今回は「坂井恵理」先生の『ヒヤマケンタロウの妊娠』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『ヒヤマケンタロウの妊娠』はこんな漫画(あらすじ)
32歳の桧山健太郎はレストランチェーンで企画部長をしている優秀なサラリーマンです。
忙しい勤務内容をこなしていた健太郎がある日病院に行くと妊娠していました。
実は10年前からこの世界は男性も妊娠するようになっていたのです。
出産と中絶の両方で悩む中、健太郎は男性の妊娠に対する偏見を感じ始めました。
健太郎はこの偏見を無くすため出産を決意するのですが、そこには様々なハードルが待ち受けていたのです。
男性の出産をテーマにしながら複雑な人間ドラマを表現していく『ヒヤマケンタロウの妊娠』!
今回は斬新な設定のヒューマンドラマについて、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。
主人公の心理状況に共感しながら作品の世界観を満喫していってください。
『ヒヤマケンタロウの妊娠』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
男性も女性と同じように妊娠するようになってから10年が経過していました。
この物語の主人公である桧山健太郎がトイレでうなだれています。
彼がショックを受けている理由は妊娠検査薬で陽性反応が出たためでした。
確認のため病院に行ってみると医師から妊娠していることを告げられます。
そのため多くの男性にとって妊娠はまだ他人事でした。
もちろん健太郎も世の中の男性と同じように妊娠は他人事だと思っていたのです。
医師によると健太郎の状況は妊娠10週を迎えているということでした。
現時点で健太郎は出産を望んでいません。
ひとまず医師の説明を聞き終わった健太郎は仕事へ戻ることにしました。
手術に対する恐怖心が中絶する決意を鈍らせているようです。
さらに医師から相手女性の月経スケジュールを確認するよう頼まれたことが健太郎を悩ませていました。
健太郎は相手の女性を特定することができていないようです。
そもそも健太郎には子供はおろか結婚をする気がありません。
会社に戻った健太郎は男性の妊娠について情報収集することにしました。
ネットの情報によると日本における男性の出産数は年間で8万人弱ということです。
女性と比較した場合、男性の着床率は10分の1という確率でした。
こうした状況の中、健太郎は出産と中絶のどちらを選択するのでしょうか!?
男性も妊娠するようになった不思議な設定の中、出産と中絶で悩む主人公の姿にリアリティーを感じました。
妊娠という題材を男性目線で描くことによって、性別に関係なく楽しめる作品になっていると思います。
主人公が妊娠と向き合う姿を通して生命の重みを問いかけていく『ヒヤマケンタロウの妊娠』!
ここから健太郎は理不尽な偏見の目に晒されていきます。
苦悩する彼の姿に注目しながら続きをご覧ください。
後編
会社で健太郎が男性の妊娠について調べていると、部下の女性社員が声をかけてきました。
この女性は健太郎に気がある素振りを見せるのですが、彼は部長として社内の女の子に手を出す気はありません。
健太郎がまず解決しなければいけないのは妊娠の問題なのです。
この日の帰り道、スーパーで夕食を買おうとするのですが、いつもとは違い健康的な食品に目が行く健太郎。
妊娠のことなど気になっていないと自分に言い聞かせながらカップ麺などを購入しました。
しかし家に帰り食事を終えると胃がもたれてしまいます。
つわりの心配をする健太郎は、寝て起きたら妊娠が夢だったらいいのにと思うようになっていました。
翌日になり現実を受け入れつつある健太郎が通勤電車に乗ろうとしています。
ですが普段なら平気なはずの満員電車に怯えてしまい、なかなか乗車することができません。
仕方なく次の電車を待とうとしていると、見知らぬ女性が声をかけてきます。
女性は健太郎の手をひっぱり隣の車両に乗せてくれました。
健太郎が恥ずかしさで顔を赤らめていると、女性が周囲の乗客に声をかけ始めます。
一気に乗客の視線が集まったため健太郎は居ても立っても居られなくなりました。
この女性は好意的な態度を取ってくれるのですが、他の乗客は健太郎のことを物珍しそうに見てきます。
この時点で出産は女性の仕事だと思っている健太郎は、女性の好意を受け入れることができませんでした。
しかし定期検診に行くと心境に変化が現れ始めます。
赤ちゃんが動いている様子を見ているうちに健太郎の表情は曇っていきました。
自分が生まれる直前に父親が亡くなったため、母子家庭で育ってきた健太郎。
彼は不遇な環境から抜け出すため必死に勉強してきました。
その結果、現在のエリートサラリーマンという地位を確立させたのです。
健太郎はこうした家庭環境だったこともあり、自分が幸せな家庭を築けるとは思っていませんでした。
しかしある出来事をきっかけに健太郎は出産することを決意するようになります。
実は定期検診に行った時の様子を健太郎は部下に見られてしまっていました。
そのため社内中に妊娠がバレてしまったのです。
彼はここから妊娠したことで偏見の目に晒されていきました。
無知な部下たちが偏見の目が健太郎の考え方を変えていきます。
こうして健太郎は自ら出産することを決意しました。
果たして彼の出産は希望通り上手く進んでいくのでしょうか!?
坂井恵理先生の他の漫画に関する記事はこちらです↓↓↓
『ヒヤマケンタロウの妊娠』を読んだ感想
男性も妊娠できることになった世界は決して平等なものではありませんでした。
無知な人たちの偏見で苦しむ主人公の姿が、残酷な不平等を見事に表現していますね。
偏見の温床となるのが教養の無さだという事を教えてくれる『ヒヤマケンタロウの妊娠』!
理不尽な差別に苦しむ主人公の姿を通じて、妊婦さんを守る重要性を理解できる物語になっています。
読むと他人に対して優しい気持ちで接したくなる素敵な物語をじっくりとお楽しみください。
電子書籍を無料で読んでみませんか?
電子書籍は試し読み以外では無料での購読は不可能です。
ですがどうしても試し読みでは満足できないあなたにとっておきの方法があるんです!
それが動画観るならU-NEXTでおなじみのこの動画配信サービスなんですよ↓↓↓
映画、ドラマ、アニメなどの動画が最新作から名作まで充実のラインナップで見られるU-NEXT!
実は電子書籍も見られることをご存知でしたか?
U-NEXTでは電子書籍を20万冊以上配信しているんです。
しかも新規登録から31日間は無料なんです!
もしも31日以内に登録を解除しても料金がかかることのない無料トライアルをこの機会に是非利用してみませんか?
ただし最新刊を読む場合は料金がかかるのですが、今なら特典で600円分のポイントがもらえるんですよ!
このポイントもよく電子書籍サービスであるような、「一部の作品だけ」「1巻だけポイント利用可」ではなくU-NEXTなら全巻で使用可能となっています!
動画はもちろん電子書籍など、全ジャンル充実の配信数は120,000本以上!
さらにどのキャリアでも関係なく利用可能なU-NEXTを是非お試しください!
無料トライアルはこちらから↓↓↓