今、恋をしています。のネタバレ(漫画)!八田鮎子作品の魅力は?

今回は「八田鮎子」先生の『今、恋をしています。』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『今、恋をしています。』はこんな漫画(あらすじ)

水澤さとみは中学時代に好きだった男子へ想いを伝えることができずに卒業してしまいます。

この反省と後悔から恋を頑張ろうと決意しながら高校へ入学しました。

しかし入学早々、電車の中で痴漢に遭ってしまうという大ピンチに襲われます。

そんなピンチから同じ高校の制服を着た男子が救ってくれました。

自分の気持ちと真っ直ぐ向き合おうとするさとみなのですが、助けてくれた柳生くんの見た目が怖すぎて心が折れそうになってしまいます。

ピュアなヒロインの純愛は成就するのでしょうか!?

塩対応の男子高校生と少し気弱な女子高生のラブロマンスを描いた『今、恋をしています。』

今回は恋愛漫画の名手として名を馳せる八田鮎子先生作品の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

ドキドキの恋模様を読んで恋愛の素晴らしさを再認識してみてください。

 

『今、恋をしています。』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

女子高生になった水澤さとみが電車に乗っています。

さとみ
「いきなりですがピンチです、私いま痴漢にあってるかもしれません、でもわざとじゃないかもしれないし偶然ってことも・・・やっぱり偶然じゃないーっ」

偶然かもしれないと思うのですがお尻を触ってくる手の動きが止まりません。

痴漢だと確信したさとみは痴漢に文句を言おうとします。

しかし恐怖で声を出すことができません。

するとここで急に痴漢がお尻を触らなくなりました。

さとみ
「え・・・誰か守ってくれてる・・・?」

緊張しながら後ろを見てみると、同じ高校の制服を着た男子がさとみの身体を痴漢から庇ってくれています。

電車が駅に到着すると男子は何も言わず立ち去っていきました。

さとみはお礼を言いたいのですが男子を見失ってしまいます。

さとみ
「私には心に決めたことがある、中学のとき好きな男の子がいた、勇気がなくて何も行動できなかったけど見てられるだけで幸せだからまぁいいかって思ってた」

しかしそのまま卒業したさとみには何も残りませんでした。

この経験から気になった人に出会えたら行動を起こすと決心したのです。

すぐにさとみは行動を起こすことにしました。

ですが学校内を探し回っても助けてくれた男子が見つかりません。

男子の背が高かったため先輩の教室を探していたさとみは、念のため1年生の教室も見て回ることにします。

すると廊下で男子を見つけることができました。

さとみ
「す、すみません、ちょっと」
柳生
「あ?俺?何か用?」

男子は痴漢から助けてくれたのですが、ピアスとぶっきらぼうな態度にさとみは怖いと感じてしまいます。

それでも勇気を振り絞ってお礼を言うことにしました。

さとみ
「えっと・・・今朝電車で助けてくれましたよね?私痴漢みたいなのにあってて・・・」
柳生
「あー・・・」
さとみ
「それでどうしてもお礼が言いたくて、ありがとうございました」
柳生
「礼なんていらねぇよ、べつに感謝されたくてやった訳じゃねぇ」

柳生という名前は分かったのですが、第一印象とは違って優しくはありません。

そのため自分が夢を見過ぎていたのかと思ってしまいます。

しかし放課後、帰り際に下駄箱で柳生と会ったことで彼の優しさを知ることになりました。

さとみが帰ろうとしていると雨が降ってきます。

突然の雨によって傘を持っていない女子が困っていました。

さとみ
「あのよかったらコレ」
柳生
「こっち渡しといて」

傘を渡そうとしたさとみに柳生が自分の傘を渡してきます。

そのまま柳生はカバンで雨をしのぎながら帰っていきました。

さとみには柳生が怖い人なのか優しい人なのか判断できません。

全てをハッキリさせるため柳生のことを追いかけます。

さとみ
「柳生くん!待ってください!入ってってください、狭いですけど・・・」

雨に濡れないよう自分の傘を広げてあげました。

何とか追いつけたさとみに柳生は意外な言葉をかけてきます。

柳生
「あんた誰だっけ?さっきも思ったがどっかで見たような・・・」
さとみ
「昼前も会いました・・・電車で痴漢から守ってもらった・・・」
柳生
「あー、悪いな、ありがとう」

2人は雨の中を一緒に歩いて帰ることにしました。

しかし会話が続きません。

気まずくなったさとみは何とか言葉を振り絞ります。

さとみ
「や、柳生くんは困ってる人を見過ごせない性分なんですか?」
柳生
「いやべつにフツー」

1回のターンで会話が終了しました。

ですがこんなことでめげている訳にはいきません。

さとみ
「普通ではないと思います!そうやって言えるのがすごいです」
柳生
「べつにすごかねぇよ」
さとみ
「でも助けてくれたじゃないですか、見て見ぬふりだったり怖くて行動できない人もたくさんいるのに、それを普通っていうなら私からすればやっぱりすごいです」

