G戦場ヘヴンズドア完全版のネタバレ!名言が盛り沢山の漫画です!

今回は「日本橋ヨヲコ」先生の『G戦場ヘヴンズドア完全版』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『G戦場ヘヴンズドア完全版』はこんな漫画

自分が思い描いた夢を叶えることができず、もがき苦しんでいる高校生の堺田町蔵。

彼は偉大な漫画家の父を持ちながら、自分に漫画を描く才能がないことを不愉快に思っていました。

そんな彼とは対照的に漫画が大好きな長谷川鉄男。

しかし小学生の時に描いて以来、思うように漫画のアイディアが浮かばなくなっています。

父親を超えたいと願う町蔵と、才能が枯渇してしまった鉄男。

この二人が出会ったことにより、お互いの才能が融合していきます。

青春の全てを漫画にかけた若者の姿を描く『G戦場ヘヴンズドア』

今回は完全版の魅力をネタバレを含みながらご紹介していきます。。

夢を追いかける二人の姿と、数々の名言に心を打たれてみてください。

 

『G戦場ヘヴンズドア完全版』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

書店で友人たちを漫画の最新刊を探している鉄男。

するとそこに町蔵が現れました。

彼らを睨みつけた町蔵は、そのまま書店に並ぶ漫画を蹴り飛ばしてしまいます。

町蔵
「うぜえんだよ、オタクが」

鉄男たちは町蔵の迫力に何も言い返すことができません。

町蔵は高校一年の終わり頃に転校してきて、二年に進級すると鉄男たちと同じクラスになりました。

しかし不愛想なためクラスの雰囲気に馴染めていませんでした。

この日も機嫌が悪そうに帰宅した町蔵。

すると父親の漫画を絶賛する編集者が家の中にいます。

彼らの姿を見たことで、町蔵の機嫌はさらに悪くなってしまいました。

町蔵の父親は坂井大蔵という大人気の漫画家です。

しかし父親とそりが合わない町蔵は、彼の漫画を認めていませんでした。

町蔵
「こんな安っぽいお涙頂戴モンで売れちゃってさ、きたねえよ」

父親の漫画を酷評する町蔵。

そんな息子に対して父親は怪訝そうな態度を取っています。

この関係性が町蔵を苛立たせていました。

自分のことを認めていない父親を、町蔵はいつの日か追い抜いてやりたいと思っています。

しかしなかなか思ったような漫画が描けず苦しんでいました。

一方、鉄男は小さな頃から漫画を描いています。

しかし高校生になった頃には、面白い漫画が描けなくなっていました。

天才とまで呼ばれていた鉄男なのですが、現在はスランプと言えるほどの状態だったのです。

そんな鉄男が久しぶりに漫画を描き始めました。

翌日になると、教室の中で漫画を描く鉄男の姿を町蔵が見かけます。

町蔵
「何やってんだオメー、それマンガか?いいよなあ、こんなポンチ絵でちやほやされてよ、生きるセンスが悪い奴は、マンガのセンスもさぞかし悪いんだろうなあ」

クラスメイトの制止を無視して鉄男の漫画を読み始める町蔵。

町蔵
「お前が尊敬してるマンガ家って誰だよ?」
鉄男
「坂井大蔵」

父親の名前が出たことで町蔵の怒りに火が点いてしまいます。

彼は怒りのまま鉄男の漫画を破り捨てました。

するとクラスメイトたちが一斉に騒ぎ始めます。

ですが町蔵にはこの状況が理解できません。

町蔵
「な・・・に・・・言ってんだお前ら・・・?・・・逃げろ?は?」

クラスメイトたちが怯える理由とは一体・・・!?

 

 

