『プリンシパル』(漫画)のネタバレと感想!映画化もされました!

今回は「いくえみ綾」先生の『プリンシパル』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『プリンシパル』はこんな漫画

両親が離婚してしまった住友糸真(すみともしま)は、母親の再婚相手との関係がうまくいっていませんでした。

さらに入学したばかりの女子校でイジメに遭ってしまった糸真は、実の父親を頼って東京から札幌への引っ越しを決意します。

そこで糸真が出会ったのは、まったくタイプの違う舘林弦と桜井和央という2人のモテ男子でした。

しかし彼らと仲良くしてしまうと、再び女子からイジメを受けることになります。

危機感を感じながらも2人と距離を縮め始めていく糸真。

恋に落ちそうな糸真と、2人のイケメンの日常を描いていく『プリンシパル』

今回は映画にもなったこのヒューマンドラマの魅力を、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

高校生による癒しのストーリーにほのぼのとしてみてください。

 

『プリンシパル』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

母親の4人目のパートナーと馴染めず学校生活もうまくいかなかった糸真。

10年ぶりに合うことになった父親を頼り、東京から札幌に引っ越してきました。

そんな彼女は父親の車に揺られ、北海道の空の高さを実感しています。

糸真
「ねえ、もし庭にキツネが出てきたらそれは飼ってもいいの?」

野生の動物であるキツネには寄生虫の危険性があります。

そのため父親は飼えないことを娘に教えました。

糸真
「じゃあもしエゾシカが出てきたらいっしょに写メを撮ってくれる?」

野生動物を気にする糸真なのですが、彼女が引っ越してきたのは札幌の中心部です。

そのため滅多に野生動物を見ることは出来ません。

父親はそんな娘の様子を見て、本当は札幌に来たくなかったのかもしれないと感じていました。

糸真
「そんなこたぁないですよお父さん、ほらこのスカッとした空気、むしろお腹が冷えてくるほどの爽快感」

頭がクリアになるほどの空気で、糸真は自分が逃げ出して来たダメ人間だということを実感していたのです。

通っていた女子高が何となく肌に合わなかった糸真。

母親の再婚相手とウマが合わず、家に居場所のなくなった彼女は友人と居る時間が多くなっていきました。

しかし次第に遠慮が無くなっていき、些細なことでケンカになってしまいます。

このケンカが原因で無視されてしまった糸真は引きこもりになってしまいました。

そんな娘を心配し、面倒を見ることになったのが10年ぶりに再会した父親だったのです。

こうして札幌の高校に転校することになった糸真。

初日の自己紹介では、転校してきた理由を隠しながら平凡な挨拶をすることにします。

糸真
「東京から来ました・・・住友糸真です、えと、セーラー服が着れてうれしーです・・・よろしくお願いします」

クラスメイトは皆いい人そうなのですが、糸真の隣の席の男子は彼女を睨みつけてきました。

その視線に戸惑う糸真。

すると舘林弦というこの男子が、北海道弁全開で話しかけてきました。

「そこはおまえの席ではねいから、もう一度ゆう、そこはおまえの席ではねいか」

先生に途中で止められたのですが、今にも噛みつくような態度の弦。

その様子をクラスメイト達は笑いながら見ていました。

状況が理解できない糸真に、後ろの席の女の子が声をかけてきます。

晴歌
「大丈夫よ、弦は優しいよ?あたし晴歌、糸真ってかわいい名前」

晴歌のおかげで少し落ち着くことが出来た糸真。

糸真が晴歌にお礼を言おうとすると、またしても弦がイチャモンをつけてきました。

「そこは”わお”の席だから」

あまりのしつこさにカチンときてしまった糸真。

転校初日にも関わらず、無意識のまま思ったことを言ってしまいます。

糸真
「文句あんならあんたが机でも何でも用意すりゃいーだろ、あたしは言われた所にいるだけだ、あたしはどこにも行けないんだ!」

彼女の迫力に一瞬静まり返るクラスメイト達。

しかしすぐに糸真の姿に大笑いしていきます。

この出来事をきっかけにクラスメイト達から人気を集めた糸真。

家に帰りこのことを父親に報告します。

すると家には近所の犬が遊びに来ていて、すぐに飼い主が迎えに来ました。

和央
「すみれー、あ、やっぱりー、いつもすみません」

こうして転校初日にして、自分の運命を変えることになる弦と和央との運命の出会いを果たした糸真。

いったい彼女はここからどんな運命を辿ることになるのでしょうか!?

