どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。のネタバレ!

今回は「釜田 漫画 六つ花えいこ」先生の『どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。』はこんな漫画(あらすじ)

王都からほど近い森の奥深く、湖に囲まれた小さな島に一軒のあばら家がポツンと建っています。

あばら家は人が立ち寄らない魔女の庵で、ここに住んでいるロゼは湖の魔女と呼ばれていました。

そんな魔女の庵にハリージュ・アズムという騎士がやって来て、惚れ薬の作成を依頼してきます。

ロゼはハリージュに片想いをしていたので想いを伝えることができないまま失恋してしまいました。

少しでも彼と一緒にいたいロゼは惚れ薬の完成を引き延ばすため、ハリージュに次々と素材の注文をお願いしていきます。

惚れ薬の完成までにロゼの想いはハリージュに伝わるのでしょうか!?

失恋から始まった恋模様を描いていく『どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。』

今回は切ない恋がテーマのSFファンタジー漫画についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

引きこもりの魔女とエリート騎士のハートウォーミングなやり取りが繰り広げられていきますよ。

 

『どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

ロゼが暮らしている魔女の庵にあり得ない訪問者が現れました。

ハリージュ
「失礼する、湖の魔女殿のお宅で間違いないだろうか」
ロゼ
「はい・・・ええ、湖の善き魔女の庵です」
ハリージュ
「唐突だが依頼を受けてもらいたい」

魔女の庵には用事がない者は決して立ち寄ることがありません。

王都からほど近い森の奥深く、湖に囲まれた島に建てられた庵と外部を繋ぐものは一艘の小舟だけです。

ロゼは幼い頃に母親が亡くなったため、魔女の祖母に育てられました。

4年前に祖母も亡くなってしまい現在は1人で暮らしています。

この庵を訪れる人は魔女にしか作れない魔女の秘薬を求めていて、特別な効力を持つ薬を求める人は身分を隠したがる人がほとんどでした。

ロゼ
「彼もまたそうなのだろう、けれど私は彼を知っている、名をハリージュ・アズム、王宮勤めの超級のエリート騎士様、父親は貴族らしい、こんなところとは無縁な人・・・だと思っていた、私の知る限りでは」

エリート騎士が来るような場所ではありません。

用件も分からないのでロゼは戸惑ってしまいます。

ハリージュ
「惚れ薬を作って欲しい」

依頼内容に動揺したロゼがレタスを食べ始めました。

食べながらハリージュの依頼に答えていきます。

ロゼ
「・・・あいにくと惚れ薬は現在品切れしておりまして」
ハリージュ
「なら作れるのだな?」

作りたくない理由があるのですが作れることを見抜かれました。

ハリージュは調薬に必要な物があれば全て自分が揃えると言ってきます。

ロゼ
「・・・お高いですよ?」
ハリージュ
「言い値で払おう」
ロゼ
「それにお時間もかなり頂くことになるかと・・・」
ハリージュ
「待とう・・・申し訳ないがこの件に関して拒否権は無いと思って欲しい」

こうして魔女のロゼは惚れ薬によって失恋しました。

仕方なく必要な物の調達をお願いします。

数日後、再びハリージュが魔女の庵にやって来ました。

ハリージュの力強く優雅につり上がった眉、群青色の美しい瞳、そして灰色の髪が美しすぎてロゼは鳥肌が立ってきます。

ロゼ
「では確認させて頂きます」
ハリージュ
「襟巻き蝙蝠の超音波で酔わせた火鼠の肝だったな」
ロゼ
「はい、間違いありません、さばく時に傷つけないようお気遣い頂いたようで」

これほど綺麗な状態のものは久しぶりに見ました。

ハリージュはかなり丁寧に扱ってくれたようです。

ハリージュ
「これでようやく・・・」
ロゼ
「はい、ようやく次の素材をお願い出来ます、次は・・・」
ハリージュ
「まだあるのか!?これで何度目だ!?前回は断崖絶壁の崖にしか咲かない花の花粉、その前は天から最初に落ちてくる雨粒、その前はどえらい悲鳴をあげる薬草の根、どれも手に入れるまでに時間のかかる物ばかりなのにどうして一度にまとめて言えない!?」

