『捨て悪役令嬢は怪物にお伽噺を語る』のネタバレ(漫画)!

今回は「原作 秋澤えで 作画 桐野壱」先生の『捨て悪役令嬢は怪物にお伽噺を語る』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『捨て悪役令嬢は怪物にお伽噺を語る』はこんな漫画(あらすじ)

ラクスポルンの公爵令嬢として平和に暮らしているシルフ・ビーベルは、家名に相応しい淑女となるべく努力を続けています。

その甲斐もあって王子の婚約者に選ばれました。

本当は王立図書館の司書になるという夢を捨てきれません。

決して叶うことはないと知りながら夢を見ていたシルフは、友人の謀略によって怪物が住むと噂されるダーゲンヘルム王国へ追放されてしまいました。

一度は死を覚悟したシルフだったのですが、怪物が住む国で彼女を待っていたのは意外な運命だったのです。

ヒロインの数奇な運命を描写していく『捨て悪役令嬢は怪物にお伽噺を語る』

今回は大人気小説をコミカライズしたSFファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

対人トラブルを乗り越えて夢をかなえようとするシルフの姿から勇気を貰ってください。

 

『捨て悪役令嬢は怪物にお伽噺を語る』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

シルフ・ビーベルが檻に閉じ込められ森の奥へ運ばれています。

シルフ
「シルフ・ビーベルは親から婚約者から国から捨てられました」

周囲の人々に捨てられたシルフは王国の兵士たちによってダーゲンヘルム王国の近くの森に置いて行かれました。

ダーゲンヘルム王国は怪物が住んでいるという噂のある恐ろしいところです。

シルフ
「領主であるダーゲンヘルム王は夜な夜な国外を彷徨っては乙女を食い荒らすという噂です、足の先から頭の先まで臓腑から骨まで余すことなく、そうしてダーゲンヘルム王は何千年も生き続けているのです」

このような恐ろしい場所にシルフは置き去りにされました。

檻に入れられた現状を考えればシルフの命は風前の灯火と言えるのかもしれません。

冷えた檻によって触れた場所から体温を奪われ、吹き付ける風もシルフの体力を奪っていきます。

シルフ
「なぜわたくしがこれほどの目に遭わねばならないのでしょう」

シルフ・ビーベルはラクスポルン王国の公爵令嬢で、両親と兄の4人家族で平和に暮らしていました。

公爵家の令嬢は家名に相応しい淑女になるためしっかりとした教育を受けなければなりません。

シルフ
「勉強は大変でしたが未来の自分のため、家のためを思えばさして苦にもなりませんでした」

順調に成長していく中、シルフに転機が訪れます。

それはラクスポルン王国の王子・ミハイルが8歳を過ぎた頃、彼の婚約者選びが始まりました。

婚約者の候補は家柄や地位、品位がある令嬢たちです。

王家の血縁に当たる公爵家のシルフも順当に候補として選ばれました。

シルフ
「しかしながら無礼ながらわたくしは結婚にもミハイル様にもほとんど興味はございませんでした、もちろん家名を汚さぬよう彼の方に無礼のないよう相応の振る舞いをいたしておりました」

両親からは公爵家を発展させることが何よりも大切だと言われています。

しかしシルフは王子との結婚を望んでいるわけではありません。

叶うことはないと分かっていますが、シルフは王立図書館の司書になることを夢見ていたのです。

シルフ
「この国の全ての書物が知恵が歴史が思想が集まる至高の場所、決して叶うことはないと知っていました、わたくしの歩むべき未来は決まっていました、それでも夢見ることだけは自由であると」

ただ書物を愛でることを楽しみにしていました。

そんな中、いつものように読書をしていると女の子が声を掛けてきます。

カンナ
「ねえ、それおもしろい?」
シルフ
「はい、とても」

シルフはカンナという女の子と友達になりました。

読書が大好きなカンナが語ってくれる物語をシルフはどんどん好きになっていきます。

カンナ
「シェルシェル!またここにいた、相変わらず物語大好きね、シェルシェル、今日は何を読んでるの?」
シルフ
「この前の本の下巻なの」
カンナ
「私もこの前上巻読み終えたわ、泉のシーンがすてきだった!」

お互い読書が好きなのですぐに仲良くなれました。

シルフはどんどん弾んでいく会話に胸が高鳴っていきます。

シルフ
「ねえカンナ様、またあなたのお話を聞かせてくれないかしら?」
カンナ
「いいわ」

カンナはシンデレラや白雪姫、千夜一夜物語や竹取物語を話してくれました。

その物語たちは聞いたこともないほど彩が豊かで、シルフは心から楽しい時間を過ごせたのです。

一方その頃、シルフと王子の婚約が決まりました。

家族や友人に祝福されシルフは夢を諦め婚約を受け入れます。

しかしここから彼女は全てを奪い取られることになるのでした。

 

 