 

 

些細なことがきっかけで自分の居場所を見失ってしまった糸真。

そんな彼女が札幌で出会ったのがタイプの違う二人のイケメンでした。

ここまでは普通の恋愛漫画にありそうな展開なのですが、『プリンシパル』はこの先の展開が予測不可能なんですよ。

ラブストーリーと思わせておいて、奥の深いヒューマンドラマとなっているのがこの漫画の最大の魅力なんです。

高い完成度の物語が人気を集めた『プリンシパル』

その魅力を引き続きじっくりと味わってみてください。

後編

愛犬のすみれを迎えに糸真の家にやって来た和央。

和央
「こんにちは、あれーうちの学校だ」

糸真の制服を見て和央は同じ高校だということに気が付きます。

糸真
「寒いの?」

厚着をしている和央の様子が気になった糸真。

和央
「うん、少し」
糸真
「足首」
和央
「え?」
糸真
「足首あっためないと」

和央は寒さ対策に肝心な足首を温めていませんでした。

心配する糸真に靴下が嫌いなことを伝える和央。

するとそこに弦が現れました。

「和ー央ー、おまえー犬なんてほっとけば帰ってくるべや、学校休んだ奴がうろちょろすんじゃ・・・」

弦は和央と話しながら糸真がいることに気が付きます。

少し気まずそうにする二人なのですが、和央が間に入ってくれたおかげで初めてスムーズに会話を始めていきました。

「おまえの父ちゃんって何やってんだ?」
糸真
「あー、翻訳家とか脚本家とかいってっけどよくしらない」
「は?よくしらないって何言ってんだ、おまえ自分の父親の職業知らなくていいのは小1までだぞ」
糸真
「うっさいよ、帰れバカ弦」

すっかり打ち解け合った糸真と弦。

和央はその様子を嬉しそうに眺めていました。

翌日になると、糸真は晴歌から弦と和央の関係性を聞くことになります。

晴歌
「弦はね、隣に住んでる和央のことを小学校に上がるまで女の子だと思ってたんだって、虚弱体質っつーの?小さい頃から弱かったから」

弱い女の子を守ろうとして弦は和央と仲良くなっていたのです。

この関係は和央のことを男だと認識した現在も続いていました。

糸真
「へー・・・黙ってればわりとイケてんのにね」
晴歌
「やっぱね、みんなそう思ってる、弦がああだし2人の間に入っていけないっぽいけど、和央も実はすごいファンみたいの多くて、みんなの和央みたいな」

夏休み前に和央と弦に近づこうとした女の子が、女子から無視されたことを知った糸真。

そこに久しぶりに登校してきた和央が現れます。

和央
「あ!いたー、まだ名前きいてなかっ」
糸真
「おはよーございます、はじめまして、転校生の住友糸真といーます、よろしく、はじめまして!!」

女子を敵に回したくない糸真は、あえて和央と初対面だということを装います。

和央
「はじめ・・・まして?」
糸真
「まして!!」

なんとかこの場を凌ぎ切った糸真。

二人とあまり仲良くならないでおこうと思っています。

しかし犬のすみれが遊びに来ることもあって、三人はどんどん距離を縮めていきました。

そんな中、和央の家に三人でいる姿をクラスメイトの一人に目撃されてしまいます。

慌てて和央の家から飛び出していく糸真。

しかし追いかけてきたすみれに転ばされてしまいます。

糸真
「うちに帰ろうとしただけじゃん!」
「そんな帰り方あるかじゃん!」

二人の姿を見て笑っている和央。

ですが糸真の目には涙があふれていました。

糸真
「あんたたちみたいな人・・・は、つらいこと・・・なんてないんでしょう」

些細なことでイジメを受けた糸真。

そのことを思い出して涙が止まらなくなっていました。

糸真
「あたし、もうハブにされたくないもんー」
「ちょっと待て、なんでハブにされんのさ?」
糸真
「そう聞いたもん、あんたたちに近付くとそうなるって・・・」

大泣きする糸真に対して、弦と和央は屈託のない笑顔を見せてきます。

そんな二人の笑顔を見て、糸真は自分の悩み事が馬鹿らしくなってしまいました。

結局は自分の気持ちを素直に受け止め、弦と和央と仲良くなることに決めた糸真。

糸真
「あたし、好きな男の子なんていなかったなー、あれれ?あれれれれれ?落ちる・・・!!」

二人の間で恋に落ち始め初めていくのでした。

しかしこの先には糸真が心配していたイジメという問題が立ちふさがります。

彼女は過酷な運命を乗り越えることが出来るのでしょうか!?

三人の予測不能な運命は、実際に漫画を読んで驚いてみてください。

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『プリンシパル』は映画にもなりました

大人気コミックの『プリンシパル』は映画にもなりました。

もちろん詳しい内容は明かせませんが、少しだけキャストをご紹介しておきます。

キャスト  配役

黒島結菜さん  住友糸真

小瀧望さん   舘林弦

高杉真宙さん  桜井和央

川栄李奈さん  国重晴歌

その他にも谷村美月さんや市川知宏さんなどの若手実力派俳優や、鈴木砂羽さんなどの実力派女優が脇を固めているんですよ。

漫画を読んだ後は映画も楽しんでみてくださいね。

 

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