はじめアルゴリズムのネタバレ!数学を題材にした漫画の魅力は?

今回は「三原和人」先生の『はじめアルゴリズム』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

はじめアルゴリズム』はこんな漫画(あらすじ)

数学に魅了された学者の内田豊は、年老いた現在も数学を愛しています。

しかし年齢を重ねたため数学者としては限界を感じていました。

そんな内田は偶然立ち寄った母校で、数学において天才的な才能を誇る小学5年生の関口ハジメと出会います。

見たこともないはじめの才能に惚れた内田は、自分の最後の仕事が彼を導くことだと悟りました。

ですが天才で変人のはじめには拒否されてしまい・・・!?

数学をテーマにしながら老人と少年の交流を描いていく『はじめアルゴリズム』

今回は数学が嫌いな人も魅了されてしまうヒューマンドラマについて、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

老人と少年が少しずつ成長していく物語の世界観を存分にご堪能ください。

 

はじめアルゴリズム』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

田舎の小さな島で暮らしている内田豊が合併記念会で講演をしています。

内田豊
「我々の仕事は宇宙の法、その語りに耳を傾けることにあります、その声は非常に小さいので静かに耳を澄まさなければならない」

この語りを聴くためには自分自身が宇宙の法にならなければいけません。

内田はそこから聴こえた声を数という体系で表現していきます。

内田豊
「その表現を人々は数学と呼ぶ、世界はなぜか美しくつくられている、その声が教えてくれるのはまだ誰も見たことのない世界の姿」

数学は世界への多用な観点を教えてくれる学問だと語る内田。

しかしお祭り気分で記念会に集まった町民は、誰も内田の講演を真剣に聞いていません。

内田豊
「キサマらにはわかるまいっっ!」

誰も話を聴いていないことに苛立った内田は終了時間を待たずに講演を終わらせてしまいました。

記念会の係員が止めるのですが内田は会場を出て行きます。

旅館に戻った内田が予定を変更して帰ろうとするのですが、本日出港する船は終了していました。

仕方なく港の付近を散策することにします。

その間、内田は自分の年齢について考えていました。

数学は若者の学問と言われています。

その理由は難問の解決には何年間も問題に集中できる粘りが必要なためで、年齢的な衰えは精神的な衰えにつながると考えられているためでした。

事実、数学史において50歳を超えて大発見をした例はほぼありません。

内田豊
「わかっているさ、私はもう数学者とは言えん、身体がついてゆかない、だが頭はまだ覚えている、発見の喜びを、そして耳はまだ声を聴くのだ、語れと」

精神的には衰えていないと自負しているのですが、肉体的に疲れを感じているようです。

疲れを感じながら歩いていると、廃校になった母校の中学に辿り着きました。

運命を感じ取った内田は廃校の中へ入ってみることにします。

すると階段の踊り場で自分が書き残した数式を見つけました。

内田豊
「50年、消されずに残っていたか・・・あの頃から私は数学に夢中だった、授業を抜け出してここで新しい公式を考えていたものだ」

数式に導かれたと感じる内田。

そんな運命を感じていると数式に違和感を覚えました。

内田豊
「ん?んん!?待て・・・式が完成している・・・?ありえない!」

当時の内田は数式を完成させるレベルに至っていません。

しかし実際に数式は完成していたのです。

内田豊
「イタズラ?いや・・・これは後に私が発展させて途中で投げ出した世に存在しないもの・・・」

自分の頭がおかしくなったと思い混乱していると、数式の横にはいくつか別の公式が書かれていました。

果たして数式を完成させた人物は何者で、その目的はいったい何なのでしょうか!?

 

 

