僕は君を太らせたい！のネタバレ(漫画)！無料の試し読み情報も！

今回は「原作 茸本朗　漫画 横山ひろと」先生の『僕は君を太らせたい！』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『僕は君を太らせたい！』はこんな漫画(あらすじ)

貿易会社の部長を務めている都田エリは、フランスから帰ってきたばかりのため日本の食事が口に合いません。

フランスから帰国してから体重が落ちた都田のことを、部下の木野耕一が心配していました。

そんな中、日本全国で原因不明の感染症が発生します。

他人との接触を避けられなければならない世界でも、食事をしないと人間は生きていくことができません。

このような現実を突き付けられた木野は愛する都田のことを守り抜きたいと意気込みます。

しかし勘違いした木野は愛する人を太らせようと野食をご馳走し始めました。

極限状態の中でサバイバルグルメを味わう男女の食生活を描いた『僕は君を太らせたい！』

今回は一風変わったグルメ漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

すれ違いながらも生き抜くために協力していく都田と木野の賢明な姿を目に焼き付けてください。

『僕は君を太らせたい！』の魅力紹介（ネタバレ含む）

前編

都田エリが荒廃した風景を呆然と眺めています。

「こ・・・これは一体・・・どうしたことなの・・・？」

「あっ、都田さぁあん！見てください、コレホラァア！スベリヒユが！こんな沢山！コレ全部食べられるんですよ、見てくださいってコレホラァアアア！」

呆然とする中、近くで部下の木野耕一がはしゃいでいるので頭が痛くなってきました。

冷静になってスマホを確認すると都内なのに電波が届いていません。

周囲を観察すると電車もバスもタクシーも機能していない状態です。

「なんであなたみたいな人と一緒に・・・気分が悪くなってきました・・・」

「いやー僕は嬉しいなあ！」

まるで噛み合わない都田と木野が不測の事態に遭遇したのは数日前のことでした。

フランスから帰ってきた貿易部長の都田が社内で鴨肉を食べています。

すると年の近い部下からすごいご馳走だと言われました。

「フランスから取り寄せました」

日本の食事が口に合わなくなった都田は帰ってきてから体重がかなり落ちてしまっています。

しかし痩せたことで周囲から美人になったと評判になっていました。

食事しながら会話していると男性社員が大声を出しながら騒ぎ始めます。

騒ぎの中心にいるのが木野という社員だと知った都田は注意することにしました。

「ちょっと・・・何これ・・・」

「メシです！」

「えっ、虫です・・・」

「飯です！」

木野がメシだと主張する弁当箱には様々な昆虫が入っています。

都田は昆虫が食事だということを信じられません。

「えっそれ食べるんですか？」

「うまいですよ！これフェモラータオオモモブトハムシの幼虫なんですけど甘い香りがしてジューシーで美味しいんですよ、セミの方は羽化直後のやつを唐揚げにしたんですけど、やわらかくて香ばしくてこれも美味しいですねえ、部長もどうです？」

