女王オフィーリアよ、己の死の謎を解けのネタバレ(漫画)!

今回は「練間エリ 原作 石田リンネ」先生の『女王オフィーリアよ、己の死の謎を解け』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『女王オフィーリアよ、己の死の謎を解け』はこんな漫画(あらすじ)

アルケイディア国は豊かな自然と鉱物資源に恵まれていて、妖精王リアに守護されていると言われています。

オフィーリアは王位継承権第一位だった兄と、当時の国王だった父親が急逝したことで女王の座を戴冠することになりました。

女王として理想とされる妖精の女王を全うしていたオフィーリアだったのですが、何者かの手によって暗殺されてしまいます。

殺されてしまったオフィーリアは妖精王リアの王冠にかけられた呪いによって10日間だけ生き返ることができました。

その10日間でオフィーリアは自分を殺した犯人を探し出すことにします。

陰謀が渦巻く王宮を舞台にした『女王オフィーリアよ、己の死の謎を解け』

今回は生き返ったオフィーリアが雪辱を晴らしていくサスペンス漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

オフィーリアと一緒に犯人を探してみてください。

 

『女王オフィーリアよ、己の死の謎を解け』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

オフィーリアの死に顔を見た夫のデイヴィットが微笑んでいます。

オフィーリア
「夫を陰ながら支える優しくて控えめで、まるで妖精の女王のような美しさの女王オフィーリア、そんな私はもういない、文字通り一度殺されたのだから」

アルケイディア国は豊かな自然と鉱物資源に恵まれていて、神々に愛されている妖精王リアに守護されていると言われていました。

そんなアルケイディア国の女王になったのは今から約2カ月前のことです。

2ヵ月前のアルケイディアは隣国のクレラーンと戦争状態になっていました。

アルケイディア国は戦争を有利な状態で進めていきます。

しかし勝利を目前にした中で王位継承権第一位だったオフィーリアの兄と、当時国王だった父親が相次いで亡くなってしまいました。

緊急事態によって進軍は中断されてしまいます。

オフィーリア
「その混乱により急遽誕生した十七歳の女王、そしてクレラーンとの勝敗は自国から追い払ったという曖昧なものになってしまった、今日の議題は勿論そのクレラーン侵攻についてなのだけど・・・」

国王軍司令官のウッドヴィルは全面攻勢を仕掛けるべきだと主張していました。

王位継承権第一位のジョンもこちらから進軍することに同意しています。

ジョンが婚約した女性の父親であるバトラーはこの機会にジョンを王に即位させたいと考えていました。

様々な思惑が交錯する中、全面戦争再開には慎重的なオフィーリアが意見を求められます。

オフィーリア
「・・・私は・・・今は冬支度を優先するべきだと思っているわ・・・」

控えめな意見を述べると呑気だと笑われてしまいました。

弟のジョンも父親や兄なら違う意見を言っていただろうと失望しています。

結局この日はクレラーン侵攻についての結論は出ませんでした。

部屋に戻ったオフィーリアはため息をついてしまいます。

オフィーリア
「彼らは現状が不満というより女王が不満・・・ってことかしらね・・・」

ジョンはオフィーリアの王としての器量を認めていません。

全面戦争を再開したいウッドヴィルは慎重派のオフィーリアが邪魔だと思っています。

バトラーはオフィーリアに代わってジョンを王に即位させようと画策していました。

オフィーリア
「・・・けれど別に呑気なことなんて言ってないわ、私には私の考えが・・・」

戦争の再開に慎重な自分が呑気だとは思っていません。

国王だった亡き父親からはもしも妖精王リアの王冠を戴冠することになったらデイヴィットに助けてもらいなさいと言われました。

社交界で妖精の女王となり夫を支えることが女性の幸せなのです。

オフィーリア
「両親が私の幸せを想い授けてくれた言葉・・・思い通りにいかないことをはしたなくわめくのは妖精の女王のすることではないのはわかっているわ・・・実際言葉の重みや政治の才はデイヴィットのほうが長けている」

考え事をしていると部屋の見回りを終えた近衛師団隊長のオリバーが、安全であることを報告しに来ました。

オリバーはデイヴィットが傍にいなくてもオフィーリアの身は自分が守ると言って部屋を出ていきます。

しかしオフィーリアは近衛師団隊長のオリバーを苦手だと感じていました。

オフィーリア
「近衛隊長としては誰しもが認める立派な男・・・けれどあのあからさまな敬愛以上の想いを孕んだ視線・・・大体護国卿・・・デイヴィットがいなくてもってひと言余計なのよ・・・たとえ今は彼の気持ちが私に向いていなくても私は彼を愛しているんだから・・・」

デイヴィットは家が決めた結婚相手です。

それでもオフィーリアは小さい頃からデイヴィットに憧れていたので、結婚が決まった時は大喜びしました。

ただデイヴィットが求めていたのは王配という立場だけだったのです。

恐らく現在はどこかの愛人と過ごしていることでしょう。

辛い気持ちはありますがオフィーリアはデイヴィットの理想が優しくて控えめで穏やかな女性だということを理解しています。

オフィーリア
「わかってるわ・・・彼の浮気を責めたら余計に心は離れてしまうって・・・女王としてだけでなく妻としても理想とすべきなのは穏やかな春の陽射しのような妖精の女王ってことなのよね・・・」

あくまでも妖精の女王として振舞うつもりのオフィーリアだったのですが、ここから運命の歯車が大きく動き始めることになるのでした。

 

 

