悪の華道を行きましょうのネタバレ(漫画)！第2幕の見所は？

今回は「漫画 やましろ梅太　原作 真冬日」先生の『悪の華道を行きましょう』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『悪の華道を行きましょう』はこんな漫画(あらすじ)

王子に婚約破棄されたセレスティーヌは、仕組まれた中年デブオヤジとの結婚式を行っている最中に前世の記憶が蘇りました。

前世でヒロインを散々苛め抜いた挙句、中年男と結婚させられたセレスティーヌは自分が中年男性を好きな枯れ専であることを思い出します。

結婚した旦那様が好みだったので愛情を伝えると、仕組まれた結婚であるにも関わらず旦那様もセレスティーヌを愛してくれるようになりました。

ですが幸せな結婚生活を送る2人を妬んだ王子が、旦那様の失脚を計画していることが判明します。

そこでセレスティーヌと旦那様は、王子を他国の下品な女王と結婚させることにしました。

セレスティーヌはここから旦那様と悪の華道を歩み始めることになったのです。

侯爵令嬢のシンデレラストーリーを題材にした『悪の華道を行きましょう』

今回は人気を集めているラブストーリーの第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

悪に染まっていくセレスティーヌの誇り高き姿が描かれていますよ。

『悪の華道を行きましょう』の魅力紹介（ネタバレ含む）

第2話前編

セレスティーヌと旦那様が馬車に乗って移動しています。

「見てください旦那様、野生の兎がいますよ、ふふっ、可愛らしいわ」

「うむ、実に生きのいい兎だ、あれはいい毛皮になる」

旦那様はセレスティーヌが何も言わないので返答を誤った気がしてきました。

不安になってきたのですがセレスティーヌは笑ってくれます。

セレスティーヌの笑顔を見ていると旦那様の顔が赤くなってきました。

「ふふ、ところで旦那様、この馬車はどちらに向かってますの？」

「うむ、新しく所有する事になった領地に少々視察にな」

到着したのは前の領主が目を掛けていた孤児院です。

旦那様は引き継いだ孤児院に顔を出すため、セレスティーヌと共に訪問しました。

「これは・・・！このような辺境の田舎へようこそおいでくださいました、わっ・・・わたくしこの孤児院の院長を務める者でございます」

「簡素な前触れのみの訪問失礼する、こちらの女神は私の妻だ」

院長は女神のようなセレスティーヌの笑顔に、思わず頬を赤らめました。

そんな院長に旦那様は領主が後退しても孤児院の支援を続けると約束しました。

「あっ・・・ありがたきお言葉でございます、どうか子供たちにもご挨拶の機会をお与えくださいませ」

院長が子供たちに挨拶をさせます。

あまり経験がないので旦那様はたじろいでしまっていました。

オロオロする旦那様の姿もセレスティーヌの目には可愛らしく映ります。

「そ・・・そうだセレス、子供たちへの贈り物を用意してある、悪いが配ってはくれぬか」

「ええ、勿論」

「ワシは院長と今後の詳細を話す、院長案内を」

旦那様が院長と孤児院の中に入っていきました。

セレスティーヌは挨拶してくれた子供たちに自己紹介をします。

美しいセレスティーヌの挨拶に子供たちは大喜びしてくれました。

「プレゼントを運びたいのだけど広い場所はある？」

子供たちが中庭に案内してくれます。

中庭に数多くのプレゼントを運び入れると、子供たちからお姫様なのか尋ねられました。

キラキラしていて素敵なドレスを着ているので絵本のお姫様にそっくりだと褒められます。

喜ぶセレスティーヌだったのですが、お姫様ではないと否定する子供が現れました。

「おいお前ら！この女はお姫様でもなんでもない、ただの傲慢な貴族の女だ！みんな騙されるなよ！」

イーサンという少年はどうしてセレスティーヌを毛嫌いしているのでしょうか！？

夫婦円満なセレスティーヌと旦那様が向かったのは、可愛い子供たちが出迎えてくれた孤児院でしたね。

引き継いだので顔を出しに来たと言っていた旦那様ですが、孤児院を訪問した事には別の目的があるのです。

信念を貫きながら許されざるべき者を断罪していく『悪の華道を行きましょう』

明るい雰囲気の孤児院ですがとんでもない秘密を抱えていました。

旦那様とセレスティーヌは孤児院の秘密を断罪していく様子にご注目ください。

第2話後編

イーサンは旦那様とセレスティーヌがプレゼントしてくれたものを見せかけだと切り捨てました。

「こいつら貴族は恵まれないオレたちを見て優越感に浸りたいだけなんだよ」

「私はそんな事で優越感になど浸らないわ」

「嘘をつくな、綺麗事なんていくらでも言えらぁ」

「あなたは何をそんなに怒っているの？」

大喜びしている子供たちにイーサンは、前の領主だった男爵の娘がしてきた悪行を思い出させます。

前領主の娘は孤児院の子供たちが可哀想だと涙を流し、セレスティーヌたちのようにたくさんのプレゼントを用意してくれました。

最初はイーサンも娘のプレゼントを純粋な厚意だと受け取ったそうです。

「だけどあの女はそこにいるテトを思いきり蹴り飛ばしたんだ、その理由がヨダレで汚れた手でドレスを触ろうとしたからだ、極めつけは痛みに泣くテトに罵倒まで浴びせやがった、貴族なんてのは所詮そんなもんだ」

耳障りの良い言葉を並べながら、心のどこかで自分達を馬鹿にしている貴族のことが許せません。

ここで女の子が言い争いからテトを遠ざけようとします。

するとセレスティーヌが女の子とテトを抱きしめました。

女の子は草むしりをしていたため汚れている自分と、ヨダレを垂らしているテトに触れないでほしいと訴えます。

「いいこと？汚れたのなら新しい服に着替えればいいのよ、汚れ如きでとやかく言う貧乏貴族と一緒にしないでちょうだい」

セレスティーヌの発言で子供たちに笑顔が戻ります。

しかしイーサンは納得していません。

「そうやって弱者から巻き上げて贅沢してる癖に偉そうにするなよ、傲慢貴族が」

「あなたイーサンって言ったかしら？見た所年長者のようだけどあなたが一番聞きわけのない子供だわ、他の子供は無意識にでもわかっているのよ、私に取り入るのが最良だという事を、それなのにあなたときたらくだらないプライドでこの子たちのチャンスを潰そうとしているのよ」

「黙れ、傲慢貴族！」

「その傲慢な貴族に施しを与えられて生きているのに、それに文句を言うだけのイーサンこそ傲慢ではなくて？弱い者が搾取されるのはこの世の条理、それに不満を抱える事しか出来ない者がいくら吠えようが誰の耳にも届かないわ」

悔しさで震えているイーサンにセレスティーヌは施された分を何倍にも突き返してみなさいと挑発します。

さらにイーサンが大人になるまで待ってあげると伝えました。

「は？な・・・んだよ、それ」

「いいことイーサン、金持ちこそケチなものよ、私はお金を無駄にするのが大嫌いなの、私たちがお金を出すのはあなたたちの未来に先行投資をしているだけ、この意味あなたならわかるわね？」

「みてろよ・・・大人になって誰よりも稼いで必ずアンタん所に突き返しに行ってやる」

「楽しみに待ってるわ」

生きていく上で大切なことを伝えられたセレスティーヌだったのです。

一方その頃、旦那様は孤児院の院長と話をしていました。

旦那様は孤児院を支援していた前領主が贈賄と反逆罪を犯していたことを院長に伝えます。

院長は若く美しい妻を娶った旦那様が孤児院を引き継いでくれたことに感謝していました。

「院長や、妻を見てわかる通りワシは若い娘が大好物でな、噂では男爵はそういう商売もしていたらしいのだが・・・もしやその商売はここを基点にしているのではないか？」

「は・・・ははっ・・・男爵様が捕まってどうしようかと思ってましたがそうか・・・本当によかった・・・ええ、ですが残念ながら年頃の娘は出荷したばかりでして、あと三年程待っていただければ今いる女児がいい具合に育ちます」

「捕らえろ」

孤児院で行われていた人身売買を旦那様は摘発しに来たのです。

続いて宰相の権力を行使して証拠品の押収と売られていった子供たちの手掛かりを捜索することにしました。

「何故だ、宰相がこんなちっぽけな犯罪一つ潰した所で世の中は何一つ変わらない！そんな事もわからないのか！」

「ワシは世の中をよくしようなど考えた事はないわ、行動の全てはセレスとの未来の為にある、セレスに害をなす者、それに手を貸した者にはそれ相応の報復をする」

「オレはあんたの嫁を害した憶えはない！」

「男爵が溺愛していた娘がいたろ？あの娘には夫婦で少々世話になってな、ここは男爵の主な資金源になっていた、それが気に食わんだけだ、恨むなら娘に甘かった男爵を恨むんだな」

院長を断罪したのはヒロインとしてセレスティーヌを陥れようとした男爵の娘に対する報復でもあったのです。

旦那様は心労をかけたくないので、今回の断罪はセレスティーヌに気付かれないよう処理しました。

しかし賢いセレスティーヌは全てを理解しています。

「ねぇ旦那様、悪は成敗出来ましたか？」

「気付いていたのか・・・」

「ええ、子供たちは痩せてはいませんでしたが肌や髪が荒んでいました、何より年長者に女の子が一人もいませんでしたもの、とてもまともに運営された孤児院でない事はわかりますわ」

「むむ・・・ご名答だ・・・」

子供たちの様子を観察したセレスティーヌは旦那様の目的を見抜いていました。

その上で旦那様の行動に理解を示します。

「これからも悪は成敗していかなきゃ、だって私たち夫婦以外の悪なんて目障りですもの」

「あぁ、栄える悪は我らだけで充分だ」

「あっそうだ旦那様、私孤児院で面白い子を見つけたの、芯のあるとてもいい目をしていたわ」

セレスティーヌと出会ったイーサンという少年はその後、孤児院を無事に卒業し商人に弟子入りしました。

そして宰相家お抱えの大商人へと成長するのですが、それはまた別のお話ということになります。

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2024.11.04

『悪の華道を行きましょう』はこんな人にオススメ

ドラマチックなラブストーリーを読みたい人にオススメの作品です。

悪を自認する宰相夫婦が他の悪を成敗する様子が迫力満点に描かれていきますよ。

目障りな悪者を排除していく『悪の華道を行きましょう』

清々しさを感じさせてくれるダークヒーローのカッコ良さを表現しています。

潔く悪へ堕ちていく新たなヒーロー像に感動しました。

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