今回は「アキヤマ香」先生の『それでも男は信じません』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『それでも男は信じません』はこんな漫画(あらすじ)
29歳の幸田ランは陶芸家の端くれとして、祖父が営む陶芸教室の講師をしています。
陶芸家だけでは生計を立てられないランは、臨時講師を掛け持ちしながら毎日を過ごしていました。
忙しい日々を過ごしているランなのですが、彼女には誰にも言えない秘密があったのです。
それは男性と接触することができないほどの男性恐怖症を患っていることでした。
しかしそんなランの前にタイプの異なるイケメンが集まってきてしまいます。
彼らと関わり合いを持つようになって変化していくランの運命とは・・・！？
複雑な人間関係と交錯する運命を描いていく『それでも男は信じません』！
今回はセンチメンタルな気持ちを味わえるラブストーリーの魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
アキヤマ香先生が描く珠玉の物語をじっくりとお楽しみください。
『それでも男は信じません』の魅力紹介（ネタバレ含む）
前編
29歳になった幸田ランは大好きな陶芸に打ち込んでいます。
冒頭から自分の置かれた状況に戸惑っているラン。
物語は彼女が男性たちに囲まれるようになった以前まで遡ります。
当時のランは祖父が営む陶芸教室で講師をしていました。
陶芸教室は自宅マンションの1階にあるため、自宅と教室を行ったり来たりしています。
この教室にはランの他にも女性講師が通っていて、祖父と3人で細々と経営していました。
ランも女性講師も陶芸教室の臨時講師を3つ掛け持ちしている状況です。
そんな忙しい日々を送っているランにとって唯一の楽しみになっているのが、恋愛シュミレーションゲームの“恋するACTOR”でした。
略して恋アクにハマっているランは憂夜（ゆうや）というキャラクターの虜になっています。
昨夜は憂夜のため食費を削って課金した結果、レアもののカードをゲットしていました。
同僚の講師に熱く語るほど恋愛シュミレーションゲームにランは夢中になっています。
このようにランが二次元の男性に夢中な理由は実物の男性が苦手なためなのですが、そのことは同僚に伝えていません。
同僚の女性講師はリアルなメンズを見るのを楽しみにしていて、現在は夜の部も営業しているので男性客が増えたことを喜んでいます。
そんな事を話していると大手広告代理店に勤務している男性と、ブランド眼鏡店の店員の男性が教室にやって来ました。
この2人は同僚の推しメンズなのですが、ランは全く興味がありません。
男性客が来る事を望んでいないのですが、趣味の教室では客を選り好みできないため仕方なく対応することにします。
またランは男性が怖い事を誰にも知られたくありません。
そのこともあって心のスイッチをOFFにしながら陶芸を教えていきます。
果たしてランの男性恐怖症はこのまま治らないのでしょうか！？
頑なに男性から距離を置こうとするランの姿が印象的でした。
また仕事のため仕方なくお客に陶芸を教える姿にリアリティーを感じますね。
独特な考え方をしたヒロインの生き様を描いていく『それでも男は信じません』！
複雑な想いを抱えるランのことを応援したくなる物語です。
引き続きランの私生活を見守ってあげてください。
後編
陶芸教室が定休日になると、ランは祖父と自由に陶芸を楽しんでいます。
少し腰が痛くなった祖父がコンビニへ向かうと、足元を滑らせて転んでしまいました。
その結果、左腕の骨を折ってしまいます。
大事な手が使えないため祖父は陶芸を教えることができません。
ランと女性講師で教室を回そうとするのですが、祖父はアルバイトを雇うと言い出します。
実は美大で教えてた時のツテで学生を1人雇うことを決めていました。
祖父は少し前から陶芸教室からの引退を考えていたのです。
もうすぐ80歳になる祖父は教室をランに任せて、自分は自分の作品だけを作ろうと思っていました。
残された時間を自分の作品制作に捧げたいと聞いて、ランは祖父を応援することにします。
意気込むランだったのですがここで大きな問題が起こりました。
祖父がアルバイトに雇ったのは男性スタッフだったのです。
陶芸教室には力仕事も含まれるため祖父は男性のスタッフを募集していました。
さらに男性スタッフはランと4歳下なので、祖父は2人が良い仲になることも期待しています。
結局そのまま男性スタッフを雇うことになってしまいました。
数日後、新たに男性スタッフがやって来る時間が近づくと、ランは憂欝になっていきます。
ランは佐久間の顔にどこか見覚えがありました。
そのため一瞬の間が開いてしまいます。
挨拶を済ませると女性講師を紹介するのですが、佐久間はドライな態度を崩しません。
ランも馴れ馴れしいよりありがたいため、教室の中を案内することにしました。
教室を案内しながらシフトについても説明していきます。
あまりシフトを多く入れてもらいたくないランは大学を優先してほしいと伝えました。
ランにとってはあまり嬉しくない事態となってしまいます。
その後も話をしていると教室に通っている男性客たちがお見舞い品を持ってきてくれました。
怯えながらお見舞い品を受け取ります。
何とか怯えていることを悟られなかったランは男性客にも佐久間を紹介することにしました。
ランと良い仲になるのでは、と茶化された佐久間はあくまでも陶芸にしか興味がないことを強調します。
挨拶を終えた佐久間にランがハンガー渡そうとすると手と手が触れ合ってしまいました。
男性恐怖症のランは怖がるあまりハンガーを落としてしまいます。
動揺を隠そうとするのですが手の震えが収まりません。
怯えていることを隠そうとするランの口調が厳しくなっていきます。
すると佐久間がランにとっては耳の痛い言葉をぶつけてきました。
初対面なのですが佐久間の何気ない言葉はランの胸に深く突き刺さります。
心の中で何度も不適格かどうか問いかけるラン。
しかし彼女は自分の意思で男性を恐れるようになった訳ではありません。
自分でも男性が怖くなかった頃に戻りたいと思っているのです。
職場に男性スタッフが加わった状況で、ランは誰も恐れることのなかった自分を取り戻すことができるのでしょうか！？
ランが少しずつ変化していくここから先の展開は実際に漫画を読んでお確かめください。
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『それでも男は信じません』を読んだ感想
人情味あふれる恋愛漫画を読みたい人にオススメの作品です。
事情を抱えた登場人物たちが複雑な想いを胸に秘めながら交錯する人間模様は共感できる部分が多くなっていますよ。
男性恐怖症のヒロインを中心とした人情話が魅力的な『それでも男は信じません』！
さまざまな喜怒哀楽を感じられる素敵な物語になっています。
登場人物たちに感情移入しながら作品の世界観を存分にご堪能ください。
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