美味しそうに食べる昆虫の弁当を都田にも勧めてきます。

しかし勧められた都田は気持ち悪くなり嘔吐してしまいました。

「うっ、・・・むー」

部長の都田が吐いてしまったので他の社員たちが駆け寄ってきます。

その中で木野が空気を読まない行動に出ました。

「すいません、おっ、鴨のコンフィですか？いいもん食ってますねー！」

「すいません、体調悪いので早退します・・・」

嘔吐したものを吟味されたので余計に気分が悪くなってしまいます。

こうして都田は木野という風変わりな社員と初対面を交わしました。

そんな2人に想定外の事態が起こったのは翌日の事です。

いつものように木野が出社すると、すでに都田が仕事を始めていました。

「部長！昨日はすいませんでした・・・今度お詫びに何か持って来ますんで・・・」

「いりません、結構です！大丈夫ですから！何を持って来られるかわかったものではないので・・・」

昨日のことがあるので都田は木野のことを警戒しています。

その中で木野が異変に気付きました。

「しかし誰も来ませんねー、どうしたのかな」

「実は誰からも連絡がなくって、ボイコットされたのかと・・・何か外が・・・」

ビルの窓から外を見てみると暴動が起こっています。

昨日までは平和だった都内で一体何が起きているのでしょうか！？

グルメ漫画とは思えない斬新な展開に驚かされました。

無視を食べる社員と突然起こった暴動に巻き込まれた都田はたまったもんじゃありませんね。

新感覚のグルメを紹介していく『僕は君を太らせたい！』

過酷な境遇の中でも必死に生きる人間の強さを表現した物語になっています。

木野の真っ直ぐで純粋な性格と、太りたくない都田の葛藤する気持ちにご注目ください。

後編

外で暴動が起きていることを目撃した都田と木野のスマホにバイオテロの発生情報が送信されてきます。

テレビをつけてみるとニュースでも日本全国で原因不明の感染症が発生していると報道されていました。

外を見ると暴れている人が次々と倒れていきます。

ニュースを流していたテレビも消えてしまいました。

「・・・家に帰ります」

「危ないですよ、送りましょうか？」

木野は親切心で送ると言ってくれたのですが、都田は昨日のことがあるので即答できません。

しかし外に出る危険性を考えると男性の力が必要だと感じてきました。

「・・・では途中まで」

「何が原因で感染するかわかりませんし、人との接触はなるべく避けて行きましょう」

恐る恐る外へ出てみます。

すると至る所で火が上がり始めました。

そのまま歩き続けると今度は橋が落ちています。

「いやおかしいでしょう！？なんで橋が落ちるの！？」

「国が感染とか暴徒対策で落としたんですかねえ」

「も、もうダメ、疲れた、動けない、お腹すいた・・・」

「そうですね・・・この辺でいい場所探して食事休憩しますか、丁度川も近いから食材も探しやすいし」

丁度良く近くに中華料理店があったので入ることにしました。

大抵の中華料理店はプロパンガスを使っているので火には困りません。

蛇口をひねると水も出ました。

「でも冷蔵庫はカラですね・・・簡単な調味料くらいしか・・・食事といっても・・・」

「川、行ってきます、すぐ戻るんで！」

都田は昨日のような昆虫食を食べるつもりはありません。

しかし今日は昆虫ではないらしいです。

気になった都田がついていくと川原でミツバやタンポポを、そして川の中でミドリガメを捕まえました。

これらの食材を中華料理店の厨房へ運びます。

エプロンを着た木野はまずミドリガメをまな板の上に乗せました。

「エリザベス・・・子供の頃そういう名前の亀飼ってました・・・」

「へえ、そうなんだ」

「エリザベスウウウウ！人がカメ飼ってたってつってんのになんのためらいもなく首落とさないでいただけます！？」

ブツブツ文句を言う都田を無視しながら内蔵と身を取り出していきます。

続いてお湯を沸かした鍋にミドリガメを入れました。

茹で上がると薄皮を剥いてから水と紹興酒で煮てから塩と醤油で味を整えます。

「都田さんはそうやって嫌がりますけど、フランスでもウミガメとか食べるじゃないですか、ミドリガメも元々は外来種だったものが増えすぎて食用の道を模索されたりしましたし」

次は洗ったタンポポと茹でたスベリヒユを塩とオリーブオイルで和え、皿に盛ってからエノキの実を添えました。

これでミドリガメの鍋と、スベリヒユとタンポポのギリシャ風サラダの完成です。

しかし都田は食べようとしてくれません。

すると木野が食べないと死んでしまうから騙されたと思って食べてほしいと促してきます。

「・・・食べさせたいんならカメの頭を椀に浮かすんじゃねー！」

「カメのお頭付きです！美味しそうでしょう！さあ！」

木野と食事に関して分かり合えることはできません。

ですが背に腹は代えられないので勇気を出してカメの鍋を食べてみます。

「・・・た、食べられる・・・！」

「失礼な評価だなあ！」

「・・・いえ美味しい、これ美味しいです、ミドリガメ・・・味が濃くてプルプルして臭みもない、このサラダも・・・なんというか食が進む・・・」

ミドリガメはゼラチンがたっぷりで、タンポポには胃を健康にする作用、スベリヒユには消化を促進する効果が期待されました。

都田は美味しさを感じながら木野の作った料理をどんどん食べていきます。

「ああ・・・やっぱり素敵だ！都田さん！ウチの部署に赴任されて来て昼食をとられているのを見て、一気に好きになってしまいました・・・なんて素敵に食事をする人なんだろうって」

木野は食事する様子を見た時から都田のことを好きになっていました。

そのため目の前で食事する都田を凝視してしまいます。

凝視されている都田は木野の視線に恐怖を感じ始めました。

「・・・あの、どうかしたんですか？」

このまま警戒されるわけにはいきません。

木野は自分に害意が無いことと、都田の食べっぷりに惚れたことを伝えることにします。

しかし緊張と興奮で息が荒くなってしまい余計に怖がられてしまいました。

そんな中で木野が自分の想いを打ち明けます。

「・・・ぼ、僕は！僕は君を太らせたい！」

美味しい食事を沢山味わってもらって素敵に味わう姿を見たいと伝えたかったのですが、興奮した木野は完全にセリフを間違えてしまいました。

セリフをストレートに受け取った都田は、木野が自分の事をどうにかする気だと勘違いします。

「どういう意味ですか、太らせてどうするつもりですか！？」

「えっ！？いやその・・・なんというか・・・僕があなたをお世話するというか・・・とにかく事態が落ち着くまでここでやり過ごしましょっ？ねっ？」

「いやーっ！誰か助けてー！」

木野の誤解が解ける日と、日本に平和が戻る日はいつになるのでしょうか！？

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僕は君を太らせたい！のネタバレ！第2話と第3話の見所は？

2022.06.11

『僕は君を太らせたい！』はこんな人にオススメ

グルメ漫画とギャグコメ漫画が好きな人にオススメの作品です。

窮地に立たされているのに明るい木野と、彼に怯えながら食事をお世話してもらう都田の関係性は誰もが笑えるものに仕上がっていますよ。

変人が愛する人に独特なサバイバル料理を振る舞っていく『僕は君を太らせたい！』

身近な植物や動物が食材になるという雑学が満載の勉強にもなる漫画になっています。

ただし野草などを調理する時は細心の注意を払いましょう。

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