『G線上のあなたと私』のネタバレ!珠玉のヒューマンドラマです!

今回は「いくえみ綾」先生の『G線上のあなたと私』という漫画を読んだので、ご紹介していきたいと思います。

※記事の中にはネタバレ部分がありますので、お先に立ち読みをお勧めします!

『G線上のあなたと私』はこんな漫画(あらすじ)

25歳の小暮也映子は寿退社する予定だったのですが、相手の男性から急に婚約を破棄されてしまいます。

傷心状態のまま立ち寄ったCDショップで耳にした「G線上のアリア」

不思議とこの曲を演奏してみたくなった也映子は、気の向くままにヴァイオリン教室へ通うことにします。

そこで出会った初心者仲間2人と講師に囲まれながら腕を磨く也映子。

しかしヴァイオリンと教室内の人間関係は思っていた通りにはなりませんでした。

それぞれ複雑な事情を抱えた4人の男女が運命を交錯させていく『G線上のあなたと私』

今回は心温まるこちらのヒューマンドラマの魅力を、ネタバレを含みながらご紹介していきます。

リアリティーのある人間模様を共感しながら読んでみてください。

『G線上のあなたと私』の魅力紹介(ネタバレ含む)

前編

結婚を目前に控えている小暮也映子。

しかし思いも寄らない悲劇が彼女を待ち受けていました。

也映子
「結婚するはずだった男は私の前で頭を下げた」

ごめんと何度も謝る婚約者に対して也映子が呆然としています。

也映子
「ん?ごめんで済ます?イヤイヤ無理だって、だーかーらーごめんですべてを無かった事になどできるかボケがぁー!!」

理不尽な申し出に我慢ができず、婚約者の顔面にパンチをお見舞いしました。

ですがそんなことでは心に負った傷が癒やされることはありません。

傷心状態となった也映子は、フラフラっと街角にあるCDショップに立ち寄ります。

ヤケ酒でもしなければ眠れないと思った也映子。

失恋ソングをBGMとして流したいと考え、ショップの中を探し始めました。

そんな中、店内に流れるメロディーがなぜか気になり出します。

也映子
「すみません・・・このBGMに流れてるの・・・なんて曲ですか・・・」

店員からは「G線上のアリア」という答えが返ってきました。

不思議なことにこの曲を弾いてみたいと思うようになった也映子。

心の傷を癒す時間もほしいため、ヴァイオリン教室に通い始めることにします。

也映子が通うことにしたヴァイオリン教室の生徒は大人ばかりで、彼女を含めた3人ともが初心者でした。

そんな3人の講師を務めるのは久住真於という笑顔の素敵な女性です。

真於
「あのネ、肘がこういってしまわないように、肘から上、力を抜いてやってみましょう、A線の開放弦でアップダウンアップダウン」

初心者の3人に対して優しく指導してくれる真於。

するとこの日のレッスンが終わると、発表会への参加の意思を確認してきました。

3人はとりあえずこの場での明確な返事は避けることにします。

北河
「どうしましょう・・・発表会、小暮さんはどうします?」

教室の帰り道、也映子に質問をしてきたのは北河幸恵というパートをしている主婦です。

也映子
「私は今回はパスで、北河さんは?」

北河も也映子と同じように参加しない方向でした。

しかしここでもう1人の初心者仲間が意外な言葉を口にします。

加瀬
「出たいです、出たいですよ、おふたりは出たくないんですか」

発表会に出たいと言い出したのは、教室内で唯一の男性である加瀬理人という大学生でした。

也映子
「あ・・・いや・・・だって・・・」

まだ人前で弾けるレベルではないので、也映子と北河は物怖じしているようです。

加瀬
「大方まだまだの人の集まりじゃないですか」

加瀬の強気な発言により、也映子と北河も発表会への参加を検討し始めました。

ですがなかなか勇気が出ず決断することができません。

そこで也映子は参加の意思を決める当日、運を天に任せることにしました。

也映子
「今日の加瀬さんの服が花柄だったら出ることにしましょう」
北河
「いやーそれは色んな意味でありえないとゆうか・・・」

発表会に参加しないように無茶なお題にしたはずなのですが、この日の加瀬は花柄のシャツを着てきたのです。

こうして3人そろって発表会に参加することになりました。

真於
「初めての発表会楽しみましょうね!大丈夫ですよ、初心者の方も大勢います!」

果たして初心者3人のヴァイオリン発表会は無事に成功するのでしょうか!?

ヴァイオリン教室を舞台に大人の人間模様を穏やかに描いた作品ですね。

飾らず等身大な登場人物をとても身近に感じることができました。

そのため物語の世界に入り込んだような感覚で楽しむことができる『G線上のあなたと私』

音楽がテーマになっているため、どこか優しい雰囲気を纏った物語になっています。

心を癒されながら続きをご覧ください。

後編

発表会に参加することになった也映子なのですが、まだまだ始めたばかりのため不安を抱えていました。

也映子
「家で練習できてます?」
北河
「んーなかなかねー、パート行って家のこともやってとなるとー」
也映子
「ですよねー」

2人は時間だけでなく騒音の問題にも悩まされています。

ヴァイオリンには練習用のサイレンサーがあるのですが、付けると音がよく分からなくなるため苦労している2人。

加瀬
「僕はカラオケ行ってやってますよ」

この発言を聞いた也映子と北河は、加瀬を誘ってカラオケで練習をすることにしました。

3人に与えられた課題曲は「星に願いを」で、初心者には少し難関なレベルになっています。

腹ごなしをした後で練習を始めていく3人。

上手く音程が合わせられず苦労しながら練習をしていきながら、休憩時間になりました。

也映子
「ところでおふたりはなぜバイオリンを?」
北河
「あ、私は娘がピアノをやっていて、小4なんですけどふたりで合わせられたらいいなぁって」
也映子
「いいですねー、親子で合奏ー」

