『双星の陰陽師』のネタバレ(漫画)!感想とあらすじも!

今回は「助野嘉昭」先生の『双星の陰陽師』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『双星の陰陽師』はこんな漫画(あらすじ)

禍野と呼ばれる異世界の住人はケガレと呼ばれ、時折禍野より出でて人間を襲っていました。

陰陽師の役目は人の罪や業の深さが生み出したケガレを祓うことです。

焔魔堂ろくろ(えんまどうろくろ)は最強の陰陽師を目指していましたが、悲しい事件に巻き込まれてしまい陰陽師になることを拒むようになっていました。

目標を見失ったろくろですが他にやりたいことは見つかりません。

途方に暮れているとろくろの前に化野紅緒(あだしのべにお)という美少女が空から舞い降りてきました。

ろくろと紅緒が共にすることとなる運命とは・・・!?

人間の罪が生みだしたケガレを祓っていく『双星の陰陽師』

今回はアクションとラブコメが融合したSFファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

アニメ化もされた人気作品の面白さに魅了されてみてください。

 

『双星の陰陽師』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

関東総覇陰陽連鳴神市鳴神町支部の星火寮に所属しているじっさまと亮悟が、ケガレに憑りつかれた少女を祓おうとしています。

2人の連携によってケガレを祓うことができました。

普通の人間はケガレを悪霊だと認識していますが、元来この地上に存在する悪霊とケガレは異なるものです。

ケガレは禍野と呼ばれる異世界の住人で、時折こちらに抜け出して来て人間に迷惑をかけていました。

そんなケガレを祓うのが陰陽師の使命なのです。

じっさまと亮悟が星火寮に戻ると、ケガレ祓いをサボった焔魔堂ろくろがドタバタしながら帰ってきました。

ろくろ
「亮悟ーっ!俺のいい所ってどこっ!?」
亮悟
「なんだイキナリ・・・まさかまた女の子にフラれた挙句、悪い所があれば直すと言ったものの逆にいい所ってどこ?とでも言われたのか?」
ろくろ
「見てきた様に言ってんじゃねぇよ!経緯はいいから答えてくれよっ!」
亮悟
「ろくろのいい所ぉ?なんでも美味しいって言ってご飯食べるとこ?」

亮悟や他の仲間に言ってもらった長所はどれも低レベルなものばかりです。

ショックを受けていると亮悟にケガレ祓いから逃げたことを注意されました。

ろくろ
「亮悟こそ何度も同じこと言わせるんじゃねぇ!いいか!俺には将来アイドルになってキャーキャー言われまくるというどでかい夢があるんだよっ!」

この前までろくろはサッカー選手になってW杯を目指すと言っていたので、周囲に本気だと信じてもらえません。

本気だと主張しますがアイドル事務所からは書類審査落選の通知が届いています。

亮悟
「ろくろ・・・もう自分を偽るのはやめろ・・・お前はな勉強は出来ないし多趣味だけど飽きっぽいし、スポーツもそこそこだし顔だって勿論イケメンじゃない」
ろくろ
「いいとこ全然ないじゃないか!」
亮悟
「だからお前は陰陽師になるしかないんだよっ♡」
ろくろ
「どいつもこいつも馬鹿にしやがって!今日という今日は家出してやるっ!」

亮悟はろくろにご執心ですが、他の仲間はろくろが戦っている姿をみたことがありません。

そのためろくろが陰陽師に向いているとは思えませんでした。

亮悟
「そんなことないよ!たしかにろくろはいい所どこ?って聞かれるくらい普段ダメダメだけど陰陽師としてのアイツはスゲェんだよ、ろくろは2年前まで陰陽師として戦ってたんだ、当時は・・・皆がアイツの実力を認めてた」

2年前のろくろはまだ12歳でしたが、その実力をいかんなく発揮していたのです。

ろくろが戦いをやめた理由は雛月寮のたった1人の生き残りになってしまったためでした。

当時のろくろは誰よりも強い陰陽師になって、悪いケガレを全て祓ってやることを目標にしていたのです。

ろくろ
「陰陽師なんて・・・死んでもやるかっつの!とは言えアイドルは無理っぽいし自分探しの旅でもやろうかな・・・」

項垂れながら歩いていると、空から少女が舞い降りてきました。

少女がそのまま川に転落してしまったので助けに向かいます。

ですが泳げないため溺れてしまったろくろは少女に助けてもらいました。

助けられたろくろが川原で少女の可愛さに見惚れていると、無言のまま地図を差し出されます。

ろくろ
「この印のついてる所に案内しろって?まあ助けて貰ったし断る理由はないよな、たしかにこの辺じゃ見ない制服だな、引っ越しでもしてきたのか?って何でお前喋らねぇの?あ・・・もしかして喋れないのか?」