とうとうハリージュの怒りが爆発しました。

怒った顔もロゼには眩しく感じます。

見惚れながらロゼはハリージュが惚れさせたい人のことを想像していました。

ハリージュほどのイケメンが惚れさせたい相手はかなり高嶺の花なのかもしれません。

ただどんな事情があるにせよ、ハリージュに惚れさせたい人がいるということは間違いないのです。

ロゼ
「片思いの相手がやってきた、惚れ薬を作って欲しいとやってきた、ハリージュ様は私が自分に片思いしていることどころか私のことさえ知らなかったに違いない、私がずっと前街に出かけた際に勝手に一目惚れをしただけ、ただそれだけ」

認知されていない世捨て人の魔女には、惚れ薬を手渡すまでの時間稼ぎぐらいしかできません。

ほんの少しでも自分のことを覚えてもらえたらそれで満足なのです。

ずるさをご愛敬だと思っているロゼは、次の素材として虹色のキリギリスの触角を満月の夜にむしってきてほしいとお願いしました。

ハリージュ
「・・・満月はつい先週終わったばかりだが?俺もそれほど暇なわけでは無いのだが・・・」
ロゼ
「お時間が無いのでしたら仕方がありませんね、とても残念です」

結局ハリージュはロゼの依頼を引き受けます。

それほど相手を振り向かせたいと強く願っているのかもしれません。

ロゼはそんなハリージュに対してどこまで時間を引き延ばすのでしょうか!?

 

 

いきなりロゼが失恋してしまったシーンから物語が幕を開けましたね。

自分の恋心を隠しながらハリージュと接するロゼの姿に胸が痛くなりました。

可愛らしいヒロインの片思いを表現した『どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。』

魔女という理由で迫害されるロゼの姿に切なさを感じてしまいますよ。

そんなロゼの恋心を揺さぶるハリージュのカッコ良さにも注目してください。

後編

王都からほど近い森の奥にある湖の小島にポツンと建っている庵は、湖の魔女が何代も受け継ぎながら暮らしてきました。

今は湖の魔女となったロゼは調薬を主な仕事にしながら生計を立てています。

調合する魔女の秘薬は特別な力を持っていますが、高価なので売れる数が少なくそれだけでは食べていけません。

そのためロゼは髪の毛を若返らせる薬やカイロのような日用品の薬を作って定期的に馴染みの商人に売っています。

ロゼ
「そうやってこれからも魔女として浮世離れした世界でひっそりと過ごしていくのだと思っていたのだけれど、先日四年間もひっそりと片思いしている人が会いに来た、愛した人に使う惚れ薬を求めて」

