オリエント(漫画)のネタバレ!戦国冒険活劇の魅力とは?

今回は「大高忍」先生の『オリエント』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

オリエント』はこんな漫画(あらすじ)

戦国時代の日本に突如飛来した鬼神は圧倒的な力で人間を支配しました。

有名な戦国大名を駆逐した鬼神は人間から神と崇められるようになります。

しかし人間の中に鬼神を滅ぼして世界を取り戻そうとする者が現れました。

最強の武士になるため立ち上がったのは武蔵と小次郎という少年で、2人は夢を叶えるため鬼神に立ち向かうことにしたのです。

剣の道を究めようとする武士の生き様を描いた『オリエント』

今回は戦国を舞台にしたバトルファンタジー漫画について、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

壮大なスケールの冒険活劇を見逃さないでください。

 

オリエント』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

戦国時代、日本に鬼神と呼ばれる未確認生命体が飛来しました。

鬼神は圧倒的な暴力で人間を支配していきます。

しかし鬼神の支配に抵抗する者が現れました。

暴力に抗う彼らを人々は武士団と呼ぶようになっていったのです。

そんな日本で2人の少年が剣術の稽古に励んでいました。

2人とも激しい稽古を楽しそうに行っています。

小次郎
「武蔵は相変わらず技が大味だな!」
武蔵
「うるせぇ、小次郎の剣がチマチマしてんだよ!」

稽古を終えると武蔵が小次郎の家にある絵巻物を見たいと言ってきました。

小次郎
「またかよ!?あれは大事なものなんだぞ!見つかったら俺が父上に叱られるんだぞ!」

仕方なく小次郎は絵巻物を見せることにします。

武蔵
「鬼に立ち向かう唯一の戦士、それが武士、町の外には鬼っていう超強ぇ化け物がいる・・・日ノ本は悪い鬼どもに乗っ取られちまってる・・・」

絵巻物には自由を取り戻すため鬼神に立ち向かう武士の姿が描かれています。

小次郎
「でも・・・こんなに大きい化け物相手に勝てるのか?」

鬼神があまりにも巨大なため倒す方法が思い浮かびません。

武蔵
「だからこいつらみんなで戦ってるんじゃねーか?武士は仲間と一緒に戦うんだ・・・きっと!」
小次郎
「仲間と一緒にか・・・それっていいな・・・」

ここで武蔵があることを思いつきます。

武蔵
「よし・・・俺たちもやろうぜ!将来は俺とおまえで武士になるんだ!そんで町を出て協力して鬼退治するんだ!」
小次郎
「えー、お前と?」

言葉とは裏腹に小次郎は武蔵と武士になることを悪くないと思っていました。

こうして2人の少年は武士を目指すことにしたのです。

しかし5年後、武蔵を取り巻く環境は変化していました。

武蔵
「俺は武蔵!最強の武士になる男だ!あの日の友との約束を胸に・・・今日も刀を握りしめ・・・もちろん剣術の修行に励んでいる!はずだったのだが・・・」

15歳になった武蔵は刀ではなくつるはしを握っています。

武士ではなく鉱夫として働いているのは、世界が鬼神に支配されているためでした。

鬼神は鉱石を食べるため武蔵が暮らす街では鉱夫がもてはやされているのです。

また学校では武士を悪党と教えているため、武蔵は武士になりたいという夢を打ち明けることができません。

鉱夫がもてはやされ武士が蔑まされているので武蔵はつるはしを握っているのです。

武蔵
「でも俺は真実を知っている!武士が英雄!鬼が悪い化物だ!」

絵巻物で見た真実を忘れた訳ではありません。

そんな武蔵に先生が将来の夢を尋ねてきました。

心の中で武士と復唱する武蔵。

武蔵
「鉱夫になることでぇーす」

この日も本当の夢を語ることはできませんでした。

果たしてこの状況の中、武蔵は夢を叶えることができるのでしょうか!?

 

 

武士になることを誓い合った武蔵と小次郎の若き姿が新鮮でした。

鬼神と呼ばれる未確認生命体が人類を支配するという設定も分かりやすいですね。

強い精神力で鬼神に立ち向かう武士を描写した『オリエント』

ここから物語は迫力たっぷりのバトルシーンが展開していきます。

手に汗握りながら続きをご覧ください。

後編

夢を表立って語ることのできなかった武蔵は、学校が終わると落ち込みながら小次郎の家へ向かいます。

武蔵
「小次郎ーいるんだろ?よぉ小次郎!今日も来たぜ!」
小次郎
「帰れ」

小次郎はタバコを吸ったまま冷たい言葉をかけました。

武蔵
「いいじゃねーか、仕事終わった時間だろ?」
小次郎
「ああ、ドブ臭くて悪かったな」
武蔵
「んなこと言ってねーだろ、おまえもう飯食った?食いに行かね?」

節約している小次郎は外食する気などありません。

小次郎
「おまえ寮に戻れよ、来週卒業式だろう?こんなとこで油売ってていいのかよ?」
武蔵
「そう、それだよ!俺このままだと来週鉱山就職なんだよ、だから今日はおまえにマジな話をしに来た」

