今回は「岡田理知」先生の『シングルマザーになりました』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『シングルマザーになりました』はこんな漫画(あらすじ)
渋谷真歩は愛する夫と娘と共に幸せな生活を過ごしていました。
しかし夫の耕介が突然亡くなってしまったことによって不幸のどん底へ突き落されてしまいます。
悲しみに打ちひしがれる真歩は何も手につかなくなり、家の中は荒れた状態になっていきました。
そんな真歩に対して姑は彼女と結婚したことによって息子が死んだと考えるようになり、家を出て行くよう申し出てきます。
真歩が娘のひなこと一緒に奮闘していく姿を描いた『シングルマザーになりました』！
今回は誰にでも起こり得る状況を題材にしたヒューマンドラマについて、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。
次々と巻き起こる問題に立ち向かうシングルマザーの姿を応援しながら読んでみてください。
『シングルマザーになりました』の魅力紹介（ネタバレ含む）
前編
土曜日の朝、いつものようにゴルフにへ行く夫の耕介を真歩が見送っています。
しかし真歩と耕介にとってこの瞬間が最後に顔を合わせたシーンになってしまいました。
数時間後、耕介は急性心筋梗塞で帰らぬ人となってしまったのです。
真歩はこの悲しみから立ち直ることができないまま、喪主として夫の葬儀に出席することになりました。
そのため葬儀中も放心状態になってしまっています。
娘のひなこに声をかけられ、喪主の挨拶をするタイミングだと気がつきました。
我慢ができなくなった真歩は参列者を前にしながら大泣きしてしまいます。
こうしてドタバタ劇のような葬儀が幕を下ろしました。
2カ月後、周囲が悲しみを乗り越えていく中、真歩は未だに夫の死を引きずっているようです。
悲しみから立ち直れていない真歩は家の片付けにも手を付けられていません。
真歩とひなこはどちらが大人なのか分からない状態になっています。
この言葉によってひなこは溜め込んでいた怒りを爆発させました。
子供のためにしっかりしなければいけない状況なのに、真歩はただ悲しんでいるだけなのです。
そんな真歩に対してひなこは母親失格という言葉を突きつけました。
ひなこの言葉通り真歩は2カ月が経過しても相続の手続きを行っていません。
そのため夫の銀行口座は凍結された状態になっています。
また相続をしていないため、葬儀代は夫の両親に立て替えてもらっていました。
一体いつになったら真歩は悲しみを乗り越え、母親らしい行動を取ることができるのでしょうか！？
突然の訃報によって悲しみのどん底に突き落とされた真歩の姿が不憫に思えました。
また彼女とは違い大人びた様子のひなこも印象的ですね。
一寸先は闇であることを自覚した真歩に巻き起こっていくトラブルを描いていく『シングルマザーになりました』！
ここから不幸の連鎖が次々と生まれていきます。
アンハッピーな状況に同情しながら続きをご覧ください。
後編
未だに抜け殻のような状況に陥っている真歩に対して、新たなトラブルが巻き起こることになります。
結婚前から同居していた姑は、家事が苦手な真歩を面白く思っていませんでした。
少しおっちょこちょいな真歩に嫌気がさした姑は、二世帯住宅ではあるのですが結婚後は玄関を別にして関わらないようにしていたのです。
しかし息子が突然死したことで再び怒りに火が付きました。
真歩のせいで血圧が上がった自分のように、耕介も彼女のせいで心筋梗塞を発症したと考えるようになったのです。
怒りが収まらない姑は真歩に対して家を出て行くことを提案してきました。
ずっと怒りを我慢してきた姑は、真歩のせいで耕介が亡くなったと直接伝えてきます。
15年前、真歩は勤務先の会社で庭園係を任されました。
意気込む真歩だったのですが、この仕事は能力が低い人間に任される業務だったのです。
それに気づかず庭園係の仕事を必死に続けていると、中庭のベンチでうなだれている男性の姿が目に留まりました。
これが真歩と耕介の出会いだったのです。
仕事でミスした耕介は真歩の明るさに救われました。
そしてここから頻繁に中庭へ顔を出すようになったのです。
2人はここから順調に交際を続けていき、耕介のプロポーズによって結婚することになりました。
このように真歩と耕介は深い絆で繋がっていたのですが、姑はそのことを理解してくれません。
家を出て行くことと、立て替えた葬儀代の返還を求めてきたのです。
ここから真歩は悲しみを乗り越え、遺産の相続を始めることにしました。
様々な手続きをするうちに、遺族年金や耕介が遺してくれた生命保険や預金で当分は生活できることが判明します。
その後、夫に感謝をしながら引っ越し先を検索していると、学校からひなこが帰ってきました。
実はこの日、ひなこは学校で友人からシングルマザーの家庭は貧困になると指摘されていたのです。
転校しないことを知ったひなこは、すぐに姑が家から追い出そうとしていることに気がつきました。
こうして今後の生活に関してめどが立ったのですが、数日が経過すると真歩は一寸先は闇という言葉を再び実感することになります。
銀行から送られてきた残高証明書を見た真歩は困惑していました。
ここで真歩は生前の耕介が話していたことを思い出します。
実は学生時代の親友にお金を貸すため、真歩は耕介から三百万を振り込んでいいか提案されていました。
もちろんこの時は耕介が亡くなることなど微塵も考えていないため、真歩はこの提案を快諾してしまいます。
再び不幸のどん底に突き落とされた真歩は、ここからどのように立ち上がっていくのでしょうか！？
ひなこと一緒に奮闘するこの先の展開は、実際に漫画をご覧になってお確かめください。
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『シングルマザーになりました』を読んだ感想
お金や家族関係など、大切な人が亡くなった後の切実な問題を丁寧に描写していますね。
姑の姿は辛らつに映るかもしれませんが、現実問題として生活するために必死な状況だと誰にでも起こり得る問題かもしれません。
そんな中でも母親を献身的に支えようとする娘の姿に勇気をもらえました。
人間は1つでも大切な存在を抱えていると頑張れる生き物だと思います。
このような大切なことを漫画で教えてくれる『シングルマザーになりました』！
複雑なテーマを題材にしたこの作品は電子書籍の人気ランキングで上位をキープしている注目の漫画になっています。
是非この機会に現代社会が抱える問題に目を向けてみてください。
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