今回は「大須賀めぐみ」先生の『VANILLA FICTION』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『VANILLA FICTION』はこんな漫画(あらすじ)
小説家の佐藤忍が完成させる作品はどれもバッドエンドを迎える物語ばかりです。
その理由は佐藤の頭にはハッピーエンドが浮かばないためでした。
他人の幸福を妬んでしまう佐藤はハッピーエンドの新作を注文されるのですが悲観的な内容しか思い浮かびません。
悩みながら街中を歩いていた佐藤は少女が殺されそうになる現場に遭遇してしまいました。
少女を助けようとする佐藤は、ここから自分が執筆した小説と同じ内容の展開に巻き込まれていくことになるのです。
冗談のような現実を目の当たりにした小説家の運命を描いていく『VANILLA FICTION』!
今回は予測不能なサスペンス漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
1ページ先の展開が読めない衝撃作に驚いてみてください。
『VANILLA FICTION』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
“虫くい”という大ベストセラー小説を執筆した佐藤忍が雑誌のインタビューを受けています。
まず記者は佐藤にどうして作品の全てがバッドエンドなのかを質問しました。
自らを悲観的な妬み屋だと語る佐藤が完成させた“虫くい”は殺人犯となってしまった少年を描いています。
ある日、少年に謎の手紙が送られてきました。
手紙には“あなたは神様に選ばれました”というメッセージと、5年後に滅びてしまう世界を救うため同封した写真の人達を殺してほしいと書かれています。
しかし少年には手紙の内容が理解できません。
その少年に少女がカオス理論というものを説明しました。
カオス理論は結果を100%確実に予測することは不可能だというものです。
なぜなら1つの結果を導き出すためにははっきりとした原因だけでなく、普通であれば気づかない小さな原因まで完璧に理解しないといけません。
例えば枝から落ちる木の葉が落下する場所を予測するためには、風向きや湿度、気温や木の葉の重さなどを完璧に把握しなければならないのです。
つまり肉眼では見えない小さな虫食いの穴を見落としただけで、予測した結果が全く変わることを少年は理解しました。
このカオス理論を知った少年は手紙の指示通りに殺人を犯してしまいます。
しかし少年には悪意がある訳ではありません。
あくまでもカオス理論と手紙の指示に従い世界を救おうと思っているのです。
こうして神様に選ばれたと信じた少年の物語は大ベストセラー小説になりました。
“虫くい”は完全映画化も決定し近日公開予定になっています。
そんなベストセラー作家が自分の未来が暗いと語っていることに記者は納得することができません。
一般の人から見れば佐藤ほど幸せな人生を歩んでいる人はいないのです。
幸せだと言われた佐藤なのですが本人は最悪な人生を歩んでいると思っていました。
このように語る佐藤には若手作家も同じような評価を下しています。
ある若手作家は決まりきったスタイルで執筆する佐藤の作品をすぐに飽きられると酷評していました。
若手作家は自分と同じようなことを思っているのですが、佐藤はそのことを前向きに受け入れている訳ではありません。
悲観的な妬み屋を自覚している佐藤は自分を酷評する若手作家のことを死んで欲しいと思っていました。
果たして佐藤はこのままバッドエンドの物語しか描けずに読者から飽きられてしまうのでしょうか!?
大ベストセラー作家であるにも関わらず超ネガティブな主人公が印象的でした。
多くの人がネガティブな部分を持ち合わせていると思うのですが、この主人公は特別と言えるほど悲観的な人物ですね。
そんな性格が災いしたのか、佐藤はとても不思議な運命に巻き込まれていきます。
まるで小説のような予測できない数奇な運命を背負うことになった主人公を描写した『VANILLA FICTION』!
