今回は「たちばなかおる」先生の『ユンタのゆっくり成長記』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『ユンタのゆっくり成長記』はこんな漫画(あらすじ)
漫画家のたちばなかおるは現在、3人の息子を育てながら仕事をしています。
夫と長男の純太(ユンタ)、次男の純大(ダイダイ)、三男の純一(イッちゃん)に囲まれた作者は、ヨガで育児ストレスを解消しながら生活してきました。
特に長男のユンタはダウン症児のため目が離せません。
毎日がてんやわんやで忙しないたちばな家の日常をエッセイ風に綴っていく『ユンタのゆっくり成長記』!
今回はダウン症と向き合うヒューマンドラマの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
涙と笑いが混在したリアルな育児奮闘記をじっくりとお楽しみください。
『ユンタのゆっくり成長記』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
育児ストレスをたちばなかおるがヨガで解消しようとしています。
男ばかりの5人家族は手がかかって仕方ありません。
この物語はダウン症のユンタを中心に大笑いと大泣きが混在するたちばな家のリアルな育児奮闘記です。
出産予定日の3週間前だった2006年11月18日、夫とレストランで食事をしていたかおるは急に陣痛を訴え始めました。
痛みをこらえながらフレンチのコース料理を食べきったかおるはそのまま病院へ直行します。
初めての陣痛に苦しみながら約4時間かけてユンタを出産しました。
しかし抱っこをしてもユンタは元気がありません。
不安を感じていると小児科医がやって来てNICUへユンタを連れて行きました。
ますます不安を感じるかおるだったのですが医師の指示に従うしかありません。
この日からNICUに入院したユンタのため、かおるは毎日凍らせた母乳を持って面会に行くことになりました。
対照的にかおるは母乳がたくさん出る体質です。
ユンタがあまり母乳を飲んでくれないため、倹約家のかおるは使い切れなかった母乳を家の植木にあげることにしました。
そんなある日、かおると夫が主治医に呼び出されます。
主治医から告げられたのはユンタがダウン症だということでした。
自分でも驚くのですが主治医にした最初の質問は仕事についてだったのです。
もちろんダウン症の子供を育てながら仕事をすることは不可能ではありません。
ちなみに現在もかおるは漫画家を続けています。
障がい児を産んだからといって仕事を辞める必要はありませんでした。
親を困らせるために生まれてくる子どもなどこの世には存在しないのです。
その後、主治医はユンタがダウン症の手相をしていること、小指の関節が一つ少ないこと、心臓などに合併症がなかったことなどを説明してくれました。
主治医の説明から1週間後、染色体の検査結果によってユンタは正式にダウン症だと判明します。
しかしかおるたち夫婦は前向きなため悲観することはありません。
そんなポジティブな環境の中で3人の新生活がスタートしました。
まずかおるはネットや本でダウン症について調べるのですが、個人差が大きいということしか分かりません。
そのためひとまず医者と行政に頼ることにしました。
保健師さんがまず教えてくれたのはダウン症児全体の10%に起こりうる合併症の“てんかん”についてです。
てんかんにはいくつか種類があり、その中で重い症状とされるのがウエスト症というものでした。
気楽な冗談を言っていたかおるなのですが約4カ月後、ユンタがウエスト症を発症してしまいます。
ウエスト症の特徴が頭や体をけいれんさせることを教えてもらっていたかおるは、日曜日だったのですが主治医の元へすぐに向かいました。
主治医はすぐに大学病院への紹介状を書いてくれます。
この迅速な対応によってユンタは入院することになりました。
しかしこの日はパパが全く別の問題を起こしていたのです。
ユンタがウエスト症の発作を起こした日、パパは府中で競馬をしていました。
この日を境にかおるとパパの上下関係が明確になったのです。
まだまだ問題が山積しているたちばな家ではいったいどのような出来事が起こっていくのでしょうか!?
ダウン症児であることを告げられたかおるがまず仕事の心配をしてしまった点にリアリティーを感じました。
急に宣告された事実を前に自分のことを考えてしまうことは当然だと思います。
その中で自分なりにダウン症児と向き合うことを決めた作者の心意気が素敵ですね。
子供を持つ全ての親に読んでもらいたい『ユンタのゆっくり成長記』!
ここからかおるの本格的な子育てがスタートしていきます。
様々な問題をクリアしていく家族の姿を引き続きご覧ください。
後編
2007年5月、生後6ヶ月のユンタはウエスト症で入院することになりました。
まず行われた津量はビタミンBの投与なのですが、ウエスト症の発作はこれだけでは収まりません。
ここから筋肉注射と抗てんかい薬の治療が行われることになります。
色々な副作用が起きる可能性を聞きながらかおるは不安な気持ちを抱いていました。
入院しているユンタのために病院へ通い始めたのですが、かおるはベッドの脇に座るだけで何もしてあげられることがありません。
ただただ面会時間の4時間をボーッと過ごしていきます。
悲しさで一杯になったかおるは児童相談所に立ち寄ることにしました。
そこでとんでもない発言をしてしまいます。
過激な発言で児童相談所の職員を困らせました。
しかしそんな日々の中、医師が嬉しい言葉をかけてくれます。
ユンタの発作がビタミンBの投与で止まったのですが、医師によるとかおるが素早い発見と迅速な対応をした事が回復に繫がったということでした。
発作が止まったユンタはここから順調に成長していきます。
退院間近には寝返りを起こすようにもなりました。
ですがスクスク成長するユンタなのですが、普通の子と比べると成長スピードはとてもゆっくりです。
おかげで母子手帳や育児書に記載されていることは全く参考になりません。
育児書を頼らないことにしたかおるは独自の育児を進めていくことにします。
ただし退院後の生活は多くの苦労に悩まされました。
まずユンタは夜にほとんど眠ってくれません。
バランスボールの上で揺られながら抱っこしないと眠らないようになっていきました。
そして離乳食は何も受け入れず、唯一食べてくれたのは少し高級な豆腐だけです。
このような日々を繰り返していくうち、生後9か月のユンタはようやく座ることができるようになりました。
そしてお座りの次は自分で飲み物を飲むようになり、さらに1歳になると拍手をするようになります。
ユンタは障がい児指定園に入学しました。
ゆっくりと成長していくユンタなのですが、かおるにはまだまだ新たな試練が待ち受けていたのです。
多くの試練をポジティブなかおるはどのように乗り越えていくのでしょうか!?
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『ユンタのゆっくり成長記』を読んだ感想
ダウン症の子育てがいかに大変なのかを教えてくれる物語です。
それでもかおるをはじめとする家族が明るくて前向きなため悲壮感は漂っていませんね。
作者が自身の家庭をコミカルに表現していく『ユンタのゆっくり成長記』!
四苦八苦するヒロインたちの姿から家庭を築くことの幸せが感じ取れる物語です。
ハートウォーミングなストーリーを温かい目で見守ってあげてください。
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