今回は「原作 茸本朗 漫画 横山ひろと」先生の『僕は君を太らせたい!』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『僕は君を太らせたい!』はこんな漫画(あらすじ)
日本全国で原因不明の感染症が発生した中、貿易会社で部長を務めている都田エリは昆虫や野草を食べる変人の木野耕一と避難することになってしまいました。
食事に関する意識で木野と分かり合えないと思う都田なのですが、背に腹は代えられず彼が作るサバイバル料理を食べてみます。
すると意外にもミドリガメやタンポポを使った料理は絶品でした。
サバイバルグルメの味に満足していると、急に木野が僕は君を太らせたいと告白してきます。
実は都田の素敵な食べっぷりに魅了された木野は片想いをしていました。
避難生活と恋の行方を描いていく『僕は君を太らせたい!』
今回はサバイバルグルメを題材にした漫画の第2話と第3話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。
意外な食材が料理に使えることをこの漫画から教わってください。
『僕は君を太らせたい!』の魅力紹介(ネタバレ含む)
第2話
都田と木野が避難生活2日目を迎えました。
目覚めた都田は寝ぼけているせいか頭がハッキリしません。
まだ実家にいると思っているようです。
しかし階段を降りると木野が一心不乱に調理をしていました。
ただ変人の木野が調理をしているのは普通の食材ではありません。
木野はアオダイショウの返り血を浴びながら調理をしています。
ここで都田が原因不明の伝染病が起きてしまい、日本全国がパニックになった事を思い出しました。
会社から避難した2人は偶然見つけた中華料理店に避難していたのです。
本来なら過酷な状況なのですが、大好きな都田と一緒にいられる木野は楽しそうにサバイバルグルメを作っていました。
2人が入った無人の中華料理店は2階が住居になっていたので、都田はひとまずゆっくり休むことができたのです。
ひとまず休むことはできたのですが、まだ疲れが残っていたためフラフラしてしまいました。
もちろん木野が無神経にヘビを近づけたこともフラフラした原因です。
まだ都田が疲れていることを知った木野は、ヘビと他の食材を探しに向かいました。
仕方なく都田も食材集めについていきます。
都田の足元には食べられるヨモギが生えていました。
指示に従って都田はヨモギを収穫していきます。
食材を発見したことに驚いていると、木野が2匹目のアオダイショウを見つけました。
木野はアオダイショウの尾を掴むと、振り回しながら遠心力を使って川原の堤防に頭部をぶつけていきます。
これを2回続けて気絶させたアオダイショウを中華料理店に持ち帰ると調理を開始しました。
まず首周りに切れ目を一周入れてから皮を剝いでいきます。
そして首を落としてから血と内臓を洗いました。
最後に都田が収穫したヨモギを刻んで鍋に入れ、塩コショウで味を整えればヘビスープの完成です。
しかし完成した料理を都田は食べる気になれません。
恐る恐る食べてみるとヘビの肉から良い出汁が出ていてスープは絶品の味になっていました。
さらに苦くて薬っぽい風味が身体に染み渡っていきます。
またヨモギを加えたことでビタミンが豊富になり、疲れや貧血に効果があることも期待されました。
都田は自分も伝染病にかかったのではないかと不安になっていたのです。
この伝染病は首の後ろにアザができるので木野に確認してもらうことにしました。
アザではなく都田の首筋に見惚れたので見当違いのセリフを口にします。
それでもアザが無かったので安心することができました。
2階の個室で身体を拭くことにします。
すると急に外から大きな物音が聞こえてきました。
身の危険を感じてしまう都田だったのです。
第2話ではヘビを食材にしたサバイバルグルメが登場しましたね。
沖縄でもウミヘビを食べる文化があるので、いらぶー汁を食べてみたくなりました。
変わり者の青年が愛する人を個性的なグルメで幸せにしていく『僕は君を太らせたい!』
真似してみたい料理と真似できないだろう料理が次々と紹介されていきます。
もしも真似する場合はエピソード終わりに掲載されているレシピを参考にしてみてください。
第3話
食材を探しに出かけた木野が戻ってきました。
嬉しい報告をしようとするのですが都田は死んだ魚のような目になっています。
そしておもむろに立ち上がると木野に接近してきました。
テレビを重要視していない木野にとっては2日も3日も変わりません。
しかし都田の実家は48時間に1回連絡を取らないと警視庁が動くことになっていました。
失礼な質問をしてしまった都田は、木野の両親が亡くなっているかもしれないと思います。
テレビが見れないことで取り乱したうえ、デリカシーの無い発言をしてしまったかもしれません。
落ち込む都田に見せたいものがあるので木野が外へ連れ出します。
木野は2台の自転車を見つけてきました。
この緊急事態に自転車は重宝すると考えられます。
ツッコミを入れてもマイペースな木野はそのまま都田を公園に連れて行きました。
都田は果物を探すと思ったのですがそうではありません。
嬉しそうに木野が地面を這いずり回っていきます。
その様子を見ているうちに都田は両親を亡くしたので、木野が幼い頃からヘビや野草を食べなければならないほど貧しかったと想像してしまいました。
無事に帰れたらお世話になったお礼を兼ねて食事をご馳走してあげようと思います。
これ以上気味の悪いものを食べさせたくないのですが、今回は木野が不気味な食材を収穫しました。
美食家を自負しているのですが都田は調理前のモリーユを見たことがありません。
そのためプライドがズタズタにされてしまいました。
また木野がモリーユの香り嗅がせてきたのでプライドがさらに傷つきます。
悔しい都田は木野に前蹴りを浴びせました。
痛がる木野は本物であることを証明するためすぐにモリーユの調理を始めます。
都内の公園で採れたモリーユが美味しいとは思えません。
しかし実際に食べてみると美味しくて、都田は実家で作ってもらった味を思い出します。
こうして2人は都田の実家を目指すことにしました。
ただし都田には謝らなければならないことがあったのです。
翌日、出発前にしっかりと謝罪することにしました。
生命力に溢れているので両親は木野のことを全然心配していません。
事実を知った都田は気にしていたことが馬鹿らしくなります。
しかしその反動で実家へ向かう旅にやる気が出てきました。
果たして2人の冒険にはどのような運命とサバイバルグルメが待ち受けているのでしょうか!?
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『僕は君を太らせたい!』を読んだ感想
第3話では意外にも高級食材のモリーユを使った料理が披露されました。
ゲテモノだけを取り扱っている訳ではないところに、木野の料理に関する豊富知識と優れた腕前が表現されていますね。
サバイバル生活に巻き込まれながらも美食を楽しむヒロインを描写した『僕は君を太らせたい!』
こんなに美味しい料理ばかり食べていると都田は本当に太ってしまうかもしれませんね。
楽しい気分を味わいたい人はギャグコメ漫画とグルメ漫画が融合したこの作品を読んでみてください。
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