北河は母親に娘の面倒を見てもらいながら教室に通っているようです。

続いて加瀬が通い始めたきっかけを話し始めました。

加瀬
「兄が久住先生と知り合いで、たまたま募集の話をきいて」
也映子
「へーそうなんれすか、ちなみにお兄様とはどういったお知り合い」
加瀬
「小暮さんは?」

少し酔った也映子の質問を遮るように、加瀬が始めた動機を聞いてきます。

也映子
「酔狂です」

詳しい事情は語りたくないのか上手に理由を説明できないのか分かりませんが、多くは語らなかった也映子だったのです。

こうして3人はカラオケ店での練習を終えていきました。

翌週、いつものように也映子が教室に向かうと、この日は子どもが体調を崩したため北河が来ていません。

そのため加瀬と2人でレッスンを受けることになりました。

しかし加瀬の様子がいつもとは違っていたため、練習終わりに也映子は何かあったのか聞いてみることにします。

也映子
「加瀬さんもしかして不機嫌ですか?」
加瀬
「今日、音荒れてましたね」

也映子の質問には答えず、彼女の奏でる音に対して意見を言ってきました。

也映子
「へ?」
加瀬
「いつもにも増してギョリギョリいってましたよ」

心配しているのに音が変だと言われた也映子は、あまりいい気持がしていません。

也映子
「か、加瀬さんこそオナラみたいな音出してましたよ」

言い返すような形で加瀬の奏でる音をオナラみたいだと言ってしまいました。

翌週になると、今度は加瀬が教室に現れません。

也映子はオナラの音だと言ったことで加瀬が怒ってしまったかもしれないと思います。

そのことを真於に伝えると意外な言葉が返ってきました。

真於
「大丈夫ですよ、リヒ・・・加瀬さんはそんなことで怒らないですよ」

也映子と北河はその答えよりも、真於が加瀬の下の名前を言いかけたことが気になってしまいます。

そのため翌週のレッスン終了後、再びカラオケでの練習に加瀬を誘い真相を確かめてみることにしました。

北河
「時に加瀬さん、久住先生とは本当はどのようなご関係でいらっしゃるの?」

加瀬は以前に答えた通り兄の知り合いだと答えます。

しかしこの答えに2人が納得することはありません。

也映子
「あ、それは聞きました、いいですよ私達、別におふたりがどんな関係でも」

今までと変わらずレッスンを続けていけるので、気にせずに話してほしいと言う也映子と北河。

するとここで加瀬が重い口を開きました。

加瀬
「兄の婚約者・・・だった人です、兄は今年の春、別の人と結婚しました」

加瀬の告白に大きく動揺した也映子は、思わず大きな声を出してしまいます。

也映子
「ひっ、ひどい・・・、あなたのお兄さんはひどい人です!ろくでなしです、いいえ、ひとでなしです」
加瀬
「はあ?あんたにそんなこと言われるおぼえ・・・」

あまりにも自分の境遇と重なっていたため、ついつい声を荒らげてしまった也映子。

也映子の事情を知らないため、加瀬も興奮してしまいました。

しかし也映子が涙を流し始めたため、加瀬は途中で言葉を詰まらせます。

也映子はここで自分も婚約破棄されたことを告白しました。

寿退社の日に婚約を解消されたことや、イトコと結婚式が重ならないように調整したことなどを赤裸々に語る也映子。

也映子
「なのに他に好きな子がって、そんなベタな、そんなバカな」

全ての想いを打ち明けたことによって、也映子たちは不思議と打ち解け合っていきました。

お互いが見ず知らずだった上、初心者だった3人はなかなか打ち解けることができなかったのですが、ここから協力して発表会に向けての練習を再開させていきます。

也映子
「発表会まで一ヵ月とちょっと、曲目”星に願いを”、あたしこれ弾けたら、弾けるようになる頃にはきっと絶対立ち直る、立ち直ってみせる」

目標としている「G線上のアリア」はまだ遠くにあるのですが、ゆっくりと前を向いていこうと決めた也映子だったのでした。

彼女が立ち直っていく姿と美しいヴァイオリンの音色を響かせていくこの先の展開は、実際に漫画を読んで感動を味わってみてください。

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『G線上のあなたと私』を読んだ感想

とても柔らかな印象を受ける優しい物語だと思いました。

登場人物それぞれがどこか悩みを抱えている様子にも感情移入できますね。

誰にでもあることだからこそ、作者が伝えたい世界観が分かりやすくなっている『G線上のあなたと私』

読み終えると和んだような気持ちになれる素敵な作品です。

多くの人にこの魅力を共有してほしいと思える傑作漫画になっていますよ。

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