老いた数学者が夢を諦めない姿に感動しました。

また現実的に肉体が衰えていると感じているシーンにリアリティーを感じられますね。

数学者にスポットを当てた『はじめアルゴリズム』

ここからいよいよ内田と天才少年が出会うことになります。

2人が織りなす独特の空気感をご覧ください。

後編

自分が途中で終えた数式が完成しているだけでなく、その横には多くの公式が書かれていたため内田は度肝を抜かれてしまいます。

内田豊
「これはラグランジュの平均値の定理・・・!?こっちはアーベルの定理!?これは・・・見たことがないぞ!?」

その中には内田がこれまで見たことのない公式も含まれていました。

内田豊
「なんだこの展開は!?なんなんだこの・・・絵?解析学のつもりか・・・?」

いくら考えても公式の意味が理解できません。

しかし公式を書いた人物が天才かアホのどちらかであることは理解できます。

するとここで外から物音が聞こえてきました。

内田がそーっと物音の方へ向かってみると、少年が木陰で何かを書いています。

内田豊
「おい小僧っ!どこだっ!どこにいる!?これだ!この学校中に書かれている式!誰の仕業だっ!?」

大声を上げながら少年を問いただすのですが何も答えてくれません。

我慢できなくなった内田は思わず少年の胸ぐらを掴んでしまいます。

ここでようやく気がついた少年は、驚きながら内田の顔面を殴打しました。

内田豊
「まさかこんな子供が・・・」

倒れ込む内田を無視するかのように少年は再び絵を描き始めます。

絵は数式を表しているようなのですが、内田には理解することができません。

内田豊
「それはなんだ?」
ハジメ
「くも」

少年はくもとしか答えないのですが、内田は空に浮かぶ雲を意味していることに気がつきます。

内田豊
「もしかしてそれは雲の運動を数式で表そうとしてるのか?なるほど・・・ということは・・・そっちのは木の枝の分かれか?水の波紋の伝わり?トンボの翅脈?」

初めは意味不明に見えたのですが少年の書く数式は世界を表していました。

少年は独自の記号を使いながら数式を完成させています。

ですがかろうじて数学の文脈にのっとっているので内田にも理解することができました。

内田豊
「できはする・・・が自由すぎる!その思考のプロセスが理解できない・・・まるで違う世界の生き物の数学を見ているようだ・・・この世にこんな子供が・・・その目にはいったいどんな世界が?」

内田の目には少年が得体のしれない者として映っています。

ハジメ
「よし!」

ここで内田の存在を意識していないかのような少年が新たな数式を書き始めました。

内田豊
「今度は何を・・・?こいつ、今度はこれらの式を全部つなげようと・・・」

一心不乱に数式を書く少年の姿を見ているうちに、内田は自分が失った集中力と粘りが少年にはあると感じます。

少年はそれほどまでに数式だけと向き合っていました。

内田豊
「この子の頭の中にすでに私はいない、この子は今、数学そのもの」

少年はまだ誰も見たことがない世界を覗こうとしているのです。

ハジメ
「できた!」
内田豊
「なんてことだ・・・間違っている!独創的だがメチャクチャだ!」

ここで初めて少年の意識が内田に移りました。

ハジメ
「誰?」
内田豊
「独学なのか?指導者は?親は?」
ハジメ
「アンタ誰だ?」
内田豊
「学校は?年は?いくつだ?どういう道を歩んできた?」

2人の会話はなかなか噛み合いません。

しかし内田は天才とも言える少年を放っておく訳にはいかず、この子の素性を知りたいと思っています。

対照的に少年は見知らぬ老人のことを不審に思っていました。

ハジメ
「アンタは誰なんだー!」
内田豊
「待て!私は内田豊という数学者だ、あの壁の数式は私が子供の頃書いたものだ!」

暴れていた少年は数式を書いた人物が目の前の老人だと知り落ち着いてくれます。

ハジメ
「あれを・・・書いた人!?」
内田豊
「そうだ、だから君のやってることは私にはわかる、君名前は?」
ハジメ
「ハジメ、関口ハジメ、小5」
内田豊
「ハジメ君、君は数学で何をしたいのだ?」

内田の質問にハジメは黙ってしまいました。

しかしすぐに自分の想いを伝えます。

ハジメ
「世界を全部知りたい」

内田はここでハジメと出会ったのが運命だと感じました。

内田豊
「君を導く、それが私の数学者として最後の仕事!」

意気込む内田だったのですが鼻血を垂らしている表情が怪しいと思われてしまい、ハジメに逃げられてしまいます。

いったい内田はどのようにしてハジメを導いていくのでしょうか!?

 

はじめアルゴリズムを読んだ感想

数学を通して2人が運命的な出会いを果たしたシーンに感動しました。

言葉ではなく学問で繋がっていく2人の様子も素敵ですね。

やり残したことがある思う老学者と、孤独な天才児の交流を描いていく『はじめアルゴリズム』

数学が嫌いな人を好きにさせる魅力を持った作品です。

これまで発表されてきたヒューマンドラマの枠を超える傑作をお楽しみください。

 

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