの楽しい・・・こんな喋りやすい人・・・大学ではじめてかも・・・」

気が合った鈴木と心愛はラインを交換することにします。

お互い大学には本当の友達と呼べる存在がいません。

そのためお互いにとって良い出会いとなったのですが、この飲み会から鈴木の運命は激変することになってしまったのです。

 

 

冒頭の海辺を歩く美女と遺体を切断するシーンの対比が印象的でした。

ゴリゴリと鳴り渡る切断音もインパクト抜群ですね。

どん底へ転落していく大学生の苦悩を表現した『きみに恋する殺人鬼』

小さく芽生えた恋心が主人公を破綻させていきます。

主人公に待ち受けていた悲運を見逃さないでください。

後編

鈴木と心愛がラインの交換をしているとその現場を同級生に見られてしまいます。

同級生たちは地味男の鈴木が美女の心愛を口説いていると誤解しました。

さらにこの誤解から鈴木に辛辣な言葉がぶつけられます。

鈴木龍斗
「しんど・・・なんか面白い返ししなきゃ・・・だめだ思いつかない」

何も返す言葉が浮かびません。

そのためいつものように愛想笑いで誤魔化そうとします。

しかし上手く愛想笑いを作ることができません。

ここで同級生からバカにされている鈴木を心愛が庇います。

吉崎心愛
「す、鈴木くんはそんな人じゃないよっ・・・だから・・・ひ、ひどいこと言わないで・・・」

心愛が庇ったことで同級生たちの悪口が収まりました。

そのまま新歓コンパが終了していきます。

居酒屋を出ると鈴木が心愛を探し始めました。

鈴木龍斗
「あっ、えっと吉崎さん・・・その・・・さっきはありがとう・・・庇ってくれて・・・」
吉崎心愛
「へへ・・・なんか思わず言っちゃった・・・えへへ・・・迷惑じゃなかった・・・?」
鈴木龍斗
「いやぜんぜん!」

むしろありがたかったことを伝えたいのですが上手く言葉にできません。

まごまごしていると心愛が友人に呼ばれてしまいました。

残念そうにしながら見送っていると心愛がこちらへ戻ってきます。

吉崎心愛
「あっあの、鈴木くんに相談したいことが・・・いいかな・・・?」
鈴木龍斗
「うん?いいよ」

迷惑かもしれないと言う心愛なのですが鈴木は迷惑などと思っていません。

自分に何が出来るのかは分かりませんが話を聞いてみることにします。

吉崎心愛
「実は・・・最近怪しい人に付きまとわれてるっぽくて・・・」
鈴木龍斗
「えっ・・・それ・・・ス・・・ストーカーってこと・・・?」

心愛は付きまとってくる人をストーカーだと思うのですが確証はありません。

そのため警察に相談することを躊躇っているそうです。

しかし不安な日々が続いていました。

吉崎心愛
「やっぱちょっと心配だから・・・男の子の鈴木くんにお願いが・・・あの・・・あのですね・・・彼氏のフリをしてくれませんか・・・」

思ってもみないことを言われたので鈴木が固まってしまいます。

鈴木龍斗
「え!?」
吉崎心愛
「あっあのね!フリでいいの!隣歩くとかそれくらい!ストーカーって男の存在匂わせるといいっていうの見て!」

たとえフリだけでも心愛の彼氏を演じることは鈴木にとって光栄なことでした。

そのため二つ返事で快諾します。

鈴木龍斗
「やるよ・・・」
吉崎心愛
「ほんと!?よかったー、これでホッとした、えへへ・・・鈴木くんてほんとやさしいねー」
鈴木龍斗
「いやそんな、いやいや・・・」
吉崎心愛
「それじゃあそういうことでよろしくお願いします、じゃあそろそろ行くね」

こうしてストーカーから心愛を守るため彼氏のフリをすることになりました。

ですがこの行動によって鈴木は惨劇に巻き込まれることになるのです。

鈴木龍斗
「ああ・・・またあの日みたいに笑ってほしい」

いったいここから冒頭の遺体をバラバラにするシーンまで2人に何が起きてしまったのでしょうか!?

 

『きみに恋する殺人鬼』を読んだ感想

美女に忍び寄るストーカーの影や、切断する遺体の横で流れているニュースなど様々な伏線が張られた本格的なミステリー漫画ですね。

特に陰キャな主人公が芽生えてしまった恋心によって破滅していく様子に緊張感がありました。

喜怒哀楽を様々なシーンで表現している『きみに恋する殺人鬼』

強い愛情の裏返しが招く愛憎劇は見所が満載になっていますよ。

誰もが陥るかもしれないスリリングな展開を満喫してみてください。

 

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