漫画に対して特別な感情を抱いている町蔵と鉄男。

二人はお互いの才能にまだ気が付いていません。

彼らが才能を認め合った時、物語は一気に動き始めます。

名言と共に彼らの才能が輝く様子を描いていく『G戦場ヘヴンズドア』

この漫画は伝説の名作と呼ばれています。

完全版として復活したこの作品。

引き続き熱き青春物語をお楽しみください。

後編

クラスメイトたちがざわめく中、町蔵は背後に視線を感じていました。

振り向くとそこには金属バットを持ったショートカットの女子高生が立っています。

無言のまま金属バットを振り下ろすこの女性。

一撃目は間一髪でかわした町蔵だったのですが、彼女にマウントポジションを取られてしまいます。

久美子
「はい動かないで、これ塩酸ね、あんた今鉄男に何した?言ってみろよそのバカ面で」

彼女はそのままカバンから注射器を取り出しました。

久美子
「あいにくウチは病院とかやっててねえ、いろいろ便利なのさ、あんたがグースカ寝てる間に、逆包茎手術しといてやるよ」

無表情のまま恐ろしい言葉を発する彼女を恐ろしく感じる町蔵。

すると鉄男が彼女の行動を止めに入りました。

鉄男
「久美子やめて」

鉄男の行動で怒りを収める久美子。

久美子は鉄男の幼なじみで、彼を守るためなら手段を選びません。

そのため学校中から恐れられていました。

漫画を破り捨てたことが許せない久美子。

久美子
「じゃああんたが一番大事にしてるモン出しな、あんたは鉄男の聖域を壊したんだ、同じ目に遭うのがスジってもんだろ」

彼女の命令で町蔵はカバンから自分が書いた小説を取り出します。

久美子
「小説?お前が書いたのか?」

黙って頷く町蔵に対して、久美子はその小説を鉄男に渡しました。

鉄男はじっくりと小説を読み始めます。

鉄男
「坂井大蔵のにおいがする、でもそれよりずっとやさしい、なんだろうすごくいい、こんなものを破くなんてできないよ、オレにはできない」
町蔵
「胃の底が熱くなった、オレはその時差し出されたこいつの右手が、天国への扉に見えたと言ったら笑われるだろうか、いやかまやしない」

町蔵の才能に気づいた鉄男と、彼の言葉で心が救われた町蔵。

その後、久美子と共に町蔵と鉄男はファーストフード店に場所を移します。

鉄男
「オレ堺田君と一緒にマンガ作りたいんだ、読ませてもらった小説、絵にしてみたいんだ」
町蔵
「やだね、自分のマンガくらい自分で考えろ、描いたら批評くらいはしてやるよ」

まだ素直になれない町蔵。

そんな彼の態度に久美子が怒りをあらわにします。

久美子
「あ!手がすべった」

鉄男の誘いを断った町蔵の肩に、コーヒーをかけてしまいます。

ここから久美子は鉄男の望みを叶えるため、執拗に町蔵を脅し始めていきました。

その迫力に身の危険を感じる町蔵。

町蔵
「なんて女だ、なんでそこまで鉄男に尽くすんだ!?」

しかしどこかで鉄男に興味を持ち始めていました。

そのため鉄男が描いた漫画を読んでみることにします。

町蔵
「ふーん、まとまってんじゃん、賞くらいにはひっかかんじゃねーの?でもうまいんだけどさ、それだけってカンジ」

彼の期待とは裏腹に鉄男の漫画は面白いものではありませんでした。

期待外れだったことを久美子に伝える町蔵。

町蔵
「あいつがオレと組みたいって言ったのわかったわ、自分一人じゃたいしたもん作れねえからじゃんよ」
久美子
「あたしさあマンガのことはわかんないけどさ、これ読んで鉄男がなんであんたの小説好きなのかわかった、取り戻せない昔の自分に似てるからだ」

久美子は鉄男の真の姿を知ってもらうため、町蔵を彼の実家に連れて行くことにしました。

そこで町蔵は鉄男が小学生の頃に描いた漫画を目にします。

両親が離婚したことにより、自分の近況を父親に知らせるため漫画を描いていた鉄男。

その物語の完成度は町蔵を驚愕させました。

町蔵
「な・・・なんだこりゃ、すげえ、小学生でこんな話描いてたのかよ!?こんなの今のオレでもかなわねえ」

すぐに鉄男の元へ走り出す町蔵。

思いのままを鉄男にぶつけます。

町蔵
「鉄男!じーさんにいろいろ聞いちまったけどよ、あんだけ描けりゃオレなんかいらねーだろ!」
鉄男
「作れないんだストーリーが、父さんに描いたあの漫画を最後に何も思い浮かばないんだ、たぶんもう言いたいことがないんだ、オレはからっぽだから堺田君にひかれたんだよ」

町蔵は鉄男が自分と同じように苦しんでいることを知りました。

町蔵
「鉄男、お前は天才かもしれねえ、けどそれだけだ、いいかオレと組むなら手加減すんな、もしお前がもう一度オレを震えさせてくれるのなら、この世界で一緒に汚れてやる」

鉄男の才能に震えるほど感動した町蔵は、彼と一緒に漫画を描いていくことを決めたのです。

ここから珠玉の物語を完成させていくことになる町蔵と鉄男。

二人が創造する独創的で最高傑作の漫画は、実際に『G戦場ヘヴンズドア』を読んで確かめることをお勧めしますよ。

 

『G戦場ヘヴンズドア完全版』はこんな人にオススメ

漫画を読んで感動したい人にオススメの作品です。

心を熱く震わせる名言の数々が魅力的な『G戦場ヘヴンズドア』

伝説の名作が完全版としてパワーアップしています。

そのため以前に読んだことがある人でも楽しめる内容になっていますよ。

是非この機会に多くの漫画ファンを虜にした物語を存分に堪能してみてください。

 

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