ローズ ローズィ ローズフル バッドのネタバレ(vol.1)!

今回は「いくえみ綾」先生の『ローズ ローズィ ローズフル バッド』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『ローズ ローズィ ローズフル バッド』はこんな漫画(あらすじ)

ファブ郎というキャラクターを生み出したことで、神原正子は女性漫画家としてそこそこの成功を収めました。

40歳になった現在は胸キュンしてしまう少女漫画を描きたいと考えているのですが、長いことときめいていないのでアイディアが思い浮かびません。

そんな時にカフェで出会った青年が正子の胸をキュンとさせました。

久しぶりの胸キュンによって少女漫画を描けると確信します。

しかし胸キュンできる少女漫画完成への道のりは簡単なものではありません。

正子が仕事と恋を成就させるのはいつになるのでしょうか!?

仕事に燃えるアラフォー女性漫画家の奮闘をコミカルに描写した『ローズ ローズィ ローズフル バッド』

今回は様々な人間模様が絡み合うラブストーリーのvol.1についてネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

悩みながら必死に生きる正子の姿から明日も頑張れる活力を貰ってください。

 

『ローズ ローズィ ローズフル バッド』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

胸がキュンとするキラキラした少女漫画を描きたいのですが、正子はネームすら思い浮かんでいません。

悩んでいると編集者から電話がかかってきました。

この電話は漫画賞審査員特別賞の受賞を知らせるものです。

しかし受賞したことを急に言われても状況が理解できません。

ここでvol.0からナレーションを務めているファブ郎が状況を説明してくれます。

少女漫画を諦めた正子は17年前にファブ郎を生み出したことで漫画家として成功しました。

その後は消えることもなく爆発的に売れることもなくコツコツ頑張ってきた正子。

素敵な彼氏がいるわけでもなく親の財産があるわけでもなく容姿に恵まれているわけでもありません。

それでも正子はひたすら机に向かい続けてきた結果、初めて輝かしいスポットライトを浴びようとしているのです。

正子
「なんで尾頭付きなの?何?この・・・おめでたい感・・・」
直子
「めでたいでしょうがよ!!」
正子
「やめろ、シャンパンとか抜くな」

正子のお世話をしている妹の直子がシャンパンを開けました。

ここで正子の担当をしている恩田も祝福に駆け付けます。

しかし状況が理解できないので正子は祝福してほしい気持ちにはなれません。

それでも無神経な恩田は友人のパティシエに作ってもらったケーキをプレゼントしてくれました。

恩田はまだ半年しか担当していないのですが、何故かファブ郎を生み出したのは自分と正子が努力したからだと思い込んでいます。

正子は最近、恩田には恩はないという言葉が口癖になっていました。

そんな状況の中、正子に大勢の知人から祝福のメッセージが送られてきます。

正子
「何が起きているんだろう・・・」

経験したことがないのでチャンスが訪れていることに気付いていません。

訳が分からない正子は寝苦しい夜を迎えることになりました。

気持ちよく眠ることができなかった正子が目を覚ますと、直子が朝食を準備してくれています。

直子
「正子ちゃーん、パン焼くー?焼かないー?昨日買ったあずきパンだけどー」
正子
「ごめん、いらない、これから出かける、それ晩ごはんにする」
直子
「あら、めずらし、どこ?」
正子
「茅絵とランチ」

茅絵は20年前に出版社で知り合った漫画家で、現在は子育てしながらドラマや映画の仕事を抱える売れっ子に成長していました。

そんな茅絵は正子の授賞式に参加してくれると言ってくれます。

正子と同い年の茅絵は若さとバイタリティがあり、こんなに可愛くないと少女漫画は描けないと正子に思わせた人物でした。

仲が良い茅絵も受賞を祝ってくれるのですが、正子はパーティーに参加することが不安になってきます。

正子
「そういえば私ってパーティー何年振りだ?ん?思い出せない・・・?」

ファブ郎によると正子がパーティーに参加したのは19年前の少女漫画誌合同謝恩パーティーでした。

当時の正子は少女漫画を描くと意気込んでいたのですが、同世代の作家たちに大きく差をつけられてしまいます。

その中でもがいていたことを数カ月前に思い出した正子は、少女漫画を再び描きたいと思うようになりました。

正子
「それから四苦八苦、七転八倒、無二無三の思いで一進一退しつつ出来上がった二束三文のネームがここに・・・」

ネームを提出するかどうか悩んだ状態のまま、正子は運命をパーティーへ参加することになったのです。

 

 