ロゼは失恋したことでやさぐれていました。

傷心しているロゼがハリージュと出会ったのは4年前、祖母が亡くなってすぐの頃です。

調合の材料が底をついたのでロゼは1人で初めて王都を訪れました。

いつもは祖母と一緒に来ていたのでロゼは行きつけのお店へどうやって行ったらよいのか分かりません。

道を聞きたいのですが忙しそうな人たちばかりです。

ロゼ
「その頃の私は祖母から家業と家事を引き継いだばかりで、依頼人からは信頼を得られず不慣れな家事は溜まっていく一方、必死で不安でいっぱいだった」

活気に溢れた王都を楽しむ余裕はありません。

また華やかな街の人々はロゼに情けなさを感じさせました。

そんな時、酒場から湖の魔女が死んだことを喜ぶ声が聞こえてきました。

飲んでいる男性たちは死んだ魔女が200年は生きていると話しています。

ロゼ
「違う、おばあちゃんは二百年も生きていない、ご先祖様と一緒になっているんだ、おばあちゃんの名誉の為にも訂正しなくちゃ、ついでに店への道も聞けたら・・・」

話しかけようとしたのですが、男性たちは魔女が死んで安心できると言い始めました。

魔女が近所に住んでいることで街の評判が下がっていることや、魔女を追い出そうとしたら逆鱗に触れてしまうと勘違いしているようです。

ロゼの祖母は人間に危害を加えるような魔女ではありません。

それなのに街の人達は魔女に偏見を持っていたのです。

ロゼ
「その時私は初めて知った、魔女はまるで違う世界の人のように恐れられる存在で、死んで喜ばれるほど疎まれていたことを」

祖母が街の人達から悪意を向けられていたことに気づいていたかは分かりません。

もしかすると1人でずっと悪意に耐えていたのかもしれないのです。

ハリージュ
「人が死んで安心したとは胸くそが悪い、魔女も人には違いない、俺なら自分が死んだことを喜ぶ奴など呪ってやるが、彼女が善き魔女であることを祈るんだな」

同じ酒場で飲んでいたハリージュが男性たちを叱責してくれました。

ロゼはお礼を言いたいのですが魔女だと証明できるものがありません。

結局この日はハリージュ・アズムという名前と彼が騎士であることしか知ることができませんでした。

ロゼ
「彼に初めて出会った日私は恋に落ちた、決して手が届くことの無い相手だとはわかってはいた、けれどこんな形で再会するなんて・・・」

出会った日のことを思い出していると鐘の音が鳴り渡ります。

この鐘には大昔の魔女による魔法がかかっていて、来訪者が対岸の小舟に近づくと鳴る仕組みになっています。

ハリージュが来たかもしれないと思うのですが小舟に近づいたのは一頭の鹿でした。

机に戻ろうとしたロゼは身に纏っているローブが汚れていることに気づきます。

ロゼ
「洗いたい・・・けど、洗ってる間もしハリージュ様が来たらローブが無いと表情を隠せない・・・でもローブはこれしかないし・・・」

ローブの替えを購入したいのですが、二週間後まで商人は来てくれません。

かなり匂いがするので仕方なくローブを湖で洗うことにします。

他意はないのですがデート前に振りかける薬をローブにつけて、他意はありませんが髪の毛も洗っておくことにしました。

すると再び鈴の音が鳴り響きます。

ロゼ
「誰だろう、こんな森の深くまで人が立ち入ることはほとんど無いし来るとすれば依頼人・・・もしハリージュ様に今来られたら・・・いや来るはずが無い、彼は今までも夜にしか訪れなかったし、でももしかしたら・・・」

期待に胸が躍り出してしまいました。

しかし鈴の音は鹿の接近を知らせるものだったのです。

ハリージュが来たかもしれないということでロゼは今までに経験したことがないほど心を揺さぶられてしまいました。

4年前に抱いた恋心もたまに思い出して良い思い出だったと振り返る程度です。

そのため剝き出しになった自分の感情と付き合うつもりなどありませんでした。

馴染みの商人以外は魔女の元を訪れる人はほとんどいません。

だからこそ鐘の音が鳴るたびにロゼは胸が高鳴って、そして怯えてしまいます。

ロゼ
「けれどハリージュ様は私に会いに来るわけではない、魔女に会いに来るのだ、私の頭が泡だらけだろうと臭かろうとハリージュ様は全く気にしないのだ、もっときちんと私はそれを理解しなければならない」

ハリージュが訪れる理由はロゼに会うためではありません。

そのことを分かっていることを改めて実感したロゼは、ここからハリージュとどのように接していくのでしょうか!?

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死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグからのネタバレ!

2023.10.25

 

『どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。』を読んだ感想

孤独な魔女が恋した男性に揺さぶられる姿がチャーミングで印象的でした。

善き魔女と自己紹介したロゼのセリフに意味があったことも素敵でしたね。

恋心を隠しながらロゼがハリージュとの距離を縮めていく『どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。』

ファンタジーとラブストーリーがミックスした読み応えのある物語になっています。

魔女と騎士の恋模様をじっくりとお楽しみください。

 

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