今回は「暗森透」先生の『ケントゥリア』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『ケントゥリア』はこんな漫画(あらすじ)
幼い頃に母親に売られた少年のユリアンは鍛冶屋の奴隷として生きてきましたが、自由を求め密航者として奴隷船に潜り込みました。
船員に見つかってしまい殺されそうになったユリアンを、妊娠中のミラを中心とした奴隷たちが救ってくれます。
命を救ってくれたことに感謝するユリアンは、身重のミラの分まで奴隷としての作業を担うことにしました。
ミラのおかげで人生に希望が持てたユリアンでしたが、奴隷船は怪物が出没する呪われた海域に誘い込まれてしまいます。
すると奴隷船の乗員たちが保険金目当てに奴隷を殺し始めました。
絶望するユリアンに待ち受けていた海の奇跡とは!?
奴隷少年の成長を描いていく『ケントゥリア』
今回は見所が盛り沢山のダークファンタジーについてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。
生まれながら疎外されてきたユリアンの逆転劇に魅了されてください。
『ケントゥリア』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
幼い頃から鍛冶屋の奴隷として働いてきたユリアンでしたが、いよいよ殺されそうになったことで親方の頭を砥石で叩き割りました。
ユリアンは今までの人生で価値のあるものを手にしたことは一度もありません。
奴隷とは生まれながら疎外され人としての名誉と人格を否定され、永続的かつ暴力的に支配される人間のことを意味します。
何も持たず持つことを許されていない奴隷のユリアンが、100人の奴隷を運ぶ船に密航者として乗り込みました。
しかしすぐに見つかってしまったため殺されそうになります。

他の奴隷たちがユリアンを助けてほしいと訴えますが、この船には船員と奴隷100人分の食料しか積んでありません。
すると奴隷たちが自分の食料をユリアンに分けると言ってくれます。
そのおかげでユリアンは101人目の奴隷として認めてもらえました。




同じ奴隷ですがユリアンには人を見返りもなしに助ける意味が理解できません。
奴隷たちは人としての誇りを忘れないようにするため、見返りを求めずにユリアンを助けたのです。


鍛冶屋の奴隷として働き続けてきたユリアンが刃物を研ぎ始めました。
灰と煤にまみれながら雑用をこなしてきたことと、失敗すれば焼けた棒を押し付けられるので必死に技術を習得したのです。
しかしいよいよ殺されそうになったので、ユリアンは砥石で鍛冶屋の頭を叩き割りました。




夜になると奴隷たちは船倉に入れられます。
ユリアンはミラがさすっているお腹を気にしていました。




ユリアンはミラの愛情に衝撃を受けます。
あまりの衝撃に胸がざわついてきました。


ミラに抱き締められたことで温かな鼓動を感じることができます。
ここからユリアンに少しずつ変化が表れ始めました。
まず妊婦のミラに代わって二人分の雑用をこなします。
無事に子供を生んでもらうためミラには体を休めてもらうことにしました。



ユリアンは子を産むことの大変さを初めて知ったのです。
ですがミラは自分が褒められるような良い母親ではないと否定しました。

母親失格だと思っていますが息子に守ってもらったおなかの赤ちゃんは無事に産みたいと願っています。
こんな世界に生まれてきても幸せになれるか分かりません。
ミラは不安を抱えながら子供を産もうとしているのです。


ユリアンとミラ、そしてお腹の子は幸せになれるのでしょうか!?

ミラの優しさがユリアンの心境に変化を生じさせましたね。
母親に売られたため心を閉ざしていたユリアンを変えたのが、子供を産もうとしているミラというストーリーに感動しました。
虐げられている奴隷少年の逆転劇を描写した『ケントゥリア』
まだまだ奴隷たちに心休まる環境は整いません。
ユリアンには哀しすぎる運命も待ち受けていますよ。
後編
ユリアンはミラと接したことで大切なことを理解しました。

愛情という繋がりをユリアンは一生作ることができないかもしれません。
そのことを考えると怖くなってきました。
考え事をしながら作業していると、すっかり夜になってしまい手元が見えなくなってきます。




嬉しいのに即答することができません。
自由を得たい二人の運命がここから激変することになります。
船が海流に流され始め、呪われた海域に引き込まれ始めました。
海域から逃れるためには船を軽くしなければいけません。
そこで船長は奴隷たちを甲板に集め、次々と殺していきます。
実は最初から船長は奴隷たちを途中で殺すことが目的でした。
病人や妊婦、老人や子供などの奴隷には買い手がつきません。
しかし事故が起これば奴隷でも財産扱いとなり保険金が出ます。
船長たちはこの保険金で大儲けするつもりでした。
次々と殺される中、奴隷たちは命をかけてユリアンとミラを庇います。
ユリアンとミラだけが生き残ると急に船が止まりました。

雨だけでなく船に乗っている人たちの体も動かすことができません。
不気味な現象に驚いていると、ユリアンとミラの背後に得体の知れない生物が現れました。
人間とタコを合体させたような生物が船の上がってきます。
謎の生物はユリアンとミラに話しかけてきました。

海と名乗る生物はユリアンとミラにどちらかの命を自分に捧げろと命じます。
どちらかが喪失することによって残った片方は祝福され力を得ると説明しました。


ユリアンがミラに目を向けると大きくなったお腹に両手を添えています。
その姿を見たユリアンが覚悟を決めました。



ミラに笑顔を見せるとユリアンは海と名乗る生物の元へ向かいます。
しかしミラがユリアンの腕を掴みました。


ユリアンはミラの子供ではありません。
ですがミラには殺された息子とユリアンが重なっているようです。

研いでもらった刃物でミラが腹部を切り始めました。
産もうとするミラの執念は凄まじく、切り裂いた腹から子供が産まれます。



血を吐き涙を流しながらミラが海へ飛び込みました。
ユリアンはその様子を見ていることしかできません。



自分たちを救ってくれた奴隷たちと、我が子の命を託したミラの命を無駄にしたくないと願いました。
願いを受け入れた海が止めていた船員たちの動きを解放します。
すると一斉に船員たちが海に襲い掛かりますが、超人的な能力を手に入れたユリアンが船員たちを討伐しました。



産まれたばかりのディアナを安全な場所に保護してから、残った船員たちを討伐していきます。
100人分の力を手に入れたユリアンは船員たちをあっという間に制圧しました。
ディアナも無事だったので安心していると、死体の陰に潜んでいた船長がユリアンの首に槍を突き刺します。
致命傷だと思われましたがすぐに血は止まりました。


力だけでなく100人分の命も与えられていたのです。
有り得ない事態に船長は後ずさりながら命乞いを始めました。
稼ぎの三割を分けると提案しますがユリアンに応じるつもりはありません。

あっけなく船長は殺されました。
ディアナを連れたユリアンはボートに乗り換えます。

海と名乗る怪物が海底へ戻っていきました。
抱いているディアナを見るとユリアンの手を握りしめています。

ユリアンとディアナにはどんな運命が待ち受けているのでしょうか!?
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『ケントゥリア』を読んだ感想
ミラが命を犠牲にしたところに優しさと母性本能を感じることができました。
奴隷100人分の命を授かったユリアンにはディアナを幸せにしてもらいたいですね。
海の力を授かった奴隷の悲しい運命を綴っていく『ケントゥリア』
不自由な奴隷だからこそ人の尊厳を忘れない姿にとても感動しました。
ディアナにはミラのような強い女性になってほしいです。
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