『かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。』のネタバレ!

今回は「衣丘わこ 原作 友麻碧」先生の『かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。』はこんな漫画(あらすじ)

女子大生の津場木葵は幼い頃から人ならざる存在の”あやかし”が見える能力の持ち主です。

得意の料理であやかしを餌付けしていた葵の前に恐ろしい面を被った鬼神が現れました。

鬼神によって葵はあやかしが住む隠世に攫われてしまいます。

そこで天神屋という宿の大旦那だと名乗る鬼神から、祖父が残した借金のカタとして嫁入りすることを求められました。

あやかしの嫁になりたくない葵は天神屋で働きながら借金を返済することにします。

女子大生の細腕繫盛記を描いていく『かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。』

今回は人間と幽霊の交流をテーマにしたファンタジー漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

不思議な世界で借金を返そうと奮闘する女子大生の姿に魅了されてみてください。

 

『かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

津場木葵が亡くなった祖父の遺品を整理しています。

自分を育ててくれた祖父が亡くなったのは一月前のことでした。

津場木葵
「祖父は驚くほどの色男だったらしい、定職も持たず全国をぶらぶら、現地妻に眩暈がしそうなほどの多くの子供、いわゆる日本社会でのクズ野郎に相当する」

葬式に参列した人たちからは祖父に迷惑をかけられたという声が聞こえてきます。

その声を聞いているうちに葵は祖父の所業が罪深いことを思い知らされました。

しかし葵は施設で暮らしていた自分を迎えに来てくれた祖父を尊敬しています。

津場木葵
「それでも祖父は偉大な人物だったと思う、彼を弔う列はどこまでもどこまでも長く、まるで絵巻物でみる百鬼夜行のようだった」

遺品を整理していると白黒の写真が出てきました。

写真の中には天神屋という看板を掲げた旅館と若かりし頃の祖父が写っています。

イケメンだった祖父の周りには大勢の従業員が写っているのですが、よく見てみるとわざとらしい笑顔を浮かべていて人間とは思えません。

そして写真の裏には“かくりよの、宿屋に泊まりけり、重大な約束事あり、忘れるべからず、まだ果たされていないのだから”という言葉が書かれていました。

津場木葵
「なにこれ、もしかして、もしかしなくても人ならざる奴ら絡みの事情かも」

あやかしが絡んでいるかもしれないと感じた葵は写真を見なかったことにします。

祖父が残した約束事に構っていられない葵は大学へ向かうことにしました。

すると早朝から人ならざるあやかしが姿を現します。

大学2年生になった葵はしっかり勉強して真っ当な人間になろうと思っているため、あやかしに構っている暇などありません。

津場木葵
「だけど・・・ほらきた、あやかし」

あやかしとは人ならざる存在で一般的には妖怪と言われています。

この日、葵の前に現れたのは河童のような姿をしたあやかしでした。

料理が得意な葵は細かく刻んだきゅうりを混ぜた玄米おにぎりで餌付けすることにします。

餌付けされた河童たちは大喜びしながら河へ戻っていきました。

津場木葵
「幼い頃からずっとあやかしがみえる、そのため私は母に忌み嫌われ周囲に気味悪く思われていた、いつも一人だった」

孤独から救い出してくれたのが亡くなった祖父だったのです。

祖父も葵と同じようにあやかしが見える浮世離れした人物でした。

また祖父の悪名はあやかしたちにも知れ渡っていて、そのせいで葵は何度もあやかし関連の厄介事に巻き込まれてきたのです。

津場木葵
「そんな時はあやかしに料理を振る舞うのが私のやり方だ、お腹を空かせた奴らが率先して食うタイプはあやかしが見える人間、要するに私はそれなりに狙われやすい、だから先に料理を手渡すのだ」

餌付けすることであやかしに嫌われ襲われることを回避してきました。

この日も河童の餌付けを終えると再び大学へ向かって歩き始めます。

すると通り道の赤い鳥居から不気味な気配を感じました。

大旦那
「腹が減った」

鳥居の下に座っていたのは先ほどまでの低級な河童とは異なる雰囲気のあやかしです。

鬼の面を被ったあやかしを危険だと感じた葵は気付いていないフリをすることにしました。

しかし腹が減ったという言葉が何度も聞こえてきます。

空腹の辛さを知っている葵はあやかしを放っておけなくなってしまいました。

津場木葵
「ねぇあんたこれ食べる?私のお昼のお弁当だったんだけど、お腹がすいてるんでしょう?腹減ったってあんた五月蝿いじゃな、空腹で人を襲い始めても困るし・・・」

仕方なく自分のお弁当を渡してあげます。

するとあやかしが黙ってお弁当を受け取りました。

大旦那
「・・・いただきます」

鬼の面を少しずらした部分から若い男性のような顔が見えます。

しかし葵はこれ以上あやかしに構っている時間はありません。

津場木葵
「じゃ私は大学があるから行くわね、弁当箱はどこかそこらへんに置いといて、帰りに取りにくるわ」
大旦那
「おいしいよ、葵」
津場木葵
「だったら残すんじゃないわよ」

どうしてあやかしが自分の名前を知っているのかは分かりませんが、とにかく大学へ向かうことにします。

大学がお昼休みになると葵は弁当箱を取りに行くことにしました。

鳥居に戻ると弁当箱が綺麗な手ぬぐいに包まれていて、脇には簪が置かれています。

鬼の面を被ったあやかしはお弁当を残さず食べてくれていました。

さらに弁当箱を洗ってくれていたことであやかしの好感度が上がります。

津場木葵
「手ぬぐいの・・・これは模様?何を意味してるのかわからないけど・・・は・・・え?何?」

手ぬぐいの模様を見ていると不思議な空間に吸い込まれてしまいました。

果たして葵の身に何が起こったのでしょうか!?

