サトラレ~嘘つきたちの憂鬱~のネタバレ!感想もお伝えします!

今回は「原作 佐藤マコト 漫画 伊鳴優子」先生の『サトラレ~嘘つきたちの憂鬱~』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『サトラレ~嘘つきたちの憂鬱~』はこんな漫画(あらすじ)

女子高生の海崎千景は、常に思考が周囲の人間に筒抜けとなってしまう先天性R型脳漿変性症という奇病を発症しています。

この奇病は通称サトラレと呼ばれているのですが、本人は思考が筒抜けになっていることを知りません。

ふと頭の中に浮かんだ感情や思考が全て他人に知られてしまうサトラレ。

一方でサトラレを発症する人間はIQが160以上の天才だけなのです。

しかし思考を知られてしまう症状を本人が把握してしまうと、精神が崩壊してしまう恐れがあるため本人に症状を自覚させる行為は法律で禁じられていました。

そこで千景が幸せに暮らすため、未成年対策委員のメンバーたちに彼女を密かに守る任務が与えられます。

サトラレを悟らせないよう奮闘する委員たちと千景の様子を描いた『サトラレ~嘘つきたちの憂鬱~』

今回は嘘の中に優しさが詰まったヒューマンドラマについて、ネタバレを含みながら魅力をご紹介していきます。

読んでいるうちに胸が切なくなる感動のストーリーを最後まで満喫していってください。

 

『サトラレ~嘘つきたちの憂鬱~』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

通学中の千景が憂鬱な思いを抱えながら踏切を渡っています。

千景
「なんか・・・生理中の私って生臭くない?気のせい?はーなんで生理中の朝ってこんな不愉快なんだろう、帰りたい」

憂鬱な思いを言葉にせず頭の中で考えながら学校へ向かっていました。

しかし千景はサトラレを発症しているため、この考えは周囲の人間に筒抜けとなっています。

そのため周りの女子生徒には生理中の辛さに同情する人もいるほどでした。

千景
「なんか無性にイライラする・・・眠いしお腹痛いしもう帰りたい・・・っていうか今日暑くない!?」

千景が頭の中で思っていることはどんな些細なことでも周囲に伝わってしまいます。

ですが当の本人はそのことを自覚していません。

実はサトラレを発症する人間は知能指数が160以上の天才で、彼女たちは将来を嘱望されているため国家から財産として扱われていたのです。

彼らが思考を知られているという事実を知ってしまえば精神が崩壊してしまう可能性がありました。

そこで国家はサトラレに症状を自覚させるような行為を法律で禁じているのです。

もちろんこのこともサトラレである千景は知る由もありません。

千景
「今日帰りに甘いもの食べたいなー、確か駅前にクレープ屋できたんだっけ、行ってみ・・・痛ったああ」

ボーっとしながら歩いていた千景が女の子とぶつかってしまいます。

外面では素直に謝る千景だったのですが、心の中では違うことを考えていました。

千景
「ったく歩きスマホしてんじゃねーよ、ブス!!」

女の子はブスと思われていたことを知り怒り始めます。

このことを女の子がSNSに投稿しようとするのですが、3名の人間が止めに入りました。

戸叶
「すみません、サトラレ対策委員会です、思念に反応しないようにご協力お願いします」
「お願いします」
戸叶
「SNSなどにサトラレの情報を流すことは法律で禁止されています、内容によっては罰金じゃ済みませんよ」

女の子たちの前に現れたのはサトラレの保護を命じられたサトラレ対策委員会のメンバーです。

彼らは対象のサトラレと周囲の人間がトラブルを起こさないよう、様々な語りでサポートしていました。

その中で千景をサポートするために選ばれたのが19歳で才色兼備の一之瀬香、リーダーで16歳の吉田透、そして女の子に声をかけた17歳の戸叶伊助という3人だったのです。

未成年のサトラレを保護するため同級生に扮している彼らは、未成年でありながら厳しい訓練を受けた対策委員でした。

「千景おはよー!用事あるから保健室寄っていい?」
千景
「私も生理痛ひどいから行きたい」
「やっぱり?調子悪そうだもんね?」

全ての思考を読みながら、千景の学校生活が円滑に進むよう支えているのです。

常に千景の行動監視しながら彼女に気づかれないようサポートしている対策委員たち。

彼らは無事に任務を遂行することができるのでしょうか!?