柳生にとっては普通の行動でもさとみにとっては痴漢から助けてくれたことは普通ではないのです。

しかし柳生はさとみも自分と同じだと思ってくれていました。

柳生
「変わんねぇよ、俺もアンタも、さっき傘渡そうとしただろ」
さとみ
「私はそんな・・・」

他人に傘を渡そうとしていた姿をしっかりと見てくれていたのです。

同じだと言われたことでさとみは頬を赤く染めてしまいました。

柳生
「あんたああいうのしょっちゅうなのか、痴漢」
さとみ
「しょっちゅうではないです、たまに」
柳生
「友達とかと学校行ったほうがいいんじゃね、もしくは女だけの車両乗るとか」
さとみ
「でも友達みんな逆方面で・・・」

友達と一緒に通えないことを知った柳生は、いつも同じ時間帯に乗っているから困ったら自分の近くに来いといってくれます。

このことでさとみは柳生が自分の思った通りの優しい人だと確信を持つことができました。

柳生のことをもっと知りたいと思うさとみは彼と距離を縮めることができるのでしょうか!?

 

 

自分の気持ちに向き合おうとするヒロインが可愛らしく感じました。

ぶっきらぼうに見えるのですがとても優しい柳生も素敵なキャラクターですね。

好感の持てる男女が恋する様子を描写した『今、恋をしています。』

応援したくなるラブストーリーになっています。

前向きに柳生へ想いを伝えようとするさとみを温かな目で見守ってあげてください。

後編

優しい人物だと分かったことでさとみは柳生のことをもっと知りたいと思うようになりました。

しかし柳生とどのように接したら良いのか分かりません。

悩んでいるさとみだったのですが、以前に応募していたホテルのディナーご招待券が当選します。

さとみ
「これなら柳生くんを誘う口実に使えるかも・・・!」

招待券を使えば柳生を自然な形で誘えると考えました。

翌日、電車の中で声をかけることにします。

柳生は言っていた通り昨日と同じ時間帯の電車に乗っていました。

さとみ
「柳生くん、おっおはようございますっ」
柳生
「何サンだっけ、冗談だよ、水澤サンだろ?」
さとみ
「からかわないで下さい・・・ちょっと本気で悲しかったです・・・」
柳生
「すまん、つーか敬語いらねぇ、タメだぞ俺ら」

背が高いことと落ち着いた態度からさとみは柳生が年上だと思っていたため驚いてしまいます。

話し始めると痴漢に遭わないよう柳生が壁になってくれました。

ますます彼の優しさに感激したさとみは本題に入ることにします。

さとみ
「柳生くん!おおおお肉っ、たくさん食べられたらいいと思いませんか!?」

招待券のことを話さなかったのでただの肉好きだと思われたかもしれません。

そのため言い直そうとしていると柳生が真面目に答えてきます。

柳生
「まぁ最高だな」
さとみ
「実はこんなものが当たったんだけど、よ・・・よかったら一緒に行きませんか!?」

勇気を出して食事に誘うことができました。

そして痴漢から助けてもらったお礼を改めてしたいとお願いします。

柳生
「いやそれはもう気にすんなって言っただろ、家族とか友達と行けよ」
さとみ
「で、でも私はっ・・・わかった!じゃあ友達と行こうかな」

本当は柳生と一緒に行きたいと思っているのですが気持ちを伝えることはできません。

気まずくなったさとみは忘れ物をしたと嘘をつき電車を降りることにします。

電車を降りると強い後悔が胸を一杯にしていきました。

結局さとみは中学の頃から何も変わっていなかったのです。

柳生
「水澤、大丈夫か?」
さとみ
「え?大丈夫ってなにが?柳生くんどうして降りたの?学校は?」
柳生
「気になったから、あんた何かヘンだと思って、気のせいならいい」

柳生はさとみの様子がおかしいと思い電車を降りて追いかけてきてくれました。

どこまでも優しい柳生の行動によってさとみが改めて動き始めます。

さとみ
「柳生くん!」

柳生が電車を待っているとさとみが階段の上から飛び降りてきました。

気付いた柳生が受け止めてくれたので怪我はありません。

柳生
「バカか?あんたなに考えてんだ」
さとみ
「ごめんなさい!でもっどうしても今じゃなきゃだめだって思ったから・・・!これ・・・お礼とかじゃなくてね、どうしても柳生くんと行きたいの、柳生くんと仲良くなりたいから」

恋から逃げることは簡単です。

しかし今回も逃げてしまえば同じことを繰り返してしまうかもしれません。

そのことが嫌だったさとみはようやく勇気を振り絞ることができました。

柳生
「ふっ、あんたさ大人しくて弱そーな女だと思ってたけど意外とめちゃくちゃするんだな、なんかちょっと楽しそうかもな」

今はこれが精一杯ですが一歩でも前に進めたことは事実なのです。

いつの日か柳生に自分の真っ直ぐな気持ちを伝えたいと思うさとみだったのでした。

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『今、恋をしています。』はこんな人にオススメ

爽やかな高校生の恋愛模様を描いた物語になっています。

そのため胸キュンできるラブストーリーを探している人にオススメの作品ですよ。

応援したくなる健気な女子高生をヒロインにした『今、恋をしています。』

自分も恋をしてみたいと思わせてくれる物語です。

初々しい純愛をじっくりとお楽しみください。

 

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