『コレットは死ぬことにした』のネタバレ(漫画)!感想も!

今回は「幸村アルト」先生のコレットは死ぬことにしたという漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

コレットは死ぬことにした』はこんな漫画(あらすじ)

人々の病を治すためコレットは薬師として働くことを決意しました。

しかしいざ働き始めると忙しすぎて朝から晩まで休む暇がありません。

ワーカホリック状態となったコレットは体力の限界を感じ井戸に身を投げてしまいます。

死んだと思ったコレットが目を覚ますと、彼女は冥府に迷いこんでいました。

これで薬師の仕事から解放されたと喜ぶコレットだったのですが、冥府で待っていたのは謎の病に侵された冥王ハデスの治療だったのです。

相容れるはずのなかった薬師と冥王のラブロマンスを描いていく『コレットは死ぬことにした』

今回は神話を題材にした恋愛漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

異世界が舞台のラブストーリーをじっくりとお楽しみください。

 

コレットは死ぬことにした』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

薬師として独り立ちしてから数年が経った現在、コレットは忙しさから体力と気力の限界を感じていました。

コレット
「神さま、私は何のために頑張っているんでしょう」

寝る間を惜しんで働くコレットの元には次々と治療の依頼が舞い込んできます。

往診が終わり家に帰ってきても夜中には急患だと呼び出されてしまうため、薬草の手入れをする時間もありません。

コレット
「薬師は人を助ける側だから誰にも助けてもらえない」

このような過酷な日々を過ごしているうちにコレットはどこか遠くへ行きたいと考えるようになっていました。

いつものように激務をこなしたコレットが帰宅すると、井戸の中から風が吹いていることに気が付きます。

コレット
「そういえば井戸は別の世界に繋がってるって伝説、あれって本当かしら・・・」

心を癒してくれるオアシスは砂漠を越えて辿り着くと言われ、また桃源郷は谷川を遡った先に存在すると信じられています。

そのためコレットは井戸の中にも心休まる素晴らしい世界があるかもしれないと感じ始めました。

過酷な環境のため現実逃避していると、患者がコレットの家まで押しかけてきます。

コレット
「また仕事しろってか!い、いやだっ、こんな仕事大っ嫌いだー!」

嫌気がマックスになったコレットは井戸の中に飛び込んでしまいました。

死んで楽になれると思ったコレットなのですが、目を覚ますと牢屋の中に入れられています。

状況を理解できないでいると骸骨の姿をした不思議な生物が現れました。

コレットが薬師だと説明するとこの世界はハデスが治める死者の国だと骸骨が教えてくれます。

コレット
「冥府・・・?ハデス様ってたしか死んだ人間を裁判にかけて天国行きか牢屋行きかを決める神さまよね・・・?」

牢屋行きと判断されるのは悪人のためコレットは井戸に飛び込んだことを後悔します。

しかしその反面、冥府には病人がいないことに気付きました。

コレット
「死者の国ってことは病人がいないってことよ・・・それってつまり働かなくていい、ヤダー、私に最適な場所じゃーん♡牢屋ってつまり一人部屋だし!なんだ死ぬのも悪くないじゃーん」

過酷な労働環境から解放されたことで大喜びするコレット。

すると再び骸骨が現れて謎の病に侵されているハデス様の治療を命じてきます。

冥府には薬師が存在していないためコレットを頼ってきました。

コレットは二度と働きたくなかったのですが、無理矢理ハデス様の元へ連れて行かれます。

コレット
「もしもしちょっと出てきて下さる?もしもし聞こえてます!?」

仕方なく往診しようとするのですがハデス様はなかなか姿を現しません。

次第にコレットがイライラしていると、カーテンの隙間から火傷をしたようなアザができた腕が出てきます。

ハデス様
「これを治せるのか・・・娘」
コレット
「何があったんですか?きいてます?」
ハデス様
「治せるのか治せないのか聞いている」

お互い質問してばかりで会話が噛み合いません。

本当は面倒なことに関わりたくないのですが、コレットはどんな病なのか気になってしまいます。

コレット
「だめだ私、職業病だわ、ええい失礼します」

カーテンを開けると全身にアザができたハデス様が座っていました。

ハデス様
「無礼者、許しもなく王の間に入り口の利き方も知らぬとは呆れた娘だ」

無礼者扱いされたことでコレットはさらに苛立っていきます。

コレット
「あなただってこっちの質問無視したじゃない!治す気があるならとっとと中に入れなさいよ、平伏でもしろっての?王様だろーが神さまだろーが薬師の前じゃ患者の一人なのよっ」

薬師としてのプライドがあるコレットはハデス様を前にしても動じることがありません。

このような険悪な状況の中、コレットはハデス様の病を治すことができるのでしょうか!?

