『花凛さん、つじつまが合いません！』のネタバレ(第2話)！

今回は「マキノマキ」先生の『花凛さん、つじつまが合いません！』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

『花凛さん、つじつまが合いません！』はこんな漫画(あらすじ)

鯖江花凛(さばえかりん)は幼い頃からとても可愛かったのでモテてきましたが、付き合った彼氏との交際が長続きしたことはありません。

37歳になった花凛は秘書室で仕事一筋に生きると決めたのに、急に総務課への異動を命じられてしまいました。

もう3年も彼氏がいなく仕事メインの生活も環境が変わったので花凛は落ち込んでしまいます。

そんな時、超タイプの三河柚希(みかわゆずき)という31歳の青年と偶然出会うことができました。

この出会いを大切にしたい花凛でしたが、三河から年上の女性が苦手だと打ち明けられます。

落ち込む花凛でしたが三河は花凛のことを25歳だと勘違いしていて・・・！？

12歳サバを読むことになった花凛の恋をユーモアたっぷりに描写した『花凛さん、つじつまが合いません！』

今回はコミカルな恋愛漫画の第2話についてネタバレを含みながら面白さをご紹介していきます。

花凛のでっかいサバを読むことになった覚悟が表現されていきますよ。

『花凛さん、つじつまが合いません！』の魅力紹介（ネタバレ含む）

第2話前編

37歳の鯖江花凛はわけあってでっかいサバを読んでしまいました。

「25歳！？は！？え！？ないでしょ、あるわけないわぁ」

「ないことくらいわかってるわよー」

高校からの友人で経理課で働いている同期の太刀川咲とランチ中です。

いつも咲は自席でお弁当を食べているので、この日は公園でランチしようと誘いました。

「どうしても外で食べたいって言うからどんな話かと思ったら」

「だからアイス奢ったでしょー？」

事情が複雑なため会社の中では話すことはできません。

まだ事情を説明していないのですが、咲からは12歳のサバ読みは尋常じゃないと言われてしまいます。

「どうしてそんな大胆なサバ読みを・・・ランニングデートで何があったの」

「うう・・・だって三河さんが苦手だって言うんだもん・・・って2回も！2回も言ったの！25歳って勘違いしてるなら乗るしかないじゃん」

2回も年上の女性が苦手だと言われて花凛はショックを受けました。

その気持ちは咲も理解してくれます。

「気持ちはわからなくないけどそんなのすぐバレるよ、そもそもよく勘違いしたよね、鈍すぎない？」

「それ！そこがまた可愛いよね♡」

鈍感なところもタイプなので花凛は三河にときめいていました。

咲は浮かれている花凛に少し呆れてしまいます。

「で、どうするの、バレる前に言った方がいいと思うよ、傷が浅いうちに」

「そうだよね・・・12歳ごまかすって大変だもんね」

「ん？大変とかの問題じゃなくて・・・」

「たとえばファッションね、27歳の時に流行った服、高校生だったら着たかったぁ！って言ってたのを実際着てた設定になるわけだし」

28歳の時に大ヒットした恋愛映画の中に親が反対するシーンがありました。

あの時は親の気持ちに理解を示しましたが、25歳を演じるためには恋愛する2人を応援しなければなりません。