ろくろの質問に少女が顔を横に振りました。

少女は喋れないわけではありません。

紅緒
「会話・・・めんどい」

少しだけラブコメ的な展開を期待しましたが、諦めたろくろは少女を印のついた所へ案内することにします。

しかし2時間が経っても目的地にたどり着けません。

ろくろ
「ここどこ!?何だよその目は!?あ・・・ああそうだよ、迷ったよ!お前だって地図読めなかったんだろっ!?」
紅緒
「・・・!?」
ろくろ
「いやたしかに俺は地元だけどさ、つうかお前喋れるんだろうが、言いたいことがあるなら口に出して言えやああああっ!」

改めて地図を見直していると少女が服を引っ張ってきます。

そして指差した所には和菓子屋がありました。

どうやら少女はお腹が減っているようです。

少女がお金を持っていないというので、ろくろは仕方なくおはぎを1個奢ってあげることにしました。

ろくろ
「1個って言ったよな!?俺1個って言ったよな!幸せそうな顔して食ってんじゃねえぞ・・・つうかどんだけおはぎ好きなんだよ、てめえはっ!」

勝手に大量のおはぎを注文されてしまいます。

お腹が空いたのでろくろもおはぎを食べようとするのですが、少女は1個も渡してくれません。

少女だけが満腹になったところで目的地探しを再開させると、自転車に乗った幼い兄妹が横を通り過ぎました。

ろくろ
「あ!そう言えばお前ってさぁ何で空から降ってき・・・こ・・・この声は・・・!」

ケガレの声が聞こえたので振り返ります。

すると先程通り過ぎた子供の姿が見当たりません。

紅緒
「今の現に不思議も大神の御門を欲過とシて、慎み敬ひ拝み奉る此様を平けく安けく間食せと恐み恐み白す・・・禍野門開錠、喼急如律令!」
ろくろ
「なっ・・・なんだここは・・・!」

不思議な少女がろくろを連れて行った場所とは・・・!?

 

 

陰陽師にならないと決めたろくろの事情が気になりますね。

周囲から実力を認められていたにもかかわらず、夢を諦めたろくろの痛々しさが伝わってきました。

命を賭して人々をケガレから守っていく『双星の陰陽師』

ここから紅緒とろくろの進むべき道が繋がっていきます。

お互いが抱いている夢が感動的に描かれていますよ。

後編

ろくろたちが入り込んだ不思議な世界で、幼い兄妹がケガレに食われそうになっています。

すると素早い動きで少女がケガレを祓いました。

ろくろ
「あ・・・あいつ・・・陰陽師だったのか!ケガレがあんなに・・・!まさかここは・・・!?」

大量のケガレが出現したことによってこの場所がどこなのか想像がつきます。

陰陽師だった化野紅緒が数種類の霊符を出しました。

紅緒
「陰陽呪装・・・十六夜彼岸の舞」

疾風の如き速さでケガレを次々と祓っていきます。

あっという間に兄妹たちの前からケガレが消えました。

ろくろ
「お前・・・凄ぇなあ、え・・・何・・・?」
紅緒
「ど・・・どうして君が・・・ここに!?」
ろくろ
「お前が巻き込んだんだろうがああああっ!何だその勝手について来やがってみたいな顔は!?」

まずは傷ついた兄妹を治療します。

用意周到な紅緒は治療道具も持ってきていました。

紅緒
「ここ・・・は禍野と呼ばれるケガレの棲み家」
ろくろ
「やっぱ・・・ここが禍野なのか・・・!」

ろくろの想像は当たっていたようです。

しかし禍野に直接入ってケガレを祓うなんて聞いたことがありません。

紅緒
「禍野を・・・知ってる?もしかして君・・・」
ろくろ
「え、あ・・・ちっ違えっ!俺は陰陽師なんかじゃねえっ!」

ここで今までのものとは比較にならないほど巨大なケガレが出現しました。

呪装をかけていたため攻撃は回避できましたが、幼い兄妹をかばいながら戦える相手ではありません。

紅緒
「禍野から出るための札・・・君は二人を連れてここから脱出を」
ろくろ
「お前はどうすんだ!?」
紅緒
「アレを倒す・・・」
ろくろ
「おまっ・・・お前あんなのも祓えんの!?」

これだけ巨大なケガレを見たことがないので祓えるかどうかは分かりません。

逃げることを勧めたいのですが、紅緒には戦わなければならない理由がありました。

紅緒
「私の家は代々優秀な陰陽師を輩出してきた家系・・・家の名誉にかけて逃げるワケにはいかないの・・・それにこれは私自身の目的のため、君は・・・雛月の悲劇という言葉を知って・・・いる?」

