『medium 霊媒探偵城塚翡翠』のネタバレ(漫画)！

今回は「原作 相沢沙呼　漫画 清原紘」先生の『medium 霊媒探偵城塚翡翠』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『medium 霊媒探偵城塚翡翠』はこんな漫画(あらすじ)

ミステリー作家の香月史郎は大学の写真サークルで後輩だった倉持結花から、一緒に死者を視ることができる霊媒の城塚翡翠と会って欲しいとお願いされます。

1カ月前に占い師から女性があなたを見て泣いていると言われた結花は、眠っている時に女性の存在を感じるようになっていました。

そのため城塚翡翠に相談すると結花の部屋を見せてほしいと言われます。

後日、香月と翡翠は結花の部屋へ向かったのですが事態は急展開を迎えました。

結花の身に迫った危険とは！？

心霊で犯人を追い詰めていく『medium 霊媒探偵城塚翡翠』！

今回は大人気ミステリー小説を漫画化した作品の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

碧玉色の瞳と麗しい顔立ちの翡翠が事件の謎に迫る様子をお楽しみください。

『medium 霊媒探偵城塚翡翠』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

推理小説を書いている香月史郎に大学の後輩だった倉持結花から電話がかかってきました。

「先輩にちょっと奇妙なお願いがしたいんです」

「え？奇妙っていったい・・・」

「その・・・実はあたしと一緒に霊能者の人と会ってほしいんですよ」

「霊能者って・・・霊が見えたりお祓いをしてくれたり、そういうオカルトなパワーを持ってる人のこと？」

倉持結花は大学の写真サークルで知り合った後輩で、香月にとっては妹のような存在です。

そんな結花は1カ月ほど前に友人と酔った勢いで占い師に運勢を占ってもらいました。

占い師は結花に女性があなたを見ていると告げたそうです。

女性が良い霊か悪い霊なのかは占い師にも分かりません。

「最初は話半分で聞き流したんですけど・・・それから変なものを見るようになっちゃって・・・」

「変なもの？」

「寝ているときにふと目が覚めて・・・意識ははっきりしてるんですけれど身体が動かなくてそうしたら・・・女の人がベッドの傍らに立っていて洟を啜るみたいに・・・泣いてるんです」

怖くなった結花は占い師に相談したのですが、視るのが専門と言われてしまいました。

その代わりに占い師は霊媒を紹介してくれたのですが、心細いので一人では行きたくありません。

最近は女性をターゲットにした連続殺人事件が発生しているので、香月についてきてほしいとお願いしてきました。

心配になった香月は結花と一緒に霊媒を訪ねることにします。

「やぁ直接会うのは久しぶりだね」

「どうもご無沙汰してます」

「ずいぶん大人びたね・・・すっかり社会人だ」

「本当ですか？今はデパートで受付嬢をしてるんです」

合流した2人は結花の案内で霊媒のもとへ向かいました。

到着したのは豪華なタワーマンションです。

エントランスのインターホンで結花が挨拶すると中へ通してくれました。

「さすがだね、別人みたいだ」

「もう！からかわないでくださいよ先輩、やっぱり先輩は信じてませんか？心霊現象とかって、普段ああいうものを書くお仕事をしてる人からするとそういうのに否定的なんじゃないかなって・・・」

「うーん・・・どうだろう、霊能力やら霊媒やらとなるとどうも胡散臭く思えちゃうよね、幽霊とかの心霊現象はまぁ一概に否定できないし死後の世界とかは夢があっていいと思うけれど」

エレベーターで上がっていくと千和崎という女性が出迎えてくれます。

千和崎は霊媒のアシスタントをしていて、先生のもとへ案内してくれました。

「倉持結花さんですね、私のことは翡翠とお呼びください」

香月は翡翠が20歳くらいだと感じます。

さらに碧玉色の瞳と麗しい顔立ちから北欧系の血が混ざっているかもしれないと推測しました。

「あ・・・僕は彼女の友人で香月といいます、付き添いで来ましたが大丈夫でしたか」

「かまいませんよ、お座りください、それでご相談になりたいことというのは？」

結花は占い師に言われたことで不安を感じていると説明します。

しかしまだ香月と結花は翡翠のことを完全に信用したわけではありません。

ただここから美しき霊媒探偵城塚翡翠の謎解きが幕を開けていくのです。

絵がとても綺麗なので読みやすい漫画になっていますね。

占いを信じない人でも不吉な事を言われると心配になる結花の気持ちに共感できました。

実写ドラマ化もされて話題になった『medium 霊媒探偵城塚翡翠』！

霊媒を信用していない香月は翡翠のことをどのように思うのでしょうか？

結花が巻き込まれた連続殺人事件の真相も気になるところですね。

後編

結花が悪いものに憑りつかれているのか翡翠に尋ねます。

「倉持さんは人目に触れるお仕事をされていらっしゃいますね、日常的に・・・他人から声をかけられて・・・頼られるようなお仕事では？例えば・・・モールや・・・デパートの受付・・・などをされている」