常に冷静な女王の立場を取り繕っているオフィーリアはとても賢い女性だと思いました。

そんなオフィーリアを飾り物の女王と決めつけ陰謀を画策する男たちが鬱陶しいですね。

死んだことで生まれ変わったヒロインの活躍を描いていく『女王オフィーリアよ、己の死の謎を解け』

ここから何者かによってオフィーリアが暗殺されてしまいます。

登場人物全員が容疑者という複雑な物語になっていますよ。

後編

眠る前に女官のアンがハーブティーを持って来てくれました。

読書してから眠るつもりだったのですが、せっかくなのでハーブティーを頂くことにします。

オフィーリア
「苦っ・・・茶葉を変えたのかしら・・・ふぅ・・・今日はもう寝ましょう・・・」

苦々しく思うことが多すぎるのは自分の努力が足りないからなのかもしれません。

それでも努力や我慢の先には幸せが待っていると信じて眠ることにします。

しかし眠っていると息ができなくなり手が痺れてきました。

苦しんでいると何者かがオフィーリアの首を絞めてきます。

オフィーリア
「な・・・私・・・殺される・・・?誰・・・ねえ・・・あなたは誰・・・っ!?」

何が起きたのか全く分かりません。

意識が遠のいていく中、何者かの笑い声が聞えてきます。

妖精王リア
「女王オフィーリア、君は殺された!」
オフィーリア
「殺され・・・た・・・」
妖精王リア
「そうだよ、妖精王リアの王冠の持ち主が殺されたんだ、よって古の約束に従って条件が揃えば王冠の呪いが発動するよ」
オフィーリア
「・・・呪い・・・?」

王冠の呪いが何を意味しているのか分かりません。

声の主によるとオフィーリアは聖堂の鐘が40回鳴った後、10日間だけ生き返るそうです。

その10日間を有効活用すればオフィーリアの願いが叶うかもしれません。

妖精王リア
「さあ言ってごらん、最期の願いを」
オフィーリア
「私の・・・最期の・・・願い・・・それは・・・私は私を殺した犯人を知りたい!」

願いを告げると悲しい鐘の音が聞えてきました。

鐘の音を聞くと父親と兄の葬儀を思い出して悲しくなります。

今回は誰の死を悲しんでいるのか考えていると、ジョンやウッドヴィルの声が聞こえてきました。

彼らは女王が死んだことでクレラーン国への攻勢が可能になると喜んでいます。

さらにオフィーリアの燃えるような怒りにデイヴィットが油を注ぎました。

デイヴィット
「オフィーリア、本当に都合のいい時に死んでくれたね、君の弟はまだ若い、次の王は護国卿である私にしてみせるよ、死んでくれてありがとう、純潔の我が女王よ」

死んだ妻を見て笑ったデイヴィットを見たオフィーリアは、自分に努力が足りなかったわけではなく愚かだったことに気づきます。

オフィーリアの努力と我慢は彼らの目には何も映っていませんでした。

彼らは自分の欲を満たすことだけしか考えていないのです。

オフィーリア
「・・・それなのに頑張れば幸せが待ってるって私は必死で・・・こんなことならもっと好きに生きればよかった!」

必死になって努力してきたのにオフィーリアは殺されてしまいました。

殺したのが誰なのか考えているとオフィーリアは手を動かせることに気が付きます。

声の主が言っていたようにオフィーリアは生き返ることができました。

王冠の呪いが何を意味しているのかはまだ分かりません。

また声の主が誰なのかも分かりませんが今はどうでもいいことです。

生き返ったことが何よりも重要な事でした。

デイヴィット
「・・・オフィーリア・・・!?」

棺の中から起き上がってきたので周囲が騒然とします。

オフィーリアはそのままデイヴィットに手を貸すよう指示しました。

そしてデイヴィットの頬を思いきり引っ叩きます。

オフィーリア
「妻の死に顔を見て笑うなんてことがよくもできたわね!!」

新しく生まれ変わったオフィーリアは、弔いの必要がないため聖堂の鐘を止めさせました。

両親が願った姿ではありませんが、今日からなりたかった自分になるため我慢することをやめます。

政治を夫に任せる控えめな女王を演じる必要もありません。

何事も自分の意志で決定を下す勇ましい女王としてやりたいように生き、自分を殺した犯人を見つけ出してから死ぬことを決めました。

オフィーリア
「アルケイディアに住む子らよ!ご覧の通り女王オフィーリアは生きているわ!妖精王の加護の下、春の陽射しがあなたたちに降り注ぐでしょう・・・!」

一度は死んだ身なので怖いものは何もありません。

まず女王が生き返ったことを実感させるため、女官たちにいつも通りの業務を指示します。

そして宝物庫にある妖精王リアの王冠を執務の間に持ってくることを命じました。

オフィーリア
「王冠の呪い・・・確かにそう言っていた・・・あの声は・・・」

王冠を調べれば何か分かるかもしれません。

触れてみるとあの声が聞こえてきました。

妖精王リア
「きちんと生き返ったようだね、オフィーリア!僕は妖精王リアさ!」
オフィーリア
「妖精王・・・リア・・・!?」

10日間でオフィーリアは己の死の謎を解明できるのでしょうか!?

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『女王オフィーリアよ、己の死の謎を解け』を読んだ感想

両親の願いを叶えるため我慢を続けてきたオフィーリアの姿が痛々しかったです。

生き返ったことで自分の意志に従うと決めた姿からは生前とは対照的な力強さを感じました。

タイムリミットが迫る中、自分を殺した犯人を見つけ出す『女王オフィーリアよ、己の死の謎を解け』

オフィーリアの周囲に存在している人物全てが殺人の動機を抱えています。

妖精王の力を借りたオフィーリアの謎解きから目が離せなくなりますよ。

 

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