今回は「槇村さとる」先生の『Real Clothes』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『Real Clothes』はこんな漫画(あらすじ)
27歳の天野絹恵は大手百貨店越前屋の布団売り場で働いています。
布団を販売することに生きがいを感じている絹恵だったのですが、急に婦人服売り場への異動を命じられました。
異動することになった営業3部の婦人服売り場は出世コースなのですが、絹恵はファッションに興味がありません。
しかし持ち前のガッツと真面目な性格で努力することを決意した絹恵だったのですが、営業3部は曲者揃いだったのです。
婦人服バイヤーとなったヒロインの奮闘記を描いていく『Real Clothes』!
今回はOLの日常を表現したヒューマンドラマについて、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。
熱血なヒロインの姿からパワーをもらってみてください。
『Real Clothes』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
午前7時半、いつものように天野絹恵が目覚まし時計の音で起床しました。
コーヒーを飲んでからシャワーを浴びると勤務先の大手百貨店に向かいます。
9時35分にロッカールームを出た絹恵はやる気で満ち溢れていました。
布団売り場で働いている彼女はこの職場を天職だと思っています。
そのため異動先を希望するアンケートにも引き続きこの部門で働くことを記入していました。
布団売り場の実質的な責任者の絹恵が朝礼で社員にはっぱをかけています。
この日はバイヤーが仕入れてきたフランス製の羊毛パッドが目玉商品となっていました。
朝礼が終わるとそれぞれの社員に的確な指示を出しながら開店の準備をしていきます。
そして10時になり越前屋百貨店が開店の時間を迎えました。
百貨店には色々な商品が販売されているため、様々なお客様が足を運びます。
この日の布団売り場には睡眠の質を向上させたいお客様がやって来ました。
絹恵はお客様に高反発や低反発など様々なマットを組み合わせて睡眠の質を向上させてもらいたいと考えています。
洋服と同じように重ね着感覚で組み合わせることによって寝心地が良くなると提案しました。
するとお客様が色々な組み合わせを試してみたいと言ってくれます。
丁寧に絹恵が接客していると、お客様がある組み合わせを気に入ってくれました。
こうしてお買い上げを決めてもらった絹恵は上々のスタートを切ることになります。
しかしレジに向かうと電話が保留の状態で放置されていました。
近くの店員に事情を聞くと、契約社員がクレームに対応できずマネージャーを呼びに行っていることが判明します。
基本的にクレーマーを待たせることは許されません。
そのため絹恵が代わりに対応すると、予想通りクレーマーの怒りは増幅していました。
何とかこの場を収めた絹恵は対応を間違えた契約社員に注意を与えることにします。
ですが契約社員は言い訳ばかりして、反省する様子が見られません。
本当は厳しく注意したい絹恵なのですが、契約社員の反感を買ってしまうと売り場が成立しなくなるため笑顔で対応していきます。
このように絹恵は職場の雰囲気作りを大切にしながら職務に奮闘していました。
自分の職業に愛情を感じている絹恵だったのですが、突然の辞令によって彼女の運命は大きく変わることになります。
ポジティブな彼女を待ち受けている運命とは!?
誇りを持ちながら仕事をしているヒロインがとても素敵だと思いました。
いつでも真剣に仕事と向き合う姿に多くの人が勇気をもらうことができるのではないでしょうか。
ひたむきなヒロインを応援したくなる『Real Clothes』!
ここから絹恵は婦人服売り場に異動することになります。
願ってはいなかった職場でも奮闘する彼女の姿から感動を味わってみてください。
後編
クレーマーの対応や他の社員のヘルプをしていた絹恵が、遅めのランチを食べ終わりました。
いつも山積みの仕事を片付けていくうちに絹恵の一日は過ぎていきます。
それでも自分の人生に満足していました。
この日も充実した気分を感じながら仕事を終えた絹恵がロッカールームへ向かうと、見覚えのない女性が自分のロッカーを開けています。
鍵をかけ忘れてしまったことに不安を感じていると、高級な服装を身に纏った女性がロッカーを間違えたことを認めました。
しかし女性は立ち去る瞬間、信じられない言葉を浴びせてきます。
絹恵は初対面の女性に失礼なことを言われたため怒りを抑えることができません。
そのため仕事が終わると彼氏に愚痴を聞いてもらうことにしました。
彼氏からは仕事には仕方のない理不尽なことが起こるものだと諭されます。
ですが彼氏と一緒に居られることで幸せを感じることができました。
そんな絹恵だったのですが、翌日になると思いもよらない出来事が起こります。
布団売り場でも勤務を望んでいたのですが、営業3部の婦人服売り場へ異動を命じられてしまいました。
実は越前屋の営業3部は大幅にリニューアルするため、優秀な人材を集めていたのです。
絹恵は布団売り場での優秀な仕事ぶりが評価され、出世コースへ昇格することになりました。
しかし絹恵はこの昇格を希望した訳ではありません。
もちろん上司からの辞令を断ることはできないため、絹恵は仕方なく営業3部に異動することにします。
それでも絹恵の頭は不安で一杯になっていました。
今まで生活必需品を販売してきた絹恵は、高級な婦人服を販売できる自信がありません。
ですがポジティブな彼女は覚悟を決めて異動を受け入れることにします。
こうして前向きに異動を受け入れることにした絹恵。
そんな彼女に待っていたのは意外な再会でした。
営業3部はリニューアルを控えて新たな統括部長を迎えることになっていたのですが、この部長に就任することになったのが絹恵に暴言を浴びせた女性だったのです。
女性の名前は神保美姫といい就任直後から社員たちに自分の考えを率直に表明しました。
神保はこれまでのやり方では婦人服部門の強化はできないと考えています。
そのため彼女は今までとは違った新しい婦人服売り場を作ろうとしていました。
絹恵は慣れない職場と厳しそうな神保の姿に戸惑ってしまいます。
しかし働いていくうちにこの戸惑いは自然と消えていきました。
今までの布団売り場とは違い、婦人服売り場の社員は全員が高いプロ意識を持っていたのです。
この高いプロ意識に触発されるように、絹恵はやる気に火が点きました。
ですが彼女にはファッションの知識がほとんどありません。
それでも絹恵は高い意識と懸命な努力で婦人服売り場の活性化を目指していきます。
誰もが勇気づけられるこの先の展開は、実際に漫画を読んで確かめてみてください。
『Real Clothes』を読んだ感想
ヒロインの姿を見ているうちに元気を貰えるストーリーだと思いました。
気が付くとポジティブな気持ちになれる物語でもありますね。
百貨店で働くヒロインを中心に仕事の楽しさを表現している『Real Clothes』!
社会人が読むと色々なことを勉強できる作品になっています。
この漫画を読んで仕事をすることの面白みと大切さを実感してみてください。
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