翡翠は自己紹介される前に結花の職業を見抜いていました。

また翡翠によると日常的に他人から声をかけられる職業は霊的な存在に近付かれる傾向があるそうです。

もしかしすると結花は仕事場で幽霊に取り憑かれたのかもしれません。

それを確認するため翡翠は結花がどれだけ外界から影響を受けやすいのかを確認することにします。

まず結花を椅子に座らせてからリラックスさせて目を閉じてもらいました。

そして結花の周りを歩きながら何かを感じたか質問します。

すると結花が違和感を覚えました。

「どうしたの？」

「誰か私に触ってますよね？だって・・・その・・・肩とか手とかに・・・」

ここで翡翠が結花に目を開けていいと指示します。

ただし翡翠が物理的に触れたわけではありません。

翡翠は結花が鋭敏な体質かどうかを確認したかったのです。

「それは・・・オーラとか霊力とかで触れたということですか」

「そういった言葉は好きではないのですが・・・はい、そうです、鋭敏な倉持さんがなにかを感じ取っているとしたら・・・住んでいる場所になにか問題があるのか」

自船に部屋の写真を撮ってもらっておいたので確認したのですが特に問題はありません。

しかし最近は心当たりのない水滴が床に落ちていることがあるそうです。

その水滴と場所の空気を直接感じたいので、翡翠は結花の部屋を確認させてもらうことにしました。

念のため香月にも同席していただくことにします。

日程を調整するまで香月と結花にはしばらく外で待ってもらうことにしました。

「なんか・・・すっごく若い子でしたね」

「まるで精巧に作られた人形みたいだったよね、生きてないみたいな」

「先輩・・・それ全然褒めてないですから、前から思ってましたけど先輩ってけっこう無神経ですよね、だからモテないんですよ」

「・・・気をつけます」

結花と香月は千和崎が淹れてくれたアイスコーヒーを飲みながら待つことにします。

千和崎は美味しいコーヒーを淹れるためペーパードリップに凝っていました。

「私もなんです、急冷式で作るとすっごく美味しいんです、1杯分だけ作るのが難しいからカフェインに弱いくせについたくさん淹れて残しちゃうんですよね」

作り置きをすると味が落ちてしまうし、保存するのに適した容器もありません。

そんな話をしていると香月だけが翡翠に呼ばれました。

「・・・あの何故僕だけを？」

「あなたは私のことを信じていらっしゃいませんから」

「・・・信じる必要がありますか？」

「倉持さんのために必要となるかもしれません・・・どうすれば信じていただけるでしょう？」

信じていないことを見抜かれたので気まずくなります。

確かに結花のことを考えると翡翠のことを信用しなければなりません。

「そうですね・・・では倉持さんにしたように僕の仕事も当てられますか？」

職業を問われると翡翠が香月のことを凝視します。

そして香月が結花とは対照的に内向的な仕事をしていると言い当てました。

「特殊なお仕事です、内に溜め込んだものを外に放出させるときの匂いを感じる」

「ええ・・・そうですね、どちらかといえば・・・」

匂いを感じると言われてもまだ香月は翡翠を信用していません。

しかし翡翠は具体的な職業まで見抜きました。

「芸術方面・・・絵を描いたり・・・作曲？漫画家か・・・ああ・・・作家先生・・・小説家・・・ミステリなどを書かれる推理作家でしょうか」

「何故・・・わかるのですか」

「普段はこんなパフォーマンスめいたことはしません、ですが香月さんに多少なりとも私の言葉を信じていただく必要があります」

「それは・・・やはり彼女の陥っている状況になにか問題がある・・・と？」

翡翠は嫌な予感がするので結花に注意を払ってほしいとお願いします。

果たして結花の身にはどんな危機が迫っているのでしょうか！？

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『medium 霊媒探偵城塚翡翠』を読んだ感想

霊能力を信じない香月の職業をズバリ言い当てた翡翠の凄さが表現されていましたね。

占い師に告げられた女性の霊は結花にどんな災厄をもたらすのかも興味をそそられました。

不思議な能力を宿した美しいヒロインの活躍を描いていく『medium 霊媒探偵城塚翡翠』！

香月が本当に翡翠のことを信用したのかも気になるところですね。

いったい結花はどんな事件に巻き込まれる運命なのでしょうか！？

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