今回は「水瀬藍」先生の『きっと愛だから、いらない』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『きっと愛だから、いらない』はこんな漫画(あらすじ)
重病を患った高宮円花は余命1年と宣告されてしまいます。
自分の命が残り少ないことを知った円花は、最後に恋をしてみたいと願うようになりました。
そんな彼女が恋のお相手に選んだのは学校で1番のチャラ男だったのです。
チャラ男の名前は吉良光汰といい、彼はすぐに円花を受け入れてくれました。
円花が今まで経験したことのなかったドラマチックな恋を描いていく『きっと愛だから、いらない』!
今回は読んでいて胸が切なくなる恋愛漫画の魅力について、ネタバレを含みながらご紹介していきます。
素敵な純愛を読みながら涙を流してみてください。
『きっと愛だから、いらない』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
病院の手術室に搬送された高宮円花がゆっくりと目を閉じていきました。
物語はここから1年前までさかのぼることになります。
1年前、夏が終わりを告げ始めた頃、海を見渡せる橋の欄干に円花が立っていました。
周囲の人々はその姿を見て自殺するかもしれないと思ってしまいます。
そんな円花に1人の男性が声をかけてきました。
円花は男性の方を振り返ると、急にとんでもない言葉を口にします。
吉良光汰は円花を受け止めるため両手を大きく広げました。
しかし円花は吉良の手助けを必要としていません。
自力で欄干から降りた円花はそのまま立ち去って行きました。
吉良が円花のことを照れ屋だと思っていると落ちている手紙のようなものが目に留まります。
手紙の封筒には遺書という言葉が記されていました。
一方の円花は俯きながら波打ち際を歩いています。
吉良のことを考えながら歩いていると母親が車で円花のことを迎えに来ました。
心配性の母親は円花を車に乗せると急いで家へ向かうことにします。
家に戻ると母親はすぐに円花の主治医を呼ぶことにしました。
このように過保護とも思える母親の行動にはある理由があったのです。
円花は主治医から余命1年と診断されていました。
そのため円花は残された余命の中で恋をしてみたいと願うようになったのです。
翌朝、円花が学校に向かっていると駅で吉良が待っていました。
挨拶を済ませた円花はそのまま吉良の横を通り過ぎて行きます。
吉良の周りには複数の女の子がいたため、通り過ぎようとしていました。
円花の肩を抱き寄せると吉良がそのまま電車に乗り込んでいきます。
密着している状況に円花の心拍数が一気に上昇しました。
こうして円花は彼氏と彼女が密接に距離を近づけることを学んだのです。
しかし円花の恋はまだ始まったばかりでした。
彼女はここから本当の恋へ進展させることができるのでしょうか!?
余命1年という状況を受け入れている円花なのですが、時折見せる切ない表情が印象的ですね。
どこか強がっているような態度も彼女の心理状態を上手に表現していると思いました。
ここから2人の距離が急接近していく『きっと愛だから、いらない』!
チャラ男に見える吉良光汰が意外な優しさを見せていきます。
吉良の素敵な一面と可愛らしい円花の表情に注目しながら続きをご覧ください。
後編
2人が電車を降りると吉良が突拍子もないことを言い出します。
吉良はそのまま海に連れて行ったのですが、円花はカタカタと音を立てて震えていました。
円花は吉良の言葉に驚いてしまいます。
チャラ男の吉良が自分について詳しかったことが不思議で仕方ありません。
からかう吉良だったのですが、ここで円花が彼のことを砂浜に押し倒しました。
頬を赤らめながら大胆な発言をします。
すると吉良が円花と体勢を入れ替えました。
そのまま円花の唇に自分の唇を近づけていきます。
しかし円花が吉良のことを突き飛ばしました。
吉良はそんな円花のことを見ながら笑顔を浮かべています。
円花には彼が笑っている理由が良く分かりません。
ですがいつの間にか彼の笑顔につられてしまい自分も笑顔になっていました。
こうして学校をサボった2人は幸せなひと時を過ごしていきます。
その中で吉良が気になっていたことを円花に質問しました。
吉良は円花が橋の欄干に立っていたことが気になっていたのです。
深い理由を聞こうとしない吉良は、キラキラと光り輝く貝殻を円花のようだと言いながら手渡しました。
するとここで学校から連絡を受けた母親が円花を迎えに来てしまいます。
母親は何も知らない吉良のことを強く責め始めました。
しかし吉良は紳士的な態度で母親に対応していきます。
彼のこの言葉が円花の心を動かしました。
初めて円花は母親の言うことに反発して、両手を広げた吉良の胸に飛び込むことにしたのです。
ここで円花の頭には吉良に聞かれた橋の上に立っていた質問の答えが浮かんでいました。
このシーンが円花の願いだった恋が動き始めた瞬間だったのです。
円花は残りわずかな時間を幸せに過ごせることはできるのでしょうか!?
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『きっと愛だから、いらない』を読んだ感想
純情で少し意地っ張りな円花と、遊び人に見えて紳士的な吉良のギャップが素敵だと思いました。
対照的な2人を見ていると応援したくなる気持ちが生まれますね。
恋を知らないヒロインが最後の願いに選んだ真実の恋を成就させていく『きっと愛だから、いらない』!
切ない気持ちを感動を味わえる美しいラブストーリーになっています。
魅力的な男女が繰り広げる恋模様を存分にご堪能ください。
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