 

 

あやかしが見えることによって周囲から孤立してしまった葵の悲しみが伝わってきました。

孤独から救ってくれた祖父との絆も丁寧に描かれていますね。

特異な能力のせいで摩訶不思議な運命に巻き込まれた女子大生をヒロインに設定した『かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。』

前向きで心優しいヒロインが魅力的な作品です。

異世界で奮闘する葵を応援しながら物語をご覧ください。

後編

真っ黒な穴に吸い込まれながら葵は祖父の言葉を思い出しています。

祖父は葵が特に狙われやすいのであやかしに気を許してはいけないと言っていました。

その中でも最も警戒しなければいけないのが鬼なのだそうです。

極悪非道で冷徹な鬼は自分の思い通りにならないと気が済みません。

祖父の言葉を思い出しているうちに葵が真っ黒な穴から旅館のような場所に吐き出されました。

津場木葵
「あ、あんた今朝のお面!」

目の前にはお弁当をあげた鬼の面を被ったあやかしが立っています。

周囲を見回してみると鬼だけでなく様々なお面を被ったあやかしがこちらを見ていました。

大旦那
「気分はどうだい、花嫁殿」

葵は自分が花嫁殿と呼ばれているのか分かりません。

それでも鬼の面を外したあやかしの顔には見覚えがありました。

あやかしは天神屋という旅館の前で撮影された写真の中で祖父と一緒に写っていた男性だったのです。

津場木葵
「そ・・・それって私に聞いてるの?」
大旦那
「そうだとも、葵、君のことだ」

葵は質問しながら赤い瞳と角が生えたあやかしを鬼であると断定しました。

また周囲にいるお面を被った者たちも上級のあやかしばかりです。

隙を見せると食われてしまうため障子の外へ逃げ出すことにしました。

しかし障子の外には見たことのない世界が広がっていて飛び出すことができません。

津場木葵
「ここは・・・一体どこなの・・・」
大旦那
「ここは隠世だよ、葵」
津場木葵
「・・・かく・・・りよ?」
大旦那
「隠世はあやかしの住まう世界だ、人間の世界を現世と言うだろう、隠世と現世は表裏一体になっていて様々な場所で繋がっている、ここは隠世にあるあやかしたちの為の宿、天神屋だ」

天神屋は祖父の残した白黒写真に写っていた場所でした。

それでも葵にとってはまだまだ分からないことだらけです。

津場木葵
「・・・あなたはなんなの?」
大旦那
「僕はこの天神屋の主人だ、鬼神とか大旦那とか呼ばれているね、もう少し言うなら僕は君の夫となる鬼だ」

事情が理解できない葵に大旦那が説明を始めました。

大旦那は葵の祖父である史郎と因縁があるそうです。

実は現世と隠世を行き来できた史郎は天神屋で三日三晩、贅沢の限りを尽くして食い逃げを図ろうとしました。

史郎は大旦那に捕まるとお金が無いため、もし死ぬまでに借金を返せなかったら自分の孫娘を大旦那に差し出すと約束してしまったのです。

天神屋には史郎が書いた借金の誓約書も残されていました。

事情を説明すると大旦那はすぐに婚儀を開始しようとします。

津場木葵
「い・・・いやよ!鬼の花嫁だなんてぜーったいに嫌よ!馬鹿言わないでちょうだい、借金のかたって言っても納得できないわ!元の世界に返して!誘拐で訴えるわよ!」

激しく抵抗すると大旦那ではなく天神屋の従業員が怒り始めました。

従業員たちは人間と大旦那が結婚することに反対しているようです。

大旦那たちは従業員の怒りを鎮めるため、葵に対して厳しい態度を取ることにしました。

大旦那
「のっぺらぼうの三姉妹はいるか、花嫁殿に少々身の程を知ってもらおう、地獄の折檻コースの準備を、さあ連れて行くがいい、嫌がってもやめてはいけないよ」

葵は無理やり温泉に入れる大浴場へ連れて行かれます。

そこで待っていたのは折檻ではなく身体を洗ってくれ、浴衣に着替えさせてくれるサービスでした。

温泉で身体を温めた葵が再び大旦那の所へ戻ります。

津場木葵
「おじいちゃんの借金ってどのくらいあるの」
大旦那
「現世の日本円にしてざっと一億だったか、君に落ち度はないけど君の祖父の尻拭いはしてもらわねばならない、これはべつにあやかしだからというもんじゃないだろう?」

大旦那が葵を花嫁にしたい理由は借金のカタだけではありません。

あやかしにとって霊力の高い人間と結婚することは格が上がる特別な行為なのです。

色々と事情を説明された葵は覚悟を決めました。

津場木葵
「ねえ、私がおじいちゃんの借金を返すというのはダメなの?」

働いて借金を返す代わりに嫁入りを拒否したのです。

従業員たちが葵の嫁入りに納得していないため、葵はあやかしを怒らせて食われてしまうかもしれません。

そうなると大旦那も後味が悪いという理由で説得しました。

大旦那
「なるほど、なるほど、僕と駆け引きをするつもりかい、小娘め」

大旦那は働く場所を天神屋、処遇はただの従業員という条件で葵の提案を受け入れます。

しかし花嫁ではなく従業員という待遇は大旦那の庇護を受けることができません。

この厳しい条件の中、葵は無事に借金を返済することができるのでしょうか!?

 

『かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。』はこんな人にオススメ

読み応えのあるファンタジー漫画を探している人にオススメの作品です。

女子大生とあやかしが駆け引きしながら自分の望みを叶えようとするところが見所になっていますよ。

上手な絵と完成度の高いストーリーが読者を満足させている『かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。』

借金を背負わされても下を向かないポジティブなヒロインから元気を貰ってみてください。

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