つまり12年分の記憶を全部ずらして考えなければいけないのです。

「ちょ・・・！やる気！？25歳になりきる気！？」

「だって・・・どうして年上が苦手なのかわからないのに最初から年齢で弾かれるの嫌じゃない、理由がわかれば手の打ちようがあるかもだし」

正直に年齢を言えば三河には引かれていたと思うので、花凛はやるだけやってから諦めたいと考えるようになっていました。

明後日には修理に出してたスマホが返ってくるので会う約束もしています。

花凛はこのグイグイした感じが好きになった陰キャ男子を遠ざけてきたことに気がついていません。

「ま、それが花凛だもんね、しばらく25歳として頑張ってみれば？」

「咲ちゃ・・・」

「嘘はよくないと思います」

「え！？伊倉さん！？」

急に総務課の伊倉菜乃葉が会話に割って入ってきます。

25歳の伊倉は何に対して怒っているのでしょうか！？

大きなサバを読むことになってもポジティブな花凛の姿には元気を貰えますね。

無理があるとは思いますが花凛にはしっかりと25歳になり切ってほしいです。

諦められない恋のため必死に努力するヒロインが魅力的な『花凛さん、つじつまが合いません！』

伊倉という新たなキャラが加わったことで物語が新たな展開を見せていきます。

真剣に三河と向き合いたいと願う花凛を応援したくなりますよ。

第2話後編

まず花凛が咲に同じ部署の伊倉を紹介します。

「鯖江さん、好意を持ってる人に重大な嘘をつくなんてあまりに不誠実じゃないですか、平気なんですか、心は痛まないんですか」

「平気なわけないでしょうが、罪悪感と不安感で吐きそうだわ」

話を聞いていたなら事情を分かってくれると思いますが、伊倉は花凛の行動が理解できません。

そのため咲がまだ付き合ってすらいないので、このまま真実を言わないまま終わる可能性もあると説明します。

「伊倉さんも好きな人の前で浮かれて自分をよく見せようと思ったことない？それのバカでかいヤツだと思ってくれない？」

「咲ちゃん！」

「申し訳ありません、やはり私にはわかりません、失礼します、私は嘘をついてまで誰かと付き合いたいと思わないし、嘘をつくくらいだったらフラれる方がましです」

真面目な伊倉には花凛の事情を理解してもらえませんでした。

もしかしたら伊倉には嘘をつかれたことで辛かった恋愛経験があるのかもしれません。

「思い出させちゃったかな」

悪いことをしたと思いながら職場へ戻ります。

するともうすぐ休憩が終わるのに外へ行こうとしている後輩社員を伊倉が注意していました。

しかし生意気な後輩は伊倉の注意を聞こうとしません。

それどころか彼氏いない歴＝年齢の伊倉は融通が利かないとバカにします。

「恋愛経験なかった、じゃあ嘘つかれた相手は友達とか親兄弟とかだったのかな？」

25歳で処女だということまで侮辱されますが伊倉は気にしていません。

後輩は元カレでよければ紹介すると嘲笑っています。

「鯖江さん」

「もうやめた方がいいよ、町田さん、ビッチ自慢なんてご両親も悲しむよ！だって今簡単にヤらせた男めっちゃいるから紹介するよ♡・・・って言ってなかった？大丈夫、もう処女には戻れないけど清く正しい交際ならこれからだってできるからね」

