呪い子の召使いのネタバレ!無料で漫画を試し読みしませんか?

今回は「柴宮幸」先生の『呪い子の召使い』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『呪い子の召使い』はこんな漫画(あらすじ)

グロワール王国には呪い子と呼ばれる特異な力を持つ者が存在しています。

人間とは思えない呪いの力は時に災いを招くため、王国の住人から恐れられてきました。

不死の呪い子として生を受けた少女のレネは、呪いのため気味悪がられてしまい就職することができません。

そんなレネの能力に王宮の人間が可能性を見出します。

レネが王宮に招かれた理由は第一王子のアルベール・アンリ・グロワールをお世話することでした。

スカウトされたのはアルベールが触れる者を殺してしまう毒の呪い子だったためです。

相反する呪い子の交錯する運命を描いていく『呪い子の召使い』

今回は呪われた運命を背負う男女の繋がりを表現したファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

切ない運命に翻弄されながら絆を深めていくレネとアルベールの姿から感動を味わってください。

 

『呪い子の召使い』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

呪い子とは呪いという特異な能力を持つ人間を指しています。

しかし人ならざる能力は時に災いを招くことがあるため、人々から恐れられていました。

グロワール王国には相反する力を持った2人の呪い子が存在しています。

その内の1人であるレネという少女が馬に頭を蹴られてしまいました。

馬に乗っていたレネの雇い主は死んだと思い慌ててしまうのですが、頭を蹴られてもレネは死んでいません。

レネ
「馬のせいにするのはダメだと思います、馬が暴れたのは旦那さまの手綱の握り方が」

雇い主は馬が暴れたのは自分のせいではないと主張していました。

しかし実際は手綱の握り方に問題があったのです。

そのことを指摘するレネだったのですが、馬に蹴られても生きていたことを気持ち悪がられてしまい仕事をクビにされてしまいました。

レネの取り柄は普通の人間よりも身体が丈夫なことです。

この取り柄を活かしたいと思っているのですが、次々と裏目に出てしまい今回が243回目のクビを通告されてしまいました。

クビになったことで落ち込んでいるとギヨームという男性が声をかけてきます。

ギヨーム
「おお求職中とは好都合!見てたぜさっきの、その生命力、丁度お前のようなやつを探していた」

ギヨームはレネにしかできない仕事があると言ってくれました。

その言葉を信じてギヨームについていくと王宮に案内されます。

王宮に仕えることを喜んでいたのですが、なぜか離れの塔に連れて行かれました。

レネ
「なぜ・・・離れの塔に・・・?」
ギヨーム
「ここがお前の職場だからだ、俺はこの塔の番人だ、最低限の世話は俺がやってたんだが手が回らなくてな、今日からはお前に身の回りの世話を全てやってもらう、グロワール王国第一王子アルベール・アンリ・グロワール様の召使いとしてな」

塔の中に入っていくとまだ幼い少年が幽閉されています。

この少年が第一王子だと言われるのですが、ぼさぼさの髪形をしているためとても王子には見えません。

レネ
「王子・・・さま?そんな方がなぜこんな所に・・・?」

アルベールは髪型だけでなく服装もぼろぼろでした。

その姿に驚いているとアルベールが読んでいた本を閉じてレネたちを睨みつけます。

アルベール
「召使いはいらない、そう言ったはずだギヨーム、俺は毒の呪いを持つ呪い子、俺に触れるだけで死に至る呪いだ」

何も聞いていなかったためレネは驚きを隠せません。

詳しい事情を伺うとアルベールの呪いによってこれまで3人の召使いが死んでしまったそうです。

そのためアルベールはすぐに死んでしまう人間を必要としていませんでした。

レネも役立たずのため帰れと言われてしまいます。

失礼な態度に苛立つレナですが、仕事をしなければ生活することができません。

レネ
「こちらも生活がありますので、私の名はレネ、役立たずかどうかは働きを見てから言ってください」

アルベールがリンゴに触れるとあっという間に腐食されていきます。

その様子を見てもレネは召使いとして働く覚悟を決めていました。

レネは自分がリンゴよりも脆いような人間だとは思っていないのです。

しかしレネは自分が不死の呪い子であることをアルベールには伝えないことにしました。

召使いとして受け入れようとしないアルベールと、秘密を抱えたレネはどのような関係性を築いていくのでしょうか!?