話があるという武蔵は小次郎の前につるはしの形をした刀を出しました。

約束を果たすため武蔵は5年間この刀を振り続けてきたのです。

そして今日こそ約束通り小次郎と町を出るつもりでした。

小次郎
「いやだ、親父の話はなぐさめだった」
武蔵
「エッ・・・??・・・何言ってんだよ?小次郎・・・」

小次郎には武蔵との約束を果たすつもりはありません。

小次郎
「俺と親父の先祖は武士だ、それで町では差別される・・・だから親父は死ぬ前にせめて優しい嘘を吐いてくれたんだ・・・武士が英雄、鬼が化け物だってな・・・」

いつの間にか小次郎も町の人たちと同じ考え方になっていたのです。

武蔵
「おまえまでダマされんなよ!親父さん言ってたじゃねーか!夢を諦めないのが武士だって・・・武士になる夢諦めんなよ!」

諦めないことの大切さを伝えるのですが小次郎の意思は変わりません。

小次郎
「おまえだって・・・本当はもう武士になる気なんかねえんだろ?」
武蔵
「ハァ!?あるよ!」

武士になるつもりのため武蔵は憤慨しています。

しかし小次郎は重要な事実を掴んでいました。

小次郎
「だっておまえ・・・毎日学校で叫んでるじゃねーか?何だっけアレ?みんなの将来の夢はーってやつ・・・将来の夢は鉱夫になることでぇーすってよ!」
武蔵
「あ、あれは・・・!」

学校で叫んでいた内容が小次郎にバレていたのです。

このことで小次郎は武蔵が夢を諦めたと思っていました。

小次郎
「俺の前と学校とで真逆のことを言いやがる!信用できねーんだよ!口先でまわりをダマしまくってるおまえに夢だの何だの言われたくねーんだよ!」

武蔵には返す言葉がありません。

しかし振り絞るように決意を言葉にしました。

武蔵
「言いやがったな・・・!?見てろよ・・・俺の本気を証明してやるぜ・・・!」

怒った武蔵が小次郎の元を去って行きます。

その後ろ姿を小次郎は笑顔を浮かべながら見つめていました。

小次郎
「怒らせたか?まぁああまで言われたらこたえるよな・・・でもおまえには真っ当に生きてほしいからよ・・・いいんだ・・・おまえは鉱夫になれよ!兄弟・・・」

小次郎は本心から武士にならないと言った訳ではありません。

自分と同じ運命を背負わさないため武蔵には鉱夫して働いてもらいたかったのです。

ですがこの優しさは武蔵にとって逆効果となってしまいました。

鉱山に戻った武蔵は入山式の日に鬼神を倒すことを決意したのです。

武蔵
「この鐘巻流剣士・武蔵が・・・鬼退治してやるぜ!」

しかし入山する際に刀を没収されていたため鬼神には手も足も出ません。

一方その頃、武蔵がピンチに立たされていると知らない小次郎は1人で刀を握っていました。

小次郎
「昔は楽しかったな・・・でも武蔵はあっさり剣術をやめちまったな・・・何言ってんだ俺は・・・武蔵を武家の血の巻き添えにはできねぇ・・・」

決意を改めて固める小次郎は武蔵が落としていったカバンを見つけます。

カバンの中を見た小次郎は立ち上がり武蔵の元へ向かいました。

小次郎が出発した頃、鉱山では武蔵が鬼神に殺されかけています。

その中で鬼神は再び武蔵に夢を尋ねました。

武蔵
「武士だ、馬鹿野郎!」

ようやく本当の夢を語れたのですが鬼神がトドメを刺そうとしてきます。

次の瞬間、鬼鉄騎というバイクのような乗り物に乗った小次郎が鬼神に体当たりしました。

小次郎
「テメェこれ何だよ!?本当だったのかよ!?石堀りのフリをしてずっと剣術の修行をしていたって」

小次郎がカバンから見つけたのは武蔵の練習記録を収めたノートだったのです。

武蔵の覚悟が本気だったことを知った小次郎は再び武士を目指すことにしました。

手始めに目の前の鬼を撃破した武蔵と小次郎。

武蔵
「小次郎ぉ!俺は一人で鬼退治するのが怖ぇからおまえを誘ってるんじゃねーぞ!」
小次郎
「じゃあ何だよ!?」
武蔵
「一人で武士団がいやなんだよ!これから死ぬほど鬼倒して冒険しててっぺんとった時・・・誰と喜びゃいいんだよ!?俺とおまえでやってやろうぜ!」

こうして武蔵と小次郎は夢だった武士団を結成しました。

彼らが鬼神を退治して人間を支配から解放する日はいつになるのでしょうか!?

 

オリエントを読んだ感想

武蔵と子次郎がお互いのことを大切にしている友情に感動しました。

男性なら特に胸が熱くなれる漫画ですね。

強大な力を持った敵に対して怯まずに挑むことを決めた男たちの戦いを描写していく『オリエント』

ファンタジー漫画やアクション漫画が好きな人は見逃し厳禁の傑作です。

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