ネーム作りに四苦八苦していた正子にまさかの出来事が起こりましたね。

普通なら喜ぶはずなのに受賞を受け入れられない正子の姿から悩みの大きさが良く分かりました。

前に向かおうとするヒロインに巻き起こる様々な出来事をユーモアたっぷりに表現していく『ローズ ローズィ ローズフル バッド』

少女漫画のアイディアで苦しんでいますが、正子に起こることは悪いことだけではありません。

頑張っている正子だからこそ訪れるチャンスの数々に期待してください。

後編

正子にとって運命のパーティーが近づいていた頃、カフェで出会った青年が父親に送られてきた招待状を見ていました。

「招待状みたんだけど父さん行くんでしょ、漫画の授賞式、俺もつれてって、破滅の人にサインもらう」

廉という青年は人気漫画の作者からサインが貰いたいので授賞式に参加したいと思っています。

しかし父親からは迷惑だからと断られてしまいました。

そこで廉は父親の恥ずかしい写真をインスタにアップすると脅します。

脅された父親は仕方なく廉の出席をOkしました。

様々な思惑が入り乱れる中、授賞式が開催されます。

しかし主役の正子は大きな後悔をしていました。

正子
「間違った、絶対にこの選択は間違った、直ちゃんは地味な私に飽き飽きしてたから、そして自分の結婚式用に素敵なドレスを見過ぎてたからちょっと普通の感覚を失くしてたのかもしれない、私だってわからなすぎて言われるままにこんなものなのだろうと」

自分に似合っているとは思えないドレスで授賞式に出席してしまったのです。

後悔している正子はスピーチでどんなことを話したのか覚えていません。

その中で祝賀パーティーが始まりました。

すると出版関係の人間が次々と正子に祝福の言葉を伝えてきます。

しかしひねくれている正子は素直に祝福を受けいれません。

正子
「ハゲが、私ごときが受賞してびっくりしてるな?大丈夫、私が一番びっくりしてるから、変わった鳥でも見るような目で見るんじゃない!後ろにいるシュッとした男はハゲの関係者か、違うのか、おまえも見んな、ハゲるぞ」

髪の毛が薄い中年男性に悪態をついてしまいます。

また祝福だけでなく妹が結婚することで寂しくなるというようなことも言われ始めました。

めでたい席なのにネガティブなことを言われることに違和感を覚えていると、女性の評論家に正子が受賞をすごく喜んでいると言われます。

もちろん受賞の理由が分からないので正子は喜んではいません。

正子
「あなたに評価されたことはないしされたいとも思わないし、祝う気がないのなら祝ってもらわなくてもけっこうなんだけども・・・うん、なにこの服」
鷹野
「神原先生、はじめまして、ルルマックスの鷹野と申します、ドラマ制作をしておりまして最近は漫画原作などの・・・あの評論家は失礼ですね」

声を掛けてきたのは先程ハゲの後ろにいた男性です。

鷹野に気持ちを見透かされた正子なのですが、嫌な気分にはならず笑顔がこぼれました。

「父さん・・・破滅の人のところ・・・人だらけで入って行けない」
鷹野
「知りませんよ、自分でどうにかしなさいよ、あ、すみません、息子です」
「おめでとうございます、俺ストラップ持ってます、ファブ郎」
正子
「あ・・・どう・・・どこかでお会いしましたっけ?」

鷹野の息子がカフェで出会った廉だということに気付きません。

いつもと髪形や服装が違うので、廉もカフェの女性が正子だと分かっていないようです。

ここで他の人が挨拶に来たので正子が去っていきました。

正子は自分が若い青年と知り合いなわけがないと考えることをやめてしまったようです。

鷹野に感じたときめきも知らぬふりをしています。

しかし正子は今正に憧れている少女漫画の舞台に立とうとしていました。

今こそ動くべきだとファブ郎が念を送っていると、廉が正子のことを思い出します。

その理由は正子が受賞のスピーチで22年間寄り添ってくれた飼い猫のことを話していたためでした。

「父さん、俺あの人に会ったことあるみたい、多分」
鷹野
「何そのファジーな感じ」
「だってあの服とメイク・・・」
鷹野
「ああ、すごく似合ってたな薔薇のように華やかで名前のとおりの人だ」

いよいよ正子が主人公の少女漫画が幕を開けたのです。

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『ローズ ローズィ ローズフル バッド』はこんな人にオススメ

大人向けの恋愛漫画を探している人にオススメしたい作品です。

自分が主人公になることを想定していないヒロインがとても魅力的に描かれていますよ。

普通の女性がヒロインなので感情移入しやすい『ローズ ローズィ ローズフル バッド』

男性も女性も楽しめて共感できるラブストーリーになっています。

年齢を重ねた女性だからこその素敵な恋模様をお楽しみください。

 

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