雛月寮とは鳴神町にあった陰陽師候補生養成寮です。

2年前、禍野から出現した十数匹のケガレが雛月寮を襲い、寮にいた陰陽師候補生18人ほぼ全員が亡くなりました。

ろくろは雛月の悲劇で生き残った唯一の候補生だったのです。

しかし紅緒はまだそのことを知りません。

紅緒
「ケガレが襲うその大半は無垢で穢れを知らぬ子供、陰陽師であっても例外ではない、悲劇を繰り返させぬためケガレのせいで悲しい想いをする人がいない未来を創るため全てのケガレを祓うのが私の・・・理想!」

紅緒が語った夢は以前のろくろが抱いていた夢と同じものでした。

ろくろに兄妹を託すと紅緒が攻撃を開始します。

超高速の連続を浴びせると巨大なケガレは反撃できません。

ですがこのまま続ければケガレよりも紅緒が先にダウンしてしまいそうです。

紅緒の戦いと泣き叫ぶ兄妹の姿を見ているうちに、ろくろは雛月の悲劇で助けられなかった仲間の顔を思い出しました。

仲間を救えなかった無念さがろくろの心を突き動かします。

紅緒
「え・・・君・・・?ど・・・どうしてまだこんな所に・・・!?」
ろくろ
「ちゃんと兄妹は先に帰したよ」
紅緒
「そうじゃなくて・・・どうして君も一緒に逃げなかったの・・・?」

紅緒は兄妹だけでなくろくろも禍野から帰すつもりでした。

どうしてろくろが禍野に戻ってきたのか意味が分かりません。

ろくろ
「ケガレ全部祓うとか言ってそのザマ?出来もしねぇなら始めから戦うなよ、死んだらもう・・・おはぎも食えなくなるんだぜ・・・!?代わるよ・・・あとは俺やるわ」
紅緒
「一人でなんて無茶・・・よ!霊符だって持ってないんじゃ・・・」
ろくろ
「あるっつの、一枚だけだけど」
紅緒
「黒い・・・何も書かれていない霊符・・・?」

霊符はじっさまからろくろの夢が再び奮い立った時に手助けをしてくれるからと渡されていたものです。

その霊符を持ったろくろが巨大なケガレの前に立ちました。

ろくろ
「祓え給へ!清め給へ!!喼急如律令!!!」

黒の霊符を使うとろくろの右腕が怪獣のような状態に変化します。

この変化で戦況に大きな変化が表れました。

紅緒
「ケガレが彼を・・・あの腕を恐れて・・・いる!?」

禍野とケガレは人の罪や業の深さから生み出されたものです。

じっさまからはこの罪と穢れを清めてあげるのが陰陽師の役目だと教わりました。

ろくろ
「来いっ!罪も穢れも全部まとめて祓ってやるっ・・・!!」

右腕が繰り出した強烈な一撃がケガレを襲います。

ろくろの一撃によって巨大なケガレのほとんどが消滅しました。

紅緒
「・・・凄い、これ程の力初めて・・・見た」
ろくろ
「はっ・・・こんな力・・・ただの呪いでしかねえよ、まあ・・・その・・・今日のことは誰にも言うなよ?この腕の秘密はじっさましか知らねえから」
紅緒
「だ・・・誰も・・・助けてなんて言って・・・ない、あの程度のケガレ一人でも倒せたし・・・」
ろくろ
「嘘つけ!めっちゃ死にかけてただろうが!」

強がる紅緒が思いっきり足を踏んできます。

そのまま言い争いながら2人は現実世界へ戻っていきました。

紅緒のおむかえが現れたことでろくろはようやく解放されます。

紅緒
「ま・・・待っ・・・て、名前・・・君の名前・・・」
ろくろ
「ああ!ろくろだよ!焔魔堂ろくろ!お前は?」
紅緒
「紅緒、化野・・・紅緒」

ようやく自己紹介した2人が別々の帰り道を歩き始めました。

紅緒は圧倒的な力で自分を救ったろくろが気に入りません。

散々な目に遭ったろくろも紅緒とはもう二度と関わりたくないと思っていました。

しかし星火寮に戻ると紅緒が今日からここに住むことを伝えられます。

ろくろ
「何でお前がここに!?もしかしてお前の捜してた目的地ってここだったの!?」
亮悟
「紅緒さんお前と同い年なんだって!いやーいいライバルが出来て良かったなぁ、ろくろー♡」

ろくろと紅緒は自分たちが後に双星の陰陽師と呼ばれることをまだ知りません。

2人の冒険劇にはどんな運命が待ち受けているのでしょうか!?

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2024.11.07

 

『双星の陰陽師』を読んだ感想

お互いが目指している理想は同じなのに、反発してしまうろくろと紅緒にヤキモキしてしまいました。

いつか2人が同じ道を歩み始める日が来るのか、先の展開が凄く気になる物語ですね。

人々を救うためそれぞれの理想を掲げていく『双星の陰陽師』

平安時代から伝わる陰陽師を現代風にアレンジしています。

異種族のバトルで興奮を覚えることができ、登場人物それぞれの人間ドラマに魅了される素敵な物語になっていますよ。

 

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