ハッピーエンドになるのかバッドエンドになるのかハラハラドキドキするストーリー展開になっています。
どちらの結末を迎えるか予想しながら続きをご覧ください。
後編
インタビューを受けている佐藤に記者が最後の質問をぶつけてきます。
質問の内容は“虫くい”が大ヒットしている佐藤が断筆したという噂についてでした。
佐藤が質問に答えようとすると担当編集者が遮ってきます。
担当編集者は記者に対して佐藤が近いうちに新作を発表すると答えました。
ですが佐藤は新作に関して1割も執筆できていません。
それでも佐藤の人気を一時のブームで終わらせたくない担当編集者は、新作をハッピーエンドの物語にしてほしいと提案してきます。
世界一幸せであれば他人に嫉妬する必要がありません。
しかし佐藤が世界一幸せになることは現実的に考えられないのです。
担当編集者と別れた佐藤は周囲の通行人を眺めながら歩きだしました。
佐藤は平凡な男女には非日常的な出来事を与えると物語が完成すると考えています。
例えば目の前のビルから落ちてきた自殺者と男性が激突してしまう出来事などを思い浮かべる佐藤。
続いて有名進学校の女子高生について想像を膨らませます。
色々なことを思い浮かべながらバスに乗ろうとしていると男性からサインを求められました。
いつもなら断るのですがこの日は珍しくサインをしてしまいます。
その結果、バスに乗りそびれました。
仕方なく駅まで歩いていると頭上からキーホルダーが落ちてきます。
佐藤が見上げるとビルの窓に羽の生えたリュックを背負った少女が座っていました。
天使のように見える少女へキーホルダーを届けることにします。
エレベーターが動いていなかったため仕方なく階段を使うことにしました。
ドアを開けると部屋の中ではナイフを持った青年が男性を斬りつけています。
男性は佐藤に助けを求めてくるのですがどうすることもできません。
このままでは殺されるためこのフロアからの脱出を試みます。
しかしここで佐藤の悪い癖が顔を出しました。
ここでも佐藤の思考はバッドエンドしか生み出しません。
ですが佐藤はこのバッドエンドを逆に利用することにしました。
まず自分ではなくナイフの青年についてバッドエンドを想像してみます。
どうすれば青年が不幸になるか考えた結果、佐藤は青年がナイフで男性を殺害し天使のような少女を拉致すると結論付けました。
そのため天使のような少女に危害を加えれば青年の注意がそちらに向くかもしれないと考えます。
佐藤が天使のような少女を突き落すと、予想通り青年は少女の方へ向かいました。
天使のような少女は窓の外に設置された室外機の上にいたため無事だったので、佐藤はこの隙に逃げ出すことにします。
そして殺されかけていた男性は逆にナイフの青年を窓から突き落としました。
しかし少女を連れた男性が佐藤を追いかけてきました。
男性は世界を破滅から救うため葉っぱに穴を開ける役に選ばれたと語ってきます。
実は男性のセリフは佐藤の“虫くい”に書かれたセリフと同じものでした。
男性は少女に指輪を渡すと力尽きてしまいます。
少女はゆっくりと佐藤の元に歩み寄ると薬指に指輪をはめてきました。
エリという少女に出会ったことで自身が小説のような運命に巻き込まれることになった佐藤。
彼はこの運命の中でハッピーエンドを迎えるのでしょうか!?
それとも自分の運命さえもバッドエンドにしてしまうのでしょうか!?
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『VANILLA FICTION』最終回の結末は?
エリという天使のような少女を助けた佐藤は彼女と共に世界を破滅から救うゲームへ参加することになりました。
数々のゲームに参加していく佐藤は双六ゲームで最後の対戦相手を迎えることになりました。
ゲーム中に自分の最期を考え始めた佐藤はエリを幸せにしたいと思い始めます。
いつもはバッドエンドしか思い浮かばないのですがエリにはハッピーエンドを迎えてほしいと思う佐藤。
果たして佐藤はエリを幸せへと導くことができるのでしょうか!?
誰もが納得できる最終回の詳しい内容は、『VANILLA FICTION』を読んでご自分の目で確かめてみてください。
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