 

 

呪いのせいで心を閉ざしている王子と、呪いによって仕事が見つからなくても明るく生きている少女の対照的な生き方に心を動かされました。

そんな2人が出会ったことにより動き出した運命が見所になっていますね。

特殊な能力を持ってしまった少年と少女が心を通わせていく『呪い子の召使い』

ここからレネとアルベールが相反するお互いの呪いに気付き始めていきます。

呪いを背負った2人が少しずつ距離を縮めていく様子にご注目ください。

後編

レネがアルベールの召使いとして働き始めました。

まずは素肌に触れないため手袋を付けてからアルベールの元へ向かいます。

最初の仕事としてアルベールの身だしなみを整えようとするのですが、部屋の扉には鍵がかけられていました。

レネ
「あ、開かない・・・!?ふふ・・・やることはお子ちゃまですね、これが大人の足腰です!」
アルベール
「お前・・・何を・・・?」
レネ
「そちらがそう来るなら少々強引にしても致し方ないですよね、アルベール様♡」

扉を蹴破ったレネはアルベールの身体を持ち上げるとボサボサの髪を切り始めます。

そしてあっという間に王子らしい素敵な風貌に変化させました。

アルベール
「・・・この怪力女・・・」

文句を言われてもレネは全く気にしていません。

それどころかもう少し髪を切りたくなります。

レネ
「でももう少し短くても・・・」
アルベール
「やめろ、俺にさわるな・・・」

バランスを崩したアルベールが転倒しそうなためレネが支えました。

するとアルベールに触れた手が黒く変色していきます。

レネ
「私は大丈夫です、それよりお怪我は・・・」
アルベール
「馬鹿かお前は!俺の呪いは本当に死ぬんだぞ!呪い子は人に災いしか与えないバケモノだ!」

不機嫌になったアルベールはレネを部屋から追い出してしまいました。

追い出されたレネが落ち込んでいるとギヨームがやって来ます。

レネ
「もしかしてアルベール様の呪いって・・・」

ギヨームはレネにアルベールがかけられた呪いについて説明してくれました。

アルベールは母親から呪いをかけられたそうです。

5年前、アルベールには兄がいたのですが誤って毒物を口にしてしまい亡くなってしまいました。

王宮では事故死と認定したのですが王妃は納得してくれません。

息子の死を何者かの陰謀だと考えた王妃は毒物を憎むようになりました。

そのまま衰弱死した王妃の想いは呪いとなり、アルベールが呪いを受ける形になったのです。

2年前、3人目の召使いが亡くなってしまいました。

アルベール
「そうか良かった、これで誰も傷つけずに済む」

アルベールはレネのことを心配したため不機嫌になってしまったのです。

レネはアルベールの優しさを知ったことで、彼に寄り添える召使いになることを決めました。

そんなレネにアルベールも少しずつ心を開いていきます。

しかし心の絆が深まってきた時に王宮の陰謀が絡んだ事件が発生しました。

アルベールの失脚を狙う何者かがレネを殺害しようとしたのです。

犯人の狙いは心を開いたレネが死ぬことで、ショックを受けたアルベールが自殺するというものでした。

レネ
「良かった、狙いは私だけ」

首を斬りつけられたのですがレネは死んだわけではありません。

しかしレネが不死の呪い子であることを知らないアルベールはレネが死んでしまうと思います。

アルベール
「やめろぉぉぉ!」

呪いの力が暴走したアルベールがレネのことを助けるため犯人と対峙しました。

ここで騒ぎを聞き付けたギヨームもやって来ます。

レネ
「ギヨームさん!近付くだけで毒にやられます!侵入者を連れて外へ!」
ギヨーム
「なっ!?でもお前は!?」
レネ
「私はアルベール様のお側に!」

ギヨームはレネの生命力に賭けてみることにしました。

すぐにレネは呪いの力が暴走しているため苦しむアルベールの元に駆け寄ります。

アルベール
「誰も殺したくない・・・でも殺さないと、殺すことでしかレネを守れない・・・」
レネ
「誰も殺さなくていいです、私は側に居ますから、どうか心までは呪われないでください」

レネは素手のままアルベールのことを抱き締めました。

すると呪いの力で体力を奪われてしまいます。

アルベール
「息をしてない・・・結局守ることもできない、一番殺したくなかったのはお前だったのに・・・レネ・・・」

アルベールがレネのために涙を流しました。

今までレネは自分のために泣いてくれた人と出会ったことがありません。

ここで感激するレネの呼吸が戻り始めます。

レネ
「言ったじゃないですか、私は死にません・・・黙っててごめんなさい、実は私も呪い子なんです、不死の呪いを持つ」

レネは毒を浴びようが首を切られようが死ぬことはありません。

呪いの子であることを黙っていたのはバケモノ扱いされることを避けたためです。

しかし呪い子であることを明かした以上、召使いをクビになると思っていました。

アルベール
「勝手に決めるな、お前がいなきゃ俺はどうなっていたか・・・良かった、生きていてくれて」

こうしてレネは正式に召使いとして雇われることになったのです。

王宮の陰謀に立ち向かう2人の運命とは・・・!?

呪いの力によって孤独だったレネとアルベールが紡ぎだす物語の行方は実際に漫画を読んでお確かめください。

 

『呪い子の召使い』を読んだ感想

触れる者を殺す呪いと、不死の呪いという相反する力が物語の軸になっていますね。

考え込まれたこの設定が色々なストーリー展開を繰り広げていく気がしました。

ファンタジー漫画ファンなら読み逃さないでほしい『呪い子の召使い』

絵も綺麗なのでとても読みやすい作品に仕上がっています。

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