 

 

サトラレという奇病を題材にしている点がとても興味深かったです。

この斬新なテーマに加えて、本人が考えを悟られていることを知らないという設定が物語を面白くさせていますね。

素晴らしい発想の元、笑いと感動を味わえる素敵な作品となっている『サトラレ~嘘つきたちの憂鬱~』

1度読み始めるとあっという間に物語の世界観に引き込まれてしまいます。

それでは読んでいくうちに心が癒されるストーリーを引き続きお楽しみください。

後編

色々ありながら学校に到着した千景は、いつものようにある場所へ向かっていました。

千景
「先輩いるかなー、今日もいるかなー、先輩、先輩、甲斐谷先輩、あ!もういる!」

千景が周囲に心を読まれながら向かったのは、想いを寄せる甲斐谷先輩がいる音楽室です。

千景
「うわぁ、うわぁ、格好いいぃぃ、話したい、でも練習中だし、すごいなあ、永遠に聴いてたい・・・」

もちろん甲斐谷先輩にも千景の考えていることが伝わっていました。

甲斐谷
「あれ?千景ちゃん?中入って見てていいよ、この間千景ちゃんが言ってた曲弾こうか?」

優しい甲斐谷先輩は千景の感情に気づかないフリをしてくれていて、彼女のためにピアノを弾いてくれようとします。

千景
「先輩の音は本当にきれいだ・・・心地よくて歌いたくなるほど」

気持ち良くピアノの音に耳を澄ませる千景だったのですが、別の女子生徒が現れたことで演奏が中止されてしまいました。

このことに苛立つ千景は頭の中で暴言を吐いていき、その全てを悟られてしまいます。

しかし部外者は自分の方だと思い考えを改めました。

するとその気持ちを悟った甲斐谷先輩が優しい言葉をかけてくれます。

甲斐谷
「ごめん千景ちゃん、途中からでもいい?」
千景
「えっ、今の人いいんですか?」
甲斐谷
「だって千景ちゃんが先にいたんだよ?聴いててね」

再び甲斐谷先輩が弾くピアノの戦慄に耳を傾けていく千景。

千景
「先輩、私先輩の音楽が大好きです、先輩が大好きです」

千景はこの大切な想いを誰にも知られずに育んでいこうと考えています。

そんな彼女の想いをサポートするのが対策委員たちの仕事となっていました。

しかしここである問題が勃発してしまいます。

実は2週間後に控えている甲斐谷先輩のピアノコンクールを、千景が観覧しようと思っていることが判明しました。

何も知らない一般人が多数集まるところにサトラレが現れると多くの問題が起こってしまいます。

まず一般人とサトラレの関係性を円滑にするため、大勢の対策委員を投入しなければなりません。

それでも会場中に千景の思念が伝わるため、コンクールの出場者は演奏どころではなくなってしまいます。

こうしたことを考慮した対策委員たちは、ひとまず千景をコンクールへ行かせない計画を立てました。

友人に扮している香と吉田が、コンクール当日の千景に用事を入れようとしていきます。

しかし意志が固い千景はなかなかOKしてくれません。

「千景、この間言ってた日なんだけど・・・」

なんとかピアノコンクール会場の混乱は避けたい香がしつこく千景を誘います。

千景
「いやだからさっ、無理だってば」

千景からしつこいと思われ作戦は失敗に終わってしまいました。

万策が尽きた対策委員は作戦を練り直すことにします。

ですが良いアイディアがなかなか思いつきません。

するとここで戸叶が最終手段を提案してきました。

戸叶
「っていうか先輩には申し訳ないですけど、先輩の口から直接来ないでくれって言ってもらうのが一番手っ取り早くないですか?」
「戸叶、それは無理、だってあの子、コンクールに行くって声に出して言ってないんだもん・・・」
戸叶
「なるほど、来る予定のない人間に来るなとは言えないわけだ」
「そう!思念への先回りは駄目!だいたい千景は私達に先輩を好きなことすら黙ってるし・・・もっと言葉にしてくれたらいいのに」

香は千景の友人に扮していながら、彼女のことを大切な存在として守りたいと思っているのです。

しかしこのままいくと千景の想いを踏みにじってしまうかもしれません。

万事休すとなってしまった対策委員たち。

するとここで吉田透が身を挺した捨て身の作戦を提案してきました。

果たして彼はどのような作戦で千景をピアノコンクールに行かせないようにしたのでしょうか!?

そこには吉田なりの優しさが溢れていたのです。

彼だけでなく対策委員たちは千景に対していつも優しい嘘をつきながら、サトラレを知られないよう接していくのでした。

いつも心を悟られながら生きている千景と、彼女を守るため嘘をつき続ける対策委員たち。

彼らはそれぞれ複雑な事情を抱えながら美しい人間関係を築いていきます。

ここから先の感動的な展開は、是非ご自身の目で漫画を読んで最高の感動を味わってみてください。

 

『サトラレ~嘘つきたちの憂鬱~』を読んだ感想

序盤はユーモアを交えたヒューマンドラマだと思ったのですが、読んでいくうちに涙が止まらなくなりました。

感情を素直に思い浮かべる千景と彼女を守ろうとする対策委員たちは、全員が素敵な心の持ち主だと思います。

自然とお互いを想い合っている姿が魅力的な『サトラレ~嘘つきたちの憂鬱~』

優しい嘘の数々が生み出す特別な感動はなかなか味わえるものではありません。

極上の感動を味わいたい人はこの漫画をチェックしておきましょう。

 

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