花凛の言い方によって町田の方が可哀想な立場になってしまいました。

怒った町田はそのまま立ち去ってしまいます。

「・・・大丈夫ですか、町田さん常務のお嬢さんですけど」

「えええっ、あんな中学生みたいな子が！やっちゃったかなー、あははは」

「私、お礼を言った方がいいですか」

「ん？なんのお礼？」

花凛には助けたつもりはありません。

ただ先輩として当然のことを言っただけなのです。

「・・・いえ、なんでもないです」

「そんなことより伊倉さん25歳なんだね♡お願い！25歳の人生教えて貰えないかなぁ、明後日三河さんと携帯ショップ行く前にちょっとでも予習しておきたいのー」

「そこまでしなくても鯖江さんを断る人いないと思うんですけど」

「それよく言われるけど私の何を知ってるの」

過去に6回告白して断られた女だということを伊倉は知りません。

表情が曇った花凛を怖いと感じます。

「えーと・・・すみません」

「まぁ私も伊倉さんのこと知らないしね、悪くない響きだよ、25歳処女」

「バカにしないでください」

「してないよ、適当に済ませておこうと思う人じゃないんだなってわかっただけ、私が男だったら真面目でかわいい♡って思うな」

バカにしてるつもりはなく花凛は本心を話しています。

しかし伊倉は25歳の人生を教えてくれませんでした。

花凛は自主練を頑張りながら約束の日を待つことにします。

2日後、約束の時間になっても三河が現れないので花凛はナンパされてしまいました。

「鯖江さん！あの・・・っ、退社前に取引先から連絡がありまして、10分前に到着予定がお待たせしてしまって」

「大丈夫だから落ち着いてください」

「いえ・・・っ、俺が壊したスマホの修理なのに、なんと言っていいか」

「・・・わかりました！スマホを受け取ったあと食事に行きましょう、お酒1杯ご馳走してください」

上手に食事の約束を取り付けます。

そのまま2人は携帯ショップへ向かいました。

「10分待ちみたいです、座って待ちましょう」

「先週はありがとうございました、早朝ラン楽しかったです」

「いえ、あ、はい」

会話を盛り上げようとランニングや仕事の話題を振ってみます。

ですが三河ははいといいえしか答えてくれません。

「気のせいだろうか、前回より距離が遠くなってない？？」

明らかに距離が遠くなっています。

会話が続きそうな話題を考えていると、近くの席に座っている中年男性が野球選手の引退について話し始めました。

「明日田辺さんが大変だ、野球好きで藤沢選手のファンなんです、同世代の星なんだといつも言ってて」

「ああ、ありますよね、○○世代って」

「鯖江さんだと誰世代になるんですか？」

今日初めて会話が続きます。

しかし花凛の頭は真っ白になっていました。

「はい？えーと・・・」

スポーツに興味はありませんというのは簡単です。

花凛は接待でおじさんたちの話題に上がるのでそれなりに知っているのに名前が思い出せません。

後でつじつまが合わなくなるのは困ります。

25歳のスター選手が誰かは分かっているのに名前が出てきません。

「大宮選手ですよね、鯖江さん」

「伊倉さん！どうしてここに・・・」

「偶然です、たまたまスマホの調子が悪くて、それじゃ私は・・・突然お邪魔して申し訳・・・」

「724番！順番きちゃった、ちょっと待ってて」

本当は心配してくれていた伊倉のおかげで助かりました。

ここで伊倉と三河が2人きりになってしまいます。

話していると野球の話題を出したのに、三河は野球に全然詳しくありませんでした。

仕方ないので伊倉が三河に会話のアドバイスをします。

「鯖江さんにはどんな服や映画が好きだったかの話の方がいいと思います」

しかし三河は服装や映画に関する情報を持ち合わせていません。

絶望的な状況の三河は花凛との食事に伊倉も付き合ってほしいとお願いします。

三河は花凛と2人きりだと何を話せばいいのか分かりません。

「お断りします、好きな食べ物の話とかならできるんじゃないですか、どこに旅行行ったとか」

本当に花凛はこの人でいいのか不安になってきます。

ただ三河は自分なんかに色々と聞かれるのが迷惑ではないかと心配していました。

恋愛経験のない伊倉はその気持ちには少し共感できます。

「それに緊張するんです・・・先週お会いした時より何故か、お願いします、一緒に食事に行ってください、鯖江さんと2人きりなんて耐えられないんです・・・」

「・・・え？」

戻ってきた花凛は三河の本音を聞いてしまいました。

こんな状況のままで花凛の恋は成就するのでしょうか！？

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『花凛さん、つじつまが合いません！』はこんな人にオススメ

笑いながら共感できる恋物語を読みたい人にオススメしたい作品です。

サバを読んでしまいましたがいつもポジティブな花凛は愛すべきキャラクターですよ。

なかなか好きな人に振り向いてもらえないヒロインの努力を表現した『花凛さん、つじつまが合いません！』

周囲の応援も花凛の努力を支えていきます。

愛と優しさに包まれたストーリーをじっくりとお楽しみください。

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