 

 

ファンタジーのような世界が舞台でありながら、ワーカホリックといった現代にも通じる設定が共感度を高くしていますね。

忙しさから井戸に身を投げたのですが、冥府で薬師の血が騒ぐコレットの姿は正にワーカホリック状態だと思いました。

仕事中毒のヒロインと謎の病に侵された冥王が心を通わせていく様子を描写していく『コレットは死ぬことにした』

ここからハデス様とコレットのプライドがぶつかり合っていきます。

少しずつお互いを認め合う姿に注目しながら続きをご覧ください。

後編

ハデス様の部屋に無理矢理入ったコレットは、まず身体の炎症を抑えてみることにします。

しかし人間相手の薬が神さまに効果があるかは分かりません。

コレット
「迷っても仕方ない!効かなきゃ効くまで調べるのよ!」

薬を調合したコレットはハデス様にゆっくり眠ることを勧めます。

ハデス様
「忌々しい、体が思うように動かん」
コレット
「私をここに残したのなら少しは信用して下さい、ほら目をつむって、ほらほらおやすみなさい」

最初は抵抗するハデス様だったのですが、薬の効果でゆっくりと眠りについていきました。

コレットは眠りについたハデス様の治療を続けていきます。

そして1日半が経過するとようやくハデス様が目を覚ましました。

ハデス様
「ゆらゆらゆれる、そんな夢を見た気がする」

ずっと治療を続けてきたコレットが眠りにつくと、ハデス様は彼女の為に客間を用意してくれます。

人間界で激務をこなしてきたコレットは久々に熟睡することができました。

しかし目を覚ますと骸骨たちからハデス様の治療を再開するよう命じられます。

コレット
「死んでもなおこき使われるとは・・・薬効いてるみたいですね、でもまだ微熱があります、今日も安静にして下さい」

安静にすることを指示していると、冥府の奥から不快な叫び声が聞こえてきました。

叫び声を聞いたハデス様はケルベロスを連れて声がする方向へ向かって行きます。

実は叫び声を上げているのは死後裁判でハデス様が特に悪と判断した悪霊たちで、特別牢に閉じ込められた彼らはハデス様に強い恨みを持っていました。

そのため不快な叫び声を上げてハデス様を呼び出しているのです。

ハデス様が特別牢に着くと悪霊たちが脱走した仲間の行方を質問してきました。

ハデス様
「ケルベロスは頭が三つあるのでな、あの脱走犯は右端の頭の餌にしてやった、お前はどの口がいい?それとも私の影で握り潰してしまおうか、魂の消滅とはすなわち無である、無とは何だと思う?」

悪霊たちをねじ伏せたハデス様は王の間へ戻ると、コレットや骸骨たちを遠ざけるようにして部屋に籠ってしまいます。

しかしコレットはハデス様の異変に気が付いていました。

コレット
「薬師を騙せると思っているの?熱がぶり返しているんでしょ?どうして言わないんですか、いつも闇の中に隠そうとする!」
ハデス様
「牢から戻った王が弱っていたら何と思う、これ以上家来に不安を抱かせられぬ、不安は簡単に蔓延するものだ、それはならん」
コレット
「薬は作った分しかないんです、無茶は控えてください」

無礼な態度なのですが薬師としての仕事を全うしようとするコレット。

病を放っておけない彼女を見ているうちにハデス様が少しずつ心を開いていきます。

ハデス様
「少し前に特別牢から一匹脱走した、地上に出られてはどんな厄を起こされるかわからん、私は追いかけ地上へ出たところで捕まえた、そのとき初めて知った、長い間地下に暮らしている私の体はもう陽の光に耐えられないと」

ハデス様の身体を蝕んでいるのは太陽によるアレルギーでした。

冥王としてハデス様は弱点を公表する訳にはいきません。

そのため孤独に耐えながら病と闘っていたのです。

コレット
「私に出会わなかったら苦しみが通り過ぎるまで一人で我慢するつもりだったの?」
ハデス様
「そうだ」

孤独を抱えるハデス様を見ているうちに、コレットは薬師として働き続けてきた自分を重ね合わせていました。

毎日のように時間を忘れながら病と向き合ってきたコレットは弱音を吐くことなどできず、そんな自分と病に苦しみながらも弱点を隠し続けるハデス様が重なったのです。

コレット
「一番辛いときはいつもひとりきり、そうね、立場があるから言えないことがある、嫌になりませんか?どうして我慢できるんですか、頑張ることが嫌になりませんか・・・?」

コレットは頑張り続ける事ができず井戸へ飛び込んでしまいました。

冥府に迷い込んでも頑張る意味を見出せないコレットにハデス様はどのような答えを出してくれるのでしょうか!?

感動がピークを迎えるここから先の展開は実際に漫画を読んでお確かめください。

 

コレットは死ぬことにしたを読んだ感想

住む世界は違うのですがお互い弱音を吐くことができない共通点がコレットとハデス様の距離を縮めていますね。

共通点を認め合う2人の姿が素敵だと思いました。

運命的な出会いを果たした人間と冥王の恋模様が見所の『コレットは死ぬことにした』

設定は複雑ですが王道のラブストーリーに仕上がっています。

珠玉の恋愛漫画を読んで感動を味わってみてください。

 

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