異世界メイドの三ツ星グルメ 現代ごはん作ったら王宮で大バズリしました

今回は「漫画 U4 原作 モリタ」先生の『異世界メイドの三ツ星グルメ 現代ごはん作ったら王宮で大バズリしました』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

 

『異世界メイドの三ツ星グルメ 現代ごはん作ったら王宮で大バズリしました』はこんな漫画(あらすじ)

ファーストフードやお菓子が大好きだった女性が異世界に転生しました。

生まれ変わったシャーリィ・アルブレラは前世の記憶を取り戻すと、運命の相手と死に別れたような絶望感を味わいます。

絶望した理由は転生した異世界の食べ物が味気ないためでした。

5年をかけて様々な料理と調味料の再現には成功しましたが、シャーリィは味の探求に満足していません。

残りの人生を親のスネをかじりながら味の探求を続けようと思っていましたが、王宮でメイド長を務めるクレア・チャールトンが訪ねてきたことで運命が一変することになります。

現代のグルメをアレンジしていく『異世界メイドの三ツ星グルメ 現代ごはん作ったら王宮で大バズリしました』

今回はSFファンタジーとグルメを融合させた漫画の魅力についてネタバレを含みながらご紹介していきます。

食への探求心が抑えられないシャーリィの可愛らしさにご注目ください。

 

『異世界メイドの三ツ星グルメ 現代ごはん作ったら王宮で大バズリしました』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

前世の記憶を取り戻したシャーリィが絶望感を味わっています。

シャーリィ
「そんなっ・・・あんまりだわっ!こんな、こんなぁ・・・もう・・・もう二度と!マ〇クのハンバーガーもす〇家の牛丼も〇郎のラーメンも食べられないなんてぇぇぇぇぇ!」

異世界に転生したシャーリィは前世で大好きだったグルメがこの世界には存在しないことを知ってしまいました。

しかし食事への探求心が強いシャーリィはここで諦めるような女性ではありません。

5年後のシャーリィは自分で大好きだったファーストフードやお菓子を再現するようになっていました。

母親にはおやつくらい作れないと花嫁になれないと説明していますが、この異世界でおやつを食べるのは貴族や王族だけなので嘘をつくなと叱られてしまいます。

シャーリィ
「その通り花嫁修業なんてただの口実、前世の成人した私ですらそんなことしてませんでした、飽食の時代に食を心の拠り所にしていた私にとってこの世界の食は些か味気ないもので、恋をするより何よりも優先すべきはあの日抱いた野望」

異世界に大好きなグルメが無いのであれば、自分で再現すると決めました。

シャーリィは生きている間に前世の料理と再会することを目標としているのです。

目標を掲げたシャーリィは5年をかけて色々な料理や調味料の再現に成功してきました。

しかし味の探求に終わりはありません。

ここからは親のスネをかじりながらぬくぬくと料理をしながら過ごしていくつもりです。

クレア
「こんにちはシャーリィ、王宮でメイド長を務めるクレア・チャールトンと申します」
シャーリィ
「あっハイ、シャーリィでございます、この度はムサ苦しい我が家へようこそ」

挨拶が下手なシャーリィの面白い性格をクレアはすでに知っていました。

クレアはそんなシャーリィに用事があるようです。

しかし高貴な方が何のご用があるのかシャーリィには想像もできません。

クレア
「・・・さて、シャーリィあなたなにやら奇妙な料理をするらしいですね」
シャーリィ
「えっと試作した料理を両親やご近所に振る舞ったりはしておりますが・・・」
クレア
「では厚かましいお願いですが、あなたの料理をなにか私に振る舞ってくれませんか」

