今回は「ガガネ」先生の『絶対悪の怪物』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。
『絶対悪の怪物』はこんな漫画(あらすじ)
日本警察史上最大級の汚点となる殺人犯連続殺害事件が発生しました。
逮捕された犯人は梟木和(ふくろうぎのどか)巡査部長で、現職警察官の手によって23人の殺人犯が犠牲となってしまったのです。
“梟木事件”と呼ばれることになったこの連続殺害事件は、被疑者の逮捕と死刑判決の確定、そして異例のスピード執行によって幕を閉じました。
ですが死刑を執行されたはずの梟木和が目を覚ますと、レシィーという謎の少女から13人の死者が生き残りを懸けて殺し合うバトルロイヤルへの参加を命じられます。
復活した凶悪殺人犯とのバトルロイヤルに身を投じることになった梟木和の運命とは・・・!?
殺戮刑事と凶悪犯が命がけのデスゲームを繰り広げていく『絶対悪の怪物』
今回はスリリングなサスペンス漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。
社会の平和と秩序を守るため私刑を行う梟木和が見せるサイコパスな表情にご注目ください。
『絶対悪の怪物』の魅力紹介(ネタバレ含む)
前編
裁判官が日本警察史上最大級の汚点となる連続殺人事件を犯した現職警察官に判決を伝えています。
現職警察官は過去に殺人を行った者だけを狙い、元服役囚など23名を身勝手な理由で殺害しました。
被害者の中には未解決となっていた事件の被疑者だと断定されて人も含まれています。
冷酷極まりない私刑で人命を奪った行為は到底許されるものではありません。
被告人が現職の警察官であったことを考慮しても刑事責任は限りなく重大で、裁判官は極刑が相当だと判断しました。
こうして被告人、梟木和に死刑宣告が言い渡されたのです。
梟木和は笑顔を浮かべながら判決を受け入れました。
連続殺害事件を犯した梟木和は被害者遺族に雇われて過去の殺人を蒸し返したわけではありません。
梟木事件と呼ばれた殺人犯連続殺害事件では、現職の刑事によって殺人を犯した23名が犠牲となりました。
過去に前例がないこの事件は日本警察史上最大級の汚点となってしまいます。
この梟木事件は被疑者の逮捕と死刑判決、そして異例のスピード執行によって幕を閉じました。
死刑を執行されたはずの梟木和が目を覚ますと、眼帯をした不思議な少女が声を掛けてきます。
しかし少女は事件マニアなわけではありません。
梟木事件から5年が経過しています。
今でもファンが多いこの事件は書籍化されていました。
書籍化されていたことを知らなかった梟木は思わず照れてしまいます。
少女はこんな可愛い閻魔様がいないと梟木和の質問を否定しました。
梟木和は状況を理解することができません。
死刑を執行された梟木和はまだ完全に生き返ったわけではないのです。
蘇るためには13人の死者が生き還りを懸けて殺し合うバトルロイヤルで優勝しなければなりません。
あくまでも梟木和は社会の平和と秩序のため、現職の刑事でありながら殺人犯を殺してきたのです。
そのためバトルロイヤルと言われてもモチベーションが上がりません。
しかしこのデスゲームには梟木和が参加したくなる秘密が隠されていたのです。
23人を殺しておきながら殺人を好きじゃないと語る梟木和の姿が印象に残りました。
私刑を受け入れたのもあくまで彼女なりの正義感なのかもしれませんね。
連続殺人犯がデスゲームに巻き込まれていく『絶対悪の怪物』
このバトルロイヤルに参加するのは普通の人間ではありません。
参加者の実態を知った梟木和が少しずつ本性を見せ始めますよ。
後編
殺し合いを望んでいない梟木和でしたが、詳しい説明を聞くと気持ちに変化が表れます。
デスゲームは人でなし同士に殺し合ってもらうルールになっていました。
一般人に殺し合いをさせても退屈なので、殺人鬼同士のイカれた残酷劇にするつもりなのです。
梟木和はゲームの即刻中止を求めます。
中止しなければ命の保証はできません。
参加者は超A級の凶悪殺人鬼が揃っています。
シリアルキラーやマスマーダラー、テロリストや裏社会の殺し屋が揃う中、いくら梟木和でも簡単に生き残れるかは分かりません。
黒幕だと思っていたレシィーは管理者でした。
梟木和の反応が面白くてついついふざけてしまっていたようです。
レシィーは本来の姿であるコウモリに変身しました。
ですがずっとこの状態でいるのは窮屈なのだそうです。
ダイモーン・エクスマキナには射程範囲50mで引き金を引けば物理法則を無視して標的を貫く一撃必中の弾丸が込められていました。
ただし5発しかないので無駄撃ちは禁物です。
大切な説明をしていたのに梟木和が空に向かい発砲してしまいました。
マラガは受け取りましたが梟木和は改めて武器の調達に向かいます。
まずは片腕の劉という銃のブローカーに会うため、お世話になったことがあるマフィアの楊を訪ねました。
死刑執行されたはずの梟木和が現れたことで楊は混乱してしまいましたが、力尽くで押さえつけると観念してくれました。
普通のブローカーは一般人に銃を販売することはありません。
しかし暴力団すら銃を持て余している時代なので、梟木和のようなワケアリの方がお得意様になれるのです。
楊に案内されたビルに到着すると上の階から銃声が聞こえてきました。
慎重に近づいていくと先客がいたようです。
物陰から様子を伺っていると背後から男性に襲われました。
素早い動きで攻撃をかわした梟木和は、奪った銃で男性の顔面を撃ち抜きます。
銃声に気付いた先客たちは梟木和たちに攻撃を開始しました。
神原一家は20年前に金融機関や貴金属店、民家などを荒らし回った強盗団です。
彼らは強盗だけでなく、強姦や放火、そして殺人も犯してきました。
欲望のためならどんな蛮行も厭わない残虐な外道たちなのです。
梟木和は神原一家の派手な装備を見ているうちに、劉がすでに殺されていることを悟りました。
残忍な神原珠美と梟木和はどんなバトルを繰り広げるのでしょうか!?
『絶対悪の怪物』を読んだ感想
バトルロイヤルの参加者が全員殺人鬼だったことで、梟木和の心境に大きな変化が表れましたね。
殺人を憎む梟木和がすぐにデスゲームへの参加を決めたシーンには心を動かされました。
殺人鬼同士の殺し合いを描写した『絶対悪の怪物』
梟木和がまず対峙することになったのは外道の神原珠美でした。
平和な社会の秩序を守るため神原を排除するための戦いを見逃さないでください。
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