公爵家を発展させるため夢を諦めざるを得ないシルフの立場に同情しました。

大好きな本に囲まれている時だけが安らげるのかもしれませんね。

複雑な人間関係がヒロインの環境を変化させていく『捨て悪役令嬢は怪物にお伽噺を語る』

ここから人間の醜い部分が表現されていきます。

どん底に突き落とされたシルフの表情にもご注目ください。

後編

シルフと王子の婚約が決まったことは学友たちの耳にも入っていました。

学友たちから祝福されているとシルフのクラスに編入生が紹介されます。

編入生のカンナ・コピエーネ男爵令嬢が紹介されると、シルフは思わず声を出してしまいました。

シルフ
「どうしましょう・・・物語好きで平民のシェルシェルが実は貴族の娘だったなんて、騙されたと失望してしまうかもしれないわ」

シルフはカンナに自分の身分を明かしていません。

そのカンナがクラスに編入してきたのです。

カンナ
「シルフ様っ!一緒にご飯を食べませんか?」
シルフ
「カンナ様、喜んで」

不安だったのですがカンナはいつもと同じように接してくれました。

そのこともあり2人は学内でもどんどん仲良くなっていきます。

シルフはカンナを大切な友達としてミハイルにも紹介しました。

読書を楽しみ学園生活も満喫していくシルフ。

しかしこの幸せな日々は長続きしませんでした。

シルフ
「ああ、しかしわたくしは愚か者でございました、人間は考える葦である、考えぬ葦はただただ枯れ果て塵となる、それをわたくしは忘れていたのでございます、持っていたものがこの手からこぼれていくのは突然のことでした」

ある日、王子のミハイルに呼び出されたシルフは恫喝されてしまいます。

その理由はカンナに嫌がらせをしてきたというものでした。

もちろんシルフは嫌がらせなどしていません。

ですがミハイルと懇意に接しているから嫉妬したと疑われました。

嫉妬などしていないことを説明しようとするのですがカンナが割って入ります。

カンナ
「昨日の夕方、シルフ様は私を人気のない校舎に呼び出したんです、公爵家の方の言葉を無視することも断ることもできなくて・・・それで一人で行ったら彼女に酷いことを言われて階段から」

昨日の夕方、シルフは王立図書館で読書をしていました。

しかし高貴な身分の公爵令嬢は図書館に通うことなどありません。

そのため図書館にいたというアリバイを誰にも信じてもらえませんでした。

シルフ
「わたくしが図書館にいたことを証明する方法が何もないことを彼女は知っていました、だって彼女だけなのです、わたくしが身分を偽りシェルシェルとして王立図書館に通っていることを知っているのは」

ずっと平民を装ってきたのでシルフが図書館を使っていた履歴は検索することはできません。

こうしてシルフは嫉妬心からカンナを殺そうとした悪魔の娘というレッテルを貼られてしまったのです。

しかし不思議とシルフの胸に恨みも怒りも湧いてきませんでした。

シルフ
「あったのは諦念と微かな幸福の残滓でした、彼女にその気がなくてもわたくしにとって彼女と過ごした図書館での時間はまぎれもない幸せだったのです」

コッペリアの喜劇に見えるかもしれませんが、図書館にはシルフの望んだ幸せな時間が流れていたのです。

そんなシルフが閉じ込められた牢屋にカンナが姿を現しました。

カンナ
「ここで殺されないことを感謝することね、知ってる?白雪姫の悪い魔女は焼けた鉄の靴を履いて踊りながら死んでいくの」

シンデレラでは継母と義姉たち、桃太郎では鬼が殺されました。

カンナがシルフに語った物語ではヒーローとヒロインの邪魔をした悪者は全て死んでいます。

シルフ
「ええ知ってますわ、貴女のお話はいつも楽しく素敵でした」
カンナ
「いいえ、貴女はまだ知らないことがあるの、シルフ・ビーベル、最期にいいお話を教えてあげる、ヒロインの邪魔をする悪役令嬢は婚約破棄されて皆の前で断罪されてそれから国外追放されるのよ」

ヒロインのカンナは王子と結婚することになっていて、悪役令嬢のシルフはダーゲンヘルム王国に追放されるということがカンナの筋書きでした。

それから数日後、カンナの言った通りシルフはダーゲンヘルム王国の森へ置き去りにされてしまったのです。

シルフは自分がどうして悪役令嬢に選ばれたのかが分かりません。

物語の主役に抜擢されて脚光を浴びることも望んでいませんでした。

それでもシルフは生きることすら許されなかったのです。

シルフ
「ここから助かる気はいたしません、しかしながら一縷の望みを抱くことはどうか許していただきたい、どうか善良な人間がわたくしを拾ってくれるよう、公爵令嬢でも罪人でも悪役令嬢でも誰でもないわたくしを」

孤独の中で祈ったシルフの希望は叶うことがあるのでしょうか!?

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捨て悪役令嬢は怪物にお伽噺を語るのネタバレ(第2話)!

2023.02.10

 

『捨て悪役令嬢は怪物にお伽噺を語る』を読んだ感想

公爵令嬢から悪役令嬢に転落させられたシルフがとても可哀想でした。

カンナの謀略も酷いですが彼女の言葉を鵜吞みにした王子たちにも腹が立ちますね。

完成度の高いストーリーで読者を魅了している『捨て悪役令嬢は怪物にお伽噺を語る』

タイトルだけでなく内容もインパクト抜群のものに仕上がっています。

第1話を読んだだけで夢中になれる面白さを是非体感してみてください。

 

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