材料を切らしていると誤魔化しますが母親に嘘をつくなと叱られてしまいます。

仕方なく裏から料理を持ってくることにしました。

シャーリィ
「どうぞ、つまらなくない美味しいものですが」
クレア
「これは・・・?」
シャーリィ
「そちらはポテトチップスでございます」

お出ししたのはじゃがいもを薄くスライスしてから食塩に浸し、乾燥させて水分をしっかりと抜いてから揚げたポテトチップスです。

食べ方が分からないクレアに手づかみで食べることをお勧めしました。

ポテトチップスを食べ始めるとクレアの手が止まらなくなってしまいます。

クレア
「失礼、美味しいですね、これは・・・じゃがいも?だけど私の知るものとはまるで違う・・・」
シャーリィ
「ですよねー、この国ではじゃがいもといえば蒸して出すか煮込むぐらいが普通ですし、バリエーションが乏しいんですよねぇ」
クレア
「この国・・・?あなたはどこか他所の国に行ったことがあるのですか?」

前世や異世界のことは口が裂けても言えません。

もしも異世界から来たことを知られると懸賞金をかけられてしまうのです。

シャーリィ
「いえ・・・そうではなくてですねっ、他の国ではこういう珍しい料理があるなんて話を父が商人であるからして、こう小耳に挟んだりしちゃったりしてまして・・・そういう意味です!」
クレア
「・・・なるほど、なんにしろとても面白い料理ですね・・・それでこちらは?」
シャーリィ
「おやつの王様、プリンにございます」

現代人なら誰もが知っているプリンをお出ししました。

ですが本当は自分のために作ったので食べてもらいたくありません。

シャーリィが心の中で泣いていると、クレアがプリンも素晴らしい味だと褒めてくれます。

クレア
「・・・しかしどうしてこの組み合わせなのですか?甘いプリント塩気の強いこのポテト・・・?とやらは合わない気がしますが」
シャーリィ
「とんでもない!これこそがおやつの究極形ですわ、クレア様!」

思わずシャーリィは大きな声を出してしまいました。

確かに甘くまろやかなプリンと香ばしい塩気のポテトチップスは対極の存在です。

だからこそ交互に食べることで互いの良さを最大限に引き出すプリンとポテチは相棒でなければいけません。

クレア
「・・・決めました、シャーリィあなた・・・王宮に勤めて料理をなさい」
シャーリィ
「えっ、嫌ですけど」

王宮からの誘いを即答で断りました。

母親には叱られますがクレアは怒っているわけではありません。

クレア
「私とて王宮に勤めさせていただいているだけの身、辞退したからってどうこうしたりしません・・・ですが断った理由は気になりますね、王宮で料理を出せるなんて最上の名誉ですよ?」

理由を語ることにシャーリィは抵抗を感じます。

しかしクレアに自分の顔色は窺わず素直に答えて欲しいと言われました。

シャーリィ
「私の料理は自分用だからですね、自分の娯楽のための料理だからこそそれを王宮でお出しする・・・というのは違うのではないかと」

何よりもシャーリィは料理の研究を続けたいと思っています。

王宮に勤めれば料理の研究ができないかもしれません。

自分のために作る料理こそがシャーリィにとっての料理なのです。

クレア
「ですが残念です・・・王宮なら最高の調理器具と豊富な食材で料理の研究し放題」
シャーリィ
「クレア様!私今すぐ王宮に勤めとうございます」

こうしてシャーリィの王宮勤めが決まりました。

 

 

美味しい料理の研究に没頭するシャーリィの執念を感じる展開でしたね。

おやつに対するこだわりにも感心しました。

天真爛漫なヒロインの食生活を描写した『異世界メイドの三ツ星グルメ 現代ごはん作ったら王宮で大バズリしました』

いよいよ王宮での生活が幕を開けます。

シャーリィの料理は王宮に受け入れてもらえるのでしょうか!?

後編

料理の研究をするため王宮へ向かったシャーリィに、クレアはまず王子のウィリアムを紹介しました。

王宮で料理を作るのは基本的にコックが担当しています。

しかし王子のおやつに限ってはメイドが作ってお出しする習わしになっていました。

そのためお菓子作りが得意な娘たちを迎え入れ切磋琢磨させているのです。

クレア
「あなたには今日からそのおやつメイドの一人として王子様のおやつを作ってもらいます」

おやつを作ってお給料まで貰えて、研究は人のお金でやりたい放題な環境は至れり尽くせりなのかもしれません。

喜びを隠しきれないシャーリィがキッチンへ向かうと、ケーキを焼く匂いが漂ってきました。

扉を開けるとキッチンには豪華な設備が整っています。

シャーリィ
「すっすごい、これが王宮のキッチン・・・嘘・・・まさかコンロ!?つまみがついてる・・・うわぁ本当にコンロだ・・・冷蔵庫まであるの!?なんでぇ!?」
クレア
「・・・宮廷魔女が作ったものです、なぜこれらの道具の使い方がわかるのですか?」
シャーリィ
「こっ・・・こんな道具があればなーって妄想していたものと似ていたので・・・」

上手く誤魔化すことができました。

続いてクレアは他のメイドたちにシャーリィを紹介します。

挨拶するのですがシャーリィは先輩のメイドたちからあまり歓迎されていないようです。

その理由はどの班も人数が十分に揃っているためでした。

クレア
「安心なさい、この者には自分の班を持たせます」

通常であれば下積みを重ねなければ班を任されることはありません。

新人のメイドが班を任されることにメイドたちは猛反対しますが、クレアは異論を認めずアンというメイドにシャーリィの補佐を担当させることにしました。

シャーリィの紹介が終わると王子様のおやつタイムに向けた準備が始まります。

メイドの使命はおやつタイムに全力を尽くすことなので、真剣勝負の様な緊張感が漂ってきました。

始まったおやつタイムで王子に出されたのは、サクルという小麦粉に卵やバター等を合わせた生地にドライフルーツを混ぜて焼くこの国のケーキです。

シャーリィ
「ちなみにサクルとはこの世界での名前、前世で何と呼ぶかわかりません、かなりパサついた食感をしており飲み物なしでは食べるのが困難なほど・・・あれ・・・一人に出す量じゃなくない?」

一班から四班が大量のサクルをお出しすると、無表情のまま王子が食べ進めていきおかわりを頼んできました。

しかしこれでも昔よりは食べなくなったそうです。

もっとサクルを食べてもらうためにメイドたちは頭を悩ませていました。

メイドがサクルばかりお出しする理由は、半年前に亡くなった王妃が好きなお菓子だったためです。

王妃が亡くなったことで王様が病に臥せられ、王子が国を任されることになりました。

その時から王子の表情が変わらなくなったので、メイドたちは王妃との思い出の味であるサクルをお出ししているそうです。

シャーリィ
「なるほど、だから私達もサクルをお出しする必要があるんですね、しかし・・・パサついたケーキは正直私の好みではありません、私が好きなのはこんな感じのしっとりとしたケーキ達、サクルは一言で表すと守備範囲外です」

苦手なのですが他の班が作ったサクルを食べてみることにしました。

サクルはとても美味しいので美食家の王子が眉一つ動かさずに食べた理由が分かりません。

その理由を探るためにもシャーリィはひとまずアンとサクルを作ってみることにします。

サクルを作ったことがないシャーリィは納得する味を完成させるまで1週間もかかってしまいました。

アン
「いよいよねシャーリィ!食べてくださると良いんだけど・・・」
シャーリィ
「私達も今日まで練習してきたもの、まずいことはないはずよ、まずいことは・・・」

王子にサクルをお出ししましたが1個だけしか食べてもらえません。

5日目にはシャーリィたちのお皿には手をつけてもらえなくなります。

自信がなくなってきたシャーリィは荷物をまとめて帰りたくなってきました。

サクルはシャーリィが作りたいおやつではありません。

それを食べてもらえず罪悪感で一杯になりながら廃棄することなど望んでいないのです。

クレア
「シャーリィ、なぜ私があなたを連れてきたのか理解していないようですね、あなたの価値がどこにあるのかそれを考えなさい」
シャーリィ
「・・・そうか、そうよね、なにやってたんだろう・・・私、アンおねがい手伝って!試したいことがあるの!」

クレアの言葉でシャーリィは自分がやるべきことを思い出しました。

次回のおやつタイムに向けてアンと準備を始めます。

必死で準備したため身体はボロボロですが、なんとかおやつタイムに間に合わせることができました。

王子
「これは・・・なんだ?」
シャーリィ
「三色パンでございます!おぼっちゃま!」

シャーリィはサクルではなくそれぞれ味が異なる三色パンをお出ししたのです。

表面にスマイルマークが入ったパンをお好きなところからかじってくださいと王子に勧めました。

王子
「・・・なんだこれ、美味しい・・・」
シャーリィ
「よしっ!よしよしよしっ!おぼっちゃまが齧った部分・・・その中身はチョコクリームでございます・・・!」

サクル以外のおやつを出すと決めたシャーリィは、心から愛するチョコに命運を託したのです。

しかしチョコの原料であるカカオは栄養価が高く、昔の人はサラダなどに使っていてこの世界でもチョコへは発展していませんでした。

そこで自作することにしたのですが焙煎したカカオ豆の皮を剥いて中身を取り出し、それをすり鉢で何度も何度もすり潰す作業に苦労したのです。

シャーリィとアンはチョコ奴隷のようになりながらチョコクリームを完成させました。

王子
「しっとりとしたパンが中身と馴染んで実に美味しい・・・他の部分は中身が違うと言ったか?」
シャーリィ
「はい、味は食べてのお楽しみです!」

他の2つにはカスタードクリーム、いちごジャムを入れていて王子は両方の味に大満足してくれます。

チョコパンとクリームパン、そしてジャムパンは前世でシャーリィが大好きだったもので、その3つを合成させた夢の様な三色パンを作りました。

そんな三色パンを気に入ってくれた王子はあっという間に食べてくれておかわりをお願いしてくれます。

王子
「うむ・・・やはり美味しい、この黒いのが特に余の好みだ!」

喜んでくれた王子を見ているうちに、シャーリィの中に初めて感動が生まれました。

今までは食事を自分のためだけに作ってきたのですが、王子の喜んだ顔を見ているうちに嬉しくなってきたのです。

王子に楽しい時間を過ごしてもらいたいと思って作った三色パンは大成功しました。

しかし明日も三色パンを出してほしいと言われてしまい、疲れ切ったシャーリィとアンの顔色がさらに青ざめます。

シャーリィ
「メイド長!最初から・・・このおつもりだったのですか?私に・・・変わったおやつを出させてサクルだけの流れを変えようって」
クレア
「他言無用ですよシャーリィ、おぼっちゃまは・・・サクルはあまりお好きではありません、おぼっちゃまは王妃様とのおやつの時間を愛しておられました」

おやつの時間を愛していましたが味の好みまで一緒だったわけではありません。

王子はしっとりとした生地のケーキが好みなのです。

シャーリィ
「・・・じゃあ、じゃあなんでそう言わなかったんですか!?自分のおやつタイムなのに!」
クレア
「メイドたちの厚意を無下にしたくなかったからです、サクルはもういい、その言葉は王妃様との思い出の否定にも繋がります、おぼっちゃまからそう告げるのは難しいことでした、メイド達の努力を知る私からもね」
シャーリィ
「メイド長・・・」
クレア
「おまえならさっさと無神経に自分の好きなものを出すと踏んだのですが・・・見込み違いだったようです、そこは私のミスですね」

クレアはシャーリィの無神経な性格に期待していました。

それを知ったことでシャーリィは怒りを覚えますが、クレアにこれからも王子を笑顔にしてほしいとお願いされます。

シャーリィ
「こうして私の王宮でのメイド生活は本当の意味で始まったのでした、そしてそれはまさしく戦いの日々だったのでございます」

シャーリィにはどんな厳しい現実が待ち受けているのでしょうか!?

 

『異世界メイドの三ツ星グルメ 現代ごはん作ったら王宮で大バズリしました』を読んだ感想

実は王子がサクルをあまり好きではないというシーンに驚かされました。

そんな王子のことを考えてシャーリィを王宮に勤めさせたクレアはとても優秀なメイド長ですね。

大好きな料理でシャーリィが自分の運命を変えていく『異世界メイドの三ツ星グルメ 現代ごはん作ったら王宮で大バズリしました』

SFファンタジー漫画とグルメ漫画を融合させた見所満載の物語に仕上がっています。

馴染み深い料理が次々と紹介されていくので読